監修 好川 寛 プロゴ税理士事務所
伝票は、「いつ・誰が・どのような取引を行ったのか」「取引によってどのような金銭の動きが生じたか」を明確にして帳簿に反映するために発行する書類です。
本記事では、伝票の概要や記載項目、種類などの基礎知識を解説します。
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目次
伝票とは?
伝票とは、取引内容や金銭の出入りなどの事実を記録して帳簿に反映するための書類です。
伝票にはいくつかの種類がありますが、「いつ・誰が・どのような取引を行ったのか」を明確にするために、共通して以下の項目が設けられています。
伝票の基本的な記載項目
- 取引を行った日付
- 勘定科目
- 取引金額
- 摘要(具体的な取引内容)
- 起票者名
伝票を使用する目的は、取引内容を整理して残し、経理・会計業務を効率的に進めることです。会計ソフトを使用する場合は証憑があれば問題はありませんが、証憑書類がない場合に取引の事実を明確にしたり、複数の証憑を日付ごと・取引先ごとなどにまとめて整理したりするのに役立ちます。
伝票は、業務・取引に関して作成した書類として、原則法人では7年間、個人事業主では5年間保管する必要があるため注意しましょう。
出典:国税庁「No.5930 帳簿書類等の保存期間」
出典:国税庁「記帳や帳簿等保存・青色申告」
請求書との違い
請求書とは、取引先に商品・サービスの代金の支払いを請求するために売り手側が発行する書類です。
請求書は、取引先からの支払いに関連する書類という点で伝票のなかでも入金伝票と類似しますが、前者が支払い前に請求を目的として発行する書類であるのに対し、入金伝票は買い手側からの支払いなど入金が発生した際に作成する書類です。また、請求書は売り手側が発行して買い手側に送付するのに対し、伝票は売り手側が発行し手元に保管するという点も異なります。
伝票の種類
伝票には、主に以下の5種類があります。
伝票の主な種類
- 入金伝票:現金が入ってくる取引を記録する伝票
- 出金伝票:現金で支払う取引を記録する伝票
- 振替伝票:口座振替や手形など、現金以外の取引を記録する伝票
- 仕入伝票:仕入れ取引を記録する伝票
- 売上伝票:売上が発生する取引を記入する伝票
仕訳帳の代わりに伝票を用いて総勘定元帳への記帳(転記)を行う会計方法を伝票式会計といい、伝票式会計は上記の伝票のうち使用するものの種類に応じて1伝票制・3伝票制・5伝票制に分けられます。
1伝票制:振替伝票を使用
→すべての勘定科目を振替伝票にまとめる。
3伝票制:入金伝票・出金伝票・振替伝票を使用
→入金・出金伝票でキャッシュ・フローを可視化し、入出金以外の取引は振替伝票にまとめる。現金取引の多い事業をはじめ、広く採用される。
5伝票制:入金伝票・出金伝票・振替伝票・仕入伝票・売上伝票を使用
→入出金・仕入れ・売上以外の取引は振替伝票にまとめる。製造業をはじめ掛け取引の多い事業で用いられる。
まとめ
伝票は取引内容や金銭の出入りなどの事実を記録して保管する内部書類です。
自社の事業の特性に合った伝票・会計方式を用いて経理業務を行い、また保管期間を守って正しく管理を行いましょう。
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よくある質問
伝票とは何ですか?
伝票とは、取引の事実や金額などを記録する書類です。
詳しくは、記事内「伝票とは?」で解説しています。
伝票はいつ発行しますか?
伝票は、金銭の動きが生じた時点で発行します。たとえば、買い手側による支払いが行われて現金の入金が発生した時点で入金伝票を作成します。
監修 好川 寛(よしかわひろし)
プロゴ税理士事務所。元国税調査官。国税(調査・相談2万件・審判実務)×民間(事業会社実務・PdM)の複眼的な視点が強み。クリエイター/IT・SaaS等の現代的ビジネス、海外取引・非居住者税務に明るい。
