監修 松浦 絢子(弁護士)
会社設立日は登記が完了した日ではなく、法務局に「登記申請をした日」を指します。会社の設立日を決める際には、縁起のよい日を考慮して設定するケースがあります。会社設立の際は、法務局の業務取扱日や縁起のよい日を確認しておくとよいでしょう。
本記事では、会社設立日を決める際のポイントや設立日以外に決めておくべき基本事項を解説します。
また、2026年の暦上で設立に適しているとされる縁起のよい日もまとめているので、会社の設立日を検討している場合は、参考にしてください。
目次
- 会社設立日=登記申請をした日
- 会社設立日にぴったりな縁起のよい日とは?
- 天赦日
- 一粒万倍日
- 寅の日
- 六曜の「大安」
- そのほかの縁起がよい日
- 【2026年】縁起のよい会社設立日カレンダー
- 2026年1月
- 2026年2月
- 2026年3月
- 2026年4月
- 2026年5月
- 2026年6月
- 2026年7月
- 2026年8月
- 2026年9月
- 2026年10月
- 2026年11月
- 2026年12月
- 会社設立日以外の事前に決めておく事項
- 会社名(商号)
- 本店所在地
- 事業目的
- 発起人
- 資本金
- 事業年度
- 会社印
- 会社設立日とほかの用語との違い
- 登記完了日・法人番号指定日との違い
- 創立日・事業開始日との違い
- 理想の会社設立日にするために気をつけておくべきポイント
- 設立日にしたい日から逆算して準備を進める
- 節税に効果がある設立日にする
- 提出先を間違えると不受理になる
- 土日祝日は登記申請ができない
- 会社設立日を確認する方法
- 登記簿謄本で確認する
- 登記情報提供サービスで確認する
- まとめ
- 自分でかんたん・あんしんに会社設立する方法
- よくある質問
会社設立日=登記申請をした日
会社設立日となるのは登記が完了した日ではなく、法務局に会社の設立登記を申請した日です。
たとえば、法務局が設立登記申請書を「2026年4月1日」として受け付けた場合、当該会社の設立年月日は「2026年4月1日」として登記されます。
登記の申請・提出方法には「窓口」「郵送」「オンライン」の3種類があり、それぞれ会社の設立日は以下のように異なります。
提出方法ごとの設立日
- 窓口で申請した場合の設立日:法務局に申請書を提出した日
- 郵送で申請した場合の設立日:法務局に申請書が到着した日
- オンラインで申請した場合の設立日:登記・供託オンライン申請システムから申請し、申請先の登記所などにデータが受理された日
※申請システムの利用可能時間は平日の8時30分~21時です。なお、17時15分以降に申請した場合、登記所等の対応時間外であるため、データの受理は翌業務日になります。
特定の日を設立日にしたいと考えている場合は、登記申請日を調整しましょう。
会社設立日にぴったりな縁起のよい日とは?
会社設立や開業・開店・新規プロジェクトの始動など、新しいことを始めるのによいとされている日は複数存在します。
縁起のよい日は複数重なると、縁起のよさが増し、より高いご利益が期待できるとされています。会社設立日を検討中の人は、以下を参考にしてください。
天赦日
天赦日とは「百神が天に会合し、天が万物を許す日であり、万事にわたって吉とする」日で、日本の暦のなかで最高の吉日です。
1年に数回しかない縁起のよい日で、天赦日には全ての神様が天に昇り万物の罪を赦(ゆる)すため、この日に始めた物事は成功するといわれています。
また、一粒万倍日と重なった場合は最高の開運日となるため、会社を設立に適した日といえます。
一粒万倍日
「一粒万倍日」は、万事を始めるのによい日とされています。一粒万倍とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実り、立派な稲穂に育つという意味の言葉です。
踏み出した小さな一歩が後に大きな結果となって返ってくると考えられており、一粒万倍日には以前から欲しかったものや宝くじなどを購入する人もいます。
仕事始めや開店などをするのによい日と考えられていますが、「増える」という意味があるため、借金や喧嘩などのトラブルには気をつけましょう。苦労が万倍となって返ってこないよう、一粒万倍日は特に穏やかに過ごす心掛けが大切です。
寅の日
「寅の日」は、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)をもとに定められた、12日に一度の周期で巡ってくるとされる吉日です。
寅の日は、一般に金運が向上する縁起のよい日とされています。特に売上向上のご利益を願う場合、寅の日は有効な選択肢のひとつです。
六曜の「大安」
六曜とは、その日の吉凶を占う際に用いられる指標です。
六曜を構成する6つの曜
- 先勝
- 友引
- 先負
- 仏滅
- 大安
- 赤口
なかでも「大いに安し」という意味がある「大安」は、何をするにも吉とされており、縁起のよい日です。
六曜の関係では、大安以外の「先勝」や「仏滅」を会社設立日にする考え方も存在します。
「先勝」は午前中までは「吉」です。しかし、午後2時から6時までは「凶」に変わります。1日中が縁起のよい大安とは異なり、先勝は時間帯によって吉凶が変化するため注意が必要です。
「仏滅」は本来、「仏も滅する大凶日」とされています。しかし、「物事が滅する代わりに新しく生まれる日」でもあると解釈される場合もあり、仏滅を会社設立日にする人もいます。
そのほかの縁起がよい日
| 甲子の日 | 60日周期の十干十二支で最初にあたる日 |
|---|---|
| 巳の日 | 神の使いであるヘビを指し、才能や財宝にご利益があると考えられている |
| 己巳の日 | 巳の日と十干の「己(つちのと)」が重複する日で、60日に一度の周期で来る |
60日周期の十干十二支で一番初めの甲子の日に始めた物事は長く続きやすいと考えられており、縁起のよい日です。甲子の日だけでなく、60年に一度の周期でくる「甲子の年」も存在します。
また、「巳(み)」という文字は、神の使いであるヘビを指します。特に白蛇は才能や財宝にご利益があると考えられているため、巳の日は金運が向上する吉日です。
「己巳の日」は、巳の日と十干の「己(つちのと)」が重複する日です。60日に一度の周期でしか来ない己巳の日は、弁財天の縁日とされています。巳の日や寅の日よりも、さらに金運が向上する日と考えられているため、会社設立日の候補としても相応しいと考えられます。
【2026年】縁起のよい会社設立日カレンダー
縁起のよい会社設立日を、以下で紹介します。
土日祝や年末年始(12月29日~1月3日)は法務局が休みのため、これまでは登記申請はできませんでした。しかし、2026年2月2日以降は、直前の開庁日に申請するなど一定の要件を満たすことで、休日を会社設立日にできるようになりました。
以下では、2月1日以前の土日祝と年末年始(12月29日~1月3日)を除き、寅の日・天赦日・一粒万倍日・大安・甲子の日・巳の日・己巳の日をまとめています。複数の縁日が重なる日は、より縁起がよい日とされています。
出典:法務省「休日を会社等の設立の日とすることが可能になりました」
2026年1月
| 1月5日(月) | 一粒万倍日 |
|---|---|
| 1月7日(水) | 大安 巳の日 |
| 1月13日(火) | 大安 |
| 1月14日(水) | 一粒万倍日 |
| 1月16日(金) | 寅の日 |
| 1月19日(月) | 巳の日 |
| 1月26日(月) | 一粒万倍日 |
| 1月28日(水) | 寅の日 |
| 1月29日(木) | 一粒万倍日 |
| 1月30日(金) | 大安 |
2026年2月
| 2月5日(木) | 大安 |
|---|---|
| 2月8日(日) | 一粒万倍日 |
| 2月9日(月) | 寅の日 |
| 2月11日(水・祝) | 大安 |
| 2月12日(木) | 巳の日 |
| 2月13日(金) | 一粒万倍日 |
| 2月19日(木) | 甲子の日 |
| 2月20日(金) | 一粒万倍日 |
| 2月21日(土) | 大安寅の日 |
| 2月24日(火) | 己巳の日 |
| 2月25日(水) | 一粒万倍日 |
| 2月27日(金) | 大安 |
2026年3月
| 3月4日(水) | 一粒万倍日 |
|---|---|
| 3月5日(木) | ・天赦日 ・一粒万倍日 ・寅の日 ・大安 |
| 3月8日(日) | 巳の日 |
| 3月11日(水) | 大安 |
| 3月12日(木) | 一粒万倍日 |
| 3月17日(火) | ・大安 ・一粒万倍日 ・寅の日 |
| 3月20日(金・祝) | 巳の日 |
| 3月22日(日) | 大安 |
| 3月24日(火) | 一粒万倍日 |
| 3月28日(土) | 大安 |
| 3月29日(日) | ・一粒万倍日 ・寅の日 |
2026年4月
| 4月1日(水) | 巳の日 |
|---|---|
| 4月3日(金) | 大安 |
| 4月8日(水) | 一粒万倍日 |
| 4月9日(木) | 大安 |
| 4月10日(金) | 寅の日 |
| 4月11日(土) | 一粒万倍日 |
| 4月13日(月) | 巳の日 |
| 4月15日(水) | 大安 |
| 4月19日(日) | 大安 |
| 4月20日(月) | ・甲子の日 ・一粒万倍日 |
| 4月22日(水) | 寅の日 |
| 4月23日(木) | 一粒万倍日 |
| 4月25日(土) | ・大安 ・己巳の日 |
2026年5月
| 5月1日(金) | 大安 |
|---|---|
| 5月2日(土) | 一粒万倍日 |
| 5月4日(月・祝) | ・天赦日 ・寅の日 |
| 5月5日(火・祝) | 一粒万倍日 |
| 5月6日(水・休) | 一粒万倍日 |
| 5月7日(木) | ・大安 ・巳の日 |
| 5月13日(水) | 大安 |
| 5月16日(土) | 寅の日 |
| 5月17日(日) | 一粒万倍日 |
| 5月18日(月) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 5月19日(火) | 巳の日 |
| 5月20日(水) | 天赦日 |
| 5月24日(日) | 大安 |
| 5月28日(木) | 寅の日 |
| 5月29日(金) | 一粒万倍日 |
| 5月30日(土) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 5月31日(日) | 巳の日 |
2026年6月
| 6月5日(金) | 大安 |
|---|---|
| 6月9日(火) | 寅の日 |
| 6月11日(木) | 大安 |
| 6月12日(金) | ・一粒万倍日 ・巳の日 |
| 6月13日(土) | 一粒万倍日 |
| 6月15日(月) | 大安 |
| 6月19日(金) | 甲子の日 |
| 6月21日(日) | 大安寅の日 |
| 6月24日(水) | ・一粒万倍日 ・己巳の日 |
| 6月25日(木) | 一粒万倍日 |
| 6月27日(土) | 大安 |
2026年7月
| 7月3日(金) | 大安寅の日 |
|---|---|
| 7月6日(月) | ・一粒万倍日 ・巳の日 |
| 7月7日(火) | 一粒万倍日 |
| 7月9日(木) | 大安 |
| 7月10日(金) | 一粒万倍日 |
| 7月15日(水) | 寅の日 |
| 7月18日(土) | 巳の日 |
| 7月19日(日) | ・天赦日 ・一粒万倍日 ・大安 |
| 7月22日(水) | 一粒万倍日 |
| 7月25日(土) | 大安 |
| 7月27日(月) | 寅の日 |
| 7月30日(木) | 巳の日 |
| 7月31日(金) | ・大安 ・一粒万倍日 |
2026年8月
| 8月3日(月) | 一粒万倍日 |
|---|---|
| 8月6日(木) | 大安 |
| 8月8日(土) | 寅の日 |
| 8月11日(火・祝) | 巳の日 |
| 8月12日(水) | 大安 |
| 8月13日(木) | 一粒万倍日 |
| 8月17日(月) | 大安 |
| 8月18日(火) | ・甲子の日 ・一粒万倍日 |
| 8月20日(木) | 寅の日 |
| 8月23日(日) | ・大安 ・己巳の日 |
| 8月25日(火) | 一粒万倍日 |
| 8月29日(土) | 大安 |
| 8月30日(日) | 一粒万倍日 |
2026年9月
| 9月1日(火) | 寅の日 |
|---|---|
| 9月4日(金) | ・大安 ・巳の日 |
| 9月6日(日) | 一粒万倍日 |
| 9月7日(月) | 一粒万倍日 |
| 9月10日(木) | 大安 |
| 9月13日(日) | 寅の日 |
| 9月14日(月) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 9月16日(水) | 巳の日 |
| 9月19日(土) | 一粒万倍日 |
| 9月20日(日) | 大安 |
| 9月25日(金) | 寅の日 |
| 9月26日(土) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 9月28日(月) | 巳の日 |
2026年10月
| 10月1日(木) | ・天赦日 ・一粒万倍日 |
|---|---|
| 10月2日(金) | 大安 |
| 10月7日(水) | 寅の日 |
| 10月8日(木) | 大安 |
| 10月10日(土) | 巳の日 |
| 10月11日(日) | 一粒万倍日 |
| 10月13日(火) | 大安 |
| 10月14日(水) | 一粒万倍日 |
| 10月17日(土) | 甲子の日 |
| 10月19日(月) | 大安寅の日 |
| 10月22日(木) | 己巳の日 |
| 10月23日(金) | 一粒万倍日 |
| 10月25日(日) | 大安 |
| 10月26日(月) | 一粒万倍日 |
| 10月31日(土) | ・大安 ・寅の日 |
2026年11月
| 11月3日(火・祝) | 巳の日 |
|---|---|
| 11月4日(水) | 一粒万倍日 |
| 11月6日(金) | 大安 |
| 11月7日(土) | 一粒万倍日 |
| 11月8日(日) | 一粒万倍日 |
| 11月10日(火) | 大安 |
| 11月12日(木) | 寅の日 |
| 11月15日(日) | 巳の日 |
| 11月16日(月) | 大安 |
| 11月19日(木) | 一粒万倍日 |
| 11月20日(金) | 一粒万倍日 |
| 11月22日(日) | 大安 |
| 11月24日(火) | 寅の日 |
| 11月27日(金) | 巳の日 |
| 11月28日(土) | 大安 |
2026年12月
| 12月1日(火) | 一粒万倍日 |
|---|---|
| 12月2日(水) | 一粒万倍日 |
| 12月4日(金) | 大安 |
| 12月6日(日) | 寅の日 |
| 12月9日(水) | ・大安 ・巳の日 |
| 12月15日(火) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 12月16日(水) | ・天赦日 ・一粒万倍日 ・甲子の日 |
| 12月18日(金) | 寅の日 |
| 12月21日(月) | ・大安 ・己巳の日 |
| 12月27日(日) | ・大安 ・一粒万倍日 |
| 12月28日(月) | 一粒万倍日 |
| 12月30日(水) | 寅の日 |
会社設立日以外の事前に決めておく事項
設立登記には約10種類の書類が必要です。書類に記載する会社の基本事項は早めに決めておきましょう。
それぞれ決める際に留意すべきポイントがあるため、以下で解説します。
会社名(商号)
会社の顔ともなる会社名(商号)を決める際には、守らなければいけないルールが4つあります。
会社名(商号)のルール
- 使用できる文字や符号が決まっている
- 会社名の前後どちらかに会社の種類を入れる
- 同じ住所に同じ会社名は登記できない
- 会社の部門を表すようなものは入れることができない
本店所在地
会社を設立する際には定款の作成が必要で、必ず記載しなければならない「絶対的記載事項」には本店の所在地があります。
近年では、登記の際に所在地としてシェアオフィスやバーチャルオフィスの住所を利用する企業も出てきています。同じ住所に同じ名前の会社が存在することは認められていないため、シェアオフィスを利用する際は、入居している会社名も確認しておきましょう。
事業目的
事業目的とは、会社を設立するにあたって、具体的に何の事業をするのかを明確にしたものです。定款にも必ず記載する項目のひとつであり、記載していない事業を展開することはできません。
事業目的の記載数に上限はないため、将来的に行う可能性がある事業はあらかじめ記載しておくこともできます。しかし、設立直後の小規模な会社で事業目的が多すぎると、何をしている会社なのか実態が掴めず、取引先や金融機関からの信用度が下がるリスクがあります。
定款変更の手続きをすれば事業目的を追加できるので、初めは何に注力している会社なのかが伝わる程度に設定してください。
発起人
発起人とは、会社設立の際に資本金の出資や重要事項の決定、定款の作成などを行う人です。発起人の氏名または名称および住所も定款に記載する必要があります。
発起人になる資格や人数に制限はなく、未成年でも法人であっても発起人となれますが、会社設立後は株主として会社の意思決定に関与することになるため慎重に選定しましょう。
【関連記事】
株式会社設立時の「発起人」とは?意味や役割について解説
資本金
資本金とは、会社を運営していくために株主が会社に出資したお金のことです。資本金は返済義務のない自己資本で、会社の規模を示す指標として「会社の体力」と呼ばれます。基本的に資本金額が大きければ大きいほど、社会的信用度は高くなります。
社会的信用度は、取引先を新規開拓する際や、金融機関から融資を受ける際に重要な要素です。
旧制度では、会社形態ごとに資本金の下限が決められていましたが、2006年の法改正(会社法)によって最低資本金制度が撤廃され、現在では資本金1円でも会社設立が可能となりました。
しかし、資本金額が極端に低いと取引先や金融機関に支払能力を疑問視されてしまう恐れがあります。利益が出るまでの会社運営費や節税面を考慮して資本金額を決定しましょう。
事業年度
事業年度を何月に始めるかは、自由に決定できます。多くの会社は4月を期首、翌年3月末を期末としていますが、法令で決まっているわけではありません。
新年度の開始月を決める際には、以下のポイントを確認してください。
事業年度を決める際のポイント
- 繁忙期と重ならないようにする(原則として期末日から2ヶ月以内に税務申告しなければいけないため)
- 消費税の免税を最大限活かす
決算日は設立後に株主総会で変更ができ、登記なども不要なため、節税のメリットなどを踏まえて検討しましょう。
会社印
会社印は登記申請書にも捺印が必要となります。会社名と住所が決まったら購入しておきましょう。一般的に用意する印鑑は以下のとおりです。
用意すべき印鑑の種類
- 代表者印(実印)
- 銀行印
- 角印
- ゴム印
印鑑は材質で値段が大きく異なります。こだわりが特になければ、耐久性があり軽い柘(つげ)という木材がおすすめです。ほかにも黒水牛やチタンなど、柘よりも値段は高くなりますが、長年使える材質もあります。
【関連記事】
会社設立に必要な印鑑は?種類や役割、用意する際のポイントを解説
ほかにも株式会社を設立する場合は、組織の運営・管理を含めた法的判断および意思決定を下すための機関を設置する必要があります。合同会社を含む持分会社は株式会社と異なり株式発行がないため、設置が義務づけられている機関はありません。
会社設立日とほかの用語との違い
会社に関連する日付には、会社設立日以外にも似た意味をもつ用語がいくつかあります。登記完了日・法人番号指定日や、創立日・事業開始日との違いを以下で紹介します。
登記完了日・法人番号指定日との違い
会社設立日は、法務局へ登記申請を行った日(登記申請日)であるのに対し、登記完了日・法人番号指定日はそれぞれ以下の日付を指します。
登記完了日・法人番号指定日が指す日付
- 登記完了日:登記申請が法務局に受理され、手続きが完了した日のこと
- 法人番号指定日:国税庁がその法人に対して固有の法人番号を指定した日のこと
設立日(登記申請日)から登記が完了するまでには数日~数週間ほどかかることも多く、設立日と登記完了日は必ずしも一致しません。
法人番号は、法人がもつ13桁の番号で、原則として設立登記完了日の2稼働日後に発送される通知書に記載されています。
創立日・事業開始日との違い
いつから会社が始まったのかに関する用語としては、会社設立日のほかに、創立日・事業開始日などが挙げられます。創立日、事業開始日の一般的な意味は、それぞれ次のとおりです。
創立日、事業開始日の一般的な意味
- 創立日:企業などの組織をつくって事業を始めた日のこと
- 事業開始日:個人や法人が事業活動(取引や営業など)を開始した日のこと
会社設立日が登記申請を行った日であるのに対し、創立日はより象徴的な意味合いで使われ、会社として任意で記念日に定めることもあります。
また、会社設立後すぐに事業を開始するとは限らないため、会社設立日と事業開始日の間には期間が空くこともあります。個人が開業する場合、開業届には事業開始日の記載が必要です。
理想の会社設立日にするために気をつけておくべきポイント
会社設立日を思い入れのある日にしたい、あるいは経営上のメリットがある日にしたい場合は、以下に注意して設立準備を始めましょう。
設立日にしたい日から逆算して準備を進める
登記申請時に必要な書類は約10種類あり、書類によっては役所での手続きが必要です。
たとえば、株式会社を設立する際、会社の根幹となる定款(ていかん)は公証人による認証を受けなければなりません。株式会社の設立であれば、定款の作成から認証までは1週間前後かかると見込んでおきましょう。
なお、設立書類に不備があると、希望する会社設立日に登記申請をしても差し戻される可能性があります。書類を作成する時間だけでなく、確認する時間もきちんと確保しておきましょう。
また、郵送の場合は書類が到着して受理された日が会社設立日になります。希望の設立日がある場合は、到着日を考慮して余裕をもって発送しましょう。
郵送ではタイムラグが発生するため、確実に希望日に会社を設立したい場合は、オンライン申請または法務局へ直接提出する方法を選びましょう。
節税に効果がある設立日にする
会社の設立日は、実は税金にも影響します。
資本金が10,000,000円未満の新設会社は、原則として設立1期目および2期目の消費税が免除されます。そのため、設立日と決算日をできるだけ離すことで、免税事業者のメリットを長く活かすことが可能です。
たとえば、設立月を1月・決算日を3月末日とした場合、会社の初年度は3ヶ月のみとなります。一方、設立月を4月・決算日を3月末日とした場合、初年度は約1年間となり、免税のメリットを最大限に活かすことが可能です。
また、会社の設立日を1日以外の日にすると、法人住民税の均等割の額を抑えられます。1ヶ月に満たない月は切り捨ての扱いとなるため、1ヶ月分(6,000円程度)の法人住民税を節税できる点がメリットです。
自社の決算日を踏まえたうえで、会社のメリットになる設立日を考えてください。
提出先を間違えると不受理になる
登記の申請先は「会社の本店所在地を管轄している法務局」ですが、管轄の法務局が設立登記の申請を受け付けていない場合があります。
たとえば、横浜市の場合、本局の横浜地方法務局では登記の受理を行っていますが、管内の神奈川出張所や港北出張所では各種証明書の交付のみの対応です。
対応外の出張所などに登記の申請を行ってしまった場合、正しい申請先(都道府県の本局など)に改めて設立登記を申請し直さなければなりません。
また、オンラインで手続きをした場合でも、申請内容に誤りや不足がある場合は不受理となります。この場合、申請情報の内容を修正して再申請する必要があります。
土日祝日は登記申請ができない
法務局は土日祝日に業務をしていない(閉局日)ため、原則として登記申請はできません。また、年末年始期間(12月29日から1月3日)も開局していないため注意してください。
ただし、2026年2月2日以降は、設立日を休日にしたい場合に限り、直前の開庁日(平日)に設立登記を申請するなど所定の手続きを行うことで、休日を会社設立日とすることが可能になりました。
平日8時30分から17時15分までの業務取扱時間内に申請を行いましょう。
会社設立日を確認する方法
会社設立日は、以下の方法で確認が可能です。自社の情報だけでなく、取引先企業の設立日なども登記簿謄本や登記情報提供サービスで確認できます。
会社設立日を確認する方法
- 登記簿謄本で確認する
- 登記情報提供サービスで確認する
それぞれの方法について以下で解説します。
登記簿謄本で確認する
法務局で登記簿謄本(登記事項証明書)を取得することで、会社設立日を確認できます。全国の法務局またはオンラインで登記簿謄本の交付請求が可能です。
| 手続きできる場所 | 手続きできる時間 |
|---|---|
| 全国の法務局 | 平日8時30分から17時15分まで |
| 登記ねっと 登記・供託オンライン申請システム | 平日8時30分から21時まで |
出典:法務省「登記・供託オンライン申請システム」
登記事項証明書を取得する際の手数料は、書面請求が600円、オンライン請求・送付が520円、オンライン請求・窓口交付が490円です。
出典:法務省「不動産登記、商業・法人登記における主な登記手数料」
登記情報提供サービスで確認する
法務局の登記情報提供サービスで、登記情報が確認できます。
利用登録後に請求を行うことで、商業・法人登記情報が提供されます(一時利用も可能です)。商業・法人登記情報(全部事項)の提供を受ける際の手数料は、1件あたり331円です。
利用登録して登記情報を請求する流れは、次のとおりです。
登記情報提供サービスで確認する手順
- 登記情報提供サービスのWebサイトにアクセスする
- 個人または法人として利用登録を行う
- ログインして商業・法人登記情報請求を選択する
- 商号・名称、会社法人等番号を入力して検索する
- 請求を行う会社・法人について「請求」ボタンをクリックして請求する
提供された登記情報は、PDFでダウンロードが可能です。
出典:法務局「登記情報提供サービス」
まとめ
土日祝や年末年始は、法務局が休みのため登記申請はできません。ただし、2026年2月2日以降は、一定の要件を満たすことで、休日を会社設立日にすることが可能です。
また、登記申請時の書類の不備や提出先に誤りがあると不受理となるため、事前に確認してください。
縁起のよい日を設立日としたい場合は、「一粒万倍日」「天赦日」「寅の日」「六曜の大安」「甲子の日」「巳の日」「己巳の日」などの選択肢があります。特に複数の縁起のよい日が重なる日は、より高いご利益が期待できるとされています。
会社設立日は、登記簿謄本、法人設立届出書の控え、定款、登記情報提供サービスなどで確認が可能です。会社設立に必要な書類の作成方法や設立までの流れを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
自分でかんたん・あんしんに会社設立する方法
会社設立の準備から事業開始までには、多くの書類や手続きが必要になります。書類の転記をするだけでもかなりの時間がかかってしまいます。
freee会社設立は株式会社だけでなく、合同会社の設立にも対応しています。設立件数50,000社以上の実績をもつfreee会社設立なら、初めての方もあんしんしてご利用いただけます。
起業ダンドリコーディネーターが完了までサポートしてくれるからあんしん!
なんとなく会社設立の流れはわかったけど、自分の場合いつまでに何をすればよい?
そんな時は設立サポートのプロ、「起業ダンドリコーディネーター」の活用がおすすめです。専任担当が、あなたのご状況をヒアリングしたうえで、今後のスケジュールをご提案。設立準備から登記後に必要な手続きまでを伴走支援します。
設立手続きに疑問や不安がある方、とにかく早く手続きを進めたい方はもちろん、起業を考え始めた方もご相談可能です。
まずはお気軽に全国対応の無料オンライン面談(初回最大60分)をご予約ください。
入力項目・次にやること、すべて画面上で把握できる
freee会社設立では、必要項目を記入していくだけで会社設立に必要な書類を作成することができます。また、登記の際に必要となる会社印も同時に購入が可能です。
freee会社設立は株式会社だけでなく、合同会社の設立にも対応しています。
会社名や資本金額など必要項目を入力すると、定款(ていかん)をはじめとする会社設立に必要な約10種類の書類を自動で作成します。
<freee会社設立で出力できる書類の一例>
- 定款
- 登記申請書
- 印鑑届出書 など
設立にかかるコストを削減できる
設立費用を削減したい方には電子定款がおすすめです。紙の定款では、収入印紙代40,000円がかかりますが、電子定款ではこれが不要となります。
freee会社設立は電子定款にも対応しており、電子定款作成に必要な機器やソフトの準備なども必要がないため、自分で作成するよりもコストを抑えることができます。
<設立にかかる費用の比較例>
(1)freee会計を年間契約すると、無料になります。
(2)紙定款の印紙代(40,000円)
会社設立の準備を進めながら、バーチャルオフィスの申し込みが可能!
会社設立するためにオフィスの住所が必要になります。
自宅をオフィス代わりにしている場合は、自宅の住所でも問題ありませんが、公開情報となってしまうので注意が必要です。
自宅兼オフィスのように実際の住所を公開したくない場合や、管理者や所有者に物件の法人登記が認められていない場合は、バーチャルオフィスを利用するのがおすすめです。
freee会社設立では、会社設立に必要な書類を無料で作りながら、バーチャルオフィスの申し込みもできます!
まずはこちらからfreee会社設立に無料で登録してみてください!
自分で手続きする時間のない方には「登記おまかせプラン」がおすすめ!
「初めての会社設立で不安」、「自分で手続きする時間がない」という方には、司法書士が手続きまで代行してくれる登記おまかせプランがおすすめです。
設立代行の費用相場は10万円前後ですが、freeeの登記おまかせプランは一律5万円で利用できます。※海外在留者が出資者・役員の場合等の特殊ケースを除く
登記おまかせプランの利用方法等の詳細は、freee会社設立の無料登録が完了後にメールにてご案内します。
会社設立の準備をお考えの方は、ぜひ登録無料のfreee会社設立をお試しください。
よくある質問
2026年で会社設立や開業するのによい日は?
縁起がよい代表的な日は、「一粒万倍日」「天赦日」「寅の日」「六曜の大安」「甲子の日」「巳の日」「己巳の日」などです。複数の縁日が重なると特に縁起がよい日といわれています。
詳しくは、記事内『【2026年】縁起のよい会社設立日カレンダー』をご覧ください。
理想の会社設立日を決めたらどうすればよい?
設立日にしたい日から逆算して、計画的に準備を進めましょう。法務局は土日祝日や年末年始は閉まっており、書類に不備があると不受理となるため、カレンダーや必要書類を確認する必要があります。
詳しくは、記事内『理想の会社設立日にするために気をつけておくべきポイント』をご覧ください。
監修 松浦 絢子弁護士
松浦綜合法律事務所代表。京都大学法学部、一橋大学法学研究科法務専攻卒業。東京弁護士会所属(登録番号49705)。法律事務所や大手不動産会社、大手不動産投資顧問会社を経て独立。IT、不動産、相続、金融取引など幅広い相談に対応している。さまざまなメディアにおいて多数の執筆実績がある。
