確定申告の基礎知識

【2022年版】e-Taxでネットで確定申告:PC・スマホでのやり方とメリットまとめ

最終更新日:2021/08/17

【2022年版】e-Taxでネットで確定申告:PC・スマホでのやり方とメリットまとめ

かつては、確定申告を行うためには、税務署に直接出向いたり、郵送で提出する必要がありました。しかし、2004年より「e-Tax」の制度が導入され、自宅やオフィスにいながら確定申告書を作成・提出ができるようになりました。

また、税制改正により、2021年提出分(令和2年分)からは、青色申告で従来通りの最大65万円控除を受けるためには、e-Taxでの申告、または電子帳簿保存が必要となります。 本記事ではe~Taxを活用した確定申告の方法や、メリットについて解説します。

目次

e-Taxとは

e-Tax(イータックス)の正式名称は、「国税電子申告・納税システム」です。国税庁が管轄し、2004年から導入されています。

e-Taxの最大の特徴は、インターネット環境さえあれば、自宅やオフィスで、確定申告や申請・納税などを完結できることです。個人事業主やフリーランスだけでなく、確定申告が必要な会社員や法人でも利用が可能です。

市販の確定申告ソフトもe-Taxに対応しているので、それらのソフトを使って確定申告書を作成し、e-Tax経由で提出することができます。市販の確定申告ソフトは数種類あるので、ご自身に合ったものを利用することが重要です。

ちなみに、確定申告ソフトのfreeeも対応しており、パソコンだけでなく、スマートフォン(Android・iPhone)からも利用できます。

e-TaxのHPはこちら
【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

e-Taxでできる手続き

e-Taxでは、以下の手続きに対応しています。

確定申告

前述した通り、e-Taxを利用することで、自宅にいながら確定申告の手続きを行うことができます。具体的には、確定申告に関する書類(確定申告書・青色申告決算書(収支内訳書)・各種源泉徴収票など)の提出が可能です。

なお、確定申告以外にも、贈与税や法人税、消費税などの各種申告にも利用できます。詳細は、以下のe-Taxのホームページをご参照ください。

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「利用可能手続一覧

開業届や青色申告承認申請書の提出

確定申告だけでなく、税金に関する様々な申請や届出もe-Taxで提出することができます。

例えば、「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」や「青色申告承認書(所得税の青色申告承認申請書)」なども提出できます。この他にも、様々な手続きや申請が可能です。詳細は国税庁 e-Taxの「利用可能手続一覧」をご覧ください。

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「申請・届出手続(申告所得税関係)

なお、税金の申告や各種申請・届出には、添付書類の提出が求められることがあります。e-Taxではそのような添付書類も、画像データを利用して提出することができます。

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「添付書類のイメージデータによる提出について

確定申告でe-Taxを利用するメリット

e-Taxを利用する最大のメリットは、オンラインで確定申告の手続きができることです。税務署に足を運ばずに(もしくは、郵送手続きなどの作業を省いて)確定申告ができるのは、忙しい人にはありがたい点です。

他にも、e-Taxを使った確定申告のメリットがあるので、一つずつ紹介していきます。

提出書類を省略可能

e-Taxを利用すると、医療費控除の源泉徴収票や領収書などの原本書類の提出・提示を省略することができます。ただし、書類は一定期間保管しておく必要があります。

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「生命保険料控除の証明書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。

早めに申告ができる

通常、税務署での確定申告期間は2月16日から3月15日までですが、e-Taxでは1月上旬から確定申告が可能です。

確定申告の期間延長について

確定申告は通常3月15日が期限ですが、2021年3月提出分(令和2年分)の確定申告期間は、新型コロナウイルスの影響により4月15日に延長されました。

併せて、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限も4月15日に延長されます。

詳細は以下のサイトからご確認ください。

参考:
国税庁「令和二年分 確定申告特集」
国税庁「申告・納付期限を令和3年4月15日(木)まで延長します(報道発表資料)」

確定申告書類の準備ができている人は、2月中旬まで待たなくても確定申告ができるようになります。

還付がスピーディー

e-Taxで申告するもう一つのメリットは、還付金の処理が早いことです。多くの場合、1月や2月に申告した場合は2~3週間、3月に申告した場合は3週間程度で還付されます。

自宅や税理士事務所からe-Taxで提出された還付申告は3週間程度で処理しています(e-Taxで1月・2月に申告した場合は、2~3週間程度で処理しています。)。


青色申告者はe-Taxで控除額が10万円分増える(2020年/令和2年から)

2018年(平成30年)度の税制改定で、青色申告の特別控除額が変更されました。

2020年(令和2年)分の確定申告以降、e-Taxで青色申告の手続きを行えば特別控除額は変わらず65万円ですが、そうでない場合は55万円に減額されます。同時に、誰にでも等しく適用される基礎控除の金額は38万円から48万円に増額されます。つまり、e-Taxを利用すれば、控除額が10万円増えることになります。

個人の方の所得税について

①青色申告特別控除額が変わります。(現行 65 万円⇒改正後 55 万円)
②基礎控除額が変わります。 (現行 38 万円⇒改正後 48 万円)
③「現行の65万円の青色申告特別控除」の適用要件に加えて
e-Taxによる申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行うと、引き続き65万円の青色申告特別控除(以下、「65万円控除」といいます。)が受けられます。
※ 以上の改正は、令和2年分以後の所得税について適用されます。


青色申告者はe-Taxで控除額が10万円分増える(2020年/令和2年から)

参考:国税庁「令和2年分の所得税確定申告から青色申告特別控除額 基礎控除額が変わります

e-Taxを利用することで、納税額を減らすことができるので、より経済的な生活を送ることができます。

青色申告について詳しく知りたい方は、「【税制改正 令和2年分】青色申告とは?」をご覧ください。

e-Taxで確定申告をする準備

e-Taxには多くのメリットがありますが、利用する際には事前準備が必要です。

パソコン環境の整備

e-Taxは、どのようなパソコン環境からでも利用できるわけではありません。使用するパソコンが国税庁が推奨する環境に該当するかどうか、事前に確認しておくことが大切です。また、個人情報を扱うため、パソコンのセキュリティ対策も必要です。

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「e-Taxソフトのダウンロードコーナー

電子証明書(マイナンバーカード)の取得

e-Taxを利用するには、データの作成者が誰であるか、及び送信されたデータが改ざんされていないことを確認するための「電子証明書」が必要となります。運転免許証やパスポートのような身分証明書のインターネット版と考えていただくとわかりやすいかもしれません。

電子証明書とは、信頼できる第三者(認証局)が間違いなく本人であることを電子的に証明するもので、書面取引における印鑑証明書に代わるものといえます。


「マイナンバーカード」「商業登記認証局が発行する電子証明書」などが「電子証明書」と呼ばれ、申告の際に提出データに付与して提出します。

主にマイナンバーカードが利用されていますが、マイナンバーカードは自分で発行手続きをしないと取得することができません。なお、マイナンバーカードは、パソコンやスマートフォン、郵便、証明写真機からも申請することができます。

詳しくは、マイナンバーカード総合サイトの「マイナンバーカード交付申請」を参照ください。

e-Taxの利用申し込み

e-Taxで確定申告をする場合、e-Tax利用の簡便化により「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」が利用可能となりました。

マイナンバーカード方式

これまで、e-Taxを利用するためには、所轄の税務署に「e-Taxの開始(変更等)届出書」を提出し、「利用者識別番号」と「暗証番号」を取得しなければなりませんでした。

しかし、2019年1月から導入された「マイナンバーカード方式」を利用すれば、「e-Taxの開始(変更等)届出書」の提出や専用の「利用者識別番号」を取得することなくe-Taxを利用することができます。

マイナンバーカード方式とは、マイナンバーカード(注1)とマイナンバーカード読取対応のスマートフォン(注2)又はICカードリーダライタを利用してe-Taxを行う方法です。
e-Taxにログインする際に、マイナンバーカードを利用することで、e-Taxの利用者識別番号と暗証番号の入力が不要になります。


確定申告の際は、事前にマイナンバーカードとICカードリーダライタを用意しておきましょう。

ID・パスワード方式

また、マイナンバーカードをまだ取得していない人のための一時的な措置として、「ID・パスワード方式」が導入されました。これは一時的な措置のようですが、e-Taxを使い始めるための簡単な方法として検討してみてはいかがでしょうか。

「ID・パスワード方式」を利用するには、税務署の職員と対面による本人確認を行って発行された「ID・パスワード方式の届出完了通知」が必要です。確定申告時には、e-TaxのID・パスワードが手元にあればOKです。

ID・パスワード方式とは、「ID・パスワード方式の届出完了通知」に記載されているe-Tax用のID・パスワードを利用して、「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxによる送信(提出)を行う方法です。



平成31年1月以降のe-Tax利用のイメージ

画像の出典:国税庁「e-Tax利用の簡便化の概要について

ICカードリーダライタの購入

「マイナンバー方式」でe-Taxを利用する場合、電子証明書を読み込むためのICカードリーダライタが必要です。家電量販店、ネット通販などで2,000円程度で購入できます。

ICカードリーダライタを購入したら、パソコンにドライバをインストールしておきましょう。

ICカードリーダライタ

画像の出典:公的個人認証サービス ポータルサイト「ICカードリーダライタのご用意

なお、最近のスマートフォン(Android・iPhone)はマイナンバーカードの読み取りに対応したものが多いです。詳しくは後述しますのでそちらをご覧ください。

e-Taxを使った確定申告の方法【PC版】

パソコンからe-Taxで確定申告をするには、以下のような方法があります。

【オススメ】市販の確定申告ソフトで申告書類を作成・提出

市販の確定申告ソフトを利用して確定申告に必要な書類データを作成作成し、e-Taxでの申告手続きを完了させることができます。

市販の確定申告ソフトを使う最大のメリットは、操作がシンプルな点です。サポートもしっかりしているため、わからないことがあればチャットやメールで相談することができます。

なお、確定申告ソフトによってはMacに対応していないものもありますが、確定申告ソフトのfreeeはMacにも対応しています。

市販の確定申告ソフトでデータを作成し、e-Taxで申告

市販の確定申告ソフトで作成したデータを、国税庁が提供しているe-Taxから申請することもできます。

ただし、市販の確定申告ソフトとe-Taxの両方を操作することになりますので、せっかく確定申告ソフトを利用するのであれば、上記で説明した【オススメ】の方法で一つにまとめてしまう方がよいかもしれません。

e-Taxで申告書データの作成と申告

e-Taxでも、必要最小限の機能ながら申告書データを作成することができます。作成されたデータを用いて、e-Taxで申告手続きを行うことができます。

国税庁の確定申告コーナーでデータを作成し、e-Taxで申告

国税庁のホームページには、e-Taxの他に「確定申告書作成コーナー」があります。そこで作成したデータを使って、e-Taxから確定申告を行うことができます。

e-Taxを使った確定申告の方法【PC版】まとめ

確定申告書類
の作成
e-taxで
送信・申告
メリット デメリット
会計ソフト 会計ソフト 書類の作成から申告まで
一気通貫でとても簡単
会計ソフトの利用料がかかる
会計ソフト 国税庁の
e-taxサイト
e-taxでの送信・申告に対応したソフトへの乗り換え不要 会計ソフトの利用料がかかる2つのソフトを使うため、データのインポート・エクスポート作業が必要
国税庁の
e-taxサイト
国税庁の
e-taxサイト
会計ソフトの利用料がかからない 操作が難しい
確定申告作成
コーナー
国税庁の
e-taxサイト
・会計ソフトの利用料がかからない
・e-taxサイトより詳しい申告書データが作成できる
操作が難しい

e-Taxを使った確定申告の方法【スマホ版】

2019年(2018年度分)の確定申告から、スマートフォンを使ったe-Taxの提出が可能になりました。ここでは、スマートフォンを使ったe-Taxの利用方法をご紹介します。

マイナポータルアプリをインストールしよう

2021年1月から、Android、iPhoneともに、マイナポータルアプリをインストールするだけで「マイナンバーカード方式」を利用したスマートフォンによるe-Taxの送信が可能になりました。

※これまでは、e-Taxアプリやマイナポータルアプリなど複数のアプリをインストールする必要がありました。

スマートフォンのマイナンバーカード方式によるe-Tax送信は、令和3年1月からAndroid端末でもiPhone端末でも、マイナポータルAPのインストールのみで可能となります。


また、国税庁が提供している「e-Taxソフト(SP版)」を利用してスマートフォンからe-Taxで確定申告を行うことも可能です。「e-Taxソフト(SP版)」にログインする際には、前述した「利用者識別番号」「暗証番号」を利用します。

マイナポータルアプリ、e-Taxソフト(SP版)が利用できる機種・環境は?

マイナポータルアプリに対応しているスマートフォンは、2021年1月26日時点で、iOS端末がiOS 13.1以上がインストールされたiPhone7から最新のiPhone12シリーズの計16機種、Android端末が計258機種となっています。

詳しくは、マイナポータルの「マイナポータルAPに対応しているスマートフォン等を教えてください。 | よくある質問」を参照ください。

また、「e-Taxソフト(SP版)」の推奨環境は以下の通りとなっています。サービスを利用する前に、自分のスマートフォンが該当するかどうかを確認しておきましょう。

端末 OS バージョン ブラウザ
Android Android Android 8.0~11.0 Google Chrome
iPhone iOS iOS 12.4
iOS 13.7
iOS 14.0
iOS Safari
iPad iPadOS iPadOS 13.7
iPadOS 14.0
iPadOS Safari

引用:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)「e-Taxソフト(SP版)を利用するにあたって

まとめ

自宅に居ながらにして確定申告ができるのは、忙しい人にとってとても魅力的です。しかも、最初の準備や登録を済ませてしまえば、毎年利用できるうえに、控除額も10万円アップします。

今年からはe-Taxでの確定申告を利用してみてはいかがでしょうか。

なお、e-Taxはあくまで提出を簡単にするものですので、確定申告書そのものを楽に作る工夫もしたいところです。ここから先は、確定申告を簡単に終わらせる方法についてご紹介します。

確定申告(電子申告)を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があり、期限までに書類を作成し納税をすることが重要です。

書類の作成には、手書きのほか、国税庁の「確定申告等作成コーナー」や会計ソフトで作成する方法がありますが、「確定申告書の作成は難しいのでは?」と苦手意識をお持ちの方も少なくありません。

そこでおすすめしたいのは、確定申告ソフト freee会計の活用です。

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以下に書類を作るまでのステップをご紹介します。

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基本情報の入力

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4.あとは確定申告書を税務署に提出するだけ

freee会計で確定申告書を自動作成したら、税務署に郵送や電子申告などで提出して、納税をすれば完了です。

マイナンバーカードとカードリーダをご用意いただけば、ご自宅からでもすぐに提出が完了するので、税務署に行く手間がかかりません!

【2022年版】e-Taxでネットで確定申告:PC・スマホでのやり方とメリットまとめ

あとは確定申告書を提出するだけ

あとは完成した確定申告書を提出して納税するだけ

freee会計から直接オンライン上で電子申告

e-tax_image.png

freee会計から直接オンライン上での電子申告も可能です。WindowsだけではなくMacにも対応。こちらもステップに沿って情報を入力していくだけで、自宅にいながら確定申告を完了できます。

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余裕を持って確定申告を迎えるためにも、ぜひ確定申告ソフトの活用をご検討ください。

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