事業を経営していく上で切り離せない会計業務。細かい作業が多いものの、税務署への提出書類の元となる数字を扱っているためミスはおかせません。利益を直接的に生み出す業務ではありませんが、慎重に、確実に行う必要があります。
そんな会計業務を、経理が初めての方でも簡単に記帳ができる、クラウド会計ソフト「freee会計」について、機能の概要や導入のメリット、実際の利用者からの評判などをご紹介します。
目次
クラウド会計ソフト「freee会計」とは
「freee会計」とは、freee株式会社が提供しているクラウド型の会計ソフトです。利用事業者数は100万社を突破し、クラウド会計ソフト導入シェアNo.1※となっています。
2017年9月 BCN調べ
「freee会計」の基本情報
「freee会計」は個人事業主向けと法人向けで利用できる機能や価格が異なります。
主な機能
共通施策
- 共通機能
- 記帳機能
- 請求書作成機能
- レポート機能
- 証憑などのファイル保存
個人事業主向け
- 確定申告(電子申告可能)
法人向け
- 決算報告書の作成
価格
月払いと年払いの2種類のお支払い方法があり、年払いの場合2か月分お得となっています。有料利用前に最大1ヶ月無料でお試し利用ができます。
個人事業主向け
- 月額払い 1,480円(税抜き)〜
- 年額払い 11,760円(税抜き)〜
法人向け
- 月額払い 3,980円(税抜き)〜
- 年額払い 35,760円(税抜き)〜
利用環境
クラウドサービスのためインターネット環境で利用可能です。特にMacのパソコンをご利用の場合は利用できる会計ソフトが限られるケースも多いですが、「freee会計」の場合は問題なく利用できます。
- パソコン
- タブレット
- スマートフォン(専用アプリ有)
運営会社
「freee会計」は2012年に設立されたfreee株式会社が運営。国内外の有力投資家より、高く評価され、創業以来2019年時点で累計161億円以上の資金提供を受けています。
会社のミッションは「スモールビジネスを、世界の主役に。」で、テクノロジーの力でスモールビジネスをより強くする世界を創出する、という思いが込められています。
「freee会計」導入のメリットとは
記帳の手間を削減
「freee会計」を導入すると、あらゆる手間と時間を削減できます。
インターネットバンキングを利用の銀行口座やクレジットカード、POSレジやネットショップの売上情報はfreee会計に連携が可能です。明細を自動取得するので手作業で打ち込む必要が無くなります。
明細をそのまま取り込むので、仕訳漏れがないかなどのチェック作業の負荷が軽減されます。もちろん、事業に関係ない明細が取り込まれた場合は「登録をしない」という選択も可能です。
freee会計は経理の知識がなくても簡単に登録できるような登録画面で、項目を選んでいくだけで帳簿付けが可能です。特に迷いがちな勘定科目も候補が一覧表示から選んでされるので、経理初心者の方にも優しい設計となっています。
仕訳取引は毎回作成するだけでなく、テンプレートとして登録することが可能です。テンプレートを呼び出すだけで仕訳内容が再現されるので、例えば毎月発生する地代家賃や役員報酬などは登録しておくとボタン1つで帳簿付けできます。
さらに必ず発生する費用に関しては、「自動で経理」という機能を設定すると、テンプレートを呼び出す手間もかかりません。入出金明細を読み込んだ時点で仕訳取引として登録され、帳簿付けにかかる作業時間を徹底的に削減できます。
記帳以外の経理作業負担も軽減
「freee会計」には帳簿付け以外にも経費精算に便利な領主書の画像読み取りや、請求書発行、レポート作成など、経理担当者の作業を楽にする機能もたくさん搭載されています。
領収書や請求書の読み取りファイルボックス機能(OCR機能)により、スマートフォンのカメラで領収書や請求書を撮影するだけで専用アプリが内容の読取り、証憑の保存がをしてくれます。専用アプリは従業員が利用する場合は経費精算など必要な機能のみに利用制限を絞ることができます。
請求書も、「freee会計」なら使いやすいテンプレートから簡単に作成できます。作成した請求書の内容をもとに、自動で売掛金の仕訳登録まで完了できます。
売掛金の消し込みをする際は、入金指定口座のインターネットバンキングを連携して明細を取り込めば、入金があった際に消し込み元の仕訳を自動で予測して提案してくれます。一般的な会計ソフトでは難しい売掛金の債権管理も、簡単にfreee会計で行うことができます。
仕訳データを入力していくと、自動で経営に活用できるレポートが作成されます。freee会計の「損益レポート」を使えば、
- 費用や収益の発生状況をグラフから確認する
- ある部門の損益状況を時系列で確認する
- 利益水準が高い月は何月だったのか
などを確認できます。そのほかにも現金出納帳の代替ができる現預金レポートや、資金繰り状況を一目で確認できる資金繰りレポートなど、経営判断をサポートするレポートが揃っています。
会計業務に関わるコストも削減
「freee会計」はコスト削減効果もあります。システムの導入というと費用が掛かりそうというイメージがありますが、長い目で考えると結果的にコストを抑えられます。
軽減税率などの税制改正に応じてソフトを買い換える必要はありません。「freee会計」は自動でバージョンアップされるため、その時々の買い換え費の負担はかかりません。
無料ではないため、会計ソフトの乗り換え費用や月額費用は発生します。しかし経理担当者の削減された時間の時給と「freee会計」の導入コストを比較すると結果的にコスト削減に繋がります。
安心のサポート付きで誰でも使える
「freee会計」は電話やチャットサポートなど導入前の設定から導入後の運用の課題まで、経験方なスタッフがスピーディに対応してくれます。サポート利用者のアンケートではサポート総合満足度94%を達成しています。
「freee会計」の評判は?利用者のリアルな声
導入事例1:負債2億の事業継承から9年後には売上6億円。迅速な経営判断をfreee会計が支援
株式会社上間フードアンドライフ様
導入してもっともよかったと思う点は常に最新の会計情報を確認できるようになったことですね。導入前は翌月中旬まで待たないと月次実績が出ない状態だったのですが、今はリアルタイムで経営状況を把握できます。「freee会計」を導入してからは意思決定のスピードが速くなったと感じています。
コスト削減の面でも、導入効果はありました。会計に必要な数字は連携先から自動で取得しているので、freee会計に直接入力する機会は滅多にありません。そのため、経理担当は3名から私を含めた1.5人になりました。freee会計にまかせれば正しく仕訳されるので、税理士事務所に外注していた伝票処理にかかるコストも削減しました。
導入事例:月次決算を早期化し事業スピードをあげた事例
導入事例2:経理作業の負担を20分の1に。損益レポートで複数事業の状況を一望
フローリスト、BOTANIC Inc.様
入力作業って膨大な単純作業なのでエラーも起きやすい。その点「freee会計」は自動入力なので、作業量は従来の5%ほどになりました。その分、会計や経営について考える時間が増えたので、経理・会計に割く時間は3分の2程度になりました。
昔は入力の経理作業をしたところで会計へのモチベーションが切れてしまった。でも、現在は経理作業にやる気を削がれないので、頻繁にデータを見て、経営状況を確認し熟考できています。
BOTANIC Inc.は会計を事業ごとに部門分けしています。具体的には、店舗、オンライン、ディスプレイ、植栽の4つに分けてfreee会計上で分けてデータを見れています。毎月、どの事業がどれだけの収益を上げているのかが一目瞭然なので、とても便利ですよ。
「freee会計」を開かない日はないです。経営者としてスマートフォンですぐに経営データが見られるのはありがたい。今後経理の担当者を雇ったとしても、経営者としては財務データを常にチェックしたいので、「freee会計」に触れる時間は変わらないでしょう。
導入事例:経営の課題をリアルタイムに把握できた事例
導入シェアNo.1のクラウド会計ソフト freee会計とは
シェアNo.1のクラウド会計ソフト*1「freee会計」とは、面倒な入力作業や仕訳を自動化し、見積書や請求書も簡単に作成できるクラウド会計ソフトです。簿記の経験がなくても使いやすく、経理業務にかかる時間を半分以下*2に削減します。
※1リードプラス「キーワードからひも解く業界分析シリーズ:クラウド会計ソフト編」(2022年8月)
※2 自社調べ。回答数1097法人。業務時間が1/2以上削減された法人数
数ある会計ソフトの中でも、freee会計が選ばれる理由は大きく3つ。
- 一度の入力で複数の業務が完了。重複作業や転記作業はほぼ発生なし!
- 決算業務は正しく、確実に対応できる!
- インボイス制度・電子帳簿保存法に完全対応!
それぞれの特徴についてご紹介していきます。
一度の入力で複数の業務が完了。重複作業や転記作業はほぼ発生なし!
見積書・請求書をfreee会計で発行すると、書類へ入力した金額をもとに、自動で入金管理・売上仕訳まで完了。銀行口座やクレジットカード、POSレジなどと同期すれば、自動で利用明細を取り込み、勘定科目の登録はもちろん、売掛金や買掛金の消し込み、入金仕訳などの記帳も簡単に行えます。
さらに、領収書・受取請求書などをスマホのカメラで撮影しfreee会計に取り込むだけで、取引先名や金額などをAI解析し、自動で入力。支払管理・仕訳も自動で作成できます。
freee会計は一度の入力で複数の業務が完了するうえ、自動入力・自動仕訳によって手作業の少ない経理を実現します。
決算業務は正しく、確実に対応できる!
freee会計には、正しい決算書を作るためのチェック機能も充実。預金残高との一致や会計ルールとの整合性をfreeeが自動判定し、修正が必要そうなリストを自動作成します。修正後は、ボタンクリックひとつで貸借対照表・損益計算書などの決算書が作成可能です。
<作成可能な書類例>
- 貸借対照表・損益計算書
- 仕訳帳・総勘定元帳
- 固定資産台帳
- 試算表
- 現金出納帳 など
PDFやCSVファイルへの出力も可能なため、士業の方への共有や、社内での資料作成にも活用できます。また、領収書1枚・仕訳1件単位でコメント機能を使ってやりとりできるため、士業の方ともスムーズにコミュニケーションがとれます。
インボイス制度・電子帳簿保存法に完全対応!
freee会計では、取引先の登録番号が国税庁データに存在するかを自動照合し、適格請求書が適切かを判断するなど、インボイス制度に対応した機能をご利用いただけます。
また、紙書類はスキャンしてfreeeのファイルボックスに保管すれば、電子保存も可能。完全ペーパーレスな経理体制を実現できます。
機能更新にインストールが不要なクラウド型だからこそ、今後の法改正にも自動対応でき、常に最新の状態でソフトをご利用いただけます。