ホームページ作成の費用は、サイトの種類や規模、依頼先など、さまざまな要因によって変動します。制作会社や広告代理店など、依頼先によってメリット・デメリットが異なるため、依頼前に特徴を理解しておくことも重要です。
本記事では、ホームページ作成の費用相場や内訳、費用を抑えるポイントなどを紹介します。既存サイトのリニューアルや新たなサイトの制作を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
ホームページ作成の費用相場
ホームページ作成の費用は、サイトの規模や種類、依頼先などによって変動します。
ホームページの規模による費用の違い
ホームページは小規模・中規模・大規模の3つに分けられ、規模ごとに費用が異なります。また、ホームページ作成の際、サイト上に掲載する文章作成の依頼有無によっても費用は変動します。
ここでは、ライティング込みでコーポレートサイトを制作した際の費用相場を以下の表にまとめました。
| ホームページの規模 | ページ数 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 小規模 | 10ページ以内 | 30万円〜100万円 |
| 中規模 | 10~30ページ前後 | 80万円~300万円 |
| 大規模 | 30ページ以上 | 300万円~ |
また、SEOやWeb広告の掲載、SNSの運用など、マーケティング関連の施策も合わせて依頼する場合、上記とは別に追加費用が発生します。
費用は依頼内容や作業範囲によって異なりますが、たとえば、サイト設計や記事の制作など、SEO全般を依頼した場合、少なくとも100万円以上の支払いが必要です。
さらに、マーケティング施策は、実施後にすぐ効果が出るとは限りません。長期的な取り組みが求められるため、3ヶ月や6ヶ月、1年など、数ヶ月または年単位での契約を提案される可能性が高いでしょう。
ホームページの種類による費用の違い
ホームページ作成の費用は、制作予定のホームページの種類によっても異なります。種類ごとの費用相場を以下の表にまとめました。
| ホームページの種類 | 費用相場 |
|---|---|
| コーポレートサイト | 10万~1,000万円以上 |
| サービスサイト | 10万~300万円以上 |
| ランディングページ | 10万円~60万円以上 |
| ECサイト | 100万円~500万円以上 |
| 採用サイト | 10万円~150万円以上 |
| オウンドメディア | 20万~300万円以上 |
ホームページの種類を問わず、テンプレートの使用有無によって費用は変動します。ただし、無料のテンプレートを使用した場合、他社のホームページとデザインが被る可能性があります。
オリジナリティやデザイン性の高さを印象付けるためにも、テンプレートを利用する際は有料版を利用しましょう。
ホームページの依頼先による費用の違い
ホームページ作成を外注する際、依頼先の候補には主に、制作会社・広告代理店・フリーランスが挙げられます。
それぞれに依頼したときの費用相場や、メリット・デメリットについて解説します。
制作会社に依頼する費用相場とメリット
制作会社に依頼した際の費用相場は、サイトや制作会社の規模によって変動します。たとえば、ページ数が30ページ程度の中規模なコーポレートサイトを制作するとしましょう。
中小規模の制作会社に依頼した場合、制作費の相場は80万~150万円です。一方、大手の制作会社に依頼した場合、制作費は少なくとも300万円以上の費用が必要になります。
制作会社に依頼するメリットは、対応力に優れている点です。豊富なノウハウや実務経験をもつ人材が多数在籍しており、自社の要望に対して柔軟な提案が望めます。デザインや機能面の双方で、自社の要望を反映した仕上がりが望めるでしょう。
ただし、制作会社によって対応可能な業務や制作費、サポート費用などは異なります。自社の条件に合致した依頼先を選ぶには複数の企業と接触し、見積費用と提案内容を比較することが重要です。
広告代理店に依頼する費用相場とメリット
広告代理店に依頼するメリットは、Webマーケティングを使った集客を得意としている点です。ホームページの新規作成やリニューアルを実施しても、自動的にアクセスが増えるわけではありません。
広告代理店に依頼すれば、SEOやWeb広告の運用など、複数の施策展開を依頼できるため、早期に新規顧客獲得や商品認知度向上を実現できる可能性が高まります。
ただし、Web制作に対応可能な広告代理店を除き、多くの企業はホームページ作成を制作会社に外注している状況です。仮にWeb制作に対応できない広告代理店に依頼した場合、費用の20%〜50%程度を仲介料として支払わなければなりません。
仮にホームページ作成費用の総額が100万円の場合、追加で仲介料が20万〜50万円発生します。
また、担当者の調整能力が低い場合は自社の要望が伝わらず、修正工数やコミュニケーションコストが増大するおそれも生じます。普段から広告代理店との付き合いがある企業向けの選択肢といえるでしょう。
フリーランスに依頼する費用相場とメリット
フリーランスにホームページ作成を依頼した場合、費用は10万〜50万円が相場です。フリーランスに依頼するメリットは、制作会社と比べて費用を抑えられる点です。一人または少人数チームで制作を進めるため、制作会社ほど人件費がかかりません。
優れたスキルや豊富な制作実績を誇る人に依頼できれば、相場以下の価格で大手制作会社並みの仕上がりが期待できます。
一方で、ホームページ作成に必要なスキルを十分備えているか、人材の見極めが困難です。
ミスマッチを避けるため、ポートフォリオの提出や面談の実施など、スキルチェックの場を設けましょう。
また、稼働時間が不規則なケースが多く、定期的に進捗状況の確認が必要です。フリーランスへの依頼は、条件に見合う制作会社が見つからなかった場合、コスト優先の場合に適した方法といえるでしょう。
ホームページ作成にかかる費用の内訳
ホームページ作成にかかる費用は、設計費やディレクション、デザインなど、内訳はさまざまです。
また、依頼先に素材制作やSEO施策を依頼する場合、コンテンツ制作費やSEOの関連費用が発生します。
ホームページ作成にかかる費用の内訳
ホームページの設計費用
ホームページの設計費用は、サイトマップやワイヤーフレームの作成にかかる費用です。サイトマップはサイト全体の構成を示し、ワイヤーフレームはページ単位の構成を図式化したものです。
ホームページの設計には最低でも10万円以上の費用がかかります。ただし、サイトマップやワイヤーフレームの制作は、制作会社のノウハウが大きく反映される部分です。依頼先によって対応範囲や完成度、費用が変わる点を理解しておきましょう。
ディレクション
ディレクションとは期限内にホームページが完成するよう、担当者やクライアントとのコミュニケーション、進捗状況の管理を行う作業です。ディレクション費は、制作費の20%〜30%が相場です。
仮にホームページ作成の費用が総額100万円の場合、ディレクション費が20万〜30万円かかります。
また、サイトや制作会社の規模が大きくなるほど、ディレクション費は高騰する傾向にあります。制作に携わる人数が増えてコミュニケーションコストがかかるためです。
デザイン
デザイン費は、ホームページ全体のコンセプト立案やレイアウト決定、画像作成などにかかる費用です。デザイン費は作業箇所やページ数によって変動します。
たとえば、トップページのデザイン費は、1ページあたり15万円〜30万円が相場です。一方、下層ページの相場は3万円〜15万円です。
また、テンプレートを使用した場合は作業工数が減るため、デザイン費を削減できます。ただし、無料テンプレートの場合は選択肢が限られ、自由なカスタマイズも難しいため、注意が必要です。
コーディング
コーディングとはHTMLやCSS、JavaScriptなどを使用し、要件定義で決めたデザインや機能をサイト上で再現するための作業です。
コーディング費の相場は40万円が1つの目安です。費用は1ページ単位で発生し、デザイン費と同様にトップページが高く、下層ページが安い価格設定になります。トップページの相場は20万円で、下層ページは3万〜8万円が相場です。
また、CMSを利用した場合はノーコードで実装できるケースも多く、コーディング費を大幅に削減できます。
レスポンシブデザイン
ホームページは見た目だけでなく、ユーザーが快適に閲覧できるよう、機能性や操作性も考えなければなりません。近年はユーザーが使用デバイスを問わず快適にホームページを閲覧できるよう、レスポンシブデザインを実装するのが主流です。
レスポンシブデザインとはPCやスマートフォンなど、ユーザーの使用デバイスに応じて画面サイズを最適化するデザインです。
新たに作るホームページへレスポンシブデザインを実装する場合、1ページあたり10万〜20万円ほどの費用が発生します。既存サイトに実装する場合は、1ページあたり1万〜3万円が相場です。
コンテンツ制作費
コンテンツ制作費とは、ホームページに掲載する文章・画像・動画など、各種素材の制作を依頼した際にかかる費用です。費用は制作する素材の種類ごとに異なります。
- 文章作成:1万円〜3万円/1ページ
- 写真撮影:3万円~10万円/日
- 動画制作:10万円〜200万円以上
- イラスト制作:1枚 5,000円〜
文章の作成費はボリュームやテーマによって変動し、専門的な内容を多数掲載する場合は、1ページあたり10万円を超える可能性があります。
また、画像やイラストの制作費を抑えたい場合は、フリー素材を活用するのがおすすめです。一から画像やイラストを制作するわけではないため、費用の高騰を避けられます。
CMSの導入費と運用費
CMSを使用してホームページを作成する場合、導入費と運用費が発生します。CMSの導入費は10万〜50万円が相場です。運用費は毎月数万円が目安ですが、CMSの導入形態やカスタマイズの有無などによって、費用は変動します。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、専門知識なしでWebサイトの構築・運用ができるシステムです。ホームページを作成する際はテンプレートの選択に加え、文章・画像などの挿入だけで作業が完了します。
作業はドラッグ&ドロップやキーボード入力で進められるため、操作に特別なスキルは必要ありません。「WYSIWYG」と呼ばれるユーザーインターフェースを採用しており、直感的な操作が可能です。
CMSは操作性に優れているため、導入すると運用負担の軽減や更新頻度の向上など、さまざまなメリットが見込めます。
SEOの関連費用
依頼先にSEO関連の施策を依頼する場合、SEOの関連費用は20万〜100万円が相場です。作業範囲やコンサルティングの有無などによって、費用は変動します。
SEOとは、GoogleやYahooなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるために取り組む施策です。
キーワードの選定やタグの設定、内部リンクの最適化など、さまざまな施策を実施します。自社サイトが上位に表示されると、多くのユーザーにアクセスしてもらえる確率が高まり、継続的な集客効果が望めます。
自社でSEOの施策に取り組む場合は、SEOの関連費用は発生しません。自社のノウハウやリソースに応じて、依頼するかどうかを判断しましょう。
レンタルサーバーやドメイン取得の費用
ホームページ作成・運用を進めるうえで、レンタルサーバーやドメインは不可欠です。どちらかが欠けた場合、インターネット上にホームページを公開できません。
レンタルサーバーの利用料はスペックによって変動しますが、月額数千円〜数万円前後で借りられるケースが一般的です。ただし、SSL証明書の取得費や設定作業なども発生するため、総額が10万円近くになる可能性も生じます。
一方、ドメイン費用はホームページのアドレスを取得・維持するための費用です。取得登録料と更新料も含め、1万円以下で購入できます。
ホームページ作成の費用を抑えるポイント
ホームページ作成の費用を抑えるには、複数社からの見積取得やRFPの作成など、事前準備を重ねることが重要です。また、ホームページに掲載する文章や画像などは、自社で用意できる量が多いほど、コンテンツ制作費を削減できます。
素材を自社で用意する
ホームページ作成の費用削減には文章や画像など、各種素材を自社で用意することが重要です。コンテンツ制作費は、制作会社が制作する素材の量によって変動するためです。
仮にホームページへ掲載する素材制作をすべて依頼先に任せた場合、数十万〜数百万円規模の費用が発生します。
既存サイトからの流用やフリー素材の活用、自社制作によって用意できる素材の数を増やせれば、コンテンツ制作費を削減できます。
また、自社で素材を制作した場合、事業内容や自社の強みをイメージ通りに表現できる点もメリットです。
CMSの導入を検討する
CMSを導入するとコーディング費用に加え、ホームページ作成後の運用・更新にかかる費用も削減できます。CMSはWeb制作の知識がない方でもスムーズに操作できるよう、全体が設計されているシステムです。
操作性に優れており、導入すると自社でホームページの運用・更新ができるようになり、制作会社に作業を依頼する必要性が低下します。
また、CMSは導入形態によって特徴が異なるため、事前に理解しておかなければなりません。導入形態はオープンソース型とクラウド型、パッケージ型の3種類に分けられます。タイプごとのメリット・デメリットを把握しておき、自社に合った導入形態を選択しましょう。
オープンソース型
オープンソース型とは、ソースコードがインターネット上に公開されているCMSのことです。
【オープンソース型のメリット】
- 初期費用を大幅に抑えられる
- 月額基本料金やライセンス費用が発生しないケースが多い
- 無料で利用可能なプラグインやテンプレートが多い
【オープンソース型のデメリット】
- サーバーやドメインの確保が必要になる
- 自社で対応しなければならない作業が多い
- 外部からのサポートが得にくい
パッケージ型
パッケージ型とは、CMSのライセンスを購入し、自社のサーバーへインストールして使用するものです。
【パッケージ型のメリット】
- ベンダーからのサポートを受けられる
- セキュリティレベルが高い
- 企業向けに開発されたCMSが多い
【パッケージ型のデメリット】
- 初期費用とライセンス費用が高い
- 自社でサーバー確保が必要になる
クラウド型
クラウド型とは、インターネット経由でベンダーのCMSやサーバーを利用するサービスです。
【クラウド型のメリット】
- 導入の負担が小さい
- すぐに運用できる
- メンテナンスやアップデートを任せられる
【クラウド型のデメリット】
- カスタマイズ性が低い
- ベンダーやインターネット環境への依存度が高くなる
複数の制作会社から見積を取得する
ホームページ作成の費用や提案内容を比較するため、3~5社前後から見積を取得したうえで、依頼先を選定しましょう。
仮に1社からしか見積を取得しなかった場合、制作費や提案内容を他社と比較できません。限られた材料のなかで判断を下さなければならず、場合によっては対応力の低い企業に相場以上の金額を支払う可能性が生じます。
依頼先のミスマッチを避けるには事前に複数の制作会社と接触し、判断材料を増やしておくことが重要です。
RFPを作成する
RFP(Request for Proposal)とは、ホームページ作成に関する自社の要望をまとめた提案依頼書のことです。見積取得の際にRFPも一緒に提出すると、自社の要望を正確に伝えられるため、見積金額の精度や提案内容の質が高まります。
RFPに記載する主な内容は以下のとおりです。
- ホームページ作成に至った背景
- 解決したい課題
- 予算
- 納期
- 品質
- 実装する機能と不要な機能
- ホームページの運用体制
- ハードウェアやソフトウェアの情報
また、RFPを提出しておくと、依頼先とホームページの完成イメージを共有できるため、認識のズレにともなう追加費用や手戻りの発生を避けやすくなります。
まとめ
ホームページの作成費用は、サイトの種類や規模、依頼先などによって変動します。費用を抑えるには、自社での素材制作や複数社からの見積取得など、自社で対応する作業を増やすことが必要です。
見積取得の際にRFPを提出すると先方から提出される見積金額の精度が高まり、依頼先を絞りやすくなります。また、依頼先の選定基準がホームページの機能よりも費用優先の場合、依頼先にはフリーランスを依頼するのがおすすめです。
1人または少人数で作業を進めるため、制作会社ほどディレクション費がかかりません。「freee業務委託管理」を利用すると、フリーランスとの契約締結・発注・支払いまで、一連の作業をオンライン上で完結できます。
ホームページ作成をフリーランスに依頼しようと検討中の場合は、「freee業務委託管理」の導入をご検討ください。
よくある質問
ホームページ作成の費用は規模やサイトの種類によって変わりますか?
たとえば、コーポレートサイトとランディングページでは、サイトのページ数が大きく異なるため、費用相場が大きく異なります。
ホームページの種類ごとの費用相場に関しては、「ホームページの種類による費用の違い」をご覧ください。
ホームページ作成後も費用は発生しますか?
ホームページを運営し続ける限り、レンタルサーバーやドメインの月額料金は毎月支払いが必要です。どちらかが欠けると、ホームページを閲覧できない状態になります。
ホームページ作成にかかる費用に関しては、「ホームページ作成にかかる費用の内訳」をご覧ください。
