世界的に増加傾向にあるフリーランス。その自由で柔軟な働き方に注目が集まっていますが、後先考えずに独立するのはお勧めできません。フリーランスとはそもそもどんな働き方で、独立前にどんなことを押さえておく必要があるのでしょう。
この記事では、フリーランスになる前に知っておきたい6つのことをご紹介していきます
目次
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1. フリーランスの働き方とは
フリーランスとは、特定の組織に所属せず、自らの専門スキルを提供することで報酬を得る人のことを言います。
「どうしたらフリーランスになれるのか?」という疑問をよく耳にしますが、フリーランスとして名乗り、仕事を始めればもうフリーランスかもしれません。
フリーランスにも様々な形態があります。
例えば、法人企業の代表として他の企業の仕事を請け負う場合や、個人事業主として仕事を請け負う場合もフリーランスです。
さらに最近では、就業時間外で副業として仕事を請け負う会社員も「広義のフリーランス」と言われています。
2. フリーランスになるために必要なこと
では、実際にフリーランスになるために必要なことは何なのでしょう。
専門的なスキルまずは何と言っても専門スキルです。デザイン、コーディング、ライティング、翻訳、通訳、営業、広報など、特定の分野で確実にお金を稼げる経験やスキルが必要です。
営業力や人脈専門スキルがあっても仕事がないフリーランスは少なくありません。フリーランスになる前に営業の経験を積むか、取引先の目処をつけておくなど、仕事を作れる状態である事が重要です。営業の経験があれば自分で仕事を獲得できますし、前職のつながりや人脈を広げておくと仕事をもらえるケースもあります。
貯金とお金の管理 独立したものの仕事がない場合に備えて、最低でも1-2ヵ月分の生活費を貯金しておくべきです。また、いざとなったらアルバイトをしながらでも生活費を稼ぐハングリー精神も持っておくべきでしょう。また、支出を必要以上に増やさないように管理することも重要です。 自己責任の姿勢フリーランスになったら疑問に答えてくれる先輩や上司はいません。積極的に横のつながりを作っていく姿勢も大切ですし、自分で調べ、学び、決定し、責任を取る自己責任の姿勢は必須です。
楽観性とはいえ、悩んだり不安に思っていても時間が勿体無いので、ある程度は楽観的に考えてどんどん進んでいくポジティブなパワーも必要です。
3. フリーランスのメリット
ここからは、フリーランスとして働くことで享受できるメリットについてご紹介します。フリーランスになる前にメリット・デメリットを踏まえた上で「本当に自分はフリーランスになりたいのか」をよく考えることが大切です。吟味した結果、会社員として働くほうが向いているというケースもあります。
① 柔軟な働き方ができるフリーランスのメリットとしてまず挙げられるのは、スキルさえあれば柔軟な働き方ができること。会社員のように●時から●時まで会社にいなければならないなど、労働時間は決まっていません。なかには取引先のオフィスに常駐する方もいますが、多くの職種は自分で働く時間も場所も選ぶことができます。
デザイナーやエンジニア、ライターなどの中には、フリーランスとしてビザを取得し、アジアやヨーロッパの国々に移住して働く方や、転々と海外を旅しながら働く方もいます。
また、子育てや介護のために出来るだけ自宅にいたいという方にとっても、フリーランスは適した働き方と言えるでしょう。
さらに、自分のスキルや経験を活かして仕事ができることは、大きなアドバンテージがあります。
会社員と異なり得意な事にリソースを集中出来る為、成果を出しやすく、やりがいも大きいはずです。
もし、「自分とは合わないな…」と思う取引先だった場合は、一緒に仕事をしないという選択肢もあります。また、仕事をする際は見積もりを出すことで、無駄な仕事を減らすこともできます。あるフリーランスによると、「会社員時代は、上司から明らかに無駄な作業を依頼されることもありましたが、独立後は一つ一つの作業に『追加作業の場合は●●円必要です』と見積もりを出したところ、無駄な業務を減らすことができた。」というケースもあるようです。
同僚や上司と合わない場合、会社員の場合は転職をするか仕事を辞めるかの大きな決断になりますが、フリーランスの場合は、ある程度プロジェクトの目処がたったら、今後は仕事をしないという道も選べます。
また、休みを自分の好きな時に取れるので、閑散期にお得に旅行ができるのもささやかなメリットの一つと言えます。
4. フリーランスのデメリット
では、逆にフリーランスのデメリットは何でしょう。
① セルフマネジメントが必須柔軟な働き方をメリットとして挙げましたが、これは自分をしっかりとマネジメントできることが大前提です。好きな時間にいつでも働けるので、過労で倒れてしまうフリーランスや、常にストレスを抱えているフリーランスも少なくありません。
また、自宅などで作業する場合、会社のオフィスのように人がないため、気持ちが締まらず生産性が上がらないケースもあります。自宅で集中できない方は、コワーキングスペースの利用などを考えてもいいでしょう。
タイムマネジメントと同じく、健康管理も自分で行う必要があります。会社員のように就業時間が決まっていないので、気を抜けば自堕落な生活になりかねません。自分で生活のリズムを決め、健康診断も定期的に受けることが大切です。
フリーランスは、身体と心の健康が資本です。もしあなたが体調を崩しても、同僚がいないので誰も助けてくれません。このため、定期的に運動したり食事にも気をつけているフリーランスは少なくありません。
② フリーランスは自己責任前述したようにフリーランスの世界は自己責任です。仕事の価格決定も、交渉も、全て自分でしなければなりません。思い切って独立したものの、営業ができず仕事がないフリーランスも多くいます。自分の決断に対し責任を負う姿勢を忘れないようにしましょう。
さらに、会社員の場合は社会保険料を会社が半分負担してくれますが、フリーランスは全額負担、年金も自分で積み立てをしないと会社員と比べてもらえる金額に大きな差があります。
③ 社会的に弱い立場にあるさらに押さえておかなければならないのは、日本ではまだまだフリーランスは弱い立場にいるということです。例えば、フリーランスは労働基準法の適用対象になりません。
割増賃金や最低賃金といった概念がなく買い叩かれるフリーランスもいるようです。最近では、フリーランスに対するパワハラやセクハラも問題になっています。企業からの未払いに対して泣き寝入りする人もいるようです。
こういったトラブルに巻き込まれないためにも、契約書は必ず作成するようにしましょう。また、トラブルがあった時のためにフリーランス向けの保険や協会の会員になっておくことをお勧めします。
5. フリーランスになる前に準備すべきこと
上記のような、メリット、デメリットを踏まえた上でも、フリーランスになりたい方は、事前に準備を始めましょう。フリーランスになる前にしっかりと、計画をしておくことで開業後も焦らず仕事が出来るはずです。
貯金をする前述したように、最低でも1-2ヵ月分の貯金をしておきましょう。お金がないと精神的な負担も増えます。いざという時に備えて、ある程度の貯蓄を作った上で独立しましょう。
また、プロジェクトによっては、報酬の受け取りのタイミングが1-2ヵ月以上先という事もあるので、手元の資金は十分に用意しておく事をお勧めします。
何もスキル・経験がないのに会社を辞めるのは危険です。
特定の分野のスキル・経験だけではなく、営業も経験して人脈も作った上で、何年も準備してフリーランスになる人もいます。お勤めの方であれば、会社にいるうちに準備をし、フリーランスとして独立するための見通しを立てましょう。
稼げるスキルがないという方は、通信講座や社会人向けのスクールに通ってもいいでしょう。未経験からライター、デザイナーとしてフリーランスになる方も少なくありません。
クレジットカードを作り、住宅ローンを組んでおく会社を辞めると、クレジットカードの審査や住宅ローンの審査に通りにくくなります。会社に所属しているうちにクレジットカードを作り、住宅ローンを組んでおくと良いでしょう。
6. フリーランスになったらやること
ここからは、実際にフリーランスになったらやることをリストアップしていきます。独立直後は本業以外にやることも多く、忙しくなりますので事前にどんなことをするのか押さえておきましょう。
開業届を提出する個人事業主としてフリーランスになる場合は、所轄の税務署に開業届を提出しましょう。
開業届とは、フリーランス(個人事業主)として独立することを税務署に知らせる届出です。フリーランスになったら、自分で一年間の所得を計算・申告し、納税しなければなりません。この一連の作業を確定申告といいますが、節税効果が高い青色申告を選択したい場合は、開業届と青色申告承認申請書の提出が必須です。
他にも、事業の形態や状況に応じて提出しなければならない届出がいくつかありますが、後述する開業freeeを使えば、画面のステップに沿って情報を入力するだけです。自分に必要な届出が正確に出力されます。開業当初の事務作業を効率化したい方にお勧めです。
事業用の銀行口座を作るフリーランスになったら、個人の銀行口座と事業用の銀行口座を分ける必要があります。
そうすることで、お金の流れが明確になり、経理作業を効率化できます。
また、できれば事業用のクレジットカードを作るといいでしょう。フリーランスは、クレジットカードの審査に通りにくいと前述しましたが、創業当初でも申し込み可能なカードもあります。
会社員からフリーランスになる場合は、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。退職後できるだけ早く区役所や市役所に足を運びましょう。
ホームページやブログを開設する仕事が多くなりすぎるのを防ぐために、あえてホームページを持たないというフリーランスもいますが、可能であればホームページもしくはブログを開設し、定期的に仕事の状況をお知らせしましょう。「最近はこんな仕事をしています」と発信すると、その場では何の反応もないかもしれませんが、後々仕事に繋がったりするものです。
確定申告の準備を始めるフリーランスの一大イベントの一つに確定申告が挙げられます。確定申告とは、一年の所得を計算・申告し、納税するまでの一連の作業をいいます。多くのフリーランスが頭を抱えるイベントです。
ここから先は、確定申告にも大きな関わりがある開業届や、確定申告をできるだけ効率良く行う方法をご紹介していきます。
freee開業なら、税務署に行かずに開業届をかんたんに作成
個人事業を始める際には「開業届」を、青色申告をする際にはさらに「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。 記入項目はそれほど多くはありませんが、どうやって記入したらいいのかわからないという方も多いと思います。
そこでおすすめなのが「freee開業」です。ステップに沿って簡単な質問に答えていくだけで、必要な届出をすぐに完成することができます。
freee開業で作成可能な5つの届出
1. 個人事業の開業・廃業等届出書
開業届のことです。
2. 所得税の青色申告承認申請書
青色申告承認申請書は事業開始日から2ヶ月以内、もしくは1月1日から3月15日までに提出する必要があります。期限を過ぎた場合、青色申告できるのは翌年からになるため注意が必要です。
3. 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
家族や従業員に給与を支払うための申請書です。
4. 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
原則毎月支払う源泉所得税を年2回にまとめて納付するための手続です。毎月支払うのは手間ですので、ぜひ提出しましょう。
5. 青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書
青色申告をする場合に、家族に支払う給与を経費にするための手続です。青色申告をして家族に給与を支払う場合は必ず提出しましょう。
freee開業の使い方を徹底解説
freee開業を使った開業届の書き方は、準備→作成→提出の3ステップに沿って必要事項を記入していくだけです。
Step1:準備編
準備編では事業の基本情報を入力します。迷いやすい職業欄も多彩な選択肢のなかから選ぶだけ。
事業の開始年月日、想定月収、仕事をする場所を記入します。
想定月収を記入すると青色申告、白色申告のどちらが、いくらお得かも自動で計算されます。
Step2:作成編
次に、作成編です。
申請者の情報を入力します。
名前、住所、電話番号、生年月日を記入しましょう。
給与を支払う人がいる場合は、上記のように入力をします。
今回は準備編で「家族」を選択しましたので、妻を例に記入を行いました。
さらに、見込み納税金額のシミュレーションも可能。
※なお、売上の3割を経費とした場合の見込み額を表示しています。経費額やその他の控除によって実際の納税額は変化します。
今回は、青色申告65万円控除が一番おすすめの結果となりました。
Step3:提出編
最後のステップでは、開業に必要な書類をすべてプリントアウトし、税務署に提出します。
入力した住所をもとに、提出候補の地区がプルダウンで出てきます。地区を選ぶと、提出先の税務署が表示されますので、そちらに開業届けを提出しましょう。
届け出に関する説明とそれぞれの控えを含め、11枚のPDFが出来上がりました。印刷し、必要箇所に押印とマイナンバー(個人番号)の記載をしましょう。
郵送で提出したい方のために、宛先も1ページ目に記載されています。切り取って封筒に貼りつければ完了です。
いかがでしょう。
事業をスタートする際や、青色申告にしたい場合、切り替えたい場合など、届出の作成は意外と煩雑なものです。
しかし、freee開業を活用すれば、無料ですぐに届け出の作成が完了。
また、確定申告書の作成もfreee会計を使えば、ステップに沿ってすぐに完了します。
freee開業とfreee会計を使って、効率良く届出を作成しましょう。
確定申告を簡単に終わらせる方法
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。
確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。
freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。
1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!
1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。
また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。
溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!
2.現金取引の入力もカンタン!
freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。
さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。
freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。
3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!
各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。
freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。
4.確定申告書を自動作成!
freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。
また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。
e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。
完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!