会計の基礎知識

経理は忙しすぎる!?忙しさを解消する方法や経理業務の繁忙期をわかりやすく解説

経理は忙しすぎる!?忙しさを解消する方法や経理業務の繁忙期をわかりやすく解説

経理は会社のお金にかかわる業務を担当する仕事で、忙しすぎると言われることがあります。とくに決算の時期や年末調整を行う年末は、経理の重要な業務が増えて忙しくなりやすい繁忙期です。

経理の負担を減らし忙しさを解消するには、会計・経理システムの導入や必要な知識を身につけたりする方法を検討しましょう。

本記事では、経理が忙しいと言われる理由や繁忙期、効率的に業務を行い忙しさを解消する方法について詳しく解説します。

目次

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経理が忙しいと言われる理由

経理は会社にとって必要不可欠な業務ですが、経理に大きな負担がかかり忙しすぎるという懸念もあります。経理が忙しいと言われる主な理由としてあげられるのは、以下のとおりです。

経理が忙しいと言われる理由

  • 経理にかかる負担が大きい会社に勤めている
  • 繁忙期の業務量がとくに多い
  • 経理に必要なスキルがなく常に仕事に追われている
  • 専門的な知識が必要で各業務が複雑

経理にかかる負担が大きい会社に勤めている

経理担当者が1人だけだったり、システムを導入しておらず手作業で業務を行う必要があったりすると、経理は忙しくなります。また、請求書の作成・受領や経費精算にて、他の従業員から協力が得られず丸投げのような状態になってしまい、負担が大きくなることもあるでしょう。

会社によっては残業が一切なく忙しさを感じずに勤めている人もいるため、経理の忙しさは会社に左右されることがあります。

繁忙期の業務量がとくに多い

経理の繁忙期は、給与や買掛金などの支払いがある月末月初や年末調整を行う時期、決算の時期です。特定の時期に発生する業務に加え日常的な業務も行う必要があるため、業務量が増えてしまいます。

そのため、負担が増えすぎないよう、繁忙期に行う業務の準備は早めに進めておきましょう。

経理に必要なスキルがなく常に仕事に追われている

経理の仕事を行うには、計算力やPCスキル、コミュニケーション能力などさまざまなスキルが必要です。スキルが足りなければスムーズに業務を進められず、仕事に追われてしまいます。

そのため、経理業務で忙しくならないためには、事前に必要なスキルを身につけておくとよいでしょう。

専門的な知識が必要で各業務が複雑

経理では、会計や簿記などの専門的な知識が必要になります。また、会社法や税法などの法律の知識、インボイス制度や電子帳簿保存法などの業務に関わるさまざまな知識が必要です。

知識がなければ専門性の高い複雑な経理業務への対応が難しくなり、スムーズに進められず忙しくなってしまうでしょう。

経理業務の忙しさを解消する方法

経理業務が忙しすぎると感じたときは、以下の解消法を参考に効率化を目指してください。

経理業務の忙しさを解消する方法

  • 会計・経理システムを導入する
  • 経理業務に必要な知識を身につける
  • 上司や同僚に相談する
  • 経理業務が忙しくない会社に転職する

経理業務の効率化については、別記事「経理業務を効率化するためにできること」「経理ができる業務改善方法の具体例」もあわせてご確認ください。

会計・経理システムを導入する

会計・経理システムを使用していない場合であれば、システムの導入は大変おすすめです。書類作成や入出金管理など、日々の業務を自動化できるためより効率よく行えます。

会計・経理システムにはクラウド型とインストール型の2種類のタイプがあり、会社によってプランも多いので自社に合ったものを探しましょう。ただし、すぐにシステムの導入ができないという場合、まずはエクセル等を使用して紙による業務からの脱却を目指してください。

経理業務に必要な知識を身につける

経理業務をスムーズに行うには、会計や簿記などの専門的な知識があると役に立ちます。また、インボイス制度や電子帳簿保存法など法的なルールは、経理が適切に対応しなければならないため、正しい知識を身につけることが重要です。

知識だけではなく、PCスキルやExcelのスキルもあわせて身につけておくと、効率のよい経理業務につながります。簿記試験やビジネス会計検定のような資格の勉強は、経理業務の忙しさの解消に効果的です。

上司や同僚に相談する

経理業務の忙しさを自力で解消できない場合は、上司や同僚に相談するのもおすすめです。経理担当が複数いる会社に勤めている場合は、まず同僚に相談して、業務効率化のポイントがないか情報共有しましょう。

同僚と話して業務量が違ったり得意な業務が異なったりするのがわかったら、上司に相談して割り振りを変えてもらうのもよいかもしれません。また、経理担当者の人数にかかわらず、システム化していない場合やキャッシュレス化が遅れている場合などは、会社全体でIT化を推進して改善を図ってみるとよいでしょう。

経理業務が忙しくない会社に転職する

上述した3つの解決方法を実施しても忙しさが変わらない場合は、転職を検討するのも一つの方法です。会社によって経理担当者の負担の大きさは異なるため、負担の少ない会社を探してみましょう。

経理を探している会社はそれなりに多く、既に経理業務を経験している場合はそれだけで武器になるため、転職のハードルは高くありません。

経理業務の繁忙期

経理は日々の業務から常に忙しいケースもありますが、繁忙期はとくに忙しすぎることが多いとされています。会社における経理の繁忙期は、主に月末月初・決算の時期・年末といった3つのタイミングです。

以下で、各繁忙期における業務内容を確認しましょう。

なお、法人における経理業務の一般的な年間スケジュールについて詳しく知りたい方は、別記事「法人の経理業務の年間スケジュールとは?各決算月ごとの業務内容について解説」をご確認ください。

月末・月初

月末・月初では、経理は給与関連の業務や取引先への請求・支払いなどの業務を行います。お金の動きが多くなるタイミングであるため、丁寧かつ正確な仕事をスピーディーに行わなければなりません。

月次決算を行う会社では、経理担当者は会計締めをして売上や経費などのデータを集計を行います。また、経営状況を把握するために必要な損益計算書や貸借対照表など財務諸表の作成も経理が行う業務の一つです。

決算の時期

決算の時期になると、売上や経費など一年間の会社の経済状況を集計し、決算書類の作成や確定申告を行います。一年間のお金の流れをまとめる作業となるため、早めに準備を進めて負担がかかりすぎないようにするのが重要です。

決算申告した内容にミスがあると、税務調査の対象となる恐れがあります。そのため、経理担当者は大量のデータを正確にまとめなければなりません。

また、決算の業務を行っている間も、日常的な業務や月末月初の月次業務も並行して行う必要があります。このように、決算の時期は多くの業務を抱えることになり、経理担当者にとって繁忙期になるでしょう。

決算について詳しく知りたい方は、別記事「決算とは?決算をする目的や流れ、必要な書類について解説」をご確認ください。

年末

従業員を雇っている会社では、年末になると年末調整が必要です。年末調整では、経理担当者が各従業員の所得に関する情報を集計し、正しい税金の計算を行います。

所得税や住民税は各従業員の扶養の状況や医療費の支払い状況などによって異なり、経理担当者は従業員と連携して控除の書類作成を行わなければなりません。従業員が多ければ多いほど年末調整にかかる業務量は増えるため、年末は経理担当者の繁忙期になりやすいです。

年末調整について詳しく知りたい方は、別記事「​​年末調整とは?概要・目的・手順から必要書類までわかりやすく解説」をご確認ください。

繁忙期の経理業務の忙しさを解消する方法

忙しすぎる繁忙期の経理業務をできるだけ効率的に進めるためには、以下の解消法を試してみるのがおすすめです。

  • 忙しくない時期に準備する
  • 業務の一部をシステム化する
  • 外注や業務の分担を行い負担を減らす
  • 各部署や従業員とのコミュニケーションを取る

経理業務の忙しさの解消法については、別記事「経理業務を効率化するためにできること」「経理ができる業務改善方法の具体例」もあわせてご確認ください。

忙しくない時期に事前に準備する

経理が一年間を通して忙しいとはいえ、閑散期も存在します。できるだけ忙しくない時期に決算や年末調整などの準備をしておくと、繁忙期にかかる負担が軽減できます。

また、いざ手が空いた時にスムーズに業務を進められるよう、業務フローの見直しも定期的に行うことが重要です。仕事の負担を増やさないためにも、日頃から仕事を溜め込まずに業務を進めましょう。

業務の一部をシステム化する

経理業務にシステムを活用していない場合は、経理システムや会計システムを導入することで忙しさの解消につながります。システムには経費精算や請求書管理など多くの業務を自動化できる機能がついているため、手作業によるミスを減らせるだけでなく効率化できます。

また、freee会計ならこれらの機能に加えて仕訳入力を自動で行なったり、クレジットカードや銀行口座との連携ができたりする機能が備わっています。幅広いプランを用意しており会社の規模に合った機能をリーズナブルに使えるので、ぜひ導入を検討をしてみてください。

外注や業務の分担を行い負担を減らす

社内で経理業務の負担を軽減できない場合は、専門会社や税理士・会計士などに外注する方法もおすすめです。外注費用はかかりますが、どうしても手が回らない場合には有効な対策だといえます。

また、経理業務の全体だけでなく繁忙期だけ外注することもできるため、社内の状況に応じて活用しましょう。

各部署や従業員とのコミュニケーションを取る

繁忙期の経理業務では、各部署や従業員から領収書を回収したり年末調整の書類作成を依頼したりと、コミュニケーションを取るケースが多くなります。そのため、日頃からコミュニケーションをとっておくことでコミュニケーションコストが削減でき、忙しさの軽減が期待できるでしょう。

また、経理が繁忙期の時期に閑散期となっている部署がある場合は、業務の分担をするのもおすすめです。経理業務は会社経営に関わる重要な仕事なので、従業員全体で一丸となって進めましょう。

まとめ

経理は会社経営において欠かせないお金の管理を行う重要な仕事であり、忙しすぎると言われることがあります。忙しい理由として、日常的な請求書管理や経費精算の業務を行いつつ、決算時期や月末・月初にも特定の業務を行う必要があるからです。

経理担当者の負担を少なくして業務効率化するには、会計・経理システムを導入したり、忙しくない時期に繁忙期の準備を進めたりすることがおすすめです。年末調整や請求書作成などの業務では社内での連携も重要になるので、日頃から各従業員とコミュニケーションを取っておくのもスムーズな業務を行うには欠かせません。

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よくある質問

経理が忙しいのはなぜですか?

経理は会社のお金にかかわる全般的な仕事を行うため、一年を通して忙しくなりやすい仕事です。また、月末月初や年末などは繁忙期になり、とくに忙しいとされています。詳しくは記事内「経理が忙しいと言われる理由」をご確認ください。

経理が忙しくなるのはどの時期ですか?

経理が忙しくなる繁忙期は、月末月初・決算の時期・年末の主に3つです。これらの時期では会社のお金の動きが増え、書類作成や手続きなどさまざまな業務を担います。詳しくは記事内「経理業務の繁忙期」をご確認ください。

経理の年度末は忙しくなりますか?

会社の年度末である決算の時期は、経理における繁忙期のうちの一つです。一年間のデータ集計をしたうえで財務諸表を作成したり、確定申告をしたりするなど、多くの業務を行います。詳しくは記事内「年末」をご確認ください。

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