人事労務の基礎知識

源泉徴収簿とは? 書き方・作成方法

最終更新日:2021/04/06

会社員やアルバイト、パートなどに支払う給与所得に発生する所得税を差し引いた金額を報酬として支払うのが一般的です。個人に代わり、事業者が所得税を支払う仕組みを源泉徴収といい、給与所得者は必要がない限り自分で納税する手間がなくなります。

しかし、事業者側は正確な源泉徴収を行って、所得税を不備なく納める必要があります。この時に役立つのが、源泉徴収簿です。この記事では、源泉徴収簿を作成する方法についてご紹介します。

源泉徴収簿とは?書き方・作成方法

目次

源泉徴収票の作成はボタン1つで

人事労務freee

人事労務freeeなら、従業員データや勤怠データから給与を自動で計算、給与明細を自動で作成。社会保険料や雇用保険料、所得税などの計算も自動化し、給与振込も効率化します。源泉徴収票もボタン1つで作成できます。

源泉徴収簿とは

源泉徴収簿とは、年末調整の際に発行する源泉徴収票を、不備なく発行するための基礎となります。源泉徴収簿には、給与所得者の給与や賞与などの所得をはじめとして、社会保険料や雇用保険料などの控除額を記入して所得税を算出します。

毎月の給与に発生する源泉徴収を記録するのはもちろん、年末調整の段階でも、源泉徴収簿を元に計算をします。

源泉徴収票との違い

源泉徴収票とは、所得税法によって定められた事業者が発行する所得税の証明書のことです。事業者は給与所得者に対して、翌年1月末の期限までに発行する義務があります。また、退職者には退職後1カ月以内に発行する必要があります。

対して源泉徴収簿とは、源泉徴収票を不備なく発行するために作る帳簿のことです。基本的に閲覧できるのは、事業者の会計関係者のみで、給与所得者はもちろん、国税庁にも提出の義務はありません。年末調整の時に、スムーズに源泉徴収票を発行するために必要な帳簿と覚えておくと良いでしょう。

源泉徴収簿の作成手順

源泉徴収簿の作成方法をご説明します。源泉徴収簿には国税庁が定めたフォーマットがあるので、それを元にして説明をします。

  1.  源泉徴収簿に個人情報を記入する
  2.  支払った給与の情報を記入する
  3.  扶養家族がいる場合に記入する
  4.  賞与情報を記入する
  5.  給与、賞与の合計を記入する
  6.  給与所得控除後の給与等の金額を計算する
  7.  扶養家族の情報を記入する
  8.  扶養家族の情報を元に控除額を計算する
  9.  保険料控除申告書の情報を記入する
  10.  本年度の算出所得税額を計算する
  11.  本年度の税額を計算する
令和3年分給与所得・退職所得に対する源泉徴収簿

引用元:令和3年分給与所得・退職所得に対する源泉徴収簿

1.源泉徴収簿に個人情報を記入する

源泉徴収簿の所定の位置に、「所属」「職名」「住所」「氏名」「整理番号」を記入します。整理番号とは、確定申告をした場合に税務署から割り振られる番号のことです。源泉徴収簿は、提出の義務はないので、整理番号について記載しなくても問題ありません。

2.支払った給与の情報を記入する

支払った給与を月ごとに記入していきます。左から順に、「支給月日」、「総支給額」、「社会保険料の控除額」、「社会保険料控除後の給与等の金額」となっています。給与明細に同様の内容が記載されているので、それを記載すれば完了です。

3.扶養家族がいる場合に記入する

扶養家族がいる場合、「社会保険料控除後の給与等の金額」の右隣に「扶養家族の人数」と「算出税額」を記入します。こちらも給与明細から転記をすれば良いでしょう。

4.賞与情報を記入する

毎月の給与と同様に、賞与情報の記入をします。記入内容も給与と同様で、「総支給額」、「社会保険料の控除」、「社会保険料控除後の給与等の金額」となっています。

5.給与、賞与の合計を記入する

1年間の給与と賞与の情報を記入したら、合計金額を算出します。右際の「年末調整」の中に、「給与手当等」、「賞与等」の部分に本年度の合計金額を記入します。

6.給与所得控除後の給与等の金額を計算する

本年度分の所得の合計を出したら、次は「給与所得控除後の給与等の金額」を算出します。控除額は支給する給与によって変動し、計算方法も変わります。

7.扶養家族の情報を記入する

給与や賞与の情報を記入し、所得控除の計算も完了したら、次は扶養家族の情報を記入していきます。「扶養控除等の申告」の欄の「申告の有無」に丸をつけて、申告内容を書き進めます。

転職などの場合は、働き始めの日付と一緒に記入します。次に扶養家族の人数を記入し、「配偶者の有無」の部分に丸をつけます。

8.扶養家族の情報を元に控除額を計算する

扶養家族の情報に沿って、控除額を計算します。「配偶者控除額、扶養控除、基礎控除額及び、障害者等の控除額の合計額」の部分に、計算後の金額を記入します。

9.保険料控除申告書の情報を記入する

保険料控除に入るのは、生命保険、地震保険、社会保険などです。給与所得者が記載した「保険料控除申告書」を参考にして、「保険料」の欄に控除額を記入します。

10.本年度の算出所得税額を計算する

全ての控除内容を記入したら、算出所得税額を計算します。「給与所得控除後の給与などの金額」から「所得控除額の合計金額」を差し引き、所得税の計算を行うと算出所得税額の計算までが完了です。

11.本年度の税額を計算する

東日本大震災の復興支援として、復興特別所得税というものが加わりました。算出所得税の金額に102.1%を乗じた金額が年調年税額となります。

【関連記事】
源泉徴収票の作成と計算方法

源泉徴収簿の提出や保存は必要?

源泉徴収簿は、年末調整の際に発行する源泉徴収を正しく作成するための帳簿なので、税務署に提出する義務はありません。ただし、年末調整の根拠として源泉徴収簿を利用した場合は、7年間保存する決まりとなっています。

源泉徴収簿には重大な個人情報が記載されているため、保管は厳重にする必要があります。そのため、保管期間が過ぎたあとは所持するのではなく、速やかに処分することをおすすめします。

まとめ

源泉徴収簿を毎月つけておけば、源泉徴収簿の集計をもとに年末調整を行うことができます。毎月欠かさず記録をつけ、年末調整に備えましょう。

最新の年末調整に対応!年末調整を簡単に行う方法

年末調整で一番苦労するポイントは、計算と従業員からの書類改修・確認です。

しかし、人事労務freeeでは計算を自動化し、従業員の書類改修・確認をオンライン上で実施するため年末調整にかかる時間を1/5に削減することができます。

人事労務freee 年末調整イメージ

年末調整の計算と従業員への用紙の配布・収集・確認をペーパーレス化

従業員はPC・スマホから情報を入力・確認するため、紙を大量に配る必要がありません。年末調整担当者が紙の情報を転記する手間が一切かからなくなります。社員が240名在籍する会社では、人事労務freeeの年末調整により、120時間かかっていた作業時間が合計24時間に削減される効果が出ています。

人事労務freee 年末調整削減効果

人事労務ffreeeなら知識がなくても迷わず操作可能

ステップに沿って入力するだけで、書類作成が完了します。また提出書類や手続きについても記載された通り進めれば迷うことなく完了します。

人事労務freee  年末調整モバイル入力イメージ 人事労務freee 年末調整イメージ


操作についても友人のチャットサポートを受けることができます。細かい入力項目やアドバイスをわかりやすくまとめた動画も用意しています。

人事労務freee  チャットボット画面人事労務freee 説明動画イメージ

年末調整をカンタンに

人事労務freeeロゴ

人事労務freeeなら、年末調整に必要な書類を自動で作成。紙で申告書を配布しなくてもスマホやPCからアンケート形式で従業員に入力してもらうことが可能。 証明書の画像もアップロードできるので、確認や訂正に無駄なやりとりが生じません。

全体の進捗管理がラクに

全従業員の入力状況をWeb上で一括管理可能です。従業員へのリマインドメール送信も、進捗管理画面からすぐに行なえます。

人事労務freee  年末調整進捗確認イメージ

複雑な計算を自動で、更新料金は必要なし

法令の改正や保険料率・税率の変更は人事労務担当者にとって、大きなイベントの1つです。最新の制度に準拠するようソフトを自動アップデート。 更新は追加料金なく、いつでも正しく計算を行えます。

電子申告で書類を印刷・封入する手間がゼロに

大量の提出書類を各自治体別に分けて送付することも担当者の手間の一つ。電子申告機能を利用すれば、印刷・封入の手間がなくなります。

また、機能を誰でも使いこなせるよう、電話やチャットサポートなど導入前の設定から導入後の運用の課題まで、経験方なスタッフがスピーディに対応してくれます。サポート利用者のアンケートではサポート総合満足度94%を達成しています。

freeeのサポート

「分からない点は、チャットで瞬時に回答いただけるので、本当に助かりました。初心者でも分かりやすく使えたというのは、うれしかったですね。」ー 株式会社シーオーメディカル

今年の年末調整はfreeeでラクに行いましょう。

企業の労務担当者のみなさん、まずは人事労務 freeeを無料でお試しください。

人事労務 freee

人事労務freee

人事労務freeeなら、従業員データや勤怠データから給与を自動で計算、給与明細を自動で作成。社会保険料や雇用保険料、所得税などの計算も自動化し、給与振込も効率化します。

感染症対策情報
人事労務freeeとは?
バックオフィス基礎知識