開業の基礎知識

フリーランスの仕事とは?代表的な職種と注意点

ここ数年で世界的に注目を集めるようになったフリーランス。これまで、日本ではマイナーな存在でしたが、各種サービスの普及や価値観の変化に伴い、日本国内でも増加しています。しかし、「自由度が高い」「好きなことを仕事にできる」「収入が安定しない」などぼんやりとしたイメージしかなく、その実態を知らない人も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、フリーランスの定義や実際の仕事、そして独立前に知っておきたい注意点についてご紹介していきます。

フリーランスの仕事とは?代表的な職種と注意点

目次

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フリーランスとは

まず、フリーランスとはどんな仕事なのかについて見ていきましょう。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会によると、フリーランスは下記のように定義されています。

「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」

つまり、何かしらのスキルや特技があり、それを個人や企業に提供することで生計を立てている人です。

同協会によると、日本には2018年時点で副業・兼業を含め1,000万人余りのフリーランスがおり、経済規模にすると20.1兆円とも試算されています。
これまで、日本ではフリーランスはメジャーな働き方ではありませんでしたが、無視できない規模の存在になってきているのです。

なぜフリーランスで仕事をする人が増えているのか

フリーランスが増加した背景には様々な理由があります。
中小企業庁の「小規模事業者の構造分析」によると、フリーランスがその働き方を選択した大きなきっかけの一つに「自分の得意な技能や経験を活かせる働き方を求めるようになったこと」が挙がっています。
もともと何らかの専門技術や好きなことがあり、それを活かした仕事をしたいと思ったことがきっかけのようです。

自分の特技や好きなことを活かし、報酬を得られること・社会に貢献できることは確かに大きな魅力があり、個人の生きがいにも繋がるでしょう。

さらに、フリーランスの働き方を続けている人はその働き方や仕事内容の自由度にも魅力を感じています。フリーランスのメリットとして、

  • 仕事をする時間や場所の自由度が高い
  • 自分の好きな仕事ができる
  • 仕事の量を調整できる

などが挙げられますが、上記のメリットはライフスタイルが多様化した現代人のニーズに非常にフィットするのではないでしょうか。

これまでは、フリーランスとして独立しようにも「どのように仕事を獲得したらいいかわからない」といった課題もありましたが、クラウドソーシング・サービスの台頭によって仕事を見つけやすくなったことも大きいと言えます。
クラウドストレージやビデオチャットがあれば、場所や時間にとらわれない働き方(リモートワーク、テレワーク)も可能です。人生100年時代と言われ、定年後のキャリアについても考えられるようになった、価値観の変化も影響していると言えます。

フリーランスの仕事にはどんなものがあるのか

では、具体的にフリーランスの仕事にはどのようなものがあるのでしょう。

クリエイティブ系

デザイナーや芸術家などクリエイティブに関わるフリーランスの職種例です。デザイナーやイラストレーターは、専門的な学校に通って技術を身につける方もいれば、独学で経験を積んで独立する人も少なくありません。在学中からすでにフリーランスとして活動している人もいるほどです。

【クリエイティブ系:フリーランスの仕事】

  • デザイナー
  • フォトグラファー
  • イラストレーター
  • ジュエリーデザイナー
  • 陶芸家
  • ハンドメイド作家
  • ピアニスト
  • ヴァイオリニスト
  • 指揮者
  • ユーチューバー(YouTuber)
  • インスタグラマー(Instagrammer)

物書き系

文章を仕事にしているフリーランスも多いです。大学でジャーナリズムや文学を専攻していたという方もいれば、全くの未経験から物を書く仕事をしている人もいます。特にライター職はクラウドソーシングサイトでも需要が高く、女性に人気の職種です。文章を書くのが好きな人・調べ物や物事を掘り下げて考えることが好きな人に向いている仕事と言えるでしょう。

【物書き系:フリーランスの仕事】
  • ライター
  • ジャーナリスト
  • 編集(Web/紙)
  • 翻訳家
  • ブロガー

ビジネス系

時代の変化とともに増えてきたのがビジネス系のフリーランスです。クラウドストレージ、ビデオチャットサービスの普及によりリモートでも仕事が可能になったことや仕事の形態が多様化していることも大きいでしょう。オフィスにいなくとも、自宅やコワーキングスペースでも下記の職種は働くことが可能となりました。

【ビジネス系:フリーランスの仕事】
  • 広報
  • コンサルタント
  • マーケター
  • 秘書
  • 営業

IT系

以前からフリーランス職としてメジャーなのがIT系の職種です。最近では、本業のかたわら、副業で単発のプロジェクトにフリーランスとして参加する人も増えているようです。IT系のフリーランスもクリエイティブ系と同じく、専門の学校に通って技術を身につけるか、独学で独立する人が多い職種です。

【IT系:フリーランスの仕事】
  • フロントエンド/バックエンドエンジニア
  • アプリ開発
  • ゲーム開発
  • Webディレクター

美容系

ヘア・メイクアップやネイルなど、美容業界にもフリーランスの仕事があります。一般的に、ヘアサロンなどで経験を積んで独立するケースが多いようです。

【美容系:フリーランスの仕事】
  • 美容師
  • ネイリスト
  • メイクアップアーティスト
  • スタイリスト

その他

そのほか、

  • インテリアコーディネーター
  • トレーナー
  • ペットシッター
  • モデル
  • 占い師

など、様々な職種のフリーランスが存在します。そして今後は、もっと仕事は細分化されていくのではないでしょうか。クラウドソーシングサイトや副業サイトを見てみると本当に多くの仕事の依頼が掲載されています。上記の職種に限らず、自分の特技やスキルを活かせる仕事を探して見てはいかがでしょう。

フリーランスの仕事と注意点

こちらの記事をご覧になっている方は、フリーランスに興味がある方かと思います。ここまで、フリーランスの定義や魅力、職種についてご紹介してきましたが、本格的にフリーランスを目指すのであれば注意しなければならない点もあります。

自己管理能力が求められる

フリーランスには仕事の裁量があります。しかし、それは裏を返せば自己管理能力が求められるということです。また、会社に出社することもないため、自分で集中を保つ方法を模索しなくてはいけません。1人でコツコツ作業することが苦にならない人であれば大丈夫ですが、人の目がないために作業に集中できない、という方も少なくありません。

各種スケジュール管理ツールや、コワーキングスペース・Wifiが繋がるカフェを見つけるなど、工夫をする必要があるでしょう。

自分で営業を行う必要がある

フリーランスが直面する課題の一つに「営業」が挙げられます。「フリーランスになる!」と思い切って会社をやめたものの、営業がうまくいかずに行き詰まるフリーランスも少なくありません。中には、「前職のつながりで仕事をしている」「知人経由で仕事の話がきた」という人も多く、人脈作りをしてから独立するのも一つの方法です。また、知人経由で良い仕事の話が来ることもあれば「お友達価格で」と買い叩かれ嫌な思いをした、という話もよく聞きます。

フリーランスとしての活動を続けていく上で、ブログやホームページ、SNS経由で仕事が来ることも多いため、積極的に活動は発信していくと良いでしょう。

収入が安定しないケースもある

営業や自己管理能力にも関わりがあるのですが、収入面での不安もフリーランスが抱える課題の一つです。ある日突然、契約が打ち切られることがあるかもしれませんし、会社員のようにずっと毎月同じお給料が払われるわけではありません。

まずはフリーランスになって、それから考えるという大胆な方もいてそれが上手くいく場合もありますが、できれば取引先の目処や収入の目処を立ててから独立したほうが不安は少ないでしょう。

また、逆に不安から仕事を受け過ぎてしまい、体調を崩す方も少なくありません。

クレジットカードが作れないことがある

「会社でも個人事業主(フリーランス)でも、独立する前にクレジットカードを作っておくべき」とよく言われます。確かに、独立すると、収入が変わらなくても(上がったとしても)クレジットカードの審査に通らないことがあります。
独立前にクレジットカードを作っておくといいでしょう。また、ローンを組みたい場合も退職前に組んでおくことをお勧めします。

社会保険・経理・納税…全てを自分で行わなければならない

最後は経理や納税面です。フリーランスとして独立したら、これまで会社が半分負担してくれていた社会保険料を全額自分で支払う必要があります。納付の手続きも自分で行わなければなりません。

多くの方が苦手意識をお持ちなのが確定申告ですが、確定申告をする前に、まず、独立と同時に開業届を税務署に提出する必要があります。開業届とは、フリーランスや個人事業主として独立したことを知らせる届出のことです。

また、従業員を雇う場合や青色申告を選択したい場合は他にも届出が必要です。会社のように「書類が用意されていて記入するだけ」ではなく、ご自身で何が必要なのか調べる必要があります。

そこでお勧めしたいのが、freee開業です。freee開業は会計ソフトのfreeeが提供する無料のツールで、ステップに沿って情報を入れていくだけで、あなたに必要な書類が簡単に作成できます。

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個人事業を始める際には「開業届」を、青色申告をする際にはさらに「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。 記入項目はそれほど多くはありませんが、どうやって記入したらいいのかわからないという方も多いと思います。

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freee開業で作成可能な5つの届出

1. 個人事業の開業・廃業等届出書
開業届のことです。

2. 所得税の青色申告承認申請書
青色申告承認申請書は事業開始日から2ヶ月以内、もしくは1月1日から3月15日までに提出する必要があります。期限を過ぎた場合、青色申告できるのは翌年からになるため注意が必要です。

3. 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
家族や従業員に給与を支払うための申請書です。

4. 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
原則毎月支払う源泉所得税を年2回にまとめて納付するための手続です。毎月支払うのは手間ですので、ぜひ提出しましょう。

5. 青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書
青色申告をする場合に、家族に支払う給与を経費にするための手続です。青色申告をして家族に給与を支払う場合は必ず提出しましょう。

freee開業の使い方を徹底解説

freee開業を使った開業届の書き方は、準備→作成→提出の3ステップに沿って必要事項を記入していくだけです。

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Step1:準備編

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準備編では事業の基本情報を入力します。迷いやすい職業欄も多彩な選択肢のなかから選ぶだけ。


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事業の開始年月日、想定月収、仕事をする場所を記入します。
想定月収を記入すると青色申告、白色申告のどちらが、いくらお得かも自動で計算されます。

Step2:作成編

次に、作成編です。


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申請者の情報を入力します。
名前、住所、電話番号、生年月日を記入しましょう。


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給与を支払う人がいる場合は、上記のように入力をします。
今回は準備編で「家族」を選択しましたので、妻を例に記入を行いました。


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さらに、見込み納税金額のシミュレーションも可能。
※なお、売上の3割を経費とした場合の見込み額を表示しています。経費額やその他の控除によって実際の納税額は変化します。

今回は、青色申告65万円控除が一番おすすめの結果となりました。

Step3:提出編

最後のステップでは、開業に必要な書類をすべてプリントアウトし、税務署に提出します。


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入力した住所をもとに、提出候補の地区がプルダウンで出てきます。地区を選ぶと、提出先の税務署が表示されますので、そちらに開業届けを提出しましょう。


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届け出に関する説明とそれぞれの控えを含め、11枚のPDFが出来上がりました。印刷し、必要箇所に押印とマイナンバー(個人番号)の記載をしましょう。

郵送で提出したい方のために、宛先も1ページ目に記載されています。切り取って封筒に貼りつければ完了です。

いかがでしょう。
事業をスタートする際や、青色申告にしたい場合、切り替えたい場合など、届出の作成は意外と煩雑なものです。

しかし、freee開業を活用すれば、無料ですぐに届け出の作成が完了。

また、確定申告書の作成もfreee会計を使えば、ステップに沿ってすぐに完了します。
freee開業freee会計を使って、効率良く届出を作成しましょう。

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