開業の基礎知識

カフェ開業は楽じゃない!?オープン前に知っておきたい経営スタイルと戦略

カフェ開業の前に知っておきたいこと

近い将来、自分のカフェを持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

カフェを開業し、経営を続けていくことは想像以上に大変なことです。安定的な売上を確保するためには、コンセプトの確立や競合との差別化・メニュー開発など、開業前に経営戦略をしっかりと立てる必要があります。

本記事では、カフェ開業を考えている方に向けて、開業前に考えておきたい戦略について紹介していきます。

目次

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あなたはどっち?カフェオーナーのタイプ

カフェを開業したいと考えている方は、大きく2つのタイプに分けることができ、それぞれにデメリットがあります。まずは、戦略を考える上で知っておきたいデメリットを確認していきましょう。

想い重視型

「こだわりのコーヒーを多くの人に味わってもらえるカフェにしたい」
「地域の人たちがリラックスできるカフェを作りたい」

こういった想いで持ちカフェ開業を目指す方は、「想い重視型」です。
中には、「少しくらい採算が合わなくても、自分が理想とするカフェを作りたい!」という気持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、想いを重視するあまり、採算が合わない経営を続けることはおすすめできません。 カフェ開業には経営知識も必要ですし、物件の選定も来客数に大きな影響を及ぼします。

物件重視型

「手持ちの不動産に空きが出た。カフェ経営で利益を得ることはできないかな?」
「子供が独立して部屋が余っている。そうだ!カフェを開いてみようかしら」

このように、カフェ自体にはこだわっていないけが、物件を有効活用する方法としてカフェ開業を考えている方は「物件重視型」です。

しかし、思い入れの弱さが、行き詰まり要因のひとつになる恐れもあります。
なぜなら、物件を活用する方法としてカフェを選んだ場合、当然そこに多くの利益を望むはずですが、カフェ経営で大きく儲けるのは難しい話だからです。

カフェはほかの飲食店に比べ、客単価が低く回転率も高くありません。また、多少の利益が出たとしても、従業員を管理する手間がかかる、休みが取りにくいなど、強い想いがないとやる気が続かなくなってしまう要素が多いのも事実です。

カフェオーナーのタイプ別の戦略とは?

想い重視型物件重視型のカフェオーナーが、それぞれにデメリットを抱えているのは前述の通りです。

そこで、それぞれにデメリットを解決し、経営がスムーズになる戦略を考えてみましょう。

共同経営(想い重視型・物件重視型)

例えば、想い重視型オーナーと物件重視型オーナーの共同経営

想い重視型の方は、家賃の負担が少なくなり(場合によってはゼロに)、逆に、物件重視型の方は、場所を提供するだけで、カフェの実務を想い重視型の方に任せることができます。

もちろん、そんなに都合良く意見が一致する相手がいるとは限りませんし、費用や収益の分配についても考えなくてはなりません。
しかし、初期投資を抑え、互いのデメリットを補い合うという観点では、決して悪くはない条件です。

インターネットなどを使って手軽に情報を集めることができる現在、共同経営者を探すハードルも下がっています。

期間限定出店(想い重視型・物件重視型)

カフェ経営はしたいけど、うまくいくか不安だという方には、まずは期間限定出店で様子を覗うという方法もあります。低コストで始められるうえに、うまくいかなかった場合もリスクは少なく、実践を通して学ぶこともたくさんあるでしょう。

想い重視型の方は、自身の考えたメニューやコンセプトが世間に通用するものなのか調べることができますし、物件重視型の方は、カフェ経営が果たして自身に合っているのかを判断するチャンスにもなります。

最短1日からレンタルできるスペースもありますので、「まずは腕試し!」という方にもおすすめです

穴場物件(想い重視型)

カフェ開業をするなら、集客を望むのは当然のこと。ですが、駅近など人気物件の契約を想定している方は、すこし考え直してみましょう。

人気物件は、集客を期待できるとともに、家賃が高くつく場合がほとんどです。さらに、家賃はランニングコストですから、毎月の続く支出となります。

また、融資を受けられたとしても、必ずしも経営がうまくいくとは限りません。

確かに費用をかけた分、思いどおりのお店を作ることができますが、同時に返済額も増えるということを忘れないでください。

なるべく家賃を抑える方法を探しているのであれば、以下のような穴場物件を探してみるのもひとつの手です。

  • <穴場物件の例>
  • ・遊休施設(※)
  • ・空きスペースのある商業施設
  • ・空き家になっている古民家
    ※使用されていない施設のこと。廃校になった小学校などがカフェに生まれ変わった事例も多くあります。

これらの物件は比較的低コストで借りることができるため、初期投資を抑えることが可能です。
インターネットで「カフェ 運営者 募集」といったキーワードで検索すると、出店者を公募しているサイトもたくさん出てきます。

自分の理想とぴったりの物件を見つけるのはなかなか難しいですが、まずは低コストのカフェ経営からスタートし、自信をつけてから次の店舗を持つというのもいいでしょう。

物件提供(物件重視型)

物件重視型の方は、自身でのカフェ経営ではなく、カフェを経営したいと思っている方に場所を提供するのもおすすめです。

人を雇うリスクやメニュー開発など、カフェを経営を成功させるには多くの知識が必要で、長続きさせるのは大変です。カフェを開業する人の中には、数百万円単位の借金をし、熱い想いを必死に実現させようとする人もいる中、対等に戦っていくのは並大抵のことではないでしょう。

物件提供のみに照準を絞ることで、自身の動きや学びも効率的になりそうです。カフェ運営者募集のサイトやSNSを活用して告知をすれば、低コストで多くの方に知ってもらうことも可能です。

物件の魅力をうまくアピールできれば、応募にも反響を得ることができるはずです。

夢のカフェを 現実の「事業」とするために

自分のタイプを見極めて、どのようなカフェ経営者を目指すかを考えたら、具体的な出店準備を始めましょう。ここでは、カフェ開業にあたって必要となる手続きや、事業運営に必要なことを紹介していきます。

開業届出書(法人設立届出書)の提出

カフェ経営をはじめると、収入から経費を差し引いた所得から、一部を納税する義務が発生します。まずは、「個人事業の開業届出書」を最寄りの税務署に提出し、次の年度から所得税などの納税対象になることを知らせます。

個人事業の開業・廃業等届出書

画像引用元:国税庁「個人事業の開業・廃業等届出書

開業届について詳しく知りたい方は、「個人事業の開業・廃業等届出書とは?」をご参照ください。

また、株式会社などの法人を設立することで、個人事業よりも節税できる場合があります。法人を設立するときには「法人設立届出書」を税務署に提出し、次年度から法人税などを納税することを宣言してください。

法人設立届出書

画像引用元:国税庁「法人設立届出書

法務局へ出向き、法人設立の商業登記を行う必要があります。登記申請書など、必要書類の作成は難しいので、司法書士に作成や申請のも一つの手です。

個人・法人いずれ場合でも、確定申告は必須です。帳簿をつけるのが簡易な「白色申告」もありますが、お勧めはいくつかの条件を満たすことで65万円の控除を受けられる「青色申告」。便利なソフトやアプリによって、青色申告で求められる複式簿記や複雑な計算もパソコンで簡単にできるようになっていますので、負担は大きくないはずです。

必要経費は、カフェの開業後だけでなく、開業準備のために使った費用も経費として計上できます。領収書は忘れずに保管しておきましょう。

そのほか、食品衛生責任者(調理師免許)や防火管理者の講習を受けて資格の取得、保健所に営業許可申請を提出して衛生的に問題がないかのチェックを受けるなど、必要な手続きを進めておきます。

開業資金の調達

方法にもよりますが、開業のために必要な資金は、開店直後の運転資金も含めて数百万円から1,000万円以上は用意しておくのがよいでしょう。ただし、居抜き物件を転用したり、外装やインテリアをDIYするなど、開業費用を抑える方法は様々に考えられます。それらを考慮に入れ、必要な資金を計算しましょう。

まだ実績がない事業の開業資金調達は、日本政策金融公庫に代表される公的金融機関に融資を申し込むといいでしょう。ただし、実際に融資を受けるためには「事業計画書」など必要書類の作成が必要で、その内容次第では融資を断られることもあります。現実的な事業計画を立て、「成功する見込みのある事業であること」を示しましょう。

日本政策金融公庫による融資以外にも、地元の自治体(都道府県・市町村)や、金融NPOによる融資制度もあります。一定の要件を満たすことで、返済不要の補助金や助成金を受けられる自治体もありますので、開業する地域の制度は念入りに調べておきましょう。

想い描く理想のカフェを作ろうと思えば、どうしても費用がかさみます。最近ではインターネット上で不特定多数の個人から資金を集めるクラウドファンディングなども盛んです。プラットフォームごとに独自の特徴やサービスがあるので、いくつかを比較検討してみるとよいでしょう。口コミで広がるようなコンセプト重視のカフェを開業するのであれば、クラウドファンディングをうまく活用することで、開業前から応援してくれる「ファン」を集めることもできます。

集客・PR

カフェの集客には、SNS運用が効果的です。開店準備の段階からSNSアカウントをこまめに更新し、ターゲットになりそうな人と交流しましょう。開店準備の段階から見守ってくれたお客様が常連になってくださったり、SNSを起点に口コミが広がれば、一気に人気店になる可能性もあります。

また、Facebook広告など各種SNSを介した広告では、特定の年齢層や住所、趣味、嗜好の人をピンポイントに狙って、効果的に広告を出すことができます。1日数百円からでも出稿できますので、試してみてもよいかもしれません。

立地によって商圏がある程度限定されるカフェの集客は、地方紙フリーペーパーなどに広告を出したり、チラシを配るなど、特定の地域を狙った方法が定番。チラシやショップカードを作って近隣の店舗に置いてもらうのも有効でしょう。

ユニークなコンセプトやビジュアルに特徴があるカフェであれば、プレスリリースを出すことによって、テレビや雑誌、ネットメディアなどが取材に来て取り上げてくれるかもしれません。メディア向けの資料はしっかりと作り込み、取材対応も丁寧に行いましょう。

このようなプロモーション活動に専念するためにも、必要な届出や日々の経理・確定申告に割く時間はできるだけ短くしたいところです。

初めての開業で、何から調べたらいいのか分からない!という方には、こちらのコラムもどうぞ。『「開業の基礎知識」を徹底解説!

効率化と節税のポイント

必要な届出や日々の経理・確定申告に割く時間をできるだけ短く済ませるにあたっては、freee開業を活用し、3ステップに沿って必要事項を記入していくだけで、最短5分で必要書類が完成します。それでは、具体的に見ていきましょう。

経理・確定申告最短5分で書類完成

開業freee登録の職業欄

想定月給を入力することで想定年収が自動で計算され、青色申告による節税効果がどれくらいになるかもシュミレーションできます。

想定月給入力で青色申告の節税効果が分かる

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確定申告の種類を選ぶ

出力される書類を確認したら、「書類を確認する」ボタンを押します。

確定申告の書類を確認

郵送先も印刷されますので、封筒に貼ってポストに投函するだけで完了です。

freee開業 出力された書類の内訳
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いかがでしょうか? 開業のためには色々とやらなければならないことがあります。
少しでも時間と費用を節約するために、freee開業freee会計をぜひご活用ください。

確定申告を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。


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溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!

2.現金取引の入力もカンタン!

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。


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さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。


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4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

freee会計 管理画面の例3

完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!

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余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

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