ファクタリングは、個人事業主やフリーランスでも利用できる資金調達方法です。
売掛債権をファクタリング会社に売却することで、支払期日を待たずに最短即日での現金化が可能です。銀行融資とは異なり、審査の基準は売掛先の信用力であるため、創業直後や赤字決算の会社でも利用できる可能性があります。
本記事では、個人事業主がファクタリングを利用する条件やメリット・デメリット、必要書類、利用の流れ、ファクタリング会社の選び方を解説します。
目次
- ファクタリングは個人事業主でも利用できる?
- 個人事業主が利用できるファクタリングの主な条件
- 個人事業主がファクタリングを利用するメリット
- 最短即日で資金調達できる
- 創業期でも利用できる
- 保証人・担保がなくても利用できる
- 個人事業主がファクタリングを利用するデメリット
- 比較的高い手数料がかかる
- 取引先との関係が悪化するリスクがある
- 悪徳業者に遭遇するリスクがある
- 個人事業主がファクタリングを利用する際の必要書類
- 個人事業主がファクタリングを利用する際の流れ
- 1. 申し込み
- 2. 必要書類の提出
- 3. 審査
- 4. 契約・入金
- 個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際のポイント
- 個人事業主・フリーランスに対応しているか
- 申し込みから入金までの期間が早いか
- 手数料が適正範囲内か
- 個人事業主がファクタリングを利用する際の注意点
- 償還請求権がない契約を締結する
- 悪徳なファクタリングに注意する
- まとめ
- よくある質問
ファクタリングは個人事業主でも利用できる?
ファクタリングは法人だけでなく、個人事業主やフリーランスも利用できるサービスです。ここでは、個人事業主が利用できる理由と、利用するための主な条件を解説します。
個人事業主・フリーランスでもファクタリングは利用可能
ファクタリングは、個人事業主やフリーランスでも利用できる資金調達の手段です。売掛債権をファクタリング会社に売却することで、入金期日よりも前に資金を確保できます。
審査で重視されるのは、申込者自身の信用情報ではなく、売掛先(取引先)の信用力です。そのため、開業直後で事業実績が少ない場合や、赤字決算が続いている場合、銀行融資の審査が通りにくい場合でも、利用できる可能性があります。
突発的な支出への対応や資金繰りの改善を目的として、個人事業主やフリーランスがファクタリングを利用しています。
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個人事業主が利用できるファクタリングの主な条件
ファクタリングを利用するためには、事業上の取引に基づく売掛金が存在することが前提となります。個人間の貸し借りや、事業とは無関係の金銭債権は対象外であるため注意が必要です。
また、売掛先が一定の信用力を持っていることも条件のひとつです。売掛先が法人であるか、継続的な取引実績があるかどうかが、審査の通りやすさに影響します。
さらに、売掛金が確定していること(請求書や発注書などで証明できること)も求められます。未確定の見込み売上はファクタリングの対象にならないため、取引の証憑書類を適切に保管しておくことが大切です。
個人事業主がファクタリングを利用するメリット
ファクタリングには、銀行融資とは異なるメリットがあります。個人事業主がファクタリングを利用する主な理由は、次のとおりです。
- 最短即日で資金調達できる
- 創業期でも利用できる
- 保証人・担保がなくても利用できる
最短即日で資金調達できる
ファクタリングの大きな特徴のひとつが、スピーディーな資金調達が可能な点です。売掛金の支払期日を待たずに、売掛債権を最短即日〜数日で現金化できます。
オンライン完結型のファクタリング会社であれば、申し込みから審査・入金までを当日中に完了できるケースもあります。
銀行融資のように審査に数週間かからず、急な仕入れ費用の支払いや予期しない経費の発生にも迅速に対応できる点は、個人事業主にとって有効な資金調達手段です。
創業期でも利用できる
銀行融資では、一般的に複数年分の決算実績の提示が必要です。一方、ファクタリングの審査では申込者の事業歴よりも、売掛先の信用力が重視されます。そのため、開業して間もない個人事業主や、過去に赤字決算があった企業でも、売掛先が安定した法人であれば審査に通過できる可能性があります。
また、税務申告の実績が少なくても利用できるケースがあるため、個人事業主として独立したばかりの方にも利用しやすいでしょう。
保証人・担保がなくても利用できる
ファクタリングは、売掛債権の売買契約であるため、不動産担保や連帯保証人を求められないケースが多くなっています。ただし契約形態によっては保証人を求められる場合があるため、申込前に契約内容を確認することが重要です。
銀行融資では担保提供や保証人の設定が必要になることが多く、手続きの煩雑さや心理的な負担になることがあります。ファクタリングであれば、そのような負担を避けながら資金調達が可能です。
個人事業主として事業を営むなかで、担保や保証人の問題がハードルになっていた場合、ファクタリングは有力な代替手段となります。
個人事業主がファクタリングを利用するデメリット
ファクタリングにはさまざまなメリットがある一方、デメリットや注意すべきリスクも存在します。利用時の主なデメリットは、次のとおりです。
- 比較的高い手数料がかかる
- 取引先との関係が悪化するリスクがある
- 悪徳業者に遭遇するリスクがある
メリットだけでなく、デメリットも事前に理解したうえで、利用方法を検討しましょう。
比較的高い手数料がかかる
ファクタリングを利用する際には、売掛金額に対して一定割合の手数料が差し引かれます。申込者とファクタリング会社のみの2社間ファクタリングでは10〜20%程度、取引先も含めた3社間ファクタリングでは3〜5%程度が相場です。
売掛金100万円を2社間ファクタリングで売却した場合、手数料だけで10〜20万円が差し引かれる計算になります。単発の利用であれば許容範囲内でも、継続的に利用することでコストが膨らみ、資金繰りを圧迫するリスクがあります。
ファクタリングはあくまでも緊急時や一時的な資金調達の手段として位置づけ、手数料と資金調達メリットのバランスを慎重に判断することが大切です。
取引先との関係が悪化するリスクがある
3社間ファクタリングでは、売掛先(取引先)にファクタリングの利用を通知することが必要です。取引先によっては、「資金繰が苦しいのではないか」という印象を持たれる可能性があります。
結果として、取引条件の見直しや、新規案件の受注に影響が出るなど、取引関係に悪影響を与えるリスクがあります。特に長期的な信頼関係を重視する取引先がいる場合には、慎重に判断しなければいけません。
一方、2社間ファクタリングであれば、取引先への通知が不要なため、関係性への影響を避けながら資金調達が可能です。取引先との関係を維持しながら利用したい場合は、2社間での申し込みを検討するといいでしょう。
悪徳業者に遭遇するリスクがある
ファクタリング市場には一部、悪質な業者が存在します。相場を大幅に上回る手数料を請求したり、「審査なし」「ノーリスク」などの誇大な謳い文句で契約を急かしたりするケースも少なくありません。
また、ファクタリングと見せかけて実態は高金利の違法融資(偽装ファクタリング)を行う業者も存在します。契約書に買い戻し条項が含まれていたり、不自然な分割払いを提案されたりする場合は、違法業者である可能性が高いため注意が必要です。
利用前に運営会社の所在地・登記情報・契約書の内容を確認し、手数料の内訳が明示されている信頼性の高い業者を選びましょう。
個人事業主がファクタリングを利用する際の必要書類
個人事業主がファクタリングを利用する際には、主に次の書類の提出が求められます。
- 本人確認書類:運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど
- 売掛金に関する資料:請求書、発注書、納品書、取引基本契約書など
- 口座の入出金明細:直近3~6ヶ月分の銀行口座の通帳のコピー
上記に加えて、確定申告書や開業届の提出を求められる場合もあります。確定申告書は事業実績を示す重要書類として扱われることが多いため、直近分を手元に用意しておくとスムーズに申し込みを進められるでしょう。
個人事業主がファクタリングを利用する際の流れ
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個人事業主がファクタリングを利用する際の主な流れは、次のとおりです。
- 申し込み
- 必要書類の提出
- 審査
- 契約・入金
各ステップの内容を利用前に把握しておくことで、初めて利用する人でもスムーズに手続きを進められるでしょう。
1. 申し込み
Webフォーム・LINE・電話・メールなど、ファクタリング会社が用意している窓口から申し込みます。多くの会社では24時間受付に対応しており、深夜や休日でも申請可能です。
申し込み時には、売掛金の金額や売掛先の情報、希望する資金調達額などを入力します。この段階で、自分の売掛金がサービスの対象になるか、概算の手数料や入金スピードの目安をあわせて確認しておくと、後の手続きをスムーズに進められます。
複数のファクタリング会社に問い合わせて条件を比較することも、より有利な条件で契約するうえで有効な方法です。
2. 必要書類の提出
申し込み後、ファクタリング会社から指定された必要書類を提出します。主な提出書類は、本人確認書類や請求書、通帳のコピーなどです。
オンライン完結型のファクタリング会社であれば、書類の写真やPDFをアップロードするだけで手続きが完結します。郵送や窓口への持参が不要なため、時間や場所を問わず対応できるのが利点です。
書類に不備があると審査が遅れる原因になるため、提出前に内容に漏れがないかを確認することが大切です。
3. 審査
提出された書類をもとに、売掛先の信用力や取引実績などが審査されます。申込者自身の信用情報が主な審査対象ではないため、銀行融資の審査と比べて通過しやすいでしょう。
審査にかかる時間は会社によって異なりますが、1時間〜数時間程度が目安です。スムーズに書類を提出できれば、申し込み当日中に審査が完了するケースもあります。
審査結果によっては追加で書類の提出を求められる場合もあるため、連絡が取れる状態で待機しておきましょう。
4. 契約・入金
審査が通過すると、ファクタリング会社から手数料率・買取額・入金予定日などの条件が提示されます。内容に納得できれば契約を締結し、入金されます。
契約はオンラインで完結するケースが多く、印鑑や書類の郵送は必要ありません。入金はファクタリング会社指定の銀行口座から振り込まれ、即日対応している会社では当日中に着金します。
なお、契約前には手数料の計算方法や、売掛先が支払いをしなかった場合の対応(償還請求権の有無)を確認しておきましょう。
個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際のポイント
個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際には、主に次の点を確認する必要があります。
- 個人事業主・フリーランスに対応しているか
- 申し込みから入金までの期間が早いか
- 手数料が適正範囲内か
ファクタリング会社の選び方を理解することで、自分のニーズに合った会社を選びやすくなるでしょう。
個人事業主・フリーランスに対応しているか
ファクタリング会社のなかには、法人のみを対象としており、個人事業主やフリーランスには対応していない業者もあります。申し込み前に公式サイトで、個人事業主やフリーランスが利用可能かどうかを確認しましょう。
対応可否の明記がない場合は、問い合わせフォームや電話で直接確認します。個人事業主向けの専用プランや、特化型のサービスを提供している会社を選ぶと、審査がスムーズに進みやすくなります。
また、個人事業主の利用実績が豊富な会社であれば、フリーランス特有の取引形態や書類構成にも柔軟に対応してもらいやすいでしょう。
申し込みから入金までの期間が早いか
個人事業主がファクタリングを利用するケースとして、突発的な資金調達が必要な場面が多く挙げられます。申し込みから入金まで最短即日または数時間以内に対応できる会社を選ぶことが、緊急時の資金繰りを解決するうえで大切です。
オンラインで完結するファクタリング会社では、最短数分〜数時間での審査と即日入金に対応している会社も少なくありません。来店不要で手続きが完結するため、日中に外出が難しい個人事業主でも使いやすいでしょう。
手数料が適正範囲内か
ファクタリングの手数料相場は、2社間では10〜20%、3社間では3〜5%程度です。相場を大きく上回る手数料を提示する業者は、悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。
手数料を比較する際は、売掛金額に手数料率を掛けて実質的なコストを算出しておくと、複数社を比較しやすくなります。また、2社間か3社間かで手数料が異なるため、取引先への通知の必要性や資金化までのスピードなども踏まえて検討することが大切です。
手数料が相場より極端に低い場合も、後から追加費用を請求されるリスクもあるため、契約前に手数料の内訳や追加費用の有無を書面で確認しておきましょう。
個人事業主がファクタリングを利用する際の注意点
ファクタリングを安全に利用するためには、主に次の2点に注意が必要です。
- 償還請求権がない契約を締結する
- 悪徳なファクタリングに注意する
契約内容や悪徳業者に注意し、ファクタリング利用時のトラブルを回避しましょう。
償還請求権がない契約を締結する
償還請求権ありの契約では、売掛先が倒産などで支払い不能になると、申込者が売掛金相当額をファクタリング会社に返還しなければいけません。ファクタリングで資金を受け取った後にその金額を返済する必要があるため、二重の負担が発生します。
一方、償還請求権なしの契約であれば、売掛先が支払い不能となっても、そのリスクはファクタリング会社が負い、利用者が後から返還を求められることはありません。
ファクタリングを利用する際は、売掛金の未回収リスクを自社で抱えないように、償還請求権の有無を事前に確認したうえで契約内容を判断しましょう。
悪徳なファクタリングに注意する
「請求書のみで即日審査通過」「審査なし」「ノーリスクで資金調達」「分割払いOK」などの謳い文句を使う業者は、違法な高金利融資(偽装ファクタリング)である可能性があるため注意が必要です。
ファクタリングは売掛債権の売買契約であるため、分割での返済や金利の支払いは発生しません。分割払いの提案や、元金の返済を求めるような条件が含まれている場合は、違法な貸金業に該当する可能性が高く、契約を見直す必要があります。
手数料の内訳が明示されているか、契約書の内容が明確か、運営会社の所在地や登記情報が確認できるかなどを事前にチェックし、信頼性の高い業者を選びましょう。
まとめ
ファクタリングは、個人事業主やフリーランスでも利用できる資金調達方法です。売掛先の信用力が審査基準となるため、創業直後や融資審査が難しいケースでも利用できる可能性があります。一方で、手数料の高さや悪徳業者のリスクもあるため、信頼できる会社を慎重に選ぶことが大切です。
個人事業主向けのファクタリングサービスとして、フリーナンス(FREENANCE)by freeeの即日ファクタリング(即日払い)がおすすめです。最短30分で審査結果の通知、最短5分で債権買取代金の入金と、迅速に資金調達できます。
担保・保証人は不要で、手数料は請求書額面の3〜10%と相場の範囲内に設定されており、フリーランスに向けた手厚いサービスが特徴です。
よくある質問
ファクタリングは個人事業主でも利用できますか?
ファクタリングは、個人事業主やフリーランスでも利用できます。ただし、事業上の取引に基づく売掛金が存在することや、売掛先が一定の信用力を持っていることが前提条件となります。
また、審査で重視されるのは申込者自身の経営状況ではなく、売掛先の信用力です。そのため、開業直後や赤字決算の状態でも、売掛先が安定した法人であれば審査を通過できる可能性があります。
売掛債権を売却することで最短即日〜数日での資金調達が可能なため、銀行融資が難しい状況での資金繰り改善手段としても利用されています。
詳しくは記事内「ファクタリングは個人事業主でも利用できる?」をご覧ください。
ファクタリングは審査なしで利用できますか?
ファクタリング会社は、売掛先の信用力や取引実績をもとに適切な審査を行ったうえでサービスを提供しており、基本的に審査なしでは利用できません。審査は、売掛金の売買取引での信用評価として必要な手続きです。
「審査なし」「誰でも即日通過」などを謳う業者は、違法な貸金業者(ヤミ金)である可能性が高く、高額な手数料の請求や不当な契約条件を押しつけられるリスクがあります。
審査のスピードは会社によって異なりますが、オンラインで完結する会社であれば最短数十分〜数時間で結果が出るケースもあります。迅速に資金調達でき、信頼性の高い会社を選びましょう。
詳しくは記事内「悪徳なファクタリングに注意する」をご覧ください。

