会社設立の前後にはやるべきことがたくさんありますよね。
オフィスに電話回線を引くこともそのタスクの中のひとつ。
まだ人数を増やす予定はないし電話で営業をこともほとんどなさそうだし、電話は必要ないと思っていても、ビジネスクレジットカードや銀行口座を作る際に求められる場合があります。
今回は様々なタイプやサービスがある中で、おすすめの電話回線をご紹介します。
目次
電話回線の5つの種類とそれぞれの仕組み
まずは電話回線の大まかなカテゴリとそれぞれの仕組みについてご紹介します。
1. 050型IP電話アプリ
050からはじまる固有の電話番号を割り振られるIP電話。スマートフォンに専用のアプリをダウンロードして使います。
コストがかなり安く抑えられる、ということが一番のメリット。インターネット回線を使うのでパケット通信料が別途かかるものの、パケット定額制にしていれば問題なし。
基本使用料や通信料が安く、特に海外と格安で通話ができます。
また社員のスマートフォンにアプリをダウンロードすれば、新たに会社から携帯電話を付与する必要もありません。
デメリットとしては固定電話に比べて音声の質は少し下がる点と、110や119など1からはじまる各緊急機関の番号には発信できないという点です。
そもそもIP電話とは?
従来の固定電話は地中に埋められた回線網を使って、音声などのデータを運んで通話を成立させていました。一方のIP電話では、インターネットを通じてデータを伝達させます。
IP電話は固定電話に比べて、費用が安いというのが大きなメリット。
電話加入権の必要もありませんし、基本使用料はかなり少ない場合が多いです。
IP電話のサービスの中には固有の電話番号を持てるサービスや、固定電話と併用して利用できます。
一方でIP電話では110や119、0120などの電話番号へは発信できないので注意が必要です。
2. 光IP電話
光ファイバーでインターネット回線を使って通話に必要なデータをやりとりする方法です。
NTTの固定回線を使わないので、従来の固定電話よりも割安。IP電話アプリと違い03など市外局番からはじまる番号が使え、110など各緊急機関への発信も可能です。
一方で停電時には使えないというデメリットも。サービスによっては別途インターネットプロバイダーと契約を求められる場合もあります。
3. クラウド・IP型・固定回線のハイブリッド電話
クラウド上にPBX(構内交換機:公衆電話網に複数の社内の電話器を接続するための交換機。従来は会社の敷地内に設置をする)を構築して、そのクラウド上のPBXに外線なら電話回線、内線ならインターネット回線を介して接続して通話をする方法です。
電話番号は03などからはじまる市外局番の番号が使えます。
また各緊急機関への発信もOK。留守番電話や保留機能など従来の電話と同じ機能が使えるほか、グループ会議ができたり手持ちのスマートフォンを内線化できる機能も。
さらに最近ではスマートフォンアプリでより手軽にクラウドPBXを利用した電話サービスもあります。
4. 直収型電話
従来の固定電話はNTTと直接契約をし、NTTの回線を使って電話をしていました。
しかし直収型電話はNTTを介さずに各通信会社と契約をする固定電話サービスです。
通信会社がNTTから空いている回線を借り、そのほかのもろもろの設備を通信会社が用意して運用しています。
03などからはじまる市外局番がついた固定番号を付与されます。従来NTTを契約するときに支払う必要があった電話加入権(施設設置負担金)を払う必要がなく、基本料金や通話料も安いのが特徴です。
通話に関わる基本的な機能は使えますが、スマートフォンを子機するなどインターネット回線を使うサービスような次世代の付加機能は使えません。
5. NTT加入電話
伝統的な固定電話サービス。
NTT東日本・西日本の固定電話サービスに加入をして、NTT東日本・西日本の電話回線を使って電話をするサービスです。
様々なタイプの電話サービスが出てきている中で、加入数は少なくなってきていますがまだまだ一般的なタイプです。
自然災害などで物理的に電話回線が切断しない限り通話のクオリティが落ちないなど、安定的に使えますが、初期費用や通話料ともに割高です。
インターネット回線と一緒に加入するとお得になるプランも。
スタートアップではスマホで使える格安サービスがおすすめ
コストをとにかく安く抑えたいのであれば、スマートフォンにダウンロードして使うアプリタイプのサービスがおすすめです。設備導入も必要なく初期費用もかからないサービスもありますし、別途従業員に携帯電話を貸与する必要もないので◎。
ただしメンテナンスなどでサービスが停止する可能性もゼロではないので要注意です。
またできればスタートアップなど小さな企業でも、03など市外局番からはじまる固定番号を使えるものがベター。最近では050からはじまる番号を使っている大企業も増えてきましたが、信頼度を考えるとまだまだ03番号の方が圧倒的にメリットが大きいです。
さらに050からはじまる番号は110や119など各緊急機関への連絡ができませんので、もしものときに備えるという面でも安心ですね。
一方でコストは高くなりますが、従業員が急激に増える見込みがあるときはクラウド型、ネット回線に同時加入してセット割引を受けたい場合は光IP電話や直収型なども検討してみてください。
規模×こだわり別、おすすめの電話サービス
1. Shamo! / NIFTY BIZ
03などからはじまる市外局番が使え、スマートフォンにアプリを入れて使うタイプなので初期費用も安く抑えられます。また内線や社内のチャット機能もついています。
デスクに据え置き型の電話機にこだわりがなく、5人以下の小規模事業者におすすめです。
初期費用 | 月額基本使用料 | 固定電話の通話料 | 携帯電話への通話料 | 050IP電話への通話料 | 国際電話(アメリカ)の通話料 |
0円 | 900円 | 20円/30m | - | - | - |
※詳細は公式サイトへ
2. 050 plus for Biz / NTTコミュニケーションズ
特に海外への発着信が安く抑えられるIP電話アプリ。
提供事業者がNTTと大手なところも安心材料の一つですね。市外局番からはじまる固定番号にこだわりがなければ、こちらもおすすめのサービスです
初期費用 | 月額基本使用料 | 固定電話の通話料 | 携帯電話への通話料 | 050IP電話への通話料 | 国際電話(アメリカ)の通話料 |
1,080円 | 540円 | 8.64円/3m | 16円/1m | 0円 | 9円/1m |
※詳細は公式サイトへ
3. SMARTalk / 楽天コミュニケーションズ
初期費用や基本使用料が0円という点と、国内の固定電話との通話料が安いという点が魅力的なIP電話アプリ。こちらも市外局番からはじまる固定番号にこだわりがないのであれば、検討してみてくださいね。
初期費用 | 月額基本使用料 | 固定電話の通話料 | 携帯電話への通話料 | 050IP電話への通話料 | 国際電話(アメリカ)の通話料 |
0円 | 0円 | 8.64円/3s | 8.64円/3s | 0円/8.64円/3s | 16円/1m |
※詳細は公式サイトへ
※料金の参考はこちらから
4. ひかり電話 / NTT東日本・西日本
市外局番からはじまる固定番号が付与される点と、インターネット回線と同時加入でおトクな点がおすすめ。オフィスに常駐している従業員が増えてきて、デスクに据え置き型の電話が必要になってきたらこちらを検討するのも◎。
ひかりクラウドPBXと組み合わせて、スマホで内線通話が可能になります。
初期費用 | 月額基本使用料 | 固定電話の通話料 | 携帯電話への通話料 | 050IP電話への通話料 | 国際電話(アメリカ)の通話料 |
3,000円〜 | 500円〜 | 8円/3m | 16円/1m〜 | 10.4円/3m | 9円/1m |
※詳細は公式サイトへ
※料金の参考はこちらから
いかがでしょうか。
様々なタイプの電話サービスが出ていますが、規模やニーズによってフィットするサービスが違います。これからスタートするビジネスがどんなシチュエーションでどんな頻度で使うのかを見極めた上で検討してくださいね。
また同じサービスでも使用人数が変わったり、必要な付加機能が変わったりすると、別のサービスに切り替えたほうがおトク……なんてことも。定期的に見直すことも必要です。
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