会計の基礎知識

試算表とは? 見方のポイントや作り方を簡単に理解

最終更新日:2020/01/24

試算表とは

試算表とは決算書類の元となる資料です。損益計算書や貸借対照表が合わさったような資料で、これを作成することで仕訳のミスが発見しやすくなります。また銀行から融資を受ける際にも、提出が求められるような重要な資料です。

ここでは、試算表に関する基礎知識や見方のポイント、作り方について解説します。

目次

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試算表とは

試算表とは決算書類を作成する前段階で、仕訳帳から総勘定元帳に正確に転記されているかどうか確認するための集計表となります。

「仕訳帳」は日付順に取引ごとの仕訳を全て記載していく帳簿のことで、「総勘定元帳」は勘定科目ごとに仕訳帳の情報を整理した帳簿のことです。

試算表は下記の3種類があります。

・貸方借方の勘定科目の合計を集計した合計試算表

・貸方借方の勘定科目の残高のみをを表示した残高試算表

・貸方借方の勘定科目の合計と残高残額のどちらも表示した合計残高試算表

試算表で見るべきポイント

仕訳ミスがあるかどうか

試算表の借方と貸方の合計は常に同じになります。そうでない場合は仕訳帳から転記した際、または仕訳自体に何らかのミスがあったと言えます。

転記の時に行がずれてしまったり、2重転記をしてしまったり、そもそもの仕訳の貸方借方の金額が一致していないなどのミスが想定されます。

ただし、仕訳表の貸方と借方の合計が一致していても何もミスはないとは言い切れません。たまたま合計が一致しているというケースもあるため、ミスを発見する1つの手段という程度に理解をしておきましょう。

試算表から経営状況を理解する

試算表は会社の資産や利益の状況もわかります。

貸借対照表や損益計算書は決算時期でないと作成することはほとんどないため、試算表を確認することで毎日や毎月の資金の流れや売上の増減を確認することができます。特に注意しておくべきことは資金繰りでしょう。試算表を確認して資金不足を防ぐようにしていきましょう。

それでは残高試算表の勘定科目を確認してみましょう。

残高試算表とは

真ん中あたりを見ていくと、商品販売益(もしくは売上)という勘定科目があります。この商品販売益を含む下部が損益科目、売上を含まない上部が残高科目となります。 上部の残高科目は貸借対照表の勘定科目となり、下部の損益科目が損益計算書の勘定科目です。

まずは上部の残高科目を見ていきましょう。左欄の借方に現金預金、売掛金などの資産が示され、右欄の貸方に借入金や買掛金などの負債が記載されています。

資産と負債の金額を見て、資産が多ければ健全ですが、負債が多ければ要注意です。負債は返済しなければならない借入金や仕入先への買掛金となるため、このままだと返済不能となり倒産の恐れがあります。

続いて勘定科目の商品販売益から下部の欄、損益科目を見ていきましょう。貸方となる右欄には商品販売益や受取利息など会社の収益となります。左欄の借方には費用勘定科目が入り、給料や支払利息などが記載されます。

残高科目と逆となり、右欄貸方の収益科目の金額が多く、左欄借方の費用科目の金額が小さくなっていれば利益がでていることとなります。収益の金額よりも費用の金額が大きくなると、会社は赤字であるので早期に対策していく必要があります。


(参考) 貸借対照表

貸借対照表は企業の一定地点での財政状態を示す表のことで、バランスシートとも呼ばれます。貸借対照表では企業の資産と負債、純資産を示しているため資金の調達元が確認できます。

まず左側の借方に資産の部として流動資産と固定資産に分かれます。流動資産には現金預金、売掛金、商品などが入ります。流動資産の基準が1年以内に現金化できる資産として、現金化しやすい順番に記載されています。

資産の下部に記載される固定資産は企業が保有する土地や建物などの不動産などが含まれます。

右側の貸方には負債と純資産が記載されます。負債も資産と同じく1年以内に返済期限のある流動負債と返済期限が1年を超える流動負債に分かれています。流動負債は買掛金、未払金、短期借入金などが記載され、固定負債として長期借入金、社債などが記載されます。

純資産は資本ともいわれ、資本金として投資家から集めた資金として資本金、営業活動によって生み出した利益剰余金があります。

(参考) 損益計算書

損益計算書は1年間においての企業の収益と費用を明らかにするものです。通称P/Lと呼ばれることもあります。
損益計算書では企業がどれだけ利益をだしているのか収益力が確認できます。経常損益の部と特別損益の部に分かれ、さらに経常損益では営業損益の部と営業外損益の部に分かれています。

営業損益では、売上高が最上部に記載され、その下に売上原価を差し引いた金額が売上総利益です。売上総利益から販売費及び一般管理費差し引いた金額が営業利益となります。販売費及び一般管理費は給与や広告宣伝費、旅費交通費、減価償却費など経費の多くがここに入ります。
営業利益に営業外収益を加算して営業外費用を差し引いた金額が経常損益です。営業外収益では受取利息や受取配当金など、営業外費用は支払利息や貸倒損失などがあります。
最後に特別損益は、経常損益に特別利益を加算して特別損失を差し引くと税引前当期純利益となります。

試算表の作り方

試算表は先述した通り、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類あり、それぞれ記入方法が少し異なりますが流れとしては以下の通りです。

1. 仕訳帳から総勘定元帳を作成する
2. 総勘定元帳で表した勘定科目ごとの数字を計算する

2つ目の工程で、勘定科目ごとの数字を合計額を出すか、残高を出すか、その両方を出すかが異なります。

紙やエクセルベースで作成すると仕訳帳、総勘定元帳、試算表とそれぞれ数字を記入する必要がありますが、会計ソフトを利用すると1度の入力で、それぞれの形式に自動計算され、資料も1度で作られます。ミスを減らしたい工数を削減したいという方がは会計ソフトの利用が便利でしょう。

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まとめ

試算表を読み取ることで、企業の資産や負債、売上や利益など大まかに読み取ることができます。また決算書類である貸借対照表では企業の資産、負債、純資産を読み取り、損益計算書では、企業の損益を読み取っていきます。その企業には、いくら価値があるのか、いくら利益がでているのかしっかりと見極めていくことが、営業活動で売上を上げる以上に大切です。いくら売上を上げたとしても、実際には損失がでているのであれば営業方針を見直していく必要があります。

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