確定申告の基礎知識

【令和版】確定申告書等作成の徹底ガイド:作成の流れから申告まで

最終更新日:2021/08/17

確定申告の時期が近づいてくると、ため息が出る方も多いのではないでしょうか。特に初めて確定申告をされる方は分からないことが多いはずです。毎年行っている方でも年に1度のことのため、忘れてしまっていることもあるでしょう。
そこでこの記事では、確定申告書作成の流れから申告までを詳しくご紹介していきます。

【令和版】確定申告書等作成の徹底ガイド:作成の流れから申告まで

目次

freee会計で電子申告をカンタンに!

freee会計は〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポート!口座とのデータ連携によって転記作業も不要になり、入力ミスも大幅に削減します。

確定申告とは

まずは、確定申告について簡単にご説明します。
確定申告とは、1月1日から12月31日までの所得を計算・申告し、納税する作業を言います。確定申告が必要な方は、法人経営者、個人事業主、フリーランスなどのほか、会社員の方でも一定の条件を満たす方は確定申告をしなければなりません。

確定申告は、原則として申告年度の翌年2月16日から3月15日までに行います。
※年によって期限日が異なる場合があります。詳しくは国税庁のホームページをご確認ください。

確定申告が必要な人
個人事業主やフリーランス自営業やフリーランスは事業所得にあたり、控除額を差し引いた金額よりも所得がある場合は確定申告の必要があります。控除額とは基本的に基礎控除の38万円のこと。所得が38万円を超えると申告が必要です。
一定額の公的年金を受け取っている場合公的年金受給額から生命保険や扶養などの所得控除を差し引いて金額が余るようであれば、確定申告の必要があります。また、公的年金の源泉徴収が行われていても、公的年金等の年間の収入金額が400万円を超えれば申告が必要なので注意しましょう。
株取引で一定の利益を得た場合株取引やFXなどの譲渡で利益を得た場合も確定申告を行わなければなりません。目安となる所得は、自営業などと同じ38万円。ただし、自動的に源泉徴収が行われる源泉徴収口座で取引があった場合や、税金の優遇が行われているNISA口座での利益が120万円までであれば申告は不要です。
不動産所得がある場合土地や家などの不動産の譲渡や、貸付けて収入を得ている場合も確定申告が必要です。
会社員で2000万円以上の所得がある場合や、副業をしている場合年間の給与が2,000万円を超えると年末調整の対象者となりません。別途確定申告をする必要があります。
本業以外にも仕事をしている場合、副業で年間20万円以上の所得がある場合は、確定申告が必要です。また、2か所以上の会社で給与を受けており、かつ年末調整が行われない方の収入が20万円を超える場合も確定申告が必要です。

上記のいずれかに当てはまる場合は、確定申告が必要です。

さらに詳しく知りたい方はこちら
確定申告するべき?確定申告が必要なケースと不要なケースとは
確定申告はいつからいつまで?申告期間やスマホでのやり方、提出方法をおさらい

青色申告と白色申告

確定申告の方法には青色と白色の2種類があり、どちらかを選んで確定申告する必要があります。
一般的に、青色申告は白色申告と比較すると詳しい帳簿付けをして提出する書類も多く、煩雑で大変なイメージを抱かれがちです。しかし、そのぶん節税効果も高く、様々なメリットを享受できます。

どれくらいの節税になるのか知りたい方は、ぜひ以下の診断をご活用ください。

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さらに詳しく知りたい方はこちら
青色申告と白色申告は何が違う?メリットとデメリットとは

確定申告書の作成方法と流れ

確定申告書の作成方法には、主に以下の3つがあります。

  • 手書きで確定申告書を作成する
  • 国税庁の確定申告書等作成コーナーを活用する
  • 確定申告ソフトを活用する

手書きで確定申告書を作成する場合は、所轄の税務署で確定申告書をもらうか国税庁のホームページからダウンロードをします。
所轄の税務署は、『国税局・税務署を調べる』から検索できます。直接足を運んで税務署の方に相談してみてもいいでしょう。ダウンロードをする場合は、『確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等』から行います。

確定申告書の作成①確定申告書等作成コーナーとは

確定申告書等作成コーナーとは、国税庁が提供する確定申告書の作成サービスです。
画面の案内に従い項目を埋めていくだけで、確定申告書等の書類を作成することが可能です。手書きと異なり計算も自動で行ってくれます。

提出方法は2通りあり、1つは書類を印刷して持参もしくは郵送で提出する方法、もう1つはe-Tax(イータックス)を利用した電子申告です。

確定申告書等作成コーナーのメリット

確定申告書等作成コーナーを使用する上で、知っておくと役立つ点を紹介します。

①途中保存が可能
確定申告書等作成コーナーでは、途中までデータを入力していれば保存が可能で、保存した続きから再開することができます。

②過去の年分のデータの蓄積が可能
住所や氏名等に変更がない場合、過去のデータを利用できます。また、昨年の確定申告書を確認したいという場合にも、過去のデータを確認することができます。
文書で保管していると、どこにしまったか忘れてしまったり紛失したりといったこともありますので、データで情報を蓄積してくれるのは安心です。

③確定申告書以外の書類の作成も可能
個人事業主の方が青色申告決算書や収支内訳書を作成する際にはもちろん、青色申告で65万円の特別控除を受けるための貸借対照表も作成が可能です。その他にも、特例を受けられるかどうかのチェックシートなどの書類も用意されています。

④誤りを指摘してくれる
金額を入力していく際に、不整合があると指摘をしてくれます。源泉徴収票通りに入力していけばあまり誤ることもないですが、それでも何か不整合がある際には、「入力した内容が正しい場合は、年末調整が誤っている可能性がありますので、給与の支払元に確認してください」というような表示もしてくれます。

確定申告書等作成コーナーで作成できる書類

ここからは確定申告書等作成コーナーで作成できる書類についてご紹介します。

①所得税及び復興特別所得税の確定申告書
まずは、一般的な確定申告書。確定申告書にはAとBの2種類があり、給与所得や年金所得のみを得ている方は「確定申告書A」を、それ以外の所得を得ている方は「確定申告書B」を選びます。

②青色申告決算書・収支内訳書
青色申告決算書と収支内訳書(いずれも所得の計算根拠の詳細について記載した書類)を作成できます。青色申告の方は青色申告決算書を、白色申告の方は収支内訳書を作成します。青色申告決算書と収支内訳書は、いずれも「営業などの事業所得」「農業の事業所得」「不動産所得」のそれぞれに関して作成が必要です。

③消費税及び地方消費税の確定申告書
消費税及び地方消費税の確定申告書を作成できます。消費税額を申告して納付する必要のある事業者(納税義務者)は、ある程度売上規模の大きい事業者のみです。ご自身が消費税の納税義務者かどうかは、こちらのページのフローチャートで簡易的に判断することができます。

④贈与税の申告書
贈与税の申告書を作成できます。贈与を受けた財産の評価を事前に済ませた上で、確定申告書等作成コーナーを利用しましょう。

確定申告書等作成コーナーで確定申告する流れ

確定申告書等作成コーナーで書類を作成して税務署に提出するまでには、大きく分けて3つのステップがあります。

①作成コーナーにアクセスする
国税庁のホームページから、確定申告書等作成コーナーにアクセスします。

②申告書等の作成
画面の案内に従って金額等を入力すると、税額などが自動計算され、申告書等が作成されます。

③税務署へ提出
作成した申告書等を税務署に提出します。印刷して紙の原本で提出するか、後述するe-Taxで送信するか、いずれかの方法を選べます。

e-Tax(イータックス)とは

e-Taxとは、確定申告などの各種納税の手続き及び国税に関する申請・届出を、インターネットを使用して電子的に行うシステムです。税務署に行かずとも確定申告をすることができ、生命保険料控除の証明書や医療費控除の領収書などの添付書類を省くことが出来るメリットがあります。
ただし、利用するためには、事前に以下の環境の準備をする必要があります。

  • 使用するパソコンが推奨環境を満たしているか
  • 電子証明書が組み込まれたマイナンバー、もしくは住民基本台帳カードを持っているか
  • 電子申告等開始届出書を所轄の税務署に提出し、利用者識別番号を取得しているか
  • ICカードリーダライタを持ち、それが電子証明書が組み込まれたマイナンバーか住民基本台帳カードに対応しているか
  • パソコンの環境に応じてセットアップを行っているか

これらをすべてクリアして、初めてe-Taxを利用することが出来ます。

e-Taxに関して詳しく知りたい方はこちら
e-Taxでネットで確定申告:PC・スマホでのやり方とメリットまとめ

確定申告書等作成コーナーをスマホで利用する方法

平成31年1月から「確定申告書等作成コーナー」は、スマホでも所得税の確定申告書が作成できるようになりました。スマートフォン・タブレットに最適化したデザインの画面を利用して、所得税の確定申告書が作成できるようになります。
ただし、スマホ向けのデザインを利用できるのは、給与所得者(年末調整済み)で、医療費控除又はふるさと納税などの寄附金控除を適用して申告する方に限定されます。

確定申告書の作成②確定申告ソフトの利用

確定申告ソフトで確定申告書を作成する方法もおすすめです。
「確定申告書等作成コーナーのメリット」でご紹介した4つのメリットもカバーしていますし、e-Taxに対応した確定申告ソフトを使えば電子申請も可能です。

確定申告ソフトfreeeも電子申告対応

さらに確定申告ソフトfreeeでは、 青色決算書・白色申告の収支内訳書・確定申告書Bの e-Tax用データを作成することも可能です。
質問に沿って答えていくだけで、確定申告書類を作成できるため、会計や経理の知識がなくて不安だという方にも確定申告ソフトfreeeはおすすめです。

会計ソフトで確定申告書を作成するメリット

確定申告ソフトには様々な種類がありますが、ここでは確定申告ソフトfreeeを例にメリットをご紹介していきます。

銀行口座やクレジットカードの口座と連携
事業用の銀行口座やクレジットカードの口座と連携し、取引履歴を自動で取り込めます。いちいち領収書を見ながら経費を入力する必要はありません。さらに、スマホのアプリを利用すれば写真で撮影した領収書を読み取り金額や項目が自動入力される機能も。

メール・チャットでのサポートあり
確定申告書を作成しながら、メールやチャットでのサポートも受けられます。確定申告を自宅で行いながら専門家に質問できる点も大きな魅力です。

タブレット・スマートフォンからも利用可能
タブレットやスマートフォンを利用してデータを作成したいという方にもおすすめです。確定申告書等作成コーナーもタブレット端末による利用が可能ですが、作成出来る書類の種類が限られます。

また、複数人で共有して利用したいという方にはクラウド型の会計ソフトが適しています。例えば、税理士さん専用のアカウントを作成し、招待することもできます。

確定申告ソフトfreeeも電子申告対応

さらに確定申告ソフトfreeeでは、 青色決算書・白色申告の収支内訳書・確定申告書Bの e-Tax用データを作成することも可能です。
質問に沿って答えていくだけで、確定申告書類を作成できるため、会計や経理の知識がなくて不安だという方にも確定申告ソフトfreeeはおすすめです。

ここから先は、確定申告ソフトfreeeを使った具体的な確定申告のステップをご紹介します。

確定申告を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。


freee会計 管理画面イメージ4

溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!

2.現金取引の入力もカンタン!

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。


freee会計 管理画面の例1

さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。


freee会計 管理画面の例2

4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

freee会計 管理画面の例3

完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

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