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Jグランツ(jGrants)とは?申請できる補助金・電子申請の流れを解説

監修 好川寛 プロゴ税理士事務所

Jグランツ(jGrants)とは?申請できる補助金・電子申請の流れを解説

Jグランツ(jGrants)は、補助金の申請から採択後の手続きまでをオンラインで行える電子申請システムです。行政サービスのデジタル化が進むなかで、国や自治体の補助金もJグランツでの電子申請に切り替わる動きが見られます。

本記事では、Jグランツの概要から、申請できる主な補助金、電子申請の流れ、メリットや注意点までをわかりやすく解説します。Jグランツの活用方法を押さえて、補助金申請の効率化に役立ててください。

目次

Jグランツ(jGrants)とは

Jグランツ(jGrants)は、デジタル庁が運営する補助金の電子申請システムです。国や地方自治体が交付する補助金について、オンラインでの申請から採択後の手続きまでを一貫して行えます。インターネット環境さえあれば、24時間365日いつでも申請手続きが可能です。

Jグランツは2020年に経済産業省がリリースし、現在はデジタル庁に運営が移管されています。法人だけでなく、個人事業主や地方公共団体も利用できる仕組みです。2025年度には大幅な改修が行われ、利用者体験の向上も図られています。

デジタル庁は、2025年度以降のすべての事業者向け補助金申請について原則電子化を目指す方針を示しており、Jグランツが対応する補助金は今後も拡大していく見込みです。

出典:デジタル庁開発者サイト「Jグランツ|新着・更新」 出典:日本政策金融公庫「新しくなるJグランツ~デジタル時代における補助金申請のポイント~」

補助金と助成金の違い

Jグランツで電子申請できる「補助金」とよく似た仕組みに、「助成金」があります。両者は必ずしも明確に区別されたものではありませんが、基本的には以下のように性質が異なるため整理しておきましょう。

補助金助成金
主な所管経済産業省・地方自治体など厚生労働省など
目的事業の取り組みを資金面で後押しすること雇用や労働環境の改善を促進すること
採択審査があり、要件を満たしても不採択となることがある要件を満たせば原則受給可能
公募期間期間が限定される通年募集も多い

Jグランツで主に扱うのは「補助金」ですが、雇用関係助成金の一部などもオンライン申請に対応してきています。申請する制度がどちらに該当するかをまず確認しておくと、必要書類や審査の流れを把握しやすくなります。

出典:J-Net21「補助金・助成金の違いや補助金活用における注意点について教えてください。」

Jグランツのメリット

Jグランツのメリットとして、次の点が挙げられます。


  • 24時間365日、オフィスや自宅から申請できる
  • 窓口に行くための交通費や郵送費を削減できる
  • インターネット上で補助金を検索できるため、自社に合う制度を探しやすい
  • 申請状況をオンラインで確認できる
  • 過去に申請した基本情報を再活用できる
  • 提出書類や入力事項の削減で負担を軽くできる

なかでも、行政機関の窓口まで足を運ばずに済む点は大きなメリットです。オフィスや自宅から好きなタイミングで申請でき、移動や郵送にかかる時間的・金銭的なコストを抑えられます。

またJグランツのサイト上で補助金を検索したり、申請状況を確認したりできるのも便利な点です。一度登録した基本情報を次回以降の申請で再利用できるため、書類作成にかかる手間も少なくなります。

Jグランツで電子申請できる補助金

Jグランツで電子申請できる補助金は、サイト内の「補助金を探す」メニューから確認できます。国の主要な補助金の多くがJグランツ経由での申請に移行しており、事業者にとって身近な補助金としては次のようなものが挙げられます。


  • ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)
  • デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)
  • 中小企業省力化投資補助金
  • 事業承継・引継ぎ補助金
  • 地方自治体の独自補助金 など

ものづくり補助金は革新的なサービス開発や生産プロセス改善を支援する制度、IT導入補助金は中小企業や小規模事業者のITツール導入を後押しする制度です。また、地方自治体が独自に実施している補助金も順次Jグランツに移行されており、国の補助金と合わせて検索・申請ができます。

なお、補助金によっては独自の電子申請システムが採用されているケースもあるため、申請を検討する際は各補助金の公募要領で申請方法を確認しておきましょう。

出典:中小機構「ものづくり補助金とは」 出典:デジタル化・AI導入補助金2026「デジタル化・AI導入補助金制度概要」 出典:「事業承継・引継ぎ補助金」

Jグランツでの電子申請の流れ

Jグランツを利用した電子申請の主な流れは、次のとおりです。


  1. 申請したい補助金を探す
  2. GビズIDを取得しログインする
  3. 必要な情報を入力して公募申請を行う

各手順の詳しい内容を紹介します。

1.申請したい補助金を探す

Jグランツでは、サイト内のメニューから電子申請したい補助金を探せます。

まずはブラウザで「Jグランツ」と検索して、Jグランツの公式サイトにアクセスしましょう。サイトの画面上部には「補助金を探す」のメニューが設けられています。

Jグランツの公式サイト

出典:「Jグランツ」

「補助金を探す」を選択すると、募集中の補助金が一覧表示されます。気になる補助金を選択しましょう。

業種・従業員数上限・利用目的などでの条件検索も可能です。補助金名を選択すると詳細画面に移動するので、目的や概要、条件を確認します。より詳しい内容を知りたい場合は、申請詳細画面の下部にある公募要領や交付要綱をダウンロードしてください。

なお、Jグランツにはチャットボット機能が備わっています。操作に関する疑問点があれば、チャットボットも活用してみましょう。

2.GビズIDを取得しログインする

Jグランツの電子申請には、「GビズID」が必要です。 GビズIDは事業者向けの共通認証システムで、Jグランツのほか各種行政サービスのログインに利用します。

各種行政サービスのログイン

出典:「Jグランツ」

GビズIDをまだ取得していない場合は、取得手続きを行いましょう。GビズIDには次の3つのアカウントがあります。


  • GビズIDプライムアカウント
  • GビズIDメンバーアカウント
  • GビズIDエントリーアカウント

このうち、Jグランツの利用にはGビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要です。GビズIDメンバーはGビズIDプライムを取得した事業者の従業員向けアカウントのため、まずはGビズIDプライムアカウントを取得する流れになります。なお、GビズIDエントリーではJグランツを利用できない点に注意しましょう。

GビズIDプライムは、オンライン申請と郵送申請の2通りの方法で取得できます。 オンライン申請では、マイナンバーカード・申請用端末(PCなど)・スマートフォン(マイナンバーカード読み取り対応)を用いることで、最短即日でアカウントが発行されます。郵送申請の場合は、審査・発行におおむね1~2週間程度かかります。補助金には申請期限があるため、とくに郵送で取得する場合は早めの準備が大切です。

GビズIDをすでに取得している場合は、Jグランツの画面上部にある「ログイン」ボタンを選択します。アカウントIDとパスワードを入力し、ワンタイムパスワードによる二要素認証を行うとログインが完了します。

出典:国税庁「jGrants(補助金申請システム)に関するQ&A」 出典:GビズID「GビズIDプライムアカウント(法人代表者)オンライン申請へ進みます」 出典:GビズID「申請するアカウント種別を選択してください」

3.必要な情報を入力して公募申請を行う

GビズIDでログインしたら、必要な情報を入力して公募申請を行います。

申請は、補助金の詳細画面にある「申請する」ボタンから行えます。申請フォーム画面に移動するので、事業者情報・業種・財務情報などの必要事項を入力します。

入力途中での一時保存も可能です。中断する場合は「一時保存する」ボタンを選択しましょう。保存した内容は、画面上部の「マイページ」から再編集できます。

不明点があれば事業者向けの「クイックマニュアル」を参照するか、サイト上のチャットボットも活用できます。

Jグランツで電子申請する際のポイント

Jグランツで補助金を電子申請する際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。


  • 補助金の特徴を理解する
  • 公募要領や交付要綱を把握する
  • 利用環境を確認する

補助金の特徴を理解する

補助金は、事業者の取り組みを支援するために、国や自治体が資金の一部を給付する制度です。ITシステムの導入・設備投資・テレワークの促進など、さまざまな目的の補助金制度が実施されています。

補助金には対象となる経費の範囲が決められており、補助率や補助上限額の条件もあります。すべてが給付されるわけではない点に注意が必要です。

また、補助金には審査があり、要件を満たしたうえで具体性のある事業計画書を作成し、採択される必要があります。要件を満たせば原則受給可能な「助成金」とは異なり、申請しても必ず給付されるわけではない点を理解しておきましょう。

公募要領や交付要綱を把握する

補助金は、制度ごとに異なるルールが設定されています。要件を満たしていなければ、申請しても受給はできません。申請する前に公募要領や交付要綱を必ず確認し、自社が要件を満たしているか、どの書類が必要かなどを確認しておきましょう。

利用環境を確認する

Jグランツは、パソコン・スマートフォン・タブレットなどから利用可能です。ただし、申請内容によっては書類のアップロードが必要なケースもあるため、対応可能な環境で手続きを行いましょう。

なお、Jグランツの利用環境は次のとおりです。

OSの種類対応するブラウザ
WindowsGoogle Chrome
Firefox
Microsoft Edge
macOSGoogle Chrome
Firefox
Safari
AndroidGoogle Chrome

ブラウザは最新バージョンで利用しましょう。上記以外のブラウザやMicrosoft Edgeの「Internet Explorer モード」での利用は、申請上のエラーの原因となる可能性があるため避けてください。

出典:Jグランツ「よくあるご質問」

Jグランツで困ったときのサポート

Jグランツの操作で迷ったときやエラーが発生したときには、以下のようなサポートを活用しましょう。


  • チャットボット
    :Jグランツのサイト上に設置。操作方法や手続きに関する基本的な疑問にその場で回答が得られる。
  • ヘルプ・操作マニュアル
    :Jグランツのサイト内のマニュアル・FAQで、申請の流れや入力項目について事前に確認可能。

なおGビズIDに関する不明点は、Jグランツとは別に「GビズID ヘルプデスク」へ問い合わせる必要があります。また、申請する補助金そのものに関する要件や審査については、各補助金の事務局へ問い合わせる形になります。問い合わせ先を切り分けて把握しておくと、スムーズに解決まで進められます。

まとめ

Jグランツ(jGrants)は、補助金の検索から申請、採択後の手続きまでをオンラインで完結できる電子申請システムです。窓口に行く手間や郵送コストを削減でき、24時間365日いつでも手続きを進められる利便性があります。

利用の際は、GビズIDの取得や公募要領の確認を事前にしっかりと行いましょう。GビズIDプライムはオンライン申請なら最短即日で発行可能ですが、郵送申請では1~2週間程度かかることもあるため、補助金の公募期間から逆算した準備が大切です。

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よくある質問

Jグランツ(jGrants)とは?

Jグランツは、補助金をオンラインで電子申請できるシステムです。

Jグランツについて詳しくは、記事内「Jグランツ(jGrants)とは」をご覧ください。

Jグランツで準備が必要なものは?

Jグランツでの電子申請には、GビズIDプライム(または事業者から発行されたGビズIDメンバー)アカウントの取得が必要です。

申請に必要なものについて詳しくは、記事内「Jグランツでの電子申請の流れ」をご覧ください。

参考文献

監修 好川寛(よしかわひろし)

元国税調査官。国税局では税務相談室・不服審判所等で審理事務を中心に担当。その後、大手YouTuber事務所のトップクリエイターの税務支援、IT企業で税務ソフトウェアの開発に携わる異色の税理士です。

監修者 好川寛
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