監修 橋爪 祐典 税理士
定額小為替とは、ゆうちょ銀行と郵便局で購入できる送金手段のひとつです。戸籍謄本や住民票などの公的書類の請求時に利用できます。
少額のお金を安全に送ることができ、現金を直接郵送するリスクを避けられます。
本記事では、定額小為替の種類や購入方法、書き方・送り方を解説します。また、定額小為替の勘定科目や仕訳例も解説するので、定額小為替の利用を検討している人はぜひ参考にしてください。
目次
はじめての経理はfreee会計で簡単・安心・確実に
経理未経験でも、freee会計で帳簿や決算書を作成できます。銀行口座と同期すると、複雑な仕訳を自動化したり、日々の記帳を行うと、1クリックで決算書を作成できたり、初心者の方でも安心して進められます。
定額小為替とは?
定額小為替は、ゆうちょ銀行と郵便局が提供する送金サービスです。現金を直接郵送せずに金銭をやり取りできるため、安全性が高い決済手段として広く利用されています。
受取人は全国のゆうちょ銀行や郵便局の窓口で現金化できます。有効期限は発行日から6ヶ月間で、期限内であれば本人確認書類を提示することで換金可能です。
定額小為替の種類
定額小為替には、12種類の金額(50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円)が用意されています。
必要な金額に応じて複数枚を組み合わせて利用可能です。たとえば、450円を送りたい場合は450円券を1枚購入する方法と、200円券と250円券を組み合わせる方法もあります。
定額小為替と普通為替の違い
定額小為替と普通為替の違いは、発行金額の上限と手数料体系です。定額小為替は50円から1,000円までと決められていますが、普通為替は10万円以下ならいくらでも発行できます。
また、定額小為替は額面に関係なく1枚につき一律の手数料ですが、普通為替は送金額に応じて手数料が変動します。少額の送金には定額小為替、高額・柔軟な送金には普通為替が便利です。
定額小為替が使われる場面
定額小為替は、戸籍謄本や住民票などの公的書類を、役所から郵送で取り寄せる際の手数料支払いに広く利用されています。
また、企業の返金キャンペーンなど現金を直接送るのが難しい場面でも、利用者への返金手段として定額小為替が送られるケースも少なくありません。
定額小為替の購入方法
定額小為替を購入する際には、手数料や購入場所、必要書類を事前に確認しておくことが大切です。購入手続きは決して難しくありませんが、事前準備をしておくことでスムーズに購入を進められます。
定額小為替の手数料
定額小為替を購入すると、1枚につき200円の手数料がかかります。額面に関係なく、一律の金額設定となっています。
定額小為替を複数枚購入する場合は、枚数分の手数料が必要です。たとえば、3枚購入する場合は600円(200円×3枚)の手数料が発生します。額面と手数料を合計した金額を窓口で支払います。
定額小為替の購入場所
定額小為替はゆうちょ銀行と全国の郵便局の窓口で購入できます。ただし、取り扱いのない小規模な郵便局もあるため、事前に確認しておきましょう。また、コンビニやATM、他の銀行では購入できません。
営業時間内に郵便局の窓口に直接訪問して購入する必要があるため、時間に余裕をもって行きましょう。
定額小為替を購入する際に必要なもの
定額小為替を購入する際には、定額小為替振出請求書と現金が必要です。
定額小為替振出請求書は、郵便局の窓口に用意されており、以下の内容を記入して提出します。
- 請求日
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 振出請求枚数
さらに、購入金額分(額面+手数料)の現金も必要です。
購入時には通常本人確認書類や印鑑は必要ありません。ただし、同一金種で100枚以上購入する場合には本人確認書類の提示を求められるため、念のために運転免許証やマイナンバーカードなどを持参しておきましょう。
定額小為替の書き方・送り方
定額小為替には指定受取人欄と委任欄があります。
- 指定受取人 おなまえ(表面)
- おところ おなまえ(表面)
- 委任欄(表面)
委任欄は受取人本人が換金できない場合に代理人を指定する際に使用します。
定額小為替には記入欄がありますが、基本的には空欄のまま送付するように注意が必要です。また、定額小為替証書と定額小為替払渡票を切り離さず、つながった状態で送付しなければいけません。
定額小為替への記入の必要性は、送付先の役所や会社などに事前に確認しておきましょう。
定額小為替の勘定科目
定額小為替の勘定科目は、使用目的によって異なります。
定額小為替を購入した際は、額面金額を「現金」、発行手数料を「支払手数料」として会計処理します。手元の現金が定額小為替という形に変わっただけで、資産の性質は現金として扱われるためです。
また、定額小為替を使用した際、納税証明書の取得費用の場合は「租税公課」、取引先に代金を支払う目的で使用した場合は「買掛金」として会計処理します。
企業の会計方針や使用目的に応じて、適切な科目を選択することが大切です。判断に迷う場合は税理士などの専門家に相談しましょう。
【関連記事】
勘定科目とは?仕訳方法や設定のポイントについてわかりやすく解説
定額小為替の仕訳例
定額小為替の仕訳は購入時と使用時で分けて考える必要があります。それぞれの場面で適切な会計処理を行うことで、正確に帳簿管理できるでしょう。
定額小為替を購入した場合
定額小為替を購入した際は、額面金額を「現金」勘定で、手数料は「支払手数料」などの費用勘定で処理します。手数料は課税対象です。
たとえば、500円の定額小為替を購入し、手数料200円を含めて700円を現金で支払った場合、仕訳は以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 現金 | 500円 | 現金 | 700円 |
| 支払手数料 | 200円 | ||
定額小為替を使用した場合
定額小為替を使用した際は、使用目的(支出内容)を記録するための仕訳であり、購入時と同じ勘定科目で処理しません。勘定科目は、支払いの目的に応じて選択します。
500円の定額小為替(購入時700円)を住民票を取得する目的で使用した場合、仕訳は以下のとおりです。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 租税公課 | 500円 | 現金 | 500円 |
まとめ
定額小為替は少額送金に便利なサービスです。12種類の金額から選べ、公的書類の請求時などに広く利用されています。
購入は全国のゆうちょ銀行と郵便局の窓口で可能です。1枚につき200円の手数料がかかりますが、現金書留より安価に送金できます。定額小為替振出請求書と現金を準備し、郵便局の窓口で手続きしましょう。
会計処理では使用目的に応じた勘定科目を選択することが大切です。一般的には、購入時は仮払金で処理し、使用時に適切な科目へ振り替えます。
日々の会計業務・経理業務をスムーズに処理し、細かな支出管理を少しでもラクにしたい方には、freee会計の利用がおすすめです。取引入力や仕訳を効率化できるため、定額小為替を含む日常経理の負担を大きく減らせます。経理の手間を見直したい方は、ぜひfreee会計をチェックしてみてください。
はじめての経理でも、自動化で業務時間を1/2以下にする方法
経理業務は日々の入出金管理のほか、請求書や領収書の作成・保存、仕訳作成まで多岐にわたります。
シェアNo.1のクラウド会計ソフト*1「freee会計」は、面倒な入力作業や仕訳を自動化し、見積書や請求書も簡単に作成できるため、経理業務にかかる時間を半分以下*2に削減できます。
※1リードプラス「キーワードからひも解く業界分析シリーズ:クラウド会計ソフト編」(2022年8月)
※2 自社調べ。回答数1097法人。業務時間が1/2以上削減された法人数
また、一度の入力で複数の業務が完了するため、重複作業や転記作業はほぼ発生しません。
数ある会計ソフトの中でも、freee会計が選ばれる理由は大きく分けて以下の3つです。
- AI-OCR機能で自動入力・自動仕訳
- 全国ほぼすべての銀行・160以上の外部サービスと連携
- 充実のサポート体制
それぞれの特徴についてご紹介していきます。
AI-OCR機能で自動入力・自動仕訳
領収書・受取請求書などをスマホのカメラで撮影しfreee会計に取り込めば、読み取り機能(OCR機能)が取引先名や金額などをAI解析し、仕訳に必要な情報を自動で入力。そのまま支払管理・仕訳まで自動で作成できます。
全国ほぼすべての銀行・160以上の外部サービスと連携
freee会計は全国ほぼすべての銀行やクレジットカード、決済サービスなどと連携可能。同期していれば自動で利用明細を取り込むので、勘定科目の登録はもちろん、売掛金や買掛金の消し込み、入金仕訳などの記帳が、freee会計の画面だけで行えます。
さらに、地代家賃や役員報酬など定期的に入金・支払金が発生する取引は、登録さえしておけばfreee会計が自動で記帳まで完了します。
充実のサポート体制
freee会計には、経理をするうえでの不安を解消できる充実したサポートコンテンツを用意しています。
それでも解決できないお悩みはfreeeの専任スタッフにご相談いただける体制も整っているため、はじめて経理される方でも安心して始めることができます。
よくある質問
定額小為替の種類は?
定額小為替には12種類の金額があります。50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の中から選択可能です。
必要な金額に合わせて複数枚を組み合わせることもできます。たとえば、800円を送りたいなら、500円券と300円券を購入すれば対応可能です。
詳しくは記事内「定額小為替の種類」をご覧ください。
定額小為替はどこで買える?
定額小為替はゆうちょ銀行と郵便局の窓口で購入できます。全国のほとんどの郵便局で取り扱っていますが、一部の小規模な郵便局では取り扱いがない可能性もあるため、購入前に郵便局に電話で確認しておきましょう。
また、コンビニやATM、他の銀行では購入できません。そのため、郵便局の窓口を訪れる必要があります。郵便局の営業時間内に額面分の現金を持参して手続きを行いましょう。なお、同一金種で100枚以上購入する場合には本人確認書類の提示も必要です。
詳しくは記事内「定額小為替の購入場所」をご覧ください。
監修 橋爪 祐典(はしづめ ゆうすけ)
2018年から現在まで、税理士として税理士法人で活動。中小企業やフリーランスなどの個人事業主を対象とした所得税、法人税、会計業務を得意とし、相続業務や株価評価、財務デューデリジェンスなども経験している。税務記事の執筆や監修なども多数経験している。
