確定申告の基礎知識

確定申告書はどこでもらえる?書き方や注意点もわかりやすく解説

監修 好川寛 プロゴ税理士事務所

確定申告書はどこでもらえる?書き方や注意点もわかりやすく解説

確定申告書とは、年内の売上や経費、控除などの財務情報をまとめて記載する、確定申告における必要書類です。国税庁公式サイトからダウンロードしたり、税務署に直接出向いてもらったりと、いくつかの方法で取得できます。

本記事では、確定申告書の取得方法や、もらえる時期、取得する際の注意点を詳しく解説します。また、ダウンロードした確定申告書をコンビニで印刷する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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確定申告書はどこでもらえる?取得方法5選

確定申告書はどこでもらえる?取得方法5選
出典:国税庁「確定申告書等の様式・手引き等(令和6年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)」

確定申告書とは、年内の売上や経費、控除などの財務情報をまとめて記載する、確定申告における必要書類です。

確定申告書は、主に以下5つの方法で取得できます。

確定申告書の取得方法

  1. 国税庁公式サイトからダウンロードする
  2. 税務署に直接出向いてもらう
  3. 税務署に請求し郵送してもらう
  4. 申告相談会場に出向いてもらう
  5. 確定申告ソフトやアプリを利用する

なお、確定申告書の書き方について詳しくは、別記事「【2025年最新】令和6年分確定申告書の見方と書き方を項目別にわかりやすく解説」をご確認ください。

①国税庁公式サイトからダウンロードする

確定申告書を取得する方法で一般的なのが、国税庁の公式サイトからダウンロードする方法です。

国税庁の公式サイトでは、その年度の確定申告向けの「確定申告書等の様式・手引き等」のページが公開されます。公開される目安の時期としては、毎年12月頃です。

「確定申告書等の様式・手引き等」のページでは、申告書や収支内訳書、控除関係書類などの必要書類をPDFファイルでダウンロードできます。必要な用紙を自宅のプリンターやコンビニエンスストアのコピー機から印刷しましょう。

出典:国税庁「確定申告書等の様式・手引き等(令和6年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)」

②税務署に直接出向いてもらう

確定申告書は、税務署でも取得可能です。一般に税務署では、年明けの時期から確定申告書の配布をスタートします。

申告書をもらうだけであれば、所轄の税務署に限らず、全国どこの税務署に出向いても問題ありません。ただし、確定申告書をもらえるのは税務署の開庁時間内(平日の8:30〜17:00)のみです。

また税務署では、確定申告書以外にも申告に必要な添付書類をあわせて取得できます。職員に確定申告の目的や申告予定の内容を伝えると、必要な書類を一度にもらうことが可能です。

出典:国税庁「【税務署の開庁時間】」

③税務署に請求し郵送してもらう

確定申告書は、税務署に請求すれば郵送でも取得できます。

郵送を希望する場合、所轄の税務署に問い合わせて申告内容や必要書類の内容(種類や部数など)、住所・氏名を伝えるか、これらを明記したものと返信用封筒(切手を貼り住所・氏名を記載したもの)を同封して所轄の税務署に送付します。

自宅に必要部数が送付されるため、開庁時間内に税務署に出向けない方などに便利です。

出典:国税庁「【申告書用紙】Q11 所得税等の確定申告書や手引きはどこで入手できますか。」

④申告相談会場に出向いてもらう

確定申告の時期になると、スムーズかつ正確な確定申告をサポートするために申告相談会場が設けられます。相談会場では、必要書類や書き方についての案内が受けられるほか、確定申告書の無料配布を行っているのが一般的です。

なお申告相談会場への入場には、時期によって、電話による事前予約や入場整理券の取得が必要な場合があります。

出典:国税庁「入場整理券による申告相談体制への移行等のお知らせ」

⑤確定申告ソフトやアプリを利用する

freeeをはじめとした確定申告対応の会計ソフトやアプリ、国税庁の確定申告書作成コーナーなどでは、オンラインで申告書の作成・申告を進めることができます。

確定申告書のダウンロードや印刷を必要とせず、効率よくスムーズに確定申告を行える点がメリットです。また案内に従って必要事項を入力していくだけで自動的に納税額などを算出してくれるため、はじめての確定申告で不安がある方にもおすすめです。

確定申告書をもらえる時期・期間

確定申告書をもらえる時期は、どの取得方法を選ぶかによって異なります。

最も早く取得できるのが、国税庁公式サイトからダウンロードする方法です。例年12月頃になると翌年分の申告書様式がPDFで公開されます。

税務署や申告相談会場では、年明け頃から配布されるのが一般的です。

確定申告書を取得する際の注意点

確定申告書を取得するにあたっては、以下のような注意点があります。

確定申告書を取得する際の注意点

  • 必要な添付書類も確認しておく
  • 自分で印刷する場合は、片面印刷に
  • 青色申告をする場合は、早めに青色申告承認申請を提出する
  • e-Tax(電子申告)なら確定申告書の用意は不要

必要な添付書類も確認しておく

確定申告においては、確定申告書以外にも提出を求められる書類があります。

確定申告書を取得する際は、ほかに必要な添付書類も確認・取得しておきましょう。とくに税務署や相談会場に出向く場合は、その場で確定申告に必要なものをすべて揃えるようにするとスムーズです。

確定申告に必要な主な添付書類としては、以下があげられます。

確定申告時に求められる主な添付書類

  • 所得金額がわかる書類(青色申告決算書や収支内訳書)
  • 控除を受ける際の証明書(領収書や明細書など)
  • 本人確認書類
  • 銀行口座がわかる書類

確定申告の必要書類について詳しくは、別記事「【2025年向け】確定申告の必要書類・添付書類は? 準備するものをケース別にわかりやすく解説」をご確認ください。

自分で印刷する場合は、片面印刷に

確定申告書を国税庁公式サイトなどからダウンロードして自身で印刷する場合、片面印刷で、用紙1枚につき表ひとつが印刷された状態のものを用意します。両面印刷は禁止されています。

上記が守られていれば、確定申告書や添付資料は白黒印刷でも問題ありません。

青色申告をする場合は、早めに青色申告承認申請書を提出する

青色申告とは、定められた帳簿を作成し、その記録に基づいて申告・納税を行う確定申告方法です。最大65万円の特別控除を受けられるなど、いくつかの特典が設けられたメリット豊富な申告方法ですが、青色申告を行うにはあらかじめ税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。

青色申告を行いたい場合は、確定申告書を用意する前に、青色申告承認申請書を作成・提出しましょう。なお青色申告承認申請書は、新規開業者の場合は開業後2ヶ月以内、その他の人はその年の3月15日までの提出が必要で、期限を超えるとその年は青色申告は行えません。

出典:国税庁「A1-8 所得税の青色申告承認申請手続」

【関連記事】
青色申告とは? 白色申告との違いや豊富なメリット、必要な準備・書類を解説

e-Tax(電子申告)なら確定申告書の用意は不要

確定申告書は必ずしも紙で用意する必要はありません。e-Tax(電子申告)を利用すれば、オンラインで申告データを送信でき、紙の申告書や一部添付書類の準備が不要になります。

なおe-Taxとは、インターネットを通して国税に関する各種手続きを行えるシステムのことです。正式名称は「国税電子申告・納税システム」といいます。確定申告に必要な手続きがすべてオンラインで行えるため、忙しい方にも便利でしょう。

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取得した確定申告書をコンビニで印刷する方法

確定申告書の取得方法として多く選ばれるのは、国税庁の公式サイトからPDFでダウンロードする方法です。ダウンロードした確定申告書を印刷するにあたっては、コンビニが利用されるケースも多くなっています。

以下では、各主要コンビニで確定申告書を印刷する方法を解説します。

セブンイレブンで印刷する方法

セブンイレブンで確定申告書を印刷するには、「ネットプリント®」のサイトまたはアプリを使用します。PDFでダウンロードした確定申告書をアップロードし、発行されたプリント予約番号またはQRコードを、セブンイレブンに設置されているマルチコピー機に入力することで、印刷可能です。

印刷料金は、白黒A4サイズで1枚20円です。

出典:FUJIFILM「確定申告書 パソコンからのネットプリント®方法」

ローソン・ファミリーマートで印刷する方法

ローソンやファミリーマートでは、「ネットワークプリントサービス」を利用して確定申告書を印刷できます。作成した確定申告書をネットワークプリントサービスに文書ファイルとして登録することで、店頭のマルチコピー機から印刷可能です。

印刷料金はセブンイレブンの場合と同様に、白黒A4サイズ1枚あたり20円です。

なおネットワークプリントサービスは、ローソンやファミリーマート以外にもポプラやミニストップで利用できます。

出典:ネットワークプリントサービス「作成した申告書を、コンビニエンスストアで印刷できます。」

まとめ

確定申告書は、税務署や申告相談会場などでもらえるほか、国税庁の公式サイトからダウンロードして印刷したり、税務署に請求して郵送で受け取ったりすることもできます。

国税庁のサイトでは例年12月頃から各種書類のPDFファイルが公開され、税務署では年明け頃から配布されるのが一般的です。

なお、確定申告ソフトや確定申告書作成コーナーを利用すれば、確定申告書を入手・印刷する手間を省いて、オンラインで申告書の作成・申告を行うことができます。

確定申告をかんたんに終わらせる方法

確定申告の期間は1ヶ月です。それまでに正確な内容の書類を作成し、申告・納税しなければいけません。

ほかにも、青色申告の場合に受けられる特別控除で、最大65万円を適用するためにはe-Taxの利用が必須条件であり、はじめての人には難しい場面が増えることが予想されます。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

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確定申告を行うためには、1年間のお金にまつわる取引を正しく記帳しなければなりません。自身で1つずつ手作業で記録していくには手間がかかります。

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会計ソフトでも現金取引の場合は自身で入力し、登録しなければなりません。

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各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。

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4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-Tax(電子申告)にも対応しています。e-Taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-Tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

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余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

よくある質問

セブンイレブンで確定申告書を印刷する方法は?

セブンイレブンでは「ネットプリント®」のサイトまたはアプリを用いて、確定申告書を印刷できます。詳しくは、記事内「セブンイレブンで印刷する方法」をご覧ください。

確定申告書はいつもらえる?

確定申告書は、例年12月頃から国税庁公式サイトでダウンロードできるようになります。また税務署では、年明け頃から配布が開始されるのが一般的です。詳しくは、記事内「確定申告書をもらえる時期・期間」をご覧ください。

確定申告書はどこでもらえる?

確定申告書は、主に国税庁公式サイト、各税務署、申告相談会場でもらえます。確定申告書の取得方法について、詳しくは記事内「確定申告書はどこでもらえる?取得方法5選」をご覧ください。

監修 好川寛(よしかわひろし)

元国税調査官。国税局では税務相談室・不服審判所等で審理事務を中心に担当。その後、大手YouTuber事務所のトップクリエイターの税務支援、IT企業で税務ソフトウェアの開発に携わる異色の税理士です。

監修者 好川寛

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