会社設立の基礎知識

ロゴは企業のシンボル。企業ロゴを作る上で考慮すべき6つのポイント

起業をしたら決めなければいけないことが山ほどありますが、「どんなロゴにするか」も決定すべき重要なタスクのひとつ。営業活動をスタートする前に、ポイントを抑えて企業のシンボルとなるロゴの作成をはじめましょう。

今回は企業ロゴの作成方法についてまとめました。

企業ロゴはコーポレートアイデンティティを表す

ロゴは企業のウェブサイト、看板、レターヘッド、パンフレット、広告、見積書、封筒、制服などさまざまなものに、いろいろな大きさのものが使用されています。特に名刺にはその企業のロゴが印刷されているものがほとんどです。

ロゴはシンボルである「ロゴマーク」と、会社名などを記した文字「ロゴタイプ」の2つの要素から構成されています。マークがなく文字だけでロゴとしている企業もあります。またロゴの社名を和文、欧文と使い分けている企業も。

ロゴにはコーポレートアイデンティティ(CI)を表す役割があります。コーポレートアイデンティティとはその企業の理念、文化、特色、社風などを指します。他社と差別化をしてその企業の独自性や優位性を表現するものです。

ロゴを作る上で考慮すべき6つのこと

実際にロゴを作るとなったら、以下の6つのポイントを考慮します。

1. 名前の表記

企業名またはブランド名のどちらを使うか。漢字を使うのかローマ字を使うのか、またローマ字を使う場合はつづりや大文字・小文字の配置なども細かく決めていきます。

2. 先進性・成長性

推奨:会社の規模が10倍、100倍になってもふさわしいデザイン。

3. 普遍性・継続性

推奨:時代や文化の違いに左右されず、長期間使用することができるデザイン。

4. 柔軟性・展開性

推奨:ロゴの大きさや使用する場所(名刺、広告、ウェブサイトなど)に制約されないデザイン。

5. 視認性・造形性・記憶性

推奨:パッと目を引き、また一目で伝えたいことを表現できているデザイン。
※記憶に残りやすいものにすると良いでしょう

6. ブランディング

推奨:オリジナリティや信頼感、優位性なども十分表現されているデザイン。

以上のポイントに注意して、会社設立ストーリーや顧客へのメッセージ、企業イメージを表現しましょう。
また、一般的にロゴは著作権によって保護されているもの。うっかり他社と似たデザインを採用してしまうとブランディングに失敗するだけでなく、法的問題を引き起こしてしまうこともあります。完成したデザインに似たものがないかチェックを忘れずに。一方で自社のロゴは商標登録をして、権利を守れる体制を整えましょう。
なお、ロゴに既存のフォントを使用する場合はフォントの提供元の規約を確認することもお忘れなく。

人気企業のロゴ例

ここからは実際の企業のロゴを例に、どのような企業理念やストーリーが表現されているかを見ていきましょう。

トヨタ自動車株式会社

シンボルマークは3つの楕円を左右対称に組み合わせたものです。
内側の縦と横の小さな楕円は、ユーザーとメーカーであるトヨタの心を表しています。外側の楕円はその2つの心をつなぐ世界を表現。ロゴタイプはシンプルなサンセリフ体の欧文で、赤を使うことで情熱や行動的な姿勢を表しています。

参考:公式ホームページ

株式会社資生堂

会社名は中国の古典、四書五経のひとつ『易経』の中の一節「至哉坤元 万物資生」(大地の徳は、なんと素晴らしいものであろうか。全てのものはここから生まれる)から来ているのだそうです。
花椿のマークは初代社長の福原信三氏が、自らデザインしたものが変遷したもの。現在の欧文ロゴタイプは1971年からすでに45年も使われているのだそう。赤を使用し、”S”のデザインが特徴的です。

参考:公式ホームページ

ミツカン(株式会社 Mizkan Holdings)

創業1804年の老舗企業です。「三」の下についている小さな「○」は「天下一円にあまねし」(世の中に広く行き渡る)という易学上の理念を表しているそうです。 商標登録はなんと1890年(明治23年)。
ロゴタイプの欧文は“mi”がローマン系、“zkan”がサンセリフ系の文字を使っています。mi”だけ書体が違うのは、「未来」「魅力」「味」「水」などミツカンの商品と関わりの深い、「み」という文字を際立たせる意図があるといわれています。

また綴りは“mitsukan”ではなく、“mizkan”となっています。
これは、“tsu”より“z”のほうが視認性が高いため。また真ん中の“z”はZymurgy (醸造学)を表しているからだそう。
ロゴのメインで使っている緑は「自然、安全、新鮮、おいしさ」などを、だいだい色は「健康、元気、温かさ」を表す色です。

参考:公式ホームページ

LEGO

デンマークのおもちゃメーカーのLEGOは、デンマーク語の”LEG GODT”(よく遊べ)から来ているそうです。子供たちが遊びを通して創造性を育み、潜在能力を引き出し、終わりなき可能性を追求できるように、という願いが表現されています。ロゴタイプはオリジナルデザインのようです。逆にLegothick フォントというLEGOのロゴに似た書体まで出来ています。
情熱や行動力を表す赤を背景に白抜きのロゴタイプ。黄色の輪郭線が旺盛な知的好奇心を表し、黒で文字の縁取りをして視認性を高めています。

参考:公式ホームページ

アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)

正式な会社名はAmerican Family Life Assurance Company of Columbusで、頭文字をとってAflacが略称となっています。このアフラックという発音が、あひるの鳴き声“Quack”(クワック)に似ていること、あひるは英語で「家族」や「親しみ」を表すことから、会社のキャラクターとしているそうです。
ロゴタイプはサンセリフ系のフォントCronosを元に、新たにデザインされたもの。青は「知的、冷静、信頼感、誠実、清潔」などを表しますので、生命保険会社ということから、誠実な印象を持ってもらいたいという思いがありそうです。

参考:公式ホームページ

これからロゴを作成するのであれば、ロゴにお客様に伝えたいストーリーを込めて、会社名や企業理念、提供するサービスなどと統一したイメージで考えていくことが大切です。 競合から一歩抜け出し、顧客と安定した信頼関係を築く第一歩になるよう、しっかりと仕上げましょう。

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