青色申告の基礎知識

青色申告決算書の書き方とは?記入方法を解説

最終更新日:2020/03/12

青色申告で確定申告する場合に提出が必須なのが、青色申告決算書です。1年間の利益を計算した「損益計算書」、資産状況を表す「貸借対照表」の二つから構成され、一般用だと4ページ分あります。本記事では、青色申告決算書の書き方について詳しくご紹介していきます。

青色申告決算書の書き方とは?記入方法を解説

目次

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青色申告決算書とは

青色申告決算書とは、青色申告者が提出する決算書です。青色申告を行う際に必ず提出を求められます。
一年間の利益を計算した決算書「損益計算書」と、期末時点での資産や負債などの資産状況を示す「貸借対照表」のふたつからなり、一般用だと全4ページで、1~3ページが損益計算書及びその明細、4ページ目が賃借対照表となっています。
なお、全4ページの提出を求められるのは65万円控除を受けようとするときだけで、10万円控除を受けたい場合は4ページ目は提出する必要はありません。

項目 提出または添付書類
青色申告(65万円控除) 確定申告書B
青色申告決算書(貸借対照表と損益計算書)
青色申告(10万円控除) 確定申告書B
青色申告決算書(損益計算書)
白色申告 確定申告書B
収支内訳書
赤字で青色申告する場合 確定申告書B
青色申告決算書
第四表
事業所得に加え譲渡所得がある場合 確定申告書B
青色申告決算書
第三表

「決算書」と聞くと大変そうな印象を受けますが、普段の記帳をしっかり行い決算整理を終えていれば、難しいことはありません。
以下に、青色申告決算書の記入方法の重要な部分を厳選してご紹介します。

損益計算書の書き方

青色申告決算書
引用元:国税庁

青色申告決算書の1ページ目は損益計算書です。大きく4つのブロックに分けられますが、2ページ目、3ページ目で記載・計算した数字を書く必要がありますので、実際に書くときは2、3ページ目から先に書くといいでしょう。
ここからは、各ブロックを、ひとつずつ確認していきます。

基本情報

基本情報記入例
引用元:国税庁

まずは基本情報です。上記の記入例を参考に、事業と事業主の情報を記入しましょう。

売上金額と売上原価

売上金額と売上原価
引用元:国税庁

① 売上(収入)金額
1年間の総収入であり、2ページ目「月別売上(収入)金額及び仕入金額」の「売上(収入)金額」の計の金額を記入します。

② 期首商品(製品)棚卸高
1月1日時点での商品・製品の総額を記入します。年の途中で新規開業した場合は、開業日時点での商品・製品の総額を記入しましょう。

③ 仕入金額
「月別売上(収入)金額及び仕入金額」の「仕入金額」の計の金額を記入します。

④ 小計
②と③の合計

⑤ 期末商品(製品)棚卸高
12月31時点での商品・製品の総額を記入します。年の途中で廃業した場合は、年度末とした日付時点での商品・製品の総額を記入します。

⑥ 差引原価
④から⑤を引いた金額

⑦ 差引金額
売上から原価のみを引いた額(粗利益)です。

経費

経費
引用元:国税庁

「経費」の欄には、各種経費を記入します。勘定科目の名前が書かれていますので、決算整理後の金額を転記します。減価償却費については、3ページ目「減価償却費の計算」の「(リ)本年分の必要経費算入額」の計の金額を記入します。
それぞれの勘定科目ごとの内容と、経費の総額が正しいか確認しましょう。

各種引当金・準備金等

各種引当金・準備金等

「貸倒引当金」の部分には、前年に計上して、今年、回収に成功した貸倒引当金の額を記入します。
「専従者給与」には、事前に届出を出した事業専従者に支払った給与を記入します。
「貸倒引当金」の部分には、2ページ目「貸倒引当金繰入額の計算」で計算した、今年新たに計上する貸倒引当金の額を記入します。

青色事業専従者給与に関する届出について詳しく知りたい方は、『「青色事業専従者給与に関する届出書」の書き方は?』をご参照ください。

青色申告特別控除額

青色申告特別控除額

複式簿記で帳簿を作成した方は、「青色申告特別控除額」に65万円と記入します。単式簿記で記帳した方は、10万円です。
納税額に大きくに影響するものですので、正しい金額が入力されているか必ず確認しましょう。65万円控除、10万円控除の違いについて詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。

参考ページ
青色申告特別控除とは?65万円と10万円の控除を分ける要件について

損益計算書細目(売上・給与など)の書き方

2ページ目は、損益計算書の詳細です。売上と給与、貸倒引当金繰入額、青色申告特別控除について記入します。

損益計算書細目

月別売上(収入)金額及び仕入金額

月別売上(収入)金額及び仕入金額

この欄には、月別の売上金額と仕入金額を記入します。それぞれの合計額を、1ページ目の「売上(収入)金額」と「仕入金額」の欄に記入しましょう。

貸倒引当金繰入額の計算

貸倒引当金繰入額の計算

貸倒引当金に計上した金額を計算します。貸倒引当金とは、回収不能となりそうな売掛金などを、あらかじめ計上する勘定科目です。未回収の売掛金は事業の資金繰りにも大きく影響を与えます。時効も存在するので、決算前に回収の催促を行いましょう。

合計額を1ページ目の繰入額等の「貸倒引当金」に記入しましょう。

給与賃金の内訳

給与賃金の内訳

従業員を雇っている場合は、給与の詳細を書きます。記載するのは、月々の給与の合計と賞与、源泉徴収額です。合計値を、1ページ目の「給料賃金」にも記入します。

専従者給与の内訳

専従者給与の内訳

通常の従業員とは分けて、青色事業専従者(家族)の給与をここに記入します。なお、青色事業専従者の給与を経費に算入するには、事前に届出が必要なので注意してください。この金額は、1ページ目の「専従者給与」にも記入します。

青色申告特別控除額の計算

青色申告特別控除額の計算

⑦の欄に青色申告特別控除を差し引く前の金額を記入し、控除を受ける場合は、「⑨青色申告特別控除額」の欄に65万円もしくは10万円と記入します。

損益計算書細目(売上・給与など)の書き方

3ページ目も損益計算書の詳細の続きです。おもに減価償却と地代家賃について記入します。

損益計算書細目

減価償却費の計算

減価償却費の計算

減価償却の計算の詳細を計算・記入します。減価償却とは、事業に関わるもので高額な物品を購入した場合、一度に経費に計上するのではなく、数年にわたって少しずつ経費にしていく制度です。

償却方法には「定額法」と「定率法」がありますが、個人事業主の場合は基本的には「定額法」で計算します。耐用年数は資産ごとに異なりますので、ご自身で検索して調べる必要があります。確認時は、減価償却する資産がすべて記載されているか、償却方法(定額法・定率法)が合っているかをチェックしましょう。

計算に自信がない方には、会計ソフトがおすすめです。項目と購入金額を入力すれば、自動で償却金額を算出してくれます。

利子割引料の内訳

利子割引料の内訳

借入金があれば、その内容(借りている相手など)と利子を記入します。ただし、金融機関からの借入れや車のローンは記載しません。

地代家賃の内訳

地代家賃の内訳

家賃や駐車場料金などについて記入します。権利金や更新料などは、区別して記載しなくてはいけないので確認しましょう。また、オフィスと自宅が兼用の場合は、事業用のスペース分のみの金額となっているかの確認も必要です。オフィスと自宅を兼用している場合、家賃や水道光熱費は家事按分として経費計上できます。この計算に関しても、会計ソフトを使えば簡単に計算できるためおすすめです。

税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳

税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳

税理士や弁護士に支払った報酬はここに書きます。税理士に申告を依頼した場合などは間違いはないと思いますが、弁護士に報酬を支払ったというようなことがある場合はきちんと記入しましょう。

本年中における特殊事情

前年と比べ、所得が大幅に減っている場合などにその理由を書いておきましょう。

貸借対照表の書き方

最後は4ページ目、貸借対照表です。資産や負債、純資産などについての情報をまとめて記入します。

貸借対照表

資産の部

貸借対照表

資産の部では、自分の事業の資産の状況を記載します。
「現金」には手持ちのお金を記入、「当座預金」には手形や小切手で支払いをする口座のお金を記入します。「定期預金」は期間が決まっている預金のことです。普通預金に預けているお金は「その他の預金」に記入します。

「売掛金」は未回収の売上のことです。この金額が大きくなりすぎないよう、必ず期日までに回収することが重要です。
「棚卸資産」は商品在庫のことです。1ページ目「売上原価」の「期末商品(製品)棚卸高」と対応しているか確認しましょう。事務所や建物を保有している場合は「建物」に金額を記入します。「車両運搬具」は事業で使う車やバイクのことです。

「事業主貸」は個人事業主のプライベートのために使ったお金です。

負債・資本の部

負債・資本の部

この欄には、負債(借入金、買掛金)と資本(元入金、事業主貸)を記載します。この欄の合計が「資本の部」の合計と一致しているかを確認しましょう。
また、事業主貸・事業主借がわからないという方は、『事業主貸と事業主借ってなに?|知っておきたい勘定科目』をご覧ください。

製造原価の計算

製造業(原材料をもとに加工して販売する)の場合のみ、この欄を使います。
以上が、青色申告決算書の書き方です。記入項目は多いですが、その分節税面でのメリットを享受できます。1人で記入する自信がない場合は、会計ソフトを利用するのも一つの方法です。ここから先は、確定申告ソフトを使って簡単に青色申告決算書を作成する方法をご紹介していきます。

確定申告(青色申告)を簡単に終わらせる方法

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あとは確定申告書を提出するだけ

あとは完成した確定申告書を提出して納税するだけ

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