青色申告の基礎知識

青色申告決算書の記入方法

決算整理を終えたら、青色申告決算書を作成しましょう。
確定申告は難しいと思われがちですが、記帳と決算整理を終えていれば、難しいことは1つもありません。

今回の記事では、青色申告決算書の記入方法をご紹介します。

なお詳細は、下記の国税庁のページで開設されています。ここでは重要な部分を厳選して解説します。
リンク:青色申告決算書(一般用)の書き方(国税庁)
(本ページの下記の画像4枚は、国税庁のサイトのスクリーンショットに加工を加えたものです。

目次

青色申告決算書の記入方法

1ページ目:損益計算書

青色申告決算書の1ページ目は、損益計算書です。
大きく4箇所に分けられます。1つ1つ確認していきましょう。
決算書1ページ目解説

①:売上、売上原価
この欄は、売上に関する数字です。「売上(収入)金額」は、1年間の総収入です。
「売上原価」は、商品の仕入れ等に掛かった金額で、一番下の「差引金額」は粗利益(売上から原価のみを引いた額)となっています。

②:経費
この欄は、経費です。勘定科目の名前が書かれています。それぞれの勘定科目ごとの内容、そして、経費の総額が正しいか確認しましょう。

③:貸倒引当金、専従者給与
貸倒引当金の繰戻の部分には、前年計上して、今年、回収に成功した貸倒引当金の額が記入されています。
貸倒引当金の繰入の部分には、今年新たに計上する貸倒引当金の額を記入します。
専従者給与は、事前に届出を出した給与を記入します。

④:青色申告特別控除額 複式簿記で帳簿を作成した方は、65万円と記入します。単式簿記で記入した方は、10万円と記入します。
支払う税金の額にダイレクトに影響するものですので、正しい金額が入力されているか必ず確かめましょう。

2ページ目:損益計算書細目(売上・給与等)

2ページ目は、損益計算書の詳細です。 決算書2ページ目解説

①:月別売上・仕入
この欄は、月別の売上•仕入です。合計の部分が1ページ目の売上、仕入と対応しているか確認しましょう。

②:貸倒引当金•繰入額の計算
貸倒引当金に計上した金額が入力されています。合計額が1ページ目の貸倒引当金繰入額と一致しているか確認しておきましょう。

③:給与賃金の内訳
従業員を雇っている場合は、給与の詳細を書きます。月々の給与の合計と賞与、源泉徴収額が記載されます。1ページ目の「給料賃金」と一致しているかがポイントです。

④:専従者給与の内訳
通常の従業員とは分けて、専従者(家族)の給与をここに記載します。既に述べていますが、家族に経費として給与を支給できるのは届出を出している場合のみです。1ページ目の「専従者給与」と一致しているか確認しましょう。

⑤:青色申告特別控除額の計算
65万円控除を受ける場合は、⑨の欄に、65万円と入力されているはずです。確認しておきましょう。

3ページ目:損益計算書の細目(減価償却、地代家賃)

3ページ目も損益計算書の詳細の続きです。
決算書3ページ目解説

①:減価償却費の計算
減価償却の計算の詳細が入力されます。自動で計算されていますが、最低でも減価償却する資産が全て記載されているか、償却方法(定額法•定率法)があっているかを確認しておきましょう。数字も合っているか確認しておいたほうがいいでしょう。

②:利子割引料の内訳
借入金があれば、その内容(借りている相手等)と利子を入力します。ただし、金融機関からの借入、車のローンは記載しません。

③:地代家賃の内訳
家賃や駐車場料金などが入力されています。権利金や更新料などは、区別して記載しなくてはいけないので確認しましょう。また、オフィスと自宅が兼用の場合は、事業用の分のみの金額となっているかの確認も必要です。

④:税理士・弁護士等への報酬
税理士や弁護士に支払った報酬はここに書きます。税理士に申告を依頼した場合などは、間違いはないと思いますが、弁護士に報酬を支払ったというようなことがある場合はきちんと入力されているか確かめましょう。

⑤:特殊事情
前年と比べ、所得が大幅に減っている場合などにその理由を書いておきましょう。

4ページ目:貸借対照表

4ページ目は貸借対照表です。
決算書4ページ目解説

①:資産の部
この欄は、資産の部といい、自分の事業の資産の状況です。「棚卸資産」が1ページ目の「期末商品(製品)棚卸高」と対応しているか、「工具•器具•備品」が1ページ目の「未償却残高」と対応しているかを確認しておきましょう。

②:負債・資本の部
この欄は、負債(借入金、買掛金)と資本(元入金、事業主貸)を示しています。この欄の一番したの合計が左側の合計と一致しているかを確認しておきましょう。
また、事業主借・貸がわからないという方はこちらをご覧下さい。

③:製造原価の計算
製造業(原材料をもとに加工して販売する)の場合のみこの欄を使います。

まとめ

いかがでしょう。青色申告のためには決算書の理解があるとスムーズです。 ただ、会計ソフトを活用すれば、記帳と決算整理も驚くほど簡単に終わります。
入力されている売上、経費等の情報から、自動で決算書を作成できるためです。
スマートフォンからの操作のみで確定申告を完了した方もいらっしゃるほどですので、ぜひ導入を検討してみてくださいね。


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