近年、飲食業界は原価高騰や人手不足、予約キャンセル(ノーショー)増加などの課題に直面し、売上や利益を維持することが難しくなっています。
こうした状況で重要なのは、大きな広告費をかけずに実行できる、低コストで行える売上アップの施策を見極めることです。
本記事では、POSデータを活用した利益向上やリピーターを増やす仕組みづくり、稼働率を高めるオペレーション改善など、すぐに取り組める実践的なアイデアを紹介します。
目次
飲食店で売上アップを目指すには?
飲食店の売上アップには、客数と客単価の掛け合わせが重要です。まずは客数と客単価の大きく2つに分けて、どちらが店において課題点があるのかを見極め、改善策を検討しましょう。
【客数】新規客の増加・リピート率の向上
飲食店において新規客はもちろん、リピート率の向上も売上アップにつながる重要な要素です。
まず新規客の増加を目指すには、飲食店アプリやSNSなどのツールを用いて、認知を広めましょう。メニューや店舗の雰囲気が分かる写真を投稿することで、初めての人でも店のイメージが掴みやすく、来店のハードルが下がります。
来店した客に「また来たい」とポジティブな印象をもってもらうためには、接客や料理の質・価格、店内の雰囲気など、多方面で工夫が必要です。
また、簡単に予約ができると再来店につながります。電話予約だけのお店はネットから予約ができる予約システムの導入を検討してみるとよいでしょう。
【客単価】メニューの単価・オーダー数
限られた客席で効率的に売上をアップするには、客1人あたりの単価やオーダー数の分析・改善も大切です。
たとえば、人気があっても利益の少ない料理は提供する量の調整や価格改定を検討しましょう。ほかにも、原価の低い料理や利益率の高い料理は積極的に訴求するのも効果的です。
新規客・再来店客それぞれに向けたクーポンやキャンペーンの実施なども、再来店にもつながるでしょう。
飲食店で売上アップを目指すアイデア集
ここからは、飲食店の売上アップを目指すための具体的なアイデアを、「新規顧客増加」「客単価UP」「リピーター増加」の3つのカテゴリに分けて解説します。
飲食店のオーナーが悩む、何から手をつけるべきかという疑問に対し、低コストで即効性が期待できる施策を中心に解説します。
自店の課題にあわせて、今日からできることにぜひ取り組んでみてください。
新規顧客を増やすアイデア
新規顧客の獲得は、売上アップの土台です。しかし、広告費をかけられない小規模店舗にとっては、いかに低コストで効率的に認知を広げ、来店につなげるかが課題となります。
ここでは、デジタル(SNS・ウェブサイト)とアナログ(外観)の両面から、以下の具体的なアイデアを紹介します。
SNS・ウェブサイトで店の魅力を発信する
SNSやウェブサイトで魅力を発信することは、広告費をかけずに集客力を高める効果的な方法です。
現在は、事前にSNSやインターネット上の口コミなどを確認してから来客するお客様もいるため、情報発信をしていないと、せっかくの新規顧客を逃すかもしれません。
たとえば、看板メニューの写真や調理シーンを投稿すれば、店のこだわりや品質が伝わりやすくなります。メニューの単価を上げたい場合は、食材や手間の価値を見せることで価格への納得感を生み出せます。
まずはSNSや公式サイトで、店のコンセプトや強み、人気メニューなどを発信し、競合との差別化を図りましょう。
Googleマップで認知度を上げる
Googleマップでの認知度を上げることは、広告費をかけずに新規顧客を増やす効果的な方法です。
多くの人が、「地域名+料理ジャンル」で検索して店を選ぶため、情報が整っていないと検索結果に表示されず、新規顧客獲得のチャンスを逃してしまいます。
たとえば、基本情報を正確に登録し、支払方法や席タイプなどの特徴を追加したり、人気メニューの写真と説明を載せたりすることで来店意欲を高められます。口コミに丁寧に返信することで、信頼性をアップさせるのも重要です。
まずは店舗情報とメニューを最新に保ち、丁寧に口コミ対応することが、検索から予約・来店へつなげる第一歩です。
入店しやすい外観にする
店の外観は、通りがかりの人に「入ってみたい」と思わせる身近な集客ツールです。
どんなに料理や接客がよくても、外から見て店のジャンルや価格帯、雰囲気がわからなければ、入店されず機会損失が発生します。
ランチなら黒板や看板で、本日の日替わり900円といった形で明示し、夜は人気メニューの写真と特徴を掲示するとよいでしょう。デジタル看板で、混雑状況を表示するのも効果的です。
また、外から店内の様子が見えるようにしたり、明るい照明や温かみのある装飾を施したりすることで、入りやすさを演出できます。
スタッフの笑顔や挨拶している姿が見えるだけでも、初めて来店する人に安心感を与えられるでしょう。
デリバリーやテイクアウトを導入する
デリバリーやテイクアウトは、席数や営業時間の制約を超えて売上を伸ばせる効果的な方法です。
外食だけでなく、自宅でお店の味を楽しみたいという需要もあり、とくに平日夜や雨の日など客足が減る時間帯の売上補填に役立ちます。
まずはテイクアウト対応から始め、慣れてきたらデリバリーを検討するとよいでしょう。出品するメニューは、利益率が高い商品や原価を抑えやすい料理に絞るのがポイントです。
無理に規模を広げず、自店の人員やコストに合った方法で導入すれば、安定した追加収益につながります
魅力的な企画を実施する
季節限定メニューや地域イベントと連動した企画は、割引に頼らずに来店を促せる効果的な方法です。
「今だけ」「ここだけ」という限定感を出すことで、常連客の再来店と新規客の興味を同時に引き出せます。割引に頼らず集客することで、原価高騰の状況でも利益を守りやすいでしょう。
旬の食材を使った期間限定メニューや、曜日ごとの割引サービスなど、小さな企画から始めてみて効果を検証しましょう。
また、限定メニューやキャンペーンは作って終わりではなく、SNSやウェブサイトでしっかり発信することも大切です。
客単価を上げるアイデア
集客(客数)が安定してきたら、次は客単価を上げる施策に取り組みます。客単価は「1品単価×注文点数」で決まります。
客単価を上げるためには、無理な値上げに頼らず、顧客の満足度を高めながら自然に注文金額が増えるような、以下のような取り組みが効果的です。
セットメニュー・コースを増やす
客単価を上げる確実な方法は、単品注文に頼らず、セットメニューやコース料理など、注文タイプを増やすことです。
セットメニューにすることでお客様の選ぶ手間を減らしつつ、店側が利益を確保しやすいメニュー構成に自然に誘導できます。価格への納得感も得やすく、値上げしにくい時期にも効果的です。
利益率の高い前菜と人気のメインを組み合わせたセットや、3段階のコースを設定して中間価格に誘導する方法などが有効です。
まずは、既存メニューを組み合わせたおすすめセットから試し、売上と粗利の変化を確認しましょう。
追加注文を促す接客トークを取り入れる
スタッフが追加注文を促す提案は、ほぼコストをかけずに客単価と満足度を同時に上げられる即効性の高い方法です。
おすすめのメニューを具体的に伝えることで、お客様の迷いを解消し、店がおすすめするメニューを選んでもらいやすくなります。
たとえば、「プラス200円で生パスタに変更できます」「お肉料理にはこちらの赤ワインがよく合います」などの声かけで、客単価アップの効果が期待できます。
全スタッフが同じ提案でお客様に勧められるように、伝える内容をマニュアル化したり、接客時の笑顔や身だしなみなどを徹底したりすることも重要です。
「期間限定」や「数量限定」など特別感のあるメニューを作る
「期間限定」や「数量限定」などの特別メニューは、顧客の注文意欲を高め、客単価アップと利益確保を両立できる効果的な方法です。
「今しか食べられない」「ここでしか味わえない」という特別感が、価格への抵抗感を下げ、通常より高い価格設定でも受け入れられやすくなります。
たとえば「本日限定5食!」や「今週限定!」など、希少性をアピールする表現が有効です。既存メニューを、限定仕様として打ち出すのもよいでしょう。
限定メニューは、費用を圧迫しないためにも、新たに材料をそろえるより既存の食材や工程で無理なく作りましょう。また、メニュー表の目立つ位置に写真付きで掲載し、注文を促進することも大切です。
営業時間を見直す
営業時間の見直しは、売上を増やすだけでなく、人件費や光熱費を最適化し、利益率を高めるための重要な経営施策です。
データをもとに営業効率を分析すれば、利益を生まない時間帯を減らし、ムダな人件費を抑えられます。そのため、なんとなく感覚で営業時間を決めるのは避けましょう。
たとえば、客数が少ない14〜17時を一時クローズして仕込み時間に充てたり、満席が続く金曜夜は営業時間を30分延長したりするなど、時間帯ごとに柔軟に調整します。
POSデータなどで時間別売上を可視化し、売上よりコストが上回る時間帯を見つけることで、根拠に基づく営業時間の見直しが可能です。
リピーターを増やすアイデア
飲食店の売上を安定させるためには、リピーターの増加が不可欠です。一度来店したお客様の再来店は、新規顧客の獲得に比べると効率的に行えます。
ここでは、以下のように低コストで実現できる、リピーター増加のアイデアを紹介します。
クーポンやポイントカードで再来店を促す
クーポンやポイントカードを活用した取り組みは、低コストで再来店を促す効果的な仕組みです。
LINE公式アカウントなどを活用すれば、紙のカードのように紛失の心配がなく、店舗から直接お得情報を配信できるため、継続的な来店につながります。
会計時に、友だち追加で次回ドリンク1杯無料のQRコードを提示したり、ショップカード機能で5回来店でデザート無料と設定したりすれば、リピート率向上が期待できます。
まずは単なる値引きではなく、トッピング追加やデザート特典など顧客の満足度を高めて、再来店につなげるクーポン設計を心がけましょう。
期間限定メニューで再来店を促す
季節や月ごとに変わる期間限定メニューは、常連客の再来店を促す効果的な仕組みです。
どんなに人気の定番料理でも、長く通えば飽きる可能性があるため、定期的に新メニューを出すことで、「また行こう」という明確な来店理由を作り出すことが大切です。
「常連限定の裏メニュー」や「人気メニューの復刻」など、特別感のある企画をSNSや公式サイトで告知すると、固定客との関係を深められます。
新しいメニューを開発する必要はなく、既存商品のソースやトッピングを変えるだけでも対応可能です。店の変化を定期的に発信し、顧客のマンネリ化を防ぎましょう。
接客の質を上げる
接客の質を上げることも、リピート率の向上に重要です。お客様が心地よいと感じる接客は、どのような広告よりも強力なリピート効果が期待できます。
料理の味や価格が似た店が多い中で、スタッフの心地よい対応に惹かれて再び訪れる人も少なくありません。そのような心地よい体験は、SNSのようなデジタルでは伝わりにくい魅力です。
お客様に心地よいと感じてもらうためには、丁寧な接客を徹底することが大切です。たとえば、明るい挨拶や丁寧な言葉遣い、笑顔での接客など、どのようなお店でも実践できる小さな工夫が信頼につながります。
会計時に「本日はありがとうございました」と感謝を伝えたり、自然な流れで口コミをお願いしたりすることで、好印象を残しやすいでしょう。
飲食店が売上アップに失敗しないためのポイント
売上アップの取り組みを行う際は、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
売上を上げたいと、アイデアの実行を急ぎがちですが、土台となる戦略が曖昧なままでは、期待した成果は得られません。
ここで紹介する4つのポイントは、あらゆる施策の効果を最大化する基本なので、押さえておきましょう。
売上アップを目指すための注意点
1. コンセプトを見直す
売上アップ施策がうまくいかない原因として、店のコンセプトが曖昧なことが挙げられます。
コンセプトがはっきりしていないと、SNS発信やメニュー開発、Googleマップ対策などすべての施策において、誰に何を届けたいのか曖昧になり、競合に埋もれてしまう可能性があります。
たとえば、「A5和牛と日本酒をカウンターで楽しめる店」といったコンセプトを明確にすれば、発信する内容や写真などが自ずと決まるでしょう。
まずは、自店の強みが一言で伝わる言葉を明確にし、効率的にコンセプトを届けることが売上アップの土台です。
2. 適切な価格を設定する
原価高騰で利益が出ないと感じているなら、感覚ではなくデータに基づく価格設計が必要です。
「原価+〇〇円」といった単純な価格設定をすると、競合価格や利益率のバランスを見落とし、人気があっても利益が残らない商品を増やしてしまう恐れがあります。
POSデータを活用し、各商品の販売数と貢献利益を分析しましょう。分析結果に応じて、次のように対策を取るのが効果的です。
| 商品 | 訴求の具体例 |
|---|---|
| 利益が高く、人気がある商品 | ・メニュー上の目立つ位置に掲載 ・POPやSNSなどで積極的に訴求 |
| 利益が低い商品 | 原価や販売価格、提供量などを見直し、利益率を改善する |
| 売れていない高利益メニュー | 写真・説明文・ネーミングを改善して訴求力を高める |
このようにデータをもとに改善することで、全体の利益構造を強化できます。
3. 顧客ニーズを把握する
売上アップの正解はオーナーではなく、お客様が持っています。思い込みで新メニューや割引を実施しても、顧客ニーズとずれていれば成果は出ません。
まずは、口コミやデータを分析し、お客様の満足している部分と不満を感じている部分を明確にしましょう。
Googleマップのレビューで、「料理はよいが予約がしにくい」という声が多ければ、必要なのは割引ではなく、予約のしやすさであることがわかります。その場合、公式LINEやSNSなどから、簡単に予約できるシステムを導入してみましょう。
まずはレビューを読み返し、不満と強みを整理することで、次に取るべき行動の優先順位が自然と見えてきます。
4. 生産性を高める
人手不足の中で売上を伸ばすには、生産性を高める仕組みづくりが欠かせません。
予約の無断キャンセルや平日夜の空席は、人件費と仕込みコストだけがかかり、改善しなければ売上アップは難しいでしょう。
たとえば、前日に確認メッセージを送ることで、予約の無断キャンセルが軽減できるでしょう。混雑時だけ少額の予約金を設定するのも効果的です。来客が見込める時間帯に空席がある場合は、提供が早いメニューや時間限定特典で回転率を高め、機会損失を防ぎましょう。
また、店内の動線や配置を見直してムダな移動を減らしたり、調理プロセスの標準化やマニュアル整備によって作業効率を高めたりすることで、少ない人員でも安定したサービス提供が可能になります。
まとめ
飲食店において売上アップを目指すには、客数と客単価に分けてそれぞれの課題を見つけるところからはじめましょう。
まずは、広告費をかけずに始められる店舗情報の整備と顧客とつながる仕組みづくりから着手しましょう。これにより、店の認知から再来店までの流れをスムーズに構築できます。
さらに、POSデータを使ったメニューの利益分析によって、感覚ではなく数字で稼げるメニュー構成を作ることが可能です。
今日からできる小さな改善を積み重ね、売上アップにつながる一歩を踏み出しましょう。
売上アップにつながるデータの収集や分析には、クラウド会計ソフト「freee会計」の活用がおすすめです。売上と経費のバランスを正確に把握し、利益率の改善につなげましょう。
よくある質問
飲食店が売上アップを実現するために大事な接客時の注意点は?
飲食店の売上を伸ばす接客とは、丁寧さだけでなく、客単価アップと再来店促進を意識した戦略的な対応です。
スタッフの一言が客単価を上げ、リピーターを生み出す大きな武器になります。たとえば、注文時に「プラス300円で生パスタに変更できます」と提案したり、「食後に自家製デザートはいかがですか?」と声をかけたりするだけで、売上アップが期待できます。
会計時には、「次回使える特典がもらえるので、ぜひ公式LINEに登録してください」と案内し、再来店につなげましょう。
すべてのスタッフが、追加提案と次回来店の案内を徹底するだけで、コストをかけずに売上と顧客満足度を高められます。
売上を伸ばしている飲食店の特徴は?
売上を伸ばしている飲食店の共通点は、感覚ではなくデータに基づいた仕組みで経営をしていることです。
原価高騰や人手不足などの課題が増える中、勘や経験に頼った運営では安定した成果を出せません。売上アップに成功するためには、数字データをもとに、どこを改善すべきかを明確に判断することが大切です。
店舗情報を整えて検索経由の認知を高めたり、POSデータでメニューの利益構成を最適化したりするのが効果的です。さらに、客足が減る時期にあわせて、限定企画を実施するといった取り組みもよいでしょう。
まずは、来店数や来店時間、メニューごとの売上など基本的なデータを記録し、週ごとに振り返ることから始めましょう。小さな検証の積み重ねが、持続的な売上アップにつながります。
売上アップにつながるアイデアは、記事内「飲食店で売上アップを目指すアイデア集12選」で具体的に解説しているのでご覧ください。
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