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バイトテロが企業に与える影響とは?起きる原因や防止策を詳しく解説

監修 安田亮 公認会計士・税理士・1級FP技能士

バイトテロが企業に与える影響とは? 起きる原因や防止策を詳しく解説

バイトテロとは、従業員の不適切な行動で企業イメージ・評判などを著しく損なう行為です。本記事では、バイトテロの企業への影響対策を解説します。

近年では、コンビニや飲食店の従業員が起こしたバイトテロがニュースで取り上げられ、企業側の対応の厳罰化が進んでいます。

バイトテロが起こる要因や防止策を知ることで、発生を防ぎましょう。

目次

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バイトテロとは?

バイトテロとは、従業員の不適切な行動によって、企業のイメージや評判などを著しく損なう行為です。

2013年ごろから社会問題となっており、今まで以下のようなバイトテロの事例がニュースに取り上げられました。

バイトテロ事例

● コンビニエンスストアで、販売している食品の具材を従業員が口に入れて出す
● 大手飲食チェーン店で、従業員がゴミ箱に入れた魚をまな板に戻す
● 大手カラオケチェーン店で、調理中の唐揚げを床にこすりつける
バイトテロが続発するなか、騒ぎを起こした従業員に対して、退職処分だけでなく法的処置をとる企業も増えています。

なぜバイトテロは起きてしまう?

バイトテロが発生する原因として、次の3つの理由が挙げられます。

バイトテロの要因

● SNSやスマートフォンの普及
● ネットリテラシーの低さ
● アルバイト従業員の多さ
それぞれ詳しく見てみましょう。

SNSやスマートフォンの普及

バイトテロ発生の大きな要因として考えられるのが、スマートフォンやSNSの普及です。

バイトテロは、動画投稿サイトといったSNSの浸透によって、10年ほど前から発生しています。最近では、誰でも動画投稿を楽しめるSNSが普及しており、なかには24時間で投稿が消える機能などもあります。

また、スマートフォン所持率の調査によると、スマートフォンをもっている学生の割合は、中学生が約80%、高校生が約96%です。
出典:東京都「令和3年度「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査」結果」

若い世代の多くがスマートフォンを所有するようになり、写真や動画を撮りやすく、SNSに投稿しやすい環境になったことは、バイトテロが続発する原因のひとつでしょう。

ネットリテラシーの低さ

インターネットやスマートフォンが急速に拡大するなか、政府はネットリテラシーの低さに対して注意喚起を行っています。

総務省は、高校1年生を対象にインターネット上の危険や脅威に対応する能力を測るテストを行っています。2022年度の結果によると、不適切な投稿や炎上に関する「有害情報リスク」の正答率は68.4%です。

ネットリテラシー

出典:総務省情報流通行政局「2022年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」

歩きスマホやスマホ依存などの「不適切利用リスク」、迷惑メールやSNSいじめといった「不適切接触リスク」に比べると、正答率が低い結果となりました。

バイトテロを防ぐには、安易に動画や写真を投稿するリスクに関して、周知していかなければなりません。

アルバイト従業員の多さ

バイトテロは、コンビニエンスストアや飲食店で多発しているのが特徴です。

高校生や大学生がアルバイトとして就業している職種は、「飲食店(接客・調理)」や「販売(コンビニエンスストア)」が多い傾向にあります。

学生アルバイトは、卒業や入学のシーズンで入れ替わることが多く、教育が行き届かない点が課題です。

またアルバイト従業員が多い一方で、正社員が少ない点も問題視されています。勤務中に正社員が不在になると、アルバイト従業員を管理するのは困難です。そうした労働環境では、アルバイト従業員が不適切な行動を取りやすくなるでしょう。

バイトテロを行った従業員はその後どうなる?

バイトテロを起こした従業員は、その後、以下のような事態に陥ると考えられます。

バイトテロを起こした従業員のその後

● 解雇など懲戒処分を受ける
● 損害賠償を受ける可能性がある
● 投稿内容はデジタルタトゥーとして残る
バイトテロは、企業が被害に遭うだけでなく、従業員自身の人生を左右するリスクがあります。

解雇など懲戒処分を受ける

バイトテロを行った従業員への企業の対応として、一般的に多いのは「退職処分」です。

アルバイトであっても、企業は簡単に解雇できません。ただし、バイトテロによって企業が損害を被った場合、解雇に伴う合理的な理由として認められると考えられます。

なお労働条件や社内のルールを定めた就業規則に、アルバイトを含めた労働者を解雇できるケースを記載しておきましょう。

損害賠償を求められる可能性がある

バイトテロを起こされた企業のうち、次のような対処の事例があります。

厳罰化の事例

● 従業員特定のため、警察に被害届を提出
● 民事・刑事上での法的措置を準備
これまでは企業側の対応として、消費者へ迅速に謝罪し、事態収束を優先するケースが多い傾向にありました。しかし近年では、相次ぐバイトテロに対する厳罰化が増えています。厳しく罰することで抑止力とし、再発防止につなげる狙いです。

実際の訴訟事例では、店側からバイトテロ加害者へ1,000万円以上の賠償を求め、結果的に200万円で和解したケースがあります。

企業の規模や被害内容によっては、簡単に支払えないような請求額に膨らむ場合もあるでしょう。

投稿内容はデジタルタトゥーとして残る

バイトテロを起こした本人がSNSの投稿を削除しても、一度ネット上に拡散された情報は半永久的に残ります。

さらに第三者によって、従業員の個人情報が拡散される可能性もあります。その場合、想像以上の社会的制裁を受けたり、誹謗中傷につながったりするケースも少なくありません。

バイトテロが企業に与える影響

バイトテロが企業に与える影響は、次の通りです。

バイトテロによる企業への影響

● 企業イメージが悪くなる
● 集客・売上ダウンにつながる
● 謝罪対応などに追われる
それぞれ詳しく見てみましょう。

企業イメージが悪くなる

バイトテロが起こると、企業のブランドイメージや株価に影響が生じる可能性があります。とくに食品を扱う企業の場合、衛生管理などに関するイメージダウンは影響が大きい傾向です。

また一度損なわれたイメージの回復には時間がかかるため、企業にとって大きな痛手となるでしょう。

集客・売上ダウンにつながる

一般的に、バイトテロが発生した企業や店を「利用したくない」と考える人は少なくありません。

バイトテロは消費者からの評価を下げるため、来店数や売上の減少につながります。なかには、休業や閉店に追い込まれる可能性もあります。

近年は、商品やサービスを選択する際にSNSやウェブサイトの口コミが重視される傾向にあり、インターネット上のリスク管理は重要です。

謝罪対応などに追われる

バイトテロによって炎上した場合、多くの企業は謝罪や事実確認などの対応に追われます。

問い合わせや苦情に対して対応が遅かったり不十分だったりすると、さらなるイメージダウンにつながってしまうでしょう。

その結果、謝罪対応などに関して、本来必要ない手間やコストをかけることになります。

バイトテロの防止策

バイトテロを防止する対策として、次の方法が挙げられます。

バイトテロの防止策

● バイトテロに関する社内ルールを改訂する
● 研修や勉強会を行う
● 従業員の労働環境を見直す
● バイトテロ行為を早期に検知する
● バイトテロに対する処分を厳しくする
バイトテロは、企業にとってプラスの影響はありません。対策方法を知り、未然に防ぎましょう。

バイトテロに関する社内ルールを改訂する

バイトテロに関する社内ルールを設けていない場合、まず従業員に向けたガイドラインを見直しましょう。

たとえば、次のような禁止事項の例が挙げられます。

禁止事項の例

● 店舗での私的な動画撮影を禁止する
● SNSへの投稿を禁止する
● 業務スペース内へのスマートフォン持ち込みを禁止する
漏れてはならない機密情報などを守るためにも、従業員のSNSの投稿内容は制限しなければなりません。

研修や勉強会を行う

バイトテロに関するルールを設けたら、従業員への周知を徹底しましょう。

人員の入れ替えが多いアルバイトへの教育・管理の環境整備も必要です。飲食チェーン店を展開する大手企業では、SNSの使い方や食材の衛生管理を学ぶ勉強会を実施しています。

従業員の労働環境を見直す

バイトテロという行為自体を取り締まることも重要ですが、従業員の労働環境などに課題がないかを確認しましょう。

「労働に見合わない低い賃金」や「休暇希望を出しても休めない」など、従業員にとってブラックな職場にならないように、労働環境の改善が大切です。

バイトテロ行為を早期に発見する

バイトテロを早期に発見するために、監視カメラを活用する方法があります。

従業員適切な業務管理のひとつとして、厨房やバックヤードなどに監視カメラを設置する企業も増えています。監視カメラを設置すれば、バイトテロの抑止になるだけでなく、不適切な行為があれば早期に発見することが可能です。

企業イメージのダウンにつながるような動画投稿や行為そのものを把握する方法も、有効な対策のひとつでしょう。

バイトテロに対する処分を厳しくする

バイトテロを起こした従業員に対して、退職処分だけでなく法的処置をとるなど厳罰化を進める企業が増えています。

処分の厳罰化によって不適切な行為を抑制し、再発防止につながることが期待されます。

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まとめ

SNSやスマートフォンの浸透に伴い、バイトテロが増加しています。企業にとっては、ブランドのイメージダウンや売上減少など、マイナスの影響が生じる可能性があります。

バイトテロを防ぐには、社内ルールの見直しや迷惑行為への厳罰化だけでなく、従業員の労働環境を改善することが重要です。

よくある質問

バイトテロとは?

従業員の不適切な動画投稿などによって、企業のイメージや評判などを著しく損なう行為をいいます。

バイトテロに関して詳しく知りたい方は、「バイトテロとは?」をご覧ください。

バイトテロが企業に与える影響とは?

バイトテロが起こると、企業のブランドイメージが損なわれ、売上や集客に影響が生じます。また迅速な謝罪対応なども必要となり、コストや手間がかかるでしょう。

バイトテロによって企業にどのような影響があるかを知りたい方は、「バイトテロが企業に与える影響」をご覧ください。

監修 安田亮(やすだ りょう) 公認会計士・税理士・1級FP技能士

1987年香川県生まれ、2008年公認会計士試験合格。大手監査法人に勤務し、その後、東証一部上場企業に転職。連結決算・連結納税・税務調査対応などを経験し、2018年に神戸市中央区で独立開業。

監修者 安田亮