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個人でもできる美容室の集客アイデア9選!集客に必要なポイントも解説

個人でもできる美容室の集客アイデア9選!集客に必要なポイントも解説

美容室の経営において「集客」は、大きな課題のひとつです。

厚生労働省の調査によると、美容室は全国に約27万軒存在しているなか、多くの店舗が1日10人未満の来店で運営しているのが実情です。競合がひしめくなか、ただ広告を打つだけでは埋もれてしまう可能性があります。

そのため、新規顧客を獲得することはもちろん、リピーターを増やして安定した来店につなげることが、長く続くサロンづくりに不可欠です。

本記事では、美容室の集客に必要な基本ポイントから、個人でもすぐに取り入れられる9つの具体的なアイデアまでをわかりやすく解説します。

目次

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美容室の集客に必要な4つのポイント

美容室の集客を成功させるには、やみくもに宣伝をするのではなく、基本となるポイントを押さえて取り組むことが大切です。

ここでは、美容室の集客に欠かせない4つのポイントを紹介します。

美容室のターゲットを明確にする

効果的な集客を実現するには、まず「どんな層に来てほしいか」を明確にすることが重要です。

年齢・性別・職業・年収・ファッションの好み・通う頻度・来店のきっかけなど、細かくお客様像を設定することで、ターゲットに響く集客施策が打てるようになります。

たとえば、若年層向けならSNSを活用したトレンド感のある投稿が有効です。一方で、中高年層向けには落ち着いた配色のチラシや、「低刺激のシャンプー」のような健康志向に寄り添ったメニューを取り入れたりすることで、安心感や共感を得られやすくなります。

ターゲットを絞ることで、発信やサービス内容、接客などが顧客のニーズにマッチし、集客の質と満足度につながります。

ブランディングを行う

美容室の集客では、価格競争に巻き込まれないためにも自店舗のブランディングが欠かせません。

たとえば「安いから来た」という理由で来店された場合、さらに安いお店があれば簡単に離れてしまうリスクがあります。

一方で、「このお店じゃなきゃ」と思ってもらえるような独自の価値を打ち出せば、価格以上の魅力で選ばれる存在になれるでしょう。

ブランディングには「デザインパーマに特化」「夜遅くまで営業」「キッズスペース完備」など、店舗ごとのアピールポイントを活用しましょう。自店舗の強みを明確にし、コンセプトとして発信することで他店との差別化につながります。

SNSを活用して新規顧客にアピールする

SNSは美容室の魅力を広める有力な集客手段のひとつです。

なかでもInstagramは、写真や動画など視覚的な発信に強く、ヘアスタイルや店内の雰囲気を伝えるのに最適なツールです。

スタッフ紹介やお役立ち情報なども発信しやすく、スタッフの人柄やお店の空気感まで伝えられます。

最近では、YouTubeやTikTokでビフォーアフター動画を発信する美容室も増加しています。施術の流れや接客の様子まで視覚化できるため、安心感を与えやすく来店の後押しになります。

また、雑誌広告やポータルサイトとは違い、SNSは基本的に無料で始められるのも魅力です。投稿の工夫次第で、費用をかけずに認知度と信頼を高められます。

リピーターを獲得する

新規の客を増やすことも大切ですが、美容室の経営を安定させるには「リピーター」の存在が欠かせません。

マーケティングにおける「1:5の法則」では、新規顧客の獲得には既存顧客を維持する5倍のコストがかかるといわれています。

そのため、一度来店したお客様に再度足を運んでもらう工夫が、結果的に効率のよい集客につながります。

たとえば、再来店を促すクーポン配布やポイントカード、誕生日特典などのキャンペーン施策は効果的です。

また、次回来店のタイミングでメールやLINEでリマインドを送るのもよいでしょう。

個人でもできる!美容室の集客アイデア9選

集客で大切なのは、自店舗のターゲットや強みに合った手法を選び、継続して実践することです。

集客方法にはコストを抑えつつ個人で取り組める施策が数多くあります。具体的には以下のようなものが挙げられます。

1. 初回限定特典を実施して来店ハードルを下げる

新規顧客の来店を促すには、魅力的な初回特典の提供が効果的です。

「初回カット30%オフ」「新規限定トリートメント無料」といったオファーは、初めてでも気軽に足を運ぶきっかけになります。

さらに、来店時に次回使えるクーポンを渡すことで、リピートのきっかけづくりにもなるでしょう。

また、来店の少ない時間帯に向けた「平日午後限定割引」や「月〜水限定プラン」などの時間指定キャンペーンを実施すれば、稼働率の底上げにも貢献します。

最近では、スマートフォンで手軽に使えるデジタルクーポンを導入する美容室も増えており、利用者データの収集・分析にもつながるため、次の集客施策にも役立ちます。

費用対効果の高い手法として、ぜひ取り入れたい施策です。

2. ポータルサイト・ホームページの登録内容を精査する

ポータルサイトやホームページの登録内容を精査することで、検索で見つけてもらえる確率が高まり、安定した集客が期待できます。

住所・営業時間・アクセス方法・提供メニュー・料金・所要時間など、基本的な情報は正確かつ詳細に記載するのが鉄則です。

さらに、検索ニーズに応じたキーワードを盛り込むことで、検索でヒットしやすくするのも大切です。

たとえば、「渋谷エリアでカラーをしたい子連れの人」に見つけてもらいやすくなるためには、「渋谷 子連れ カラー」と検索された際に、検索結果に表示されやすくする必要があります。

具体的には、子連れ対応OKである旨やカラーリングに注力していることなど、アピールポイントを記載しておくことで、新規のお客様に見つけてもらえる確率が高まるでしょう。

またポータルサイトの表示順位は、ページ内の情報量にも左右されます。

登録したまま放置せず、写真・メニュー説明・キーワードなどの情報を定期的に追加・更新することで、検索結果での露出が増え、新規集客のチャンスを広げられるでしょう。

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3. 美容師の情報(得意な施術・経歴・強みなど)を発信する

どのような美容師が施術するのかわからないと不安に感じる人もいるため、美容師の情報を発信して初めてでも安心して来店しやすいようにしましょう。

得意な施術や経験年数、取得している資格、経歴、過去のスタイル事例などを具体的に紹介することで、安心感や信頼につながります。

また、施術に関する情報以外にも、出身地や趣味、休日の過ごし方といったプライベートな情報も交えて紹介すると、親しみやすさが増し、初来店でも会話のきっかけになるでしょう。

4. ビフォーアフターの写真・動画をSNSに投稿する

SNSを活用した集客のなかでも、施術のビフォーアフターを撮影した写真や動画の投稿は特に効果的です。

施術前後の変化が一目でわかるだけでなく、動画であれば施術中の雰囲気や丁寧な接客の様子まで伝えられるため、来店時の不安を和らげられます。

最近ではスマートフォンのカメラ性能が向上し、手軽に高画質の動画を撮影できることに加え、無料で編集できるツールもあります。

編集ツールを使ってテロップやBGMを加えれば、視覚・聴覚の両面からわかりやすく美容室の魅力を伝えられるでしょう。

投稿の際には「#ビフォーアフター動画」「#イメチェン」などのハッシュタグを活用して、より多くの人の目に留まる工夫も大切です。

5. 平日限定の割引や特典を提供する

集客が落ち込みやすい平日にお客様を呼び込むには、平日限定の割引や特典の提供が効果的です。

美容室では土日や夕方以降に予約が集中しやすい一方で、平日日中は空き時間が多くなる傾向にあります。この売上の波を解消し、閑散時間帯の来店数を増やすには「平日限定」の割引や特典の提供が効果的です。

「平日10〜16時限定でカット20%オフ」「平日来店でトリートメント無料」など、お得感のあるメニューを用意することで「この時間に行こう」と思ってもらいやすくなります。

こうした取り組みは、主婦や学生など平日に比較的時間を取りやすい層へのアプローチとしても有効です。結果的に、売上の分散・スタッフの稼働の平準化にもつながります。

6. バースデークーポンなど継続利用の特典を設ける

顧客の誕生日や来店記念日などに、特典を用意して、継続利用を促すのもおすすめの方法です。

たとえば「誕生月はトリートメント無料」「1周年の来店でヘアケア商品をプレゼント」といった施策は、お客様の満足度を高め、サロンへの愛着を育むきっかけになります。

こうした継続利用の特典は、あらかじめ案内しておくことで「特典が欲しいから、また行こう」と思ってもらいやすくなります。

さらに、来店時に次回使えるクーポンを渡すなど、小さなインセンティブを積み重ねるのも効果的です。

定期的に通いたくなる仕組みをつくることで、自然とリピーターが増え、安定した集客につながります。

7. メール・LINEで来店きっかけをつくる

前回の来店から一定期間が経過したお客様には、メールやLINEを活用して再来店を促すアプローチが効果的です。

特に3ヶ月以上間が空いている人には、「◯月限定!再来店10%OFF」「先着◯名!20%クーポン配布中」といった、メリットが瞬時に伝わる件名で興味を惹きましょう。

「新メニュー」「最新トレンド」「雨季限定」などの季節感あるワードも、開封率アップに効果的です。

こうした施策を行うには、来店履歴をもとにした顧客データの管理が不可欠です。

Excelやスプレッドシートなどで記録を残しておくと、お客様ごとに最適なタイミングでメッセージを届けやすくなります。

接点を持ち続けることで、美容室を思い出してもらうきっかけづくりにもつながります。

8. ポイントカードなどリピートのモチベーションを上げる

お客様に継続的に通ってもらうには、リピートの動機づけが重要です。そこで効果的なのが、ポイントカードやメンバーズカード制度の導入です。

たとえば「来店1回で1ポイント、10ポイントでカット1回無料」といった特典を設けると、お客様は来店を重ねる楽しみを感じられ、再来店のきっかけになります。

さらに、会員限定の特別メニューやサービスを提供することで、「自分は特別なお客様」と感じてもらえ、ロイヤルティの向上にもつながります。

最近では、LINEのスタンプカード機能など、デジタル化された仕組みも登場しており、カードの紛失リスクがなく管理もスムーズです。

リピートにつながる仕組みを整えることで、集客の安定化が期待できるでしょう。

9. 平日限定の営業時間を設定して来店しやすくする

平日の集客を強化したいなら、営業時間の柔軟な設定も有効な施策のです。

たとえば「朝8時から営業」「夜8時以降も受け付ける」といった平日限定の予約枠を設ければ、仕事や学校の前後しか時間が取れない人も来店しやすくなります。

こうした工夫は、通常の営業時間ではリーチできなかったビジネスパーソンや育児中の人など、通常の営業時間ではリーチできなかった層へのアプローチにつながり、集客チャンスを広げるきっかけになります。

まとめ

美容室の集客には、「ターゲットの明確化」「ブランディング」「SNS活用」「リピーター獲得」などの視点が欠かせません。

そのうえで、初回特典や平日限定キャンペーン、ビフォーアフター動画の発信、ポイント制度などコストを抑えて個人でも取り組める工夫は数多くあります。

大切なのは、自店舗の強みやお客様層に合った方法を選び、継続して実践することです。まずはできることからひとつずつ取り入れ、安定した集客につなげていきましょう。

よくある質問

ひとり美容室の集客は何から始めるべき?

ひとり美容室の集客は、お店の状況や予算によって取るべき方法が異なります。

資金に余裕がある場合は、プロに依頼してホームページを制作したり、広告を出したりするのもひとつの選択肢です。

自己資金が限られている場合は、自作のホームページやGoogleビジネスプロフィールを使ったMEO対策に力を入れるなど、費用を抑えた方法から始めましょう。

店舗に合った手段を選び、無理なく取り組むことが成功のカギです。

具体的なポイントは、「ポータルサイト・ホームページの登録内容を精査する」をご覧ください。

美容室が潰れるときの前兆は?

美容室が経営難に陥るサインのひとつが、運転資金の枯渇です。

集客が思うようにいかず、収入が減少するなかで、広告費や固定費に資金を使い続けてしまうと、あっという間に経営が立ち行かなくなります。

そのため、資金の使いみちには細心の注意が必要です。「どの集客施策にどれだけ投資するか」を冷静に判断し、やみくもな出費を避けることが継続経営のカギになります。

美容室で失客する理由は?

美容室で失客する理由には、引越しやライフスタイルの変化などのほか「担当者の技術や提案に満足できなかった」「担当者が退職した」といった理由が主です。

だからこそ、店舗側の対応ミスやサービス品質の低下による失客は、できる限り防ぐ必要があります。

お客様に「また来たい」と思ってもらえるような接客や空間づくりを心がけることが、長期的なリピートにつながります。

詳しくは記事内「美容室の集客に必要な4つのポイント」をご覧ください。

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Step1:準備編

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Step2:作成編

次に、作成編です。


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名前、住所、電話番号、生年月日を記入しましょう。


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今回は準備編で「家族」を選択しましたので、妻を例に記入を行いました。


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今回は、青色申告65万円控除が一番おすすめの結果となりました。

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