開業の基礎知識

freeeを活用した帳簿の付け方|今日からできる帳簿作成の基本を解説!

監修 安田 亮 安田亮公認会計士・税理士事務所

freeeを活用した帳簿の付け方|今日からできる帳簿作成の基本を解説!

freeeでは、会計知識があまりない人でも、最低限の入力で帳簿が作成できるようになっています。例えば明細を自動で取得する連携機能や、「自動で経理」を使った勘定科目の予測など。

freeeで帳簿作成を行う際は、上記のような機能を上手く活用して、効率的に作業を行いましょう。

本記事では、帳簿づけの基本を解説した上で、freee会計の実際の画面を用いながら帳簿作成の手順を解説していきます。

またfreee会計は会計ソフトのため、年会費は経費として計上できます。実例としてfreee会計の年会費を支払ってから、経費として計上するまでの流れを見ていきましょう。

目次

freee開業で税務署に行かずに開業届をカンタン作成!

freee開業は開業に必要な書類を無料でかんたんに作れるサービスです。必要な項目を埋めるだけなので最短5分で正確な書類が完成します。マイナンバーカードがあればスマホからでも提出が可能!作成から提出までの工数を大幅に削減できます。

個人事業主・フリーランスに必要な帳簿とは

帳簿とは、事業の取引を記録するための台帳です。日々の取引を帳簿に記入し、年度の終わりに決算書を作成するための一連の作業を簿記といい、帳簿には簿記の基礎となる「主要簿」と、主要簿の記録を補う「補助簿」があります。


主要簿・総勘定元帳
・仕訳帳
補助簿補助記入帳・現金出納帳
・預金出納帳
・固定資産台帳
・売掛帳
・買掛帳
補助元帳・商品有高帳
・仕入先元帳
・得意先元帳

確定申告をするためには、1年間のお金の出入りを正確に記帳しなくてはいけません。そのため帳簿作成には、専用の会計ソフトを使用する人が多いです。

確定申告時に帳簿を提出する必要はありませんが、帳簿には保存義務があります。そのため確定申告が終わったからといって、帳簿を破棄しないようにしましょう。

白色申告者に必要な帳簿

白色申告は、使った金額と勘定科目を記入するだけの単式簿記で帳簿をつけるため、比較的簡単に作成できます。

白色申告で確定申告を行う場合、収入や経費を記載した「法定帳簿」と、業務に関して任意で作成した「任意帳簿」を作成する必要があります。それぞれ保存期間は7年・5年です。


保存が必要なもの保存期間
帳簿仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳など7年
書類決算関係書類損益計算書・貸借対照表・棚卸表など7年
現金預金取引等関係書類領収証・小切手控・預金通帳・借用証など7年(※)
その他の書類取引に関して作成し、又は受領した上記以外の書類(請求書・見積書・契約書・納品書、送り状など)5年
出典:国税庁「記帳や帳簿等保存・青色申告」

青色申告者に必要な帳簿

青色申告では、お金の入出金とその原因を記載する「複式簿記」で記帳します。会計の知識は必要になりますが、その分控除額は最大65万円まで受けられます。

業務内容によっても多少異なりますが、青色申告に必要な帳簿は、仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳など。保存期間は基本7年で、請求書等は5年です。


保存が必要なもの保存期間
帳簿仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳など7年
書類決算関係書類損益計算書・貸借対照表・棚卸表など7年
現金預金取引等関係書類領収証・小切手控・預金通帳・借用証など7年(※)
その他の書類取引に関して作成し、又は受領した上記以外の書類(請求書・見積書・契約書・納品書、送り状など)5年
出典:国税庁「記帳や帳簿等保存・青色申告」

【見本あり】freeeなら知識ゼロの初心者でも帳簿づけが簡単!

白色申告・青色申告にかかわらず、会計に詳しくない状態で帳簿づけをするのは大変です。保存義務もあるため、適切に管理する必要もあります。

作業を効率化し、必要なものを保管するため、多くの個人事業主が活用しているのが会計ソフトです。また会計ソフトに支払うお金は経費になるため、所得から控除できるのも、多くの個人事業主が利用する理由の1つです。

ここからは、会計ソフト「freee会計」を使った帳簿づけのポイントについて解説します。

また実際に帳簿をつける見本として、「freee会計」の年会費を支払った場合の帳簿のつけかたを、画像と合わせて紹介します。

【freee会計の基本機能】個人事業主の会計処理にまつわる解説動画

決済内容は「自動で経理」に記録される

決済内容


freee会計では、クレジットカード・銀行口座と連携することで、明細の自動取得が可能です。自動で取得された明細は「自動で経理」の中に記録され、上記画像のように、freeeが適した勘定科目を予測し記帳します。

例えばfreee会計の年会費であれば、勘定科目は「通信費」として計上できます。

freeeが予測した勘定科目が全て正しいとは限りませんが、全てをイチから記帳していくのと比べ、格段に効率的に作業が行えるでしょう。勘定科目を変更したい場合は、プルダウンから選ぶことで自由に選択できます。

勘定科目

「自動で経理」の精度を上げれば、自分専用の会計ソフトに

「自動で経理」は明細を取得するたびに、freeeが勘定科目等を予測してくれますが、利用者自身で「自動で経理」のルールを決めることもできます。

自動で経理のルール


例えば仕入を行う「金額」や「お店の名前」を決め設定しておけば、経費の勘定科目を毎回正確に予測し記帳できます。

普段使わないような経費以外は完全自動化できるので、より業務を効率化できるよう会計ソフトをカスタマイズできます。

「取引の一覧・登録」から記帳内容を確認

取引の一覧


freeeの年会費に限らず、「自動で経理」で仕訳した情報は青色申告に対応した複式簿記で記帳されています。確定申告では正確な帳簿が必要なので、最後に正しく記帳されているか確認しておきましょう。

最初に記帳する際にこのステップを踏んでおくだけで、それ以降のミスも減らせて、帳簿作成が行いやすくなります。

勘定科目が一緒なら、一括記帳も可能

一括記帳


freee会計では、勘定科目の一括登録が可能です。

毎日freeeにログインして逐一帳簿を作成するのは大変です。月に1度やそれ以上間隔が空いてしまう人も多いでしょう。毎回記録していかなくても、上手く「自動で経理」の機能を活用すれば、時間のかかる帳簿作成も効率化できます。

例えば毎回同じ取引先で仕入を行う場合、通常の仕訳では決済した回数分記帳しなくてはならず、時間が空けばあくほど作業が多く時間もかかります。

「自動で経理」の画面から取引先の名前を検索すれば、同じ勘定科目の明細だけを最大100件まで呼び出し、一括で「仕入高」として記帳が可能です。

もちろん「仕入高」以外にも、家で仕事する人なら家事按分できる家賃・水道光熱費や、購入するお店を決めておけば消耗品費も一括登録できます。

スマホからも帳簿作成が可能

スマホからも帳簿作成が可能


freee会計のアプリを利用すれば、スマホからも取引登録が行えるため、移動中やちょっとした休憩時間にも気軽に帳簿作成が行えます。アプリでは他にも、1年間の取引履歴や収益の月次レポートなどを細かく見ることもできます。

確定申告時にはfreee会計のアプリを使って電子申告するため、インストールがまだの人はぜひダウンロードしておきましょう。

レシートをスマホで撮るだけで帳簿づけできる

レシートをスマホで撮る


freee会計のアプリでは、レシートを写真で撮るだけで記帳できる機能があります。例えば経費を現金払いした場合、口座やクレジットカードに明細が残らないため、レシートを持ち帰って取引内容を打ち込まなくてはいけません。

しかしスマホでレシートを取り込めば、その場で金額や勘定科目を記入でき、帳簿作成をはるかに効率的に行えます。ただしレシートや領収書は保存義務があるため、記帳が終わったからといって捨てないようにしましょう。

確定申告を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。


freee会計 管理画面イメージ4

溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!

2.現金取引の入力もカンタン!

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。


freee会計 管理画面の例1

さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。


freee会計 管理画面の例2

4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

freee会計 管理画面の例3

完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

よくある質問

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

監修 安田 亮

1987年香川県生まれ、2008年公認会計士試験合格。大手監査法人に勤務し、その後、東証一部上場企業に転職。連結決算・連結納税・税務調査対応などを経験し、2018年に神戸市中央区で独立開業。

安田亮

freee開業で税務署に行かずに開業届をカンタン作成!

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