開業の基礎知識

アルバイトでも所得税はかかる?注意点や確定申告の方法を解説

最終更新日:2023/10/20

アルバイトでも所得税が引かれる?所得税の対象者や年収の壁について解説

アルバイトで働く人の所得税は、年収額や適用できる控除などによって、納税するべき金額が細かく変化します。一般的には、年収103万円が所得税が課税される基準です。また、学生で勤労学生控除申請をしている場合は、年収130万が基準です。

このように、適用できる控除と年収額が、所得税納税の有無に大きく影響します。

本記事では、アルバイトで所得税がかかる年収の壁について解説するほか、パート・アルバイトの確定申告や所得税を引かれないようにする働き方について解説します。

目次

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アルバイトも所得税が引かれる

所得税は収入から引かれる税金であるため、給与所得者であるアルバイトの人は所得税が引かれます。ただし、年収103万円を超える人や月収8万8,000円以上の場合が、所得税を納める対象者の条件です。

また、扶養控除申告書を提出しておらず、税制における扶養内ではない人は、最低でも給料の3.063%分の所得税が天引きされます。

所得税がかからない人

所得税がかからないアルバイトの人の条件は、以下のとおりです。

所得税がかからないアルバイトの人の条件

  • 年収103万円以下の人
  • 月収8万8,000円未満の人
  • 勤労学生控除を受けられる年収130万円以下の人
  • その他控除により課税対象額が0円となる人

所得税には所得控除という制度があり、基礎控除の48万円と給与所得控除の55万円が、所得から控除されます。このため、年収103万円以下(月収8万8,000円未満)の人は、税金がかかりません(※かけもちでアルバイトしている場合は全ての給料を合算した金額で計算)。

また、学生は「勤労学生控除申請」をすることで、基礎控除と給与所得控除に加えて、27万円の所得控除が受けられます。このため、年収130万円以下の学生は、所得税がかかりません。

なお、基礎控除額と給与所得控除額は令和2年以降に改正され、以前は基礎控除が38万円、給与所得控除が65万円でした。


出典:国税庁「パート収入はいくらまで所得税がかからないか」

パート・アルバイトでよく聞く年収の壁とは

パート・アルバイトの納税について、よく年収の壁という表現が見られます。これは、一定の収入を超えると扶養の対象外となり、住民税・所得税・社会保険料を支払う義務が発生することです。

年収の壁には主に103万円・130万円・150万円の3種類があり、適用できる控除によって壁の高さは変化します。


年収の壁

また、年収や所得税額は勤務先から渡される源泉徴収票から確認できます。源泉徴収票には4つの金額が記載されており、それぞれ以下のとおりです。


  • 支払い金額(年収)
  • 給与所得控除後の金額
  • 所得控除の額の合計額
  • 源泉徴収税額(所得税額)

給与所得の源泉徴収票に記載されている、支払い金額、給与所得控除後の金額、所得控除の額の合計額、源泉徴収税額(所得税額)は以下の図の枠内に記載されています。


出典:国税庁「[手続名]給与所得の源泉徴収票(同合計表)」

所得税が引かれている場合、源泉徴収税額の欄に収めた金額が記載されています。もし自分が所得税を支払っているかわからない場合は、源泉徴収票を確認しましょう。

103万円の壁

学生のバイトでも主婦・主夫のパートでも、年収103万円を超えると所得税の課税対象となります。これは、基礎控除48万円と給与所得控除55万円の合計103万円を超えるからです。したがって、年収103万円を基準として「103万円の壁」と呼びます。

130万円の壁

学生でアルバイトをしている人は、「勤労学生控除申請」を提出することで控除枠が27万円増えます。そのため、基礎控除と給与所得控除に勤労学生控除を加えた、合計130万円(38万円+55万円+27万円)が所得控除になります。

130万円の壁という言葉は、勤労学生控除を受けている学生が年収130万円を超えると課税対象になることが由来で生まれました。ただし、勤労学生控除を受けている場合でも、年収103万円を超えると親の扶養からは外れてしまうため、注意が必要です。

社会保険の130万円の壁

所得税とは別に、社会保険における「130万円の壁」もあります。学生も主婦・主夫は、年収130万円以上で保護者や配偶者の社会保険から外れ、自分で年金と健康保険を支払う必要が出てきます。

ただし、2022年10月の法改正により、月収8万8,000円以上になると年収130万円未満であっても社会保険に加入することが義務付けられました。一見すると保険料を支払わなければいけないデメリットが目立ってしまいますが、将来受け取れる年金額が増えるメリットがあります。


法改正後の社会保険加入と保険料の支払い

出典:厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」

また、勤務先や雇用条件によっては年収が106万円を超えると扶養から外れ、自分で社会保険に加入しなければなりません。年収106万の壁については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

【関連記事】
106万の壁を超えたらどうなる?対象者や130万の壁との違いを解説

150万円の壁

150万円の壁とは、配偶者特別控除を最大額の38万円で受けられる基準のことです。2017年の税制改正により、38万円の配偶者特別控除が受けられる所得額が年収103万円から150万円に引き上げられたため、150万円の壁と呼ばれています。

配偶者控除の対象となるのは、扶養に入っている年間合計所得が48万円以下の主婦(主夫)ですが、所得が48万円を超える場合でも扶養者の所得が1,000万円以下であれば配偶者特別控除が受けられます。控除額は扶養者の合計所得金額と配偶者の合計所得金額によって変わる仕組みで、以下表にまとめました。


扶養者の合計所得金額
900万円以下900万円超
950万円以下
950万円超
1,000万円以下
配偶者の合計所得金額48万円超 95万円以下38万円26万円13万円
95万円超 100万円以下36万円24万円12万円
100万円超 105万円以下31万円21万円11万円
105万円超 110万円以下26万円18万円9万円
110万円超 115万円以下21万円14万円7万円
115万円超 120万円以下16万円11万円6万円
120万円超 125万円以下11万円8万円4万円
125万円超 130万円以下6万円4万円2万円
130万円超 133万円以下3万円2万円1万円

出典:国税庁「配偶者特別控除」

※配偶者の合計所得金額は、給与所得控除55万円を引いた金額です。

なお、150万円の壁は満額の配偶者控除を受けるための壁であり、年収150万円の場合は所得税が課税されます。配偶者控除の対象であっても、所得税をかからないようにするためには年収103万円以下でなければならないため、注意してください。

【関連記事】
配偶者控除の廃止はいつから? 現行の制度が廃止されたときの影響を解説

パート・アルバイトも確定申告を!

年収103万円以下の人や勤務先が年末調整をしている場合は、パート・アルバイトの確定申告は不要です。ただし、年収が103万円超える場合で源泉徴収を受けていない人や副業で20万円を超える所得がある人、2つ以上のパート・アルバイトをかけもちしている人は確定申告が必要になります。

また、年末調整を受けていない人や年内にパート・アルバイトを辞めた人、月収8万8,000円以上になり源泉徴収を受けている人は、必須ではありませんが確定申告することで所得税の還付が受けられる場合があります。所得税の過払いにならないよう、自身の勤務状況や所得額をしっかりと把握しましょう。

【関連記事】
【初心者向け】確定申告とは?対象者と申告方法を分かりやすく解説

所得税を引かれないように働くには

所得税を引かれないようにするには、年収103万円以下、月収8万8,000円未満に収まるようにシフト調整することが重要です。ただし、かけもちでパート・アルバイトをしている人は、合計所得額が103万円を超えると確定申告して所得税を納める必要があるため、注意が必要です。

また、学生で勤労学生控除申請を提出している場合は、年収130万円以下まで非課税の対象となります。所得税を納めたり確定申告したりしたくないという人は、自身の年収の管理を徹底しましょう。

まとめ

アルバイトでも所得税が引かれるケースは、一般的に年収103万円を超える場合です。また、年収103万円以下でも月収8万8,000円以上になると源泉徴収されてしまうため、確定申告をして還付を受ける必要があります。

ただし、これらはあくまでも一般的なケースであり、適用できる控除によって所得税の支払いが義務付けられる壁は異なってきます。所得税や確定申告を避けたいという場合は、自身が適用できる控除や働き方を管理して、年収や月収を調整することが重要です。

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よくある質問

アルバイトでも所得税が引かれる?

アルバイトで働く人は、一定の条件を超えた場合に所得税が引かれます。基礎控除や給与所得控除などの適用できる控除をして、課税対象額が残れば所得税がかかる仕組みです。詳しくは記事内「アルバイトも所得税が引かれる?」をご覧ください。

年収の壁ってなに?

所得税の納税や社会保険への加入は、一定の条件や収入を目安に義務付けられます。103万円の壁や130万円の壁など、ある一定の金額を基準とした時に、年収の壁という言葉を用います。詳しくは記事内「パート・アルバイトでよく聞く年収の壁とは」をご覧ください。

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