確定申告の基礎知識

確定申告の予約はLINEでできる!入場整理券の取得方法や注意点、いつから可能か解説

監修 前田 昂平 公認会計士・税理士

確定申告の予約はLINEでできる!入場整理券の取得方法や注意点、いつから可能か解説

税務署職員などに確定申告の相談ができる確定申告会場は、確定申告が近づくと非常に混雑します。確定申告会場の混雑を避けたい人にとっては、国税庁が提供する LINE予約(入場整理券) の活用が最適です。

本記事では、確定申告の入場整理券をLINEで予約する方法や、予約時の注意点、その他の入場方法までわかりやすく解説します。

目次

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確定申告会場はLINE予約できる

確定申告会場では、確定申告に関してわからない部分や不安な点を相談しながら確定申告書の作成を進められます。

確定申告シーズンに入ると、この確定申告会場は非常に混雑します。入場できても長時間待たなくてはいけないというケースも少なくありません。

そこで現在、確定申告会場に行く際は、LINEで事前に「入場整理券」を事前発行(予約)することが推奨されています。これは、2020年に新型コロナウイルス感染症対策として始まったものですが、現在では混雑緩和のために国税庁が推奨している対策です。

入場整理券をLINE予約できれば、指定された時間にスムーズに入場できるほか、待ち時間を大幅に短縮できます。

確定申告会場の「入場整理券」とは?

そもそも確定申告の「入場整理券」とは何かというと、税務署や確定申告会場の相談窓口の混雑を緩和するために導入された番号札のようなものです。

現在は、この入場整理券を持った方が申告相談会場に入場できるケースが一般的です。入場整理券なしでも入場できる当日枠が設けられているケースもありますが、混雑のため当日枠がすぐ終了してしまうこともあります。当日枠があるからといって、入場整理券なしでも必ず入場できるわけではありません。

入場整理券は、各確定申告会場でも当日配布されますが、事前に「国税庁LINE公式アカウント」から取得(予約)する方法が推奨されています。

確定申告の入場整理券をLINEで予約する方法・やり方

1. 国税庁LINE公式アカウントを「友だち追加」する

まずは、国税庁のLINE公式アカウントを「友だち追加」します。

国税庁のページなどからQRコードを読み込むか、LINEアプリ内で「@kokuzei」のIDを検索することで友だち追加できます。

詳しくは、国税庁の「国税庁LINE公式アカウントについて」をご覧ください。

2. トーク画面から「相談を申し込む」を選択する

トーク画面下部のメニュー(リッチメニュー)から、「申告相談の申込」を選択します。


トーク画面から「相談を申し込む」を選択する

3. 相談会場(税務署)と来場希望日時を選択する

続いて、相談会場(税務署)と来場希望日時を選択します。

まず、相談したい税務署(地域)を選択すると、その税務署の空いている日時を選択するカレンダーが表示されるため、希望の日時を選択します。

4. 必要事項を入力し「入場整理券」を取得する

入力を求められる名前や人数などの必要事項を入力し、予約を確定させます。

予約が完了すると、LINEのトーク画面に「入場整理券」が発行されたことが表示されます。

5. 予約当日に来場し「入場整理券」を提示する

予約した日時に会場へ行き、受付(入口)で、LINEの「入場整理券」画面を提示します。

確定申告のLINE予約はいつからできる?

確定申告のLINEでの事前予約受付は、通常、1月下旬ごろから開始されることが一般的です。具体的な日付は年によって異なるため、国税庁の発表を確認するようにしましょう。

また、予約枠は先着順であり、とくに確定申告期間の直前や土日(開場している場合)は早く埋まる可能性があるため、予約は早めに取ることをおすすめします。

先にも述べたとおり、LINEでの事前予約枠とは別に、会場で「当日分の整理券」が配布される場合もあります。しかし、枚数はそれほど確保されておらずすぐに配布終了するリスクがあるため、LINE予約のほうが確実な方法です。

確定申告の入場整理券(LINE予約)に関する注意点

確定申告会場の入場整理券を予約するにあたって、注意しておくべき点を解説します。

申告に関する「相談をしたい人」が対象となる

確定申告会場は、あくまで、申告書の作成や内容について相談したい人のために設けられたものです。

確定申告についてとくに相談したいことがなく、確定申告書を提出するだけの場合は、確定申告会場を活用するメリットがないため、入場整理券は必要ありません。提出のみの方は、税務署窓口や庁舎内の提出箱への投函、郵送などの方法で申告書を提出できます。

また、医療費控除の明細書や領収書の整理が終わっていないと、会場での相談がスムーズに進みません。医療費控除を受ける人は「医療費控除の明細書」を事前に作成し、そのほか確定申告に用いる必要な領収書等を整理したうえで入場整理券を予約・来場することが推奨されます。

確定申告の基本について知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

【関連記事】
確定申告とは?全くわからない人向けにやり方・対象者をわかりやすく解説!
確定申告の持ち物とは?失敗しないための必要書類リスト

予約時間は「会場への入場時間」となる

入場整理券の予約時間は「相談の開始時間」ではなく、「会場に入場できる目安の時間」です。

入場整理券を予約しない場合よりも混雑を回避できる可能性が高い一方、会場の混雑状況や相談内容によっては、入場後さらに待ち時間が発生する可能性もあることに注意が必要です。

相談者1名につき1枠(1枚)の入場整理券の申し込みが必要となる

入場整理券は、相談者1名につき1枠(1枚)の申し込みが必要です。複数人で入場する場合は、人数分の入場整理券を予約することになります。

家族といった近しい関係や、ご自身の税務をサポートする税理士であっても、同伴の場合は別途入場整理券を取得しなければなりません。

また、確定申告にもさまざまなケースがあり、ご夫婦などが共同に名義の資産や収入がある場合に連名で確定申告するといったこともあります。このようなケースにおける入場整理券の申し込みは1枠で良いのかについては、別途国税庁のルールを確認することをおすすめします。

一度完了した予約はキャンセルや変更も可能

入場整理券を予約したものの都合が悪くなった場合には、LINE上からキャンセル操作が可能です。無断キャンセルは控えましょう。

入場整理券のLINE予約以外で確定申告の作成を進める方法

入場整理券をLINE予約する以外の方法で、確定申告の作成を進める方法を紹介します。

会場で配布される「当日整理券」を利用する

多くの会場では当日分の整理券も配布されますが、配布は朝早くから始まり、予定枚数に達し次第終了となるケースが少なくありません。そのため早朝から並ぶ必要があったり、実際に行ったときには終了していて入場できなかったりするケースもあります。

確定申告は会場に行かない「e-Tax(電子申告)」を利用する

確定申告シーズンの税務署・確定申告会場の混雑を避ける最善の方法としては、「e-Tax(電子申告)」の利用がおすすめです。

e-Taxは自宅からでも確定申告ができるため、そもそも会場に行く必要がなく、24時間いつでも提出できます。e-Taxで確定申告を行うと、郵送などと比べてスムーズに確認作業が行われやすく、還付が早いといったメリットもあります。

PCまたはスマートフォン、ICカードリーダ、マイナンバーカードがあればどなたでも使用できます。

【関連記事】
e-Tax(電子申告)で確定申告をするやり方とは?スマホでの流れや必要書類を解説

国税庁LINE公式アカウントの便利な機能

国税庁LINE公式アカウントを友だち登録すると、入場整理券の予約以外にも、以下のような便利な機能が利用できます。


機能内容
確定申告特集ページへの案内最新の申告情報や手引きがまとめられたページに簡単にアクセスできる
確定申告書等作成コーナーへの案内国税庁が提供する申告書作成システムにリンクする
税務相談チャットボット
(ふたば)
AIチャットボット「税務職員ふたば」に、税に関する簡単な質問(例:医療費控除とは?など)を24時間相談できる

まとめ

混雑が予想される確定申告会場へは、LINEで入場整理券を予約したうえで来場することをおすすめします。

LINEの入場整理券予約は、混雑を避けて相談もしたいという方には必須のサービスです。本記事で解説した内容を参考に確定申告会場の入場整理券を予約し、計画的に確定申告を行いましょう。

確定申告をかんたんに終わらせる方法

確定申告の期間は1ヶ月です。それまでに正確な内容の書類を作成し、申告・納税しなければいけません。

ほかにも、青色申告の場合に受けられる特別控除で、最大65万円を適用するためにはe-Taxの利用が必須条件であり、はじめての人には難しい場面が増えることが予想されます。

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余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

よくある質問

確定申告のLINE予約はいつから開始される?

確定申告のLINEでの事前予約受付は、通常、1月下旬ごろから開始されることが一般的です。

ただし、具体的な日付は年によって異なるため、国税庁の発表を確認するようにしましょう。

詳しくは、記事内の「確定申告のLINE予約はいつからできる?」をご覧ください。

確定申告の入場整理券なし(予約なし)でも税務署で相談できる?

多くの会場では、当日分の整理券を配布しているため、予約なしでも相談できる可能性はあります。ただし、配布は朝早くから始まり、予定枚数に達し次第終了となります。

そのため、早朝から並ぶ必要があったり、実際に行ったときには終了していて入場できなかったりするケースもあるため注意が必要です。

詳しくは、記事内の「会場で配布される『当日整理券』を利用する」をご覧ください。

確定申告書を提出するだけの場合もLINEで入場整理券の予約は必要?

確定申告についてとくに相談したいことがなく、確定申告書を提出するだけの場合はLINE予約は必要ありません。

詳しくは、記事内の「申告に関する『相談をしたい人』が対象となる」をご覧ください。

監修 前田 昂平(まえだ こうへい)

2013年公認会計士試験合格後、新日本有限責任監査法人に入所し、法定監査やIPO支援業務に従事。2018年より会計事務所で法人・個人への税務顧問業務に従事。2020年9月より非営利法人専門の監査法人で公益法人・一般法人の会計監査、コンサルティング業務に従事。2022年9月に独立開業し現在に至る。

前田 昂平

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