青色申告の基礎知識

何を用意すればいい?青色申告で必要となる帳簿とは

確定申告の書類作成に欠かせないのが、日々の取引きを記録した帳簿です。
事業所得・不動産所得・山林所得のどれかひとつでも得ている事業者は、収入や経費などを記載する各種帳簿をつけ、作成した帳簿及び請求書・領収書など、業務に関する書類を保存することが義務付けられています。

ただし、青色申告か白色申告かによって保存義務の対象となる帳簿や書類の範囲、年数には違いがあり、青色申告で65万円の特別控除を受けたい場合は「正規の簿記の原則」、つまり複式簿記によって帳簿をつける必要があるなど、申告方法によって必要とされる帳簿の種類には違いがあります。

そこで今回は、青色申告で必要となる帳簿について、ケース別にご紹介します。

目次

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青色申告特別控除額と帳簿の関係

青色申告では、青色申告特別控除といって、青色申告者だけに認められる特別な控除があります。帳簿をつけることによって、10万円または65万円を所得から差し引くことが可能です。
※所得が控除される金額に満たない場合は限度額となります。

この10万円と65万円の差の理由は、求められる記帳方法の違いです。65万円の青色申告特別控除では正規の簿記の原則に従った記録、つまり「複式簿記」での記帳が求められるのに対して、10万円の青色申告特別控除では「簡易簿記」が認められています。このような違いから、求める控除額によって作成・保存するべき帳簿の種類も変わってくるというわけです。
なお、記帳の方法以外にも、65万円の青色申告特別控除を受けるには、法定期限内(原則、申告年の3月15日)に提出すること、事業所得もしくは事業的規模の不動産所得があることが条件となります。 違いの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

青色申告特別控除とは?65万円と10万円の控除を分ける要件について

帳簿のつけ方は2通り

先ほど、「複式簿記」「簡易簿記」という会計用語が出てきましたが、これはどちらも帳簿の記帳方法の方式です。本題に入るまえに、それぞれの特徴を簡単に紹介しておきます。

・簡易簿記
簡易簿記とは、言葉どおりやや簡略化した簿記で、お小遣い帳のようなイメージです。現金出納帳なら、現金が増減する度に、その要因と金額を記録していく形になります。簿記は「発生主義」といい、現金の有無に関係なく取引きがあった時点で記帳するのが原則ですが、簡易簿記では「現金主義」といって、現金の動きがあった時点での記帳をすることが認められています。

・複式簿記
複式簿記とは、1つの取引きを2つの要素に分解して、仕分けと呼ばれる手法で取引きを複数の科目で記録する方式のことです。簡易簿記に比べると処理が手間となりますが、複雑な取引きを記録でき、「損益計算書」と「貸借対照表」を作成できるというメリットがあります。

10万円の青色申告特別控除を受けるために必要な帳簿

10万円の青色申告特別控除を受けるには、一般的に簡易簿記で記される現金出納帳に加え、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳の記帳が必要です。なお、事業内容によってはこの限りではなく、例えば仕入れがなければ買掛帳は不要ですし、必要ならさらに追加で帳簿を作ることもあります。

・現金出納帳
現金出納帳とは、事業用の現金の日々の流れを記帳したものです。帳簿上は、受け取ってまだ銀行に預け入れていない小切手のほか、普通為替証書も現金で取り扱います。日々の現金残高と突き合わせることが大切です。なお、事業用で銀行口座を設け、取引きがある場合は、口座ごとの預金出納帳も記帳する必要があります。

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引用元:国税庁

・売掛帳・買掛帳
売掛帳は掛売りでの売上がある場合、買掛帳は買掛での仕入がある場合に記帳する帳簿です。得意先ごとに記帳し、回収または支払いの状況を明確にする必要があります。なお、仕入れた商品を家庭用または事業用に使用した場合も売掛帳を用いて記帳することが可能です。

【売掛帳】
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【買掛帳】
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引用元:国税庁

・経費帳
経費帳は、仕入を含まない経費ごとの帳簿です。勘定科目ごとに、取引きの日付や金額、内容を記載していきます。

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引用元:国税庁

・固定資産台帳
固定資産台帳は、減価償却費または繰延資産における資産についての帳簿です。資産ごとに記帳を行う必要があります。

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引用元:国税庁

65万円の青色申告特別控除を受けるために必要な帳簿

65万円の青色申告特別控除を受けるには、「主要簿」として複式簿記で記帳する「仕訳帳」と「総勘定元帳」のふたつを作成する必要があります。このほか、必要に応じて、簡易簿記による現金出納帳や買掛帳、売掛帳、経費帳、固定資産台帳、預金出納帳などの「補助簿」も作成します。

・仕訳帳
仕訳帳は、すべての取引の勘定科目を決め、複式簿記のルールに従い「借方」「貸方」に仕分けするための帳簿です。日付順に、取引発生の年月日、勘定科目、金額などを記載していきます。

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  引用元:国税庁

・総勘定元帳
総勘定元帳は、すべての取引きを勘定科目の種類別に分類して整理・計算する帳簿です。勘定科目ごとに、取引きの年月日、対応する相手方勘定科目及び金額を記載します。

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  引用元:国税庁

青色申告者の帳簿・書類の保存期間

青色申告者が作成した帳簿、取引きに関して受領・作成した書類は、下記のとおり保存期間が決められています。
決算関連の書類を作成したら、帳簿は捨ててしまっても良いというわけではないので注意しましょう。

<青色申告者の帳簿書類の保存期間>

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※保存期間は、帳簿についてはその年の翌年3月15日の翌日から7年間、書類については作成または受領の日の属する年の翌年3月15日の翌日から7年間(または5年間)となります。

参考:帳簿の記帳のしかた -事業所得者用-

確定申告時に帳簿は提出するの?

10万円の青色申告特別控除と65万円の青色申告特別控除は、それぞれ必要となる帳簿が異なりますが、確定申告の際に帳簿を提出する必要はありません。確定申告で必要となるのは、帳簿を基に作られた貸借対照表と損益計算書、及び申告書です。

しかし、帳簿や書類はそれぞれ保存義務があり、税務調査の際に必要となりますので、しっかり手元に保存しておく必要があります。なお、保存の方法は原則として紙保存となります。一部、電子データも認められてはいますが、紙媒体として保存しておくのが確実でしょう。

確定申告(青色申告)を簡単に終わらせる方法

大きな節税メリットがある青色申告。お得であることは分かっていても、「確定申告書の作成は難しいのでは?」という意見も少なくありません。
そこでお勧めしたいのは、確定申告ソフトfreeeの活用です。

ステップに沿って入力するだけ

ステップに沿って入力するだけで、簡単に確定申告が完了します。

STEP1: 基本情報の入力

まずは基本情報の入力です。あなたの事業、事業主であるあなた自身の情報について入力後、青色申告・白色申告のいずれかを選択。提出方法も選択しましょう。

基本情報の入力

事業の基本情報を入力!

STEP2: 申告書作成に必要な情報の入力

次に、確定申告書を作成する際に必要な情報を入力していきます。年度の取引の最終確認を行った後、◯✕形式で22個質問に答えていきます。

まるばつ形式で回答

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チャットで確定申告についての質問が可能。
さらに、オプションサービスに申し込むと電話で質問も可能です。

STEP3: 完成!

STEP2で入力した内容を元に確定申告書が完成!


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マイナンバーカードとカードリーダをご用意いただけば、ご自宅からでもすぐに提出が完了するので、税務署に行く手間がかかりません!

※無料プランでは、申告書作成まで可能です。

会計freeeを使うとどれくらいお得?

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また、税理士さんなどに経理を依頼した場合、経理の月額費用は最低でも1万円、確定申告書類の作成は最低でも5万円〜10万円ほど必要です。

いかがでしょう?
確定申告ソフトのfreeeは、ステップに沿って質問に答えるだけで簡単に確定申告を完了することができます。
会計に関する知識がゼロの初心者の方から「本当に簡単に終わった!」との声も多数寄せられています。
確定申告を行うためには、日頃から帳簿をつけたり、必要書類をそろえたりしておく必要があります。しかし、確定申告ソフトを活用すれば、「青色申告をしたかったのに、書類不備で手続きできなかった!」「何度も書き直しで大変だった」という思いをすることは少ないでしょう。
余裕を持って確定申告を迎えるためにも、ぜひ確定申告ソフトの活用をご検討ください。

まとめ

控除額により必要な帳簿の種類は異なりますが、どちらの場合も必要な帳簿をしっかりそろえることは大事なことです。
一見、すべてそろえるのが難しく思えるかもしれませんが、会計ソフトのfreeeを利用すると会計・経理の知識がない方でも楽に作成と管理が可能です。
また、会計ソフトを使うのであれば、簡易簿記も複式簿記も労力はさほど変わりません。経理経験のなかった方から「驚くほど簡単に確定申告を完了できた」との声も寄せられています。
確定申告の労力をできるだけ減らし、節税のメリットも最大限享受するために、ぜひ会計ソフトの導入をご検討してみてはいかがでしょう。

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