人事労務の基礎知識

勤怠管理アプリのメリットや選び方のポイントとは?2025年最新のおすすめアプリも紹介

勤怠管理アプリのメリットや選び方のポイントとは?2025年最新のおすすめアプリも紹介

働き方改革の推進やリモートワークの普及により、従来の紙のタイムカードやExcelでの勤怠管理では対応が困難な場面もあります。そこで注目されているのが、スマートフォンやタブレットから簡単に打刻できる勤怠管理アプリです。

勤怠管理アプリを導入することで、場所を問わない正確な勤怠記録や業務効率化、法令遵守した労務管理などさまざまなメリットが得られます。しかし、多くのアプリが提供されているなかで、自社に最適なものを選ぶのは難しいでしょう。

本記事では、勤怠管理アプリの基本的な機能やメリット、選び方のポイントなどを詳しく解説します。

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目次

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勤怠管理とは

勤怠管理とは、企業が従業員の就業状況を適正に把握することを指します。具体的には従業員の日々の労働時間を正確に把握するため、出勤、退勤、休憩時間、欠勤・遅刻の状況、休日の取得状況などを管理するものです。

労働基準法第32条では、法定労働時間は「1日8時間、週40時間」と定められています。これが適正に守られているかどうかや、正しい賃金を支払えているかを管理する仕組みが勤怠管理ともいえます。

労働者の働いた時間が割増賃金に当てはまるか以外にも、同じ労働時間であっても時間外労働の有無や休憩に該当するかどうかについて正しく把握することが、勤怠管理の持つ重要な側面のひとつです。

出典:e-Gov法令検索「労働基準法第32条」

【関連記事】
勤怠管理とは?カンタンに行う方法や目的・重要性を解説

勤怠管理が必要な理由

勤怠管理を行うことは企業に与えられた責任であり、義務でもあります。

労働基準法第108条

使用者は、事業場ごとに賃金台帳を調製し、賃金計算の基礎となる事項及び賃金の額その他厚生労働省命令で定める事項を賃金支払の都度遅滞なく記入しなければならない

出典:e-Gov法令検索「労働基準法第108条」

正しい勤怠管理は適正な賃金の支払いにつながるだけではなく、過剰労働の早期発見や離職の防止効果が生まれ、従業員の健康維持にも結び付きます。

また、働き方改革関連法により、労働時間の客観的把握が2019年4月1日より義務化されました。これにより、紙やエクセルでの自己申告制は禁止され、現在はICカードによる記録やパソコンの使用時間による記録の把握が義務づけられています。

出典:厚生労働省愛知労働局「「働き方改革関連法」の概要」

勤怠管理アプリとは

勤怠管理アプリとは、従業員の出勤・退勤時間や休暇、残業などの勤怠情報をデジタルで管理するためのツールです。スマートフォンやタブレットなどから簡単に出退勤を記録・管理できるアプリで「打刻アプリ」「タイムカードアプリ」「出勤管理アプリ」とも呼ばれています。

勤怠管理アプリの特徴は、場所を問わず正確に勤怠を記録できることです。オフィスだけでなく自宅や外出先からでも勤怠管理が可能になり、働き方の多様化に対応した勤怠記録を実現します。

また、勤怠管理アプリの導入により、残業時間の適正な把握にもつながります。従来の紙での申請やExcelでの勤怠管理と比較すると、人事担当者の集計作業や従業員の記録作業の負担が大幅に軽減されるため、業務効率化にも貢献するツールだといえるでしょう。

勤怠管理アプリの機能

勤怠管理アプリには、主に以下のような機能が備わっています。

機能内容
出退勤の打刻スマートフォン・タブレットなどから簡単に打刻可能。GPS機能やQRコード、顔認証による不正打刻防止機能もある
申請・承認ワークフロー機能として有給休暇や残業などの申請・承認ができる
勤怠データの自動集計勤怠データを自動集計して残業時間や有給残数の可視化ができる。タイムカードや名簿などを削減でき、DXが促進される
アラート・通知機能残業超過や打刻忘れのリマインド機能で、働き方改革や業務効率化に貢献できる
外部システムとの連携給与計算システムや会計システムとの連携でバックオフィス業務を効率化できる。LINEやSlackなどのチャットツールと連携できるものもある

勤怠管理アプリの種類

さまざまな機能を有する勤怠管理アプリには、大きく以下の3つの種類にわけられます。

種類特徴
タイムレコーダー型出退勤の打刻・申請・承認と勤怠データの自動集計に特化
多機能型勤怠管理に関連するさまざまな機能を搭載し、勤怠業務全体を効率化できる
他業務連動型勤怠管理だけでなく給与計算など周辺のバックオフィス業務も効率化できる

タイムレコーダー型は出退勤記録のシンプルな管理やタイムカードのペーパーレス化を目指す企業、多機能型はテレワークなど多様な働き方を促進したい企業、他業務連動型はバックオフィス全般の効率化を進めたい企業におすすめです。勤怠管理アプリを導入する目的に応じて、必要な機能を備えたものを選択しましょう。

勤怠管理アプリを導入するメリット

勤怠管理アプリを導入すると、業務効率化や多様な働き方の実現など、さまざまな効果があります。勤怠管理アプリを導入するメリットを3つ紹介します。

業務の効率化につながる

勤怠管理アプリを導入するメリットのひとつは、業務の効率化です。スマートフォンやタブレットから簡単に打刻ができるため、従業員はストレスなく勤怠管理を行えます。申請や承認もスムーズに行えるため、業務全体が滞ることなく進むでしょう。

勤怠管理アプリの導入は、管理者側にとってもメリットがあります。ワンクリックで勤怠状況を集計したり給与計算システムと連動させたりすることができ、ヒューマンエラーが起きる確率を低減します。

その結果、労務管理にかかる時間が短縮され、人件費も削減できるでしょう。空いたリソースを他の業務に充てられるようになり、企業全体での業務効率化が進むことは大きな魅力です。

リモートワークなどにも対応できる

勤怠管理アプリは、場所を問わず正確な勤怠記録ができることもメリットです。外出先やリモートワーク中でも勤怠を登録でき、フレックス勤務などの多様な働き方にも柔軟に対応できます。

働き方改革により普及した新しい働き方に対応した勤怠管理を実現することで、従業員の働きやすさ向上と企業の生産性向上を同時に実現できるでしょう。

法令を遵守した労務管理ができる

勤怠管理アプリには残業時間の超過による警告機能があるアプリもあるため、従業員の勤務情報の把握が容易になります。法律に沿った正確な勤怠管理で労務管理におけるコンプライアンスを実現し、企業としての信頼を高められるでしょう。

また、労働基準法に改正があった場合に自動で対応できるアプリもあるため、法改正への対応漏れを防ぐことも可能です。これにより、企業は常に最新の法令に準拠した労務管理を維持できます。

勤怠管理アプリの選び方

勤怠管理アプリの種類は多く、自社に適したものを選ばないと思ったような効果が得られないこともあります。導入効果を得られやすくするために、勤怠管理アプリの選び方を5つ紹介します。

既存の給与管理システムと連携できるか

勤怠管理アプリを選ぶ際は、給与計算システムや人事管理システムなどの既存の業務システムとの連携が可能かを確認しましょう。連携できれば勤怠データを自動的に給与計算に反映させたり、手動での集計作業を省いたりできます。

その結果、勤怠情報の転記作業がなくなるうえにミスも減り、バックオフィス業務全体の効率化につながるでしょう。

自社の勤務体系に適しているか

フルタイム勤務、フレックス、リモートワーク、常駐勤務など、自社の勤務体系に合わせたアプリを選びましょう。週・月・年単位での変形労働制や時差出勤などの変則的な勤怠管理が行えるかも確認しておくと安心です。

また、就業規則が異なる従業員の勤務状況を同一のシステム上で簡単に把握できる機能もあると便利です。企業独自の休暇ルールを設けている場合は、柔軟な休暇設定・管理が可能かも合わせて確認するとよいでしょう。

導入・運用コストが適切か

勤怠管理アプリの運用コストは1ユーザーあたり300円/月が平均的な相場とされています。最低利用ユーザー数や最低利用料金が定められている場合もあるので、事前に確認が必要です。

また、運用コストとは別に初期費用がかかるものや、全て無料で利用できるアプリもあります。充実した機能が搭載されているアプリほど運用コストが高くなる傾向があるでしょう。しかし、管理工数の削減が可能であれば人件費の抑制にもつながるため、トータルで費用対効果があるかどうか検討することが大切です。

操作が簡単か

できるだけ操作が簡単な勤怠管理アプリを選ぶとよいでしょう。使い方が複雑なアプリは従業員の混乱を招くだけでなく、社内に浸透しづらい可能性もあります。

とくに、普段から使用しているビジネスチャット上で打刻できるものであれば、アプリを開く手間がなくなり利便性が高まるでしょう。SlackやLINE WORKSなど主要なビジネスチャットとの連携に対応した製品もあるため、導入前に確認することをおすすめします。

サポート体制が整っているか

アプリを導入した後、エラーや操作方法で不明点が出てくることは少なくありません。迅速にサポートを受けられる体制が整っていれば、心配なく使い続けられるでしょう。

24時間体制でのサポートを提供しているアプリであれば、緊急時にも対応してもらえます。サポートにかかる料金や、電話・チャット・メールなど、どのような方法でサポートを受けられるかも事前に確認しておきましょう。

おすすめの勤怠管理アプリ5選【2025年最新版】

最後に、2025年最新版として実際に勤怠管理アプリを提供している会社とサービスを5社紹介します。

名称提供会社
freee人事労務フリー株式会社
マネーフォワードクラウド勤怠株式会社マネーフォワード
ジョブカン勤怠管理株式会社DONUTS
KING OF TIME株式会社ヒューマンテクノロジーズ
Touch On Time株式会社デジジャパン

勤怠管理をカンタンに行う方法

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まとめ

勤怠管理アプリは、従業員の出勤・退勤時間や休暇、残業などの勤怠情報をデジタルで管理できるツールです。スマートフォンやタブレットから簡単に打刻でき、場所を問わない正確な勤怠記録を実現します。

勤怠管理アプリを導入すれば、業務の効率化やリモートワークなどへの対応、法令遵守した労務管理などのメリットが得られます。また、自社の課題や目的に合った勤怠管理アプリを導入することで、より労務管理の効率化や従業員の働きやすさの向上を実現できるでしょう。

ぜひ勤怠管理アプリを効果的に活用し、従業員側も管理側もメリットを感じられる環境を整えてください。

よくある質問

勤怠管理アプリとは何ですか?

勤怠管理アプリとは、従業員の出勤・退勤時間や休暇、残業などの勤怠情報をデジタルで管理するためのツールです。スマートフォンやタブレットなどから簡単に出退勤を記録・管理できるアプリで「打刻アプリ」「タイムカードアプリ」「出勤管理アプリ」とも呼ばれています。

詳しくは記事内「勤怠管理アプリとは」をご覧ください。

勤怠管理アプリのおすすめは?

2025年最新版のおすすめ勤怠管理アプリは次の5つです。


  • freee人事労務
  • マネーフォワードクラウド勤怠
  • ジョブカン勤怠管理
  • KING OF TIME
  • Touch On Time

詳しくは記事内「勤怠管理アプリの例5選【2025年最新版】」をご覧ください。


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