会社設立の基礎知識

会社設立後は法人口座を開設しましょう -必要書類や各銀行の特徴まとめ-

最終更新日:2020/11/13

会社設立の際にしておくべきことの1つとして、銀行口座の開設があります。法人口座がないと、取引先とのお金のやりとりに困ってしまう場面もでてくるでしょう。しかし、法人口座の開設は個人の口座開設と比べても審査が厳しく、なかなか開設できないということも起こり得ます。

今回は、法人口座を開設するために必要な書類やポイントを紹介します。

会社設立時の銀行口座の口座開設、審査基準や用意する書類をまとめました

目次

法人口座とは?

法人口座とは、金融機関の口座名義が会社名になっているものを指します。会社を設立したら必ず開設が必要というもの(義務)ではないので、会社代表の個人名義の口座で取引きを行っても問題はありません。
引用元:法人口座を開設しよう!法人口座の作り方と用意する書類まとめ


法人口座が必要な理由としては以下の2点が挙げられます。

   

取引先や税務署に不要な心配をさせないため

会社は登記により、一つの人格として認められます。社長1人の会社だとしても法人と個人は別人格となるため、個人の資産と会社の財産は明確に分けなければなりません。

法人名義の銀行口座を作らず、代表者個人名義の口座を使い続けると、会社の財産と個人の資産が混ざっているのではないかと税務署や取引先に心配されてしまいます。

   

社会的信用につながる

融資の申込みや大口取引をするときに、企業によっては法人口座を持たない相手との取引をコンプライアンス上の理由で避けている場合もあります。会社を設立し、その会社名義の法人口座を持っていることで社会的信頼が高まり、さまざまな取引きがしやすくなりますので、なるべく早期に法人口座を開設したほうがよいでしょう。

法人口座と一般的な銀行口座の違い

一般的な銀行口座と法人口座の違いを説明していきます。
代表者名義の一般口座の場合、現金身分証明書と印鑑があれば誰でも最短当日中に口座を作ることが可能です。

しかし、法人口座を開設する場合、一般口座に比べると厳しい基準で審査が行われるため、口座開設までに時間がかかります。法人名義の口座を用いて振り込め詐欺を行うケースがあることから、金融機関は法人の銀行口座の開設に関して厳しいチェックをしているようです。

正当な理由をもって使用される(犯罪利用の可能性が低い等)ことが証明されれば、申請してから1〜2週間程度で法人口座を開設することができます。

法人口座開設に必要な書類

一般的な法人口座の開設に必要な書類は以下の通りです。

  • ・会社の商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • ・会社の定款
  • ・会社印
  • ・代表者の印鑑証明書
  • ・代表者の実印
  • ・代表者の身分証明書
  • ・そのほか、会社の運営実態がわかる資料

なお、金融機関によって必要な書類や資料は変わります。詳細は口座開設を検討している金融機関のWebサイトをご覧ください。

金融機関が法人口座の開設で見ているポイント

資本金の金額

「会社の体力」ともいわれる資本金。現在の会社法では、資本金の下限がなくなったため1円から会社設立が可能になりましたが、現実的な数字とはいえません。
少額すぎると信用度が低いと判断され、審査自体を断られる可能性もあります。金融機関の中には具体的に資本金の最低金額が設定されているところも存在するため、審査を申し込む前に必ず確認してください。

登記上の住所で事業が行われているか

先にも述べたように、法人口座を利用した犯罪が多いことから、会社が業務を行っているのかをチェックし、事業の実態を確認するケースが増えています。バーチャルオフィスのように、登記上の住所にオフィスがない場合や、固定電話がない場合などは口座開設ができる確率が低くなってしまいます。

事業内容や事業計画が明確なものか

会社の定款に書く「事業目的」が多数記載されていたり、一貫性のない目的が羅列されていたりする場合、どのような事業を行う会社なのか外から分かりにくくなります。

事業目的から事業の実態が把握しにくい場合、口座開設を断られる場合があります。また、事業計画においても、主な取引先や業種全体の見通しなどを総合的に審査します。

法人口座開設での留意点

口座開設には代表者が出向く必要がある場合が多い

実店舗がある場合、銀行に直接会社の代表者が出向いて口座開設の申請をします。

事業内容の説明の準備をしておく

法人口座の開設の際、事業内容の説明を求められる場合があります。融資とは違い、それほど詳しい説明を求められることは少ないですが、大まかな事業内容などはきちんと説明できるようにしておきましょう。

口座の開設には時間がかかる

個人の銀行口座の場合、早くて即日に銀行口座を開設することが可能ですが、法人の場合、審査には1−2週間ほどかかります。また、会社設立してすぐに法人口座が必要な場合、履歴事項全部証明書の発行にさらに1−2週間ほど要することを注意しておきましょう。最短で会社設立から1ヶ月ほどで法人口座を開設することができます。

メインバンクの選び方

法人口座開設は、会社のメインバンク選びと言い換えることもできます。一般的に会社のメインバンクは、会社との物理的な距離や入出金のしやすさなどを考慮して決めます。金融機関は多様な選択肢がありますが、大きく分けて店舗が存在する「都市銀行」と基本的に店舗が存在しない「ネット銀行」の2種類があります。

今回は比較として、都市銀行のインターネットバンキングとネット銀行の特徴をまとめました。       
その他の金融機関について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
参考:手数料やメリット・デメリットから考える法人口座の選び方

都市銀行の特徴まとめ

三菱UFJ銀行
(BizSTATION)
みずほ銀行
(みずほビジネスWeb)
三井住友銀行
(パソコンバンクWeb21)
りそな銀行
(りそなビジネスダイレクト)
ゆうちょ銀行
(ゆうちょBizダイレクト)
月額基本料 1,760円/月 3,300円/月 2,200円/月
※デビュープラン
3,300円/月
※Mini
550円/月
※スタンダードプラン
振込手数料
(同一支店)
0円 0円 3万円未満
110円

3万円以上
220円
0円 100円
振込手数料
(同行内)
3万円未満
110円

3万円以上
330円
3万円未満
220円

3万円以上
440円
3万円未満
220円

3万円以上
550円
330円 100円
振込手数料
(他行)
3万円未満
550円

3万円以上
770円
3万円未満
550円

3万円以上
770円
3万円未満
550円

3万円以上
770円
660円 5万円未満
220円

5万円以上
440円
利用可能時間 普通預金
からの払込
8:00~23:30

当座預金
からの払込
8:00~19:00
※祝日利用不可
残高・入出金明細照会・振込・振替
平日
8:00~23:00
土曜
8:00~22:00
日曜
9:00~17:00
振込・振替
月曜
8:00~24:00
火〜土・祝
0:00~24:00
日曜
0:00~19:00
(2:00~4:00を除く)
平日
7:00〜23:55
土日・祝
8:00~22:00
8:00~23:00
第2・第3日曜日
8:00~20:00
融資の有無

ネット銀行の特徴まとめ

楽天銀行 ジャパンネット銀行 住信sbiネット銀行
月額基本料 無料 無料 無料
振込手数料
(同行内)
52円 55円 50円
振込手数料
(他行)
3万円以下
168円

3万円以上
262円
3万円以下
176円

3万円以上
275円
3万円以下
160円

3万円以上
250円
利用可能時間 24時間/365日
(メンテナンス時を除く)
24時間/365日
(メンテナンス時を除く)
24時間/365日
(メンテナンス時を除く)
融資の有無

会社設立freeeでは、設立書類の作成と同時にジャパンネット銀行等の口座申し込みが可能です。情報は自動連携で何度も入力する手間が省け、複数の銀行にまとめて申請できます。

まとめ

今回は会社設立時の口座開設や各銀行の特徴について紹介しました。法人口座は代表者名義の口座と違い、審査が厳しく、開設まで時間はかかりますが、法人口座をもつことで会社の社会的信頼度が高まります。会社設立の準備段階で法人口座の開設も忘れずに手続きをしましょう。

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