確定申告の基礎知識

平成28年分 確定申告書Aの書き方と源泉徴収票の確認方法

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確定申告書の書き方がわからず困っていませんか?「源泉徴収票の内容を埋めていくだけ」などと言われますが、どこに何の情報を記載すればいいのか、初めてだとよくわかりませんよね。そこで今回は、サラリーマンなどの給与受給者がが使用することの多い、確定申告書Aの書き方についてご紹介します。

源泉徴収票の見方について

源泉徴収票

源泉徴収票を見れば、収入や所得、控除など、様々な情報を読み取ることができます。まずは源泉徴収票にどんな情報が書かれているかを確認しておきましょう。

1:徴収されるものの住所・名称・役職

受け取る人の名前や住所が記載されています。役職を持っている場合は、役職名も記載されます。

2:種別

給与や賞与など、源泉徴収税の対象となる種別について記載されています。

3:支払金額

該当する年の一年間の年収が記載されています。いわゆる手取り金額ではなく、税金を含む金額となります。

4:給与所得控除後の金額

3の金額に応じて課される給与所得控除が差し引かれた金額です。給与所得控除金額は以下サイトで確認できます。

No.1410 給与所得控除|税について調べる|国税庁

5:給与所得控除後の金額

4から社会保険料控除や扶養控除、生命保険料控除などを差し引いた金額です。

6:源泉徴収税額

年末調整によって決定となった源泉徴収税の金額です。

7:控除対象配偶者の有無等

配偶者控除配偶者、控除対象配偶者が老人控除対象配偶者かどうかについて触れている部分です。

8:配偶者特別控除の額

配偶者特別控除の金額を記入します。

9:扶養親族の数(配偶者を除く)

老人扶養家族など、配偶者以外に何らかの扶養対象となる親族がいる場合に、その人数について記載する欄です。

10:障害者の数(本人を除く)

特別障害者および障害者の人数を記載します。

11:社会保険料等の金額

厚生年金や雇用保険などの社会保険料や、小規模企業共済等掛金控除などの合計金額を記載します。

12:生命保険料の控除額・地震保険料の控除額

生命保険や地震保険、個人年金保険料などを支払っていた場合、最大12万円まで控除を受けることができます。その金額が記載されます。

13:住宅借入金等特別控除の額

いわゆる住宅ローン控除の金額を記載する欄です。

14:各控除金額の合計

生命保険料控除や地震保険料控除など、各控除金額の合計が書かれています。

15:支払い者

給与支払会社(勤め先の会社)について書かれている欄です。

確定申告書A 第一表の書き方

確定申告書Aとは、主にサラリーマンなどのように給与所得がある人や公的年金をもらっている人、競馬などで払い戻しを受けた人などが記載する用紙です。確定申告書Aには第一表と第二表があり、どちらも記載する必要があります。

確定申告書Aは以下からダウンロードできます、実際にダウンロードした上で、どの項目に何を記載するのかを確認していくと、わかりやすいでしょう。

確定申告書などの様式・手引き:平成27年分 確定申告特集|国税庁

まずは第一表の書き方から順にご紹介します。

源泉徴収票を見ながら記載が必要な箇所は、以下画像の数字を対応させながら説明していますので、比較しながら御覧ください。

源泉徴収票

1.基本情報を記載する

確定申告書の基本情報

まずは上記のように、住所や氏名、生年月日などについて記載していきます。特に注意しなければならない項目は以下のとおりです。 ・生年月日
先頭に書かれている数字は年号を表します。数字は以下のように対応しています。

  • 1:明治
  • 2:対象
  • 3:昭和
  • 4:平成


・氏名・ふりがな
ふりがなの姓と名の間は1マス空けます。また濁点や半濁点は1文字と数えます。

2.「収入金額等」の「給与 ア」欄に記載する

収入金額等の給与欄

源泉徴収票の3(支払金額)の金額を記載します。給与所得以外に収入があった場合は、「収入金額等」のその他の項目にも記載する必要があります。

3.「所得金額」の「給与 1」欄と「合計」欄に記載する

所得金額」の「給与 1」欄と「合計」欄

源泉徴収票の4(給与所得控除後の金額)の金額を記載します。給与以外に収入がない場合は、同じ数字を「合計」欄にも記載します。

4.「所得から差し引かれる金額」欄に各控除金額を記載する

「所得から差し引かれる金額」欄

源泉徴収票の8、11、12などを見ながら、控除金額を記載していきます。例えば源泉徴収票の11(社会保険料等の金額)は、確定申告書Aの「所得から差し引かれる金額 社会保険料控除 6」に記載します。記載頻度の多いものについては、以下より対応する数字に書かれているものを記載して下さい。

  • ・源泉徴収票11(社会保険料控除)に記載がある場合
「社会保険料控除 6」に記載します。
  • ・源泉徴収票12の生命保険料控除部分に記載がある場合
「生命保険料控除 8」に記載します。
  • ・源泉徴収票12の地震保険料控除部分に記載がある場合

「地震保険料控除 9」に記載します。

配偶者控除および配偶者特別控除について

配偶者控除および配偶者特別控除

配偶者控除または配偶者特別控除を受ける場合は、以下表に沿って記載します。

配偶者控除の控除額

配偶者控除

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配偶者特別控除

配偶者特別控除の控除額

5.「基礎控除 15」欄に38万円と記載する

基礎控除



基礎控除とは、誰でも受けられる控除のことで、一律38万円の控除が受けられます。そのため、この欄には38万円と記入しましょう。

6.「所得から差し引かれる金額」の合計を記載する

所得から差し引かれる金額

6から15の合計については「6から15までの計 16」に、17から19までの記載がある場合は、それらを合計した金額を「合計(16+17+18+19)」に記載します。16から19までの控除がない場合、「6から15までの計 16」と「合計(16+17+18+19)」には同じ金額を記載します。

7.「課税される所得金額(5−20) 21」を計算する

alt要素

課税される所得金額

記載の通り、「合計(1+2+3+4)」に書かれた数字から、「合計(16+17+18+19)」を差し引いた数値を記載します。

8.その他控除がある場合は「税金の計算」に記載する

例えば源泉徴収票の13(住宅借入金等特別控除の欄)に記載がある場合は、「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除 24」に記載します。またふるさと納税の控除を受ける場合は「寄附金控除 19」に記載しましょう。

9.「上の21に対する税額」を計算する

以下サイトを見ながら、税額を計算します。

No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

上記表は年度によって変更される場合があるため、毎回確認するとよいでしょう。これで確定申告書Aの第一表の記載は完了です。

確定申告書A 第二表の書き方

続いて第二表の書き方についてご説明します

1.住所と氏名を記載する

確定申告書Aと同じ内容を記載します。

2.「所得の内訳 収入金額」に3(支払金額)を記載する

所得の内訳 収入金額

確定申告書A同様、給与所得以外に収入がある場合は、こちらにも記載します。

3.「所得の内訳 所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額」に6(源泉徴収税額)を記載する

所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額

その後、合計金額を「所得税および復興特別所得税の源泉徴収額の合計額」に記載します。

4.「種目・所得の生ずる場所又は給与などの支払い社の氏名・名称」に所属する企業名を記載する

種目・所得の生ずる場所又は給与などの支払い社の氏名・名称

「株式会社」などをつけた正式名称で記載しましょう。

5.「所得から差し引かれる金額に対する事項」欄に社会保険料控除について記載する

所得から差し引かれる金額に対する事項

社会保険料控除がある場合、「社会保険の種類」欄に源泉徴収票のとおり」、「支払保険料」欄に、源泉徴収票の11の金額を記載します。

6.各控除について記載する

各控除

生命保険料控除や地震保険料控除などを受けた場合は、こちらに記載します。ただし生命保険料または地震保険料については、実際に支払った金額を記載するので注意しましょう。

7.その他本人についてや配偶者についての項目を記載して合計を算出する

その他本人についてや配偶者についての項目

配偶者控除などを受けている場合などは、こちらに記載します。

8.16歳未満の子供がいる場合は「住民税に関する項目」に必要事項を記載する

住民税に関する項目

9.17から19にその他控除について記載する

その他控除

ふるさと納税や医療費控除などはこちらに記載します。以上で第二表の記載は終了です。

まとめ

使用した源泉徴収票や、各控除を証明する書類は、「添付書類台紙」に住所と名前を記載の上、貼り付けて提出します。納税が必要になった場合は、納税方法についても確認しておきましょう。

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