会計の基礎知識

試算表の作り方とは? 試算表の種類と見るべきポイント

最終更新日:2020/03/12

試算表とは決算書を作成する前に作る集計の一覧表です。仕訳帳や総勘定元帳の記入に誤りがないかを確認し、チェックする役割があります。また、負債と資産をひと目で確認できるため、資金繰りの状況についてもいち早く知ることができます。
本記事では、試算表の作り方や基礎知識、見方のポイントについて解説します。

試算表の作り方とは? 試算表の種類と見るべきポイント

目次

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試算表とは

試算表とは、損益計算書や貸借対照表など決算書類の作成前に作る集計表です。合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類があり、仕訳や転記、計算ミスをチェックするために役立ちます。

月末や期末など、会社ごとに作成のタイミングは異なりますが、会社の資金繰りを定期的にチェックする方法としても活用できるでしょう。手書きやエクセルのほか、会計ソフトを使用して作成することもできます。

【会計ソフトfreeeの仕訳帳】
会計ソフトfreeeの仕訳帳

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会計ソフトfreeeの総勘定元帳

合計試算表の作り方

合計試算表は、総勘定元帳を元に各勘定科目の借方、貸方合計をまとめた一覧表です。会社が一定期間に取引した合計額を把握でき、決算前に転記が正しく行われたかを確認できます。

合計試算表

借方合計と貸方合計は必ず一致しますので、誤差があった場合は何らかの間違いがあったことになります。

残高試算表の作り方

残高試算表とは、各勘定科目ごとの残高をまとめて作成した一覧表です。
借方合計金額と貸方合計金額の合計は、一会計期間の取引の残高総額を表わしています。残高試算表を作成することで、会社の損益状態や経営状況がチェックできます。

残高試算表

残高試算表を作る際は、まず総勘定元帳の各勘定科目の借方と貸方の合計金額を計算します。
次に、借方の合計金額と貸方の合計金額を比べて、大きい金額から小さい金額を引いた残高を、勘定科目の番号順に記載。借方合計と貸方合計は、必ず一致します。

合計残高試算表の作り方

合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を組み合わせて作る一覧表です。取引の合計金額や、会社の損益状態を把握する際に役立ちます。

合計残高試算表

試算表で見るべきポイント

試算表でチェックするポイントは、主に以下の2つです。

  • 貸借の合計金額に記入ミスがないか
  • 総勘定元帳の各勘定科目の取引内容が正確かどうか
  • 資金繰りは健全か

会計帳簿を正確に作成できるのであれば、試算表を作成する必要はありません。しかし、会社や個人事業の取引は金額や量も大きく、どうしてもミスが発生します。このミスを防ぐ役割を担うのが試算表です。

決算の時期に試算表を作って誤差がなければ、会計期間中の記載は正確だったことになります。また、決算時期以外でも定期的に試算表を作成することで、事前に問題を把握することができます。

試算表は決算書類である貸借対照表と損益計算書を作成するための集計表です。貸借対照表と損益計算書は決算時期でないと作成することはほとんどありませんが、試算表を作って確認すれば、日毎・月毎の資金の流れや売上の増減を確認することができます。

資産と負債の金額を見て、資産が多ければ健全ですが負債が多ければ要注意です。負債は返済しなければならない借入金や仕入先への買掛金となるため、負債が多いと倒産の恐れがあります。また、売掛金の項目にも注意が必要です。売掛金は代金を受け取る権利であって、まだ入金されていないお金です。必ず回収するようにしましょう。

万一資金ショートとなってしまうと、非常に危険です。試算表を確認して資金不足を防ぐようにしていきましょう。

試算表を作る時期

試算表を作る時期は会社によって異なります。決算書のように作成が必須ではありませんが、試算表を作ることで計算や記載の間違いに気づくことができます。定期的に作成することをおすすめします。

損益計算書

損益計算書は1年間においての企業の収益と費用を明らかにし、いくらの利益または損失がでているのかを把握するものです。貸借対照表と同時に作成され、財務諸表の一つとなります。英国では「Profit and Loss statement」となり通称P/Lと呼ばれることもあります。
損益計算書では企業の収益と費用がわかるため、企業がどれだけ利益をだしているのか収益力が確認できます。経常損益の部と特別損益の部に分かれ、さらに経常損益では営業損益の部と営業外損益の部に分かれています。

【会計ソフトfreeeの損益計算書】
会計ソフトfreeeの総勘定元帳

営業損益では、売上高が最上部に記載され、その下に売上原価を差し引いた金額が売上総利益となります。売上総利益から営業費用としての販売費及び一般管理費差し引いた金額が営業利益となります。販売費及び一般管理費は企業の営業活動に必要なもので、給与や賞与、福利厚生費、広告宣伝費、旅費交通費、消耗品費、減価償却費など経費の多くがここに入ります。
経常損益として、営業利益に営業外収益を加算して営業外費用を差し引いた金額です。営業外収益では受取利息や受取配当金など、営業外費用は支払利息や貸倒損失などがあります。
最後に特別損益は、経常損益に特別利益を加算して特別損失を差し引くと税引前当期純利益となります。

貸借対照表

貸借対照表は企業の一定地点での財政状態を示す一覧表のことで、バランスシートとも呼ばれます。貸借対照表では企業の資産と負債、純資産を示しているため資金の調達元などが確認できます。

【会計ソフトfreeeの貸借対照表】
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まず左側の借方に資産の部として流動資産と固定資産に分かれます。流動資産として現金預金、受取手形、売掛金、有価証券、商品などが入ります。流動資産の基準が1年以内に現金化できる資産として、原則として現金化しやすい順番に記載されています。

流動資産の下部には固定資産が記載されます。固定資産は企業が保有する土地や建物などの不動産、また機械設備、中には長期保有の有価証券も含まれます。
右側の貸方には負債と純資産が記載されます。負債は返済義務のある資金を表しているもので他人資本とも呼ばれています。

負債も資産と同じく1年以内に返済期限のある流動負債と返済期限が1年を超える流動負債に分かれています。負債は原則として返済期日が早いものから並んでいるため、上から流動負債、下に固定負債と並びます。
流動負債として支払手形、買掛金、未払金、短期借入金などが記載され、固定負債として長期借入金、社債などが記載されます。

純資産は資本ともいわれ、資本金として投資家から集めた資金として資本金、営業活動によって生み出した利益剰余金があります。



試算表も決算書も、エクセルやアナログ作成では膨大な時間がかかります。出来るだけ効率化するためにも会計ソフトを活用しましょう。おすすめは会計freeeです。

各決算書類や試算表が自動で作成できるだけではなく、会計freeeには資金繰り改善ナビという機能があり、事業の状況から財務状況を分析してくれます。

これまで説明してきたように、万が一資金ショートに陥った場合、資金繰りの手段について早急に考えなければなりません。資金繰り改善ナビでは、入力されたデータから3ヶ月先の資金繰りの状況まで予測し、万が一借入が必要な場合には「オファー型融資」「請求書ファイナンス」「クレジットカード」の三つの資金調達方法のなかから、”今すぐに使える”手段を提示します。

さらに日々の記帳の時点で、誤りやミスを防止できれば決算の時期に慌てることもありませんし、資金の状態を正確に把握できます。ここから先は、経理を効率化する会計freeeの特徴についてご紹介していきます。

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