確定申告の基礎知識

e-Taxのメリットとは?確定申告におけるネット上での医療費控除の手続き

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医療費控除をするには確定申告をしなければなりません。還付を受けるためとはいえ、仕事をしている方にとって平日の昼間に税務署に行くのは難しいことが多く、書類を郵送するにしても意外と手間がかかります。そんな場合は、インターネット上で申告をしてみましょう。
ここでは、国税電子申告・納税システム「e-Tax(イータックス)」で、医療費控除を受ける手続きについてご紹介します。

目次

freee会計で電子申告をカンタンに!

freee会計は〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポート!口座とのデータ連携によって転記作業も不要になり、入力ミスも大幅に削減します。

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医療費控除とは何を指すのか

自分や扶養家族などが支払った医療費が一定額を超えたときに、所得控除を受けることができます。この控除のことを「医療費控除」といい、所得税の還付として税金が戻ってきます。
医療費控除を受けるためには、おもに以下のような条件があります。



  • ・納税者自身、もしくは自身と生計をともにする配偶者やその親族の医療費であること
  • ・1年間(1月〜12月)のあいだに支払った医療費であること

これらの条件を満たし、手続きを行えば、適切な控除を受けることができます。

e-Taxで確定申告する上でのメリット・デメリット

e-Taxは、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成し、自宅などからインターネット送信によって提出できるシステムです。

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e-Taxで申請するにあたってのメリットとデメリットは次のとおりです。

<メリット>
・確定申告期間中は24時間いつでも提出可能

税務署窓口で長蛇の列に並ばなければならないことも、確定申告において面倒に感じることのひとつです。しかし、e-Taxなら、申告期間中は土日・祝日を含む全日に利用することができ、24時間いつでも提出することができます(メンテナンス時間を除く)。

申告期間外は、基本的に祝日と年末年始を除く月曜日~金曜日の8:30~24:00に利用可能です。詳しくは以下のページでご確認ください。

e-Taxの運転状況・利用可能時間|e-Tax

・添付書類の提出を省略できる場合がある
窓口や郵送での申告では添付しなければならない社会保険料や生命保険料、地震保険料の控除証明書をはじめとする書類が、e-Taxでは添付を免除されます。

・還付がスピーディー
e-Taxで還付申告が行われた場合は、通常よりも還付金の振込が早くなります。書類の不備等がなければ、3週間程度で処理してもらえます。

参考:
e-Taxならこんないいこと:平成28年分 確定申告特集|国税庁

<デメリット>
・事前準備が少々複雑

e-Taxは、確定申告書作成の準備段階で、いろいろと必要になるものがあります。おもなものは以下となります。

  • ・インターネットに接続できるパソコンを用意
  • ・家電量販店などでICカードリーダライタを購入
  • ・役所に申請してマイナンバーカードを受け取り、電子証明書を取得

電子証明書は、e-Taxによる申告が確かに名義人本人によって行われ、送信のあいだに申告内容が改ざんされていないことを証明するものです。

電子証明書の発行機関としては「公的個人認証サービス」が代表的ですが、日本電子認証株式会社の「AOSign 」や、株式会社NTTネオメイトの「e-Probatio 」など、民間企業が提供しているものもあります。ただし、マイナンバーカードの発行申請と同時に電子証明書(公的個人認証サービス)に申し込むことができますので、現時点でマイナンバーカードを発行していない方は、そちらが便利でしょう。

これらの準備ができたら、e-Taxの開始届出書の作成・提出を行います。

【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

e-Taxの利用規約等を念のため確認し、ルート証明書・中間証明書のダウンロードとインストールを行い、e-Tax関連のURLがセキュリティソフト等で弾かれないよう、設定した上で作成を開始しましょう。

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e-Taxの利用開始までの準備は少々たいへんですが、一度用意してしまえば、次回からは簡単に行えます。国税庁の以下のページでは準備の手順が丁寧に説明されていますので、そちらに沿って行いましょう。

e-Taxソフト(WEB版)を利用するに当たって|e-Tax

医療費控除を受けるために必要な手続きとは?

医療費控除を受けるには、通常、医療費控除についての特記を記載した確定申告書を提出する必要があります。また、医療費の支出を証明できる領収書などの書類を、確定申告書に添付しなければなりません(申告書提出の際に提示しても問題ありません)。さらに、給与所得が生じている場合は、給与所得に関する源泉徴収票の原本の添付が必須となります。

これだけの作業を手作業で行うのはたいへんですよね。それをインターネット上で行えるようにしたのがe-Taxです。
医療費控除は計算が複雑で、手計算だと入力漏れなどのミスも起こりがちですが、e-Taxを利用すればそんな心配もありません。

e-Taxで医療費控除を完了させるまでの流れ

では実際に、e-Taxで医療費控除の手続きをしてみましょう。

【ステップ1】
インターネット環境が整った状態でブラウザを開き、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
確定申告書等作成コーナー│国税庁

【ステップ2】
「医療費集計フォーム」を選択して、Excelファイルをダウンロードします。この医療費集計フォームで医療費の詳細を入力し、デスクトップ等に保存しておきます。領収書が多い人は、予めこの作業を行っておくと、のちの作業がスムーズになります。


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【ステップ3】

「確定申告書等作成コーナー」から「作成開始」を選択します。

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【ステップ4】
e-Taxを利用した申請方法を選択し、順にチェックボックスなどを埋めていきます。初めてe-Taxを利用する人は「利用者識別番号」が必要になりますが、この流れで取得することが可能です。

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【ステップ5】
次に、何の申告を行うかを選択します。医療費控除の場合は、「所得税の確定申告書作成コーナー」をお選びください。
ここから医療費控除の入力画面に進み、各種入力を進めていきます。

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【ステップ6】
医療費の「入力方法選択」という画面が表示されますので、「医療費集計フォームに入力したデータを読み込む」を選んでください。

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【ステップ7】
すると、次の画面が表示されます。

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「医療費集計フォーム名」の「参照」から、医療費を入力した「医療費集計フォーム」ファイルを選択すると、読み込みが開始されます。その内容が以下の「医療費の入力内容確認」欄に反映されます。

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【ステップ8】
あとは、最後まで医療費控除の入力を進めれば完了です。なお、ここでの入力方法については、国税庁のホームページで詳細な手順が紹介されていますのでチェックしてみてください。

医療費控除の入力編│国税庁

また、e-Taxを利用した場合は、税務署へ領収書の提出が不要になりますが、5年間は保管が義務付けられていますので注意しましょう。

なお、確定申告ソフトのfreeeはe-Taxに対応していますので、ソフトを使って作成した確定申告書類をe-Taxを経由して送付することが可能です。ステップに沿って質問事項に答えるだけで書類が完成しますので、手間を省きたい方はぜひご活用ください。

確定申告を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。


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溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!

2.現金取引の入力もカンタン!

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。


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さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。


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4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

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完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

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