日本政策金融公庫の面談は、創業融資の可否を左右する重要な手続きです。
面談では、事業計画書の内容だけでなく、自己資金の準備状況・売上見込みの根拠・これまでの経験などが確認されます。そのため、必要書類をそろえるだけでなく、質問に対して数字や事実をもとに説明できる状態にしておくことが重要です。
本記事では、日本政策金融公庫の基本的な役割を整理したうえで、面談までの準備・当日の流れ・よく聞かれる7つの質問・面談時の注意点を解説します。創業融資を申し込む人は、面談の準備をする際の参考にしてください。
目次
- 日本政策金融公庫とは?
- 【5ステップ】日本政策金融公庫の面談までの準備
- 1.事業計画書の内容を整理しておく
- 2.資金計画と売上見込みを説明できるようにする
- 3.必要書類(確定申告書・通帳など)を準備する
- 4.借入申込書を正しく作成する
- 5.想定される質問への回答を事前に用意する
- 日本政策金融公庫の面談内容
- 日本政策金融公庫の面談でよく聞かれる7つの質問
- 1.経営者の経歴・事業に関する経験
- 2.取扱商品・サービスの内容と強み
- 3.取引先や集客方法などの販売計画
- 4.必要な資金の内訳と使いみち
- 5.自己資金の金額と貯めた経緯
- 6.売上見込みとその根拠
- 7.返済計画とリスクへの対応
- 日本政策金融公庫の面談をする際の注意点
- 事業計画と説明内容に一貫性をもたせる
- 数字の根拠を曖昧にしない
- 見栄を張らず現実的な計画を伝える
- 自己資金の出所を明確にする
- 質問に対して簡潔かつ具体的に答える
- 清潔感のある服装で面談に臨む
- 日本政策金融公庫以外の資金調達方法
- ファクタリング
- ビジネスローン
- まとめ
- 資金繰り・資金調達をサポート
- よくある質問
日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫とは、国が発行済株式の100%を常時保有する政府系金融機関であり、中小企業や創業者の資金調達の支援が主な役割です。
この位置づけは「株式会社日本政策金融公庫法」に基づいており、民間金融機関の取り組みを補完しながら、国民生活の向上に寄与することが目的とされています。具体的には、民間銀行では審査が通りにくい創業初期の事業者や小規模事業者を対象としています。
一般的な銀行とは異なり、預金業務は行わず、融資や経営支援に特化している点が特徴です。主な対象に、以下のような対象の事業の立ち上げや運転資金、設備投資など幅広い資金ニーズに対応しています。
- 中小企業
- 小規模事業者
- 創業予定者
- 農林水産業者 など
また、創業初期でも利用しやすい制度設計や比較的低い金利の融資により、事業の安定した成長を支える役割を果たしています。
たとえば創業融資の場合、年利はおおむね1~4%台程度(2026年4月時点)で設定されており、民間のビジネスローンと比べて低い水準です。
日本政策金融公庫の融資制度やメリット・デメリットなど詳しくは、以下の記事でわかりやすく解説しているので参考にしてください。
【5ステップ】日本政策金融公庫の面談までの準備
ここでは、事業計画・資金・書類など、面談までの流れを、以下の5ステップで解説します。
日本政策金融公庫の面談までの準備の流れ
- 事業計画書の内容を整理しておく
- 資金計画と売上見込みを説明できるようにする
- 必要書類(確定申告書・通帳など)を準備する
- 借入申込書を正しく作成する
- 想定される質問への回答を事前に用意する
1.事業計画書の内容を整理しておく
事業計画書の記載内容は事前に確認し、口頭でも同じ内容を説明できる状態にしておきましょう。
面談では記載内容と説明の整合性が確認されるため、「誰に・何を・どのように提供し、どのように売上をつくるのか」といった事業の全体像を、自分の言葉で説明できることが重要です。
たとえば、美容・サービス業であれば「提供する施術内容」「価格設定」「リピートの仕組み」、IT・フリーランスであれば「提供サービスの内容」「集客方法」「受注までの流れ」など、自身の事業に応じて整理しておくことがポイントです。
また、経営者の略歴についても、どの業務を担当していたのかを具体的に整理しておくと、事業との関連性を示しやすくなります。
口頭でスムーズに説明できるように、数値や内容にズレが出ないよう事前に確認しておきましょう。
2.資金計画と売上見込みを説明できるようにする
事業の見通しは、売上と経費の両方を具体的な数値で説明できる状態にしておきましょう。
売上は「客数×客単価×営業日数」などの計算式で算出し、根拠となる前提条件も整理します。たとえば、席数や回転率、周辺の需要などから客数を設定します。根拠のある説明をするために、家賃・仕入れ・人件費などの経費を洗い出し、毎月いくら支出が発生するか把握することも大切です。
また、売上から経費を差し引いた金額や返済可能額まで整理しておけば、事業計画書に記載した数値と一致する形で説明できるでしょう。
3.必要書類(確定申告書・通帳など)を準備する
面談直前に慌てないために、必要書類は事前に一式そろえておきましょう。主に、通帳(過去半年~1年分)・確定申告書・見積書などが必要となります。
通帳は、事業用だけでなく個人用の口座も含めて確認されるのが一般的です。自己資金の積み立て状況や、収支の流れを把握するためです。
多額の入金がある場合は、いつ・どこから・どのような理由で入金されたのか説明できるようにしておきましょう。資金の出所が不明確だと、自己資金の実態や返済計画の信頼性が低いと判断され、審査に通りにくくなる可能性があります。
また、納税証明書や住民税の課税証明書などが求められる場合もあります。開業後に確定申告をしている場合や、継続的な収入がある場合は、税金の納付状況や所得の裏付けとして確認されるため、事前に準備しておくと安心です。
4.借入申込書を正しく作成する
借入申込書は、見積書の金額と一致するよう正しく記載することが大切です。
「資金のお使いみち」の欄には、運転資金と設備資金を区分して記入します。運転資金は、家賃や仕入れ、人件費などの固定費をもとに、何ヶ月分を確保するのか整理したうえで金額を設定しましょう。期間と金額をセットで示すことで、資金の必要性を説明しやすくなります。
設備資金については金額にズレがあると、資金使途の信憑性が疑われ、審査に影響する可能性があるため、内装費や機材費などの見積書の合計金額と申込額を一致させることが重要です。
借入申込書の入手方法や書き方は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
5.想定される質問への回答を事前に用意する
面談で聞かれる内容を事前に整理しておくと、スムーズに答えられ好評価につながりやすくなります。
面談では、主に「経歴」「事業内容」「売上の考え方」「資金の使いみち」などが確認されます。たとえば「なぜこの事業を始めるのか」といった質問には、過去の経験と事業内容をつなげて説明すると伝わりやすいでしょう。
売上については、事業を信頼してもらうためにも、事業計画書を事前に確認し、金額を一致させたうえで説明できる状態にしておくことが大切です。計算式と前提条件もあわせて説明できると、より説得力が増すでしょう。
面談でよく聞かれる質問について、詳しくは記事内「日本政策金融公庫の面談でよく聞かれる7つの質問」を参考にしてください。
日本政策金融公庫の面談内容
日本政策金融公庫の面談では、事業計画の実現性・返済可能性・経営者としての適性が確認されます。
申込後は、1週間~10日程度で面談が設定されます。面談方法は、オフライン(支店での対面)またはオンラインから選択でき、それぞれの予約相談の申込期限は以下のとおりです。
- 来店相談:希望日の前営業日14時まで
- オンライン相談:希望日の2営業日前16時まで
面談当日は、創業計画書や通帳、見積書などの資料をもとに、創業の動機・事業内容・売上見込みの根拠などについて質問されます。売上見込みは「客数×客単価×営業日数」といった計算式と、前提条件をあわせて説明できるよう事前に整理しておきましょう。
面談の所要時間は30分~1時間程度です。面談後は審査が最終段階に進み、通常2週間前後で結果が通知されます。
日本政策金融公庫の面談でよく聞かれる7つの質問
日本政策金融公庫の面談では、経営者の経歴や事業内容、返済計画などについて質問されます。
ここでは、よく聞かれる7つの質問を紹介します。
1.経営者の経歴・事業に関する経験
過去の経験から事業を継続できるかが判断されるため、経営者の経歴・事業に直結する経験は、具体的に説明することが重要です。
たとえば飲食事業をする場合は、「飲食店で3年間、仕入れとスタッフ管理を担当していた」など、業務内容まで踏み込んで説明します。自身の経験が不足している場合は、「知人と共同で補う」「外注する」など、実施予定の対応も示すといいでしょう。
職歴の羅列ではなく、「その経験がどう事業に活かされるか」をセットで伝えることがポイントです。
2.取扱商品・サービスの内容と強み
面談では、事業内容を理解してもらい融資につなげるために、取り扱う商品やサービスの内容・強みを明確に説明する必要があります。
その事業に詳しくない人でも理解できるように、ターゲット・サービス内容・選ばれる根拠を整理して説明することが大切です。相手に伝わることが肝心なので、できるだけ専門用語や業界用語などは使わず、誰でも理解できるように説明できる状態にしておきましょう。
たとえば「30代女性向けに低価格で短時間施術を提供する美容サービス」のように、ターゲットと特徴をセットで示します。
さらに「近隣に同様のサービスが少なく、忙しい30代女性の需要に合致しているため選ばれやすい」といった、競合状況や需要を踏まえた根拠まで説明できると説得力が高まります。
3.取引先や集客方法などの販売計画
販売計画は、取引先と集客方法をあわせて具体的に説明する必要があります。
売上がどこから発生するのかが明確でないと、計画の実現性が判断できないためです。たとえば、法人向けであれば「既存の取引先3社と継続契約」、個人向けであれば「SNS広告で月50人集客」など、売上につながる経路を具体的に示します。
取引先の有無と集客手段をセットで整理し、どのように売上を積み上げるのか、理路整然と説明できるよう準備しておくことが重要です。
4.必要な資金の内訳と使いみち
融資額の妥当性を示すために、必要な資金は設備資金と運転資金に分け、それぞれの内訳と使いみちを項目ごとに説明することが重要です。
設備資金については、内装工事や設備購入などを項目別に分けて説明します。たとえば「内装工事200万円・設備100万円」のように内訳を示します。内訳が明確であることで、資金の使いみちが具体的に伝わり、金額の妥当性を判断してもらいやすくなるでしょう。
運転資金については期間や必要資金を明確にし、計画の根拠を説明しやすくするため「家賃10万円×6ヶ月=60万円」のように、期間と金額をセットで伝えることが欠かせません。
どちらも、合計額と内訳が一致している状態にしておくことで、資金使途の信頼性を示しやすくなります。
5.自己資金の金額と貯めた経緯
資金の信頼性を判断しやすくするために、自己資金は金額だけでなく、積み立ての過程も説明しましょう。具体的には、「毎月5万円を2年間積み立てて120万円」といったように経緯を示します。
通帳の履歴で確認されるため、多額の入金がある場合は、いつ・どこから・どのような理由で入金されたのか説明できる状態にしておくことが大切です。たとえば、退職金や副業収入、家族からの資金であれば、その背景や使途を具体的に伝えましょう。
なお、タンス預金や一時的な借入による資金は、自己資金として認められにくい傾向があります。これらは「継続的に自分で積み上げた資金」だと経緯を示しにくいため、自己資金として認めてもらいにくいでしょう。
6.売上見込みとその根拠
売上見込みとその根拠は、継続的な返済能力を判断するためにも、計算式と前提条件をセットで説明することが大切です。
たとえば「客数20人×客単価1,000円×25日=50万円」のように計算し、「駅前立地で通行量が多い」といった客数の根拠もあわせて説明します。数値が実現可能かどうかを示す根拠が必要となるため、根拠がない場合は計画の信頼性が低いと見られる可能性があります。
また、ただ数字を伝えるだけでなく、前提条件まで整理して説明できるようにしておくことも大切です。前提条件が明確であれば、売上がどのように成り立っているかを相手が理解しやすくなり、計画の妥当性や再現性を評価してもらいやすくなります。
7.返済計画とリスクへの対応
返済計画を説明する際は、毎月の収支をもとに、返済可能額を具体的に示しましょう。売上から経費と生活費を差し引いたうえで、どの程度の金額を返済に充てられるのか明確にします。
たとえば「利益20万円−生活費15万円=返済可能額5万円」といった形で、毎月いくら返済できるのか数字で説明することが求められます。
そのうえで、売上が想定より下がった場合に、どのように対応するかもあわせて示しましょう。具体的には、広告費や仕入れの見直しによる経費削減、営業時間の調整、副業・別サービスによる収入の補填など、実行可能な対策を用意しておくと効果的です。
返済可能額とリスク対応の両方を説明することで、継続的に返済できる見込みがあることを伝えやすくなります。
日本政策金融公庫の面談をする際の注意点
事前に面談時の注意点を押さえておくと、事業内容や資金計画などについて当日スムーズに回答しやすくなります。
ここでは、日本政策金融公庫の面談をする際の注意点を解説します。
事業計画と説明内容に一貫性をもたせる
事業計画書と当日の説明内容にズレがあると、計画の信頼性が低いと判断されるため、すべて一致させておく必要があります。面談中に矛盾が見つかると、その場で修正できず、準備不足や数値の信頼性に疑問をもたれるリスクがあるためです。
売上見込みを「月50万円」と記載している場合は、その計算根拠も同じ内容で説明します。たとえば「客数20人×客単価1,000円×営業日数25日=月50万円」と設定している場合は、数字の妥当性を一貫して示すために、面談でも同じ前提で説明することが大切です。
説明と書類内容が一致しているか確認しておくことで、自信をもって面談に望めるでしょう。
数字の根拠を曖昧にしない
売上や経費の数字は、数値の妥当性が審査で確認されるため、計算式と前提となる根拠まで説明できるよう意識しましょう。
数値がどのような前提で設定されているかが不明確だと、利益や返済可能額を判断できず、計画全体の信頼性が低いと判断されるかもしれません。たとえば、売上を「客数40人×客単価1,500円×営業日数25日=約150万円」と算出した場合、なぜその数値になるのか「席数10席、ランチ・ディナー20人ずつ来店する想定」のような背景を示しましょう。
このとき、周辺の通行量や競合店舗の来客状況、自身の勤務経験などをもとに、現実的な来店数だと説明できることが大切です。
見栄を張らず現実的な計画を伝える
過度に高い売上や利益は実現性が低いと判断されるため、見栄を張らず現実的な事業計画を伝えましょう。
たとえば「客数×客単価×営業日数」に分解し、席数や回転率、立地条件などから無理のない客数を設定します。初月は稼働率を低めに見積もるといった、段階的な成長を前提にするのも有効です。
そのほか、以下の点に注意しましょう。
- 広告や集客施策の効果を過大に見積もらず、保守的に見込む
- 人件費や仕入れなどの経費を過小に見積もらない
- 繁忙期・閑散期の差を考慮して年間の売上を見積もる
もし、その場での回答に迷う場合は、曖昧な説明を避けましょう。面談担当者に相談のうえ、後日補足できる場合もあります。
理想を伝えるのではなく、現実的な前提で説明することで、計画の妥当性を示しやすくなります。
自己資金の出所を明確にする
開業のための自己資金は、どのように準備したかまで説明できると、信頼を得やすくなります。
たとえば「副業の収益を毎月10万円積み立てて200万円を準備した」「退職金の一部を開業資金として確保した」といったように、資金の背景がわかる形で説明します。
親族からの資金援助がある場合は、贈与か借入かを明確にしておくことが重要です。これは、返済義務の有無によって毎月の資金繰りや返済負担が変わるためです。
借入である場合は、毎月の返済額や返済期間を示したうえで、日本政策金融公庫への返済に支障がないことを数字で説明できるようにしておきましょう。
質問に対して簡潔かつ具体的に答える
面談では、限られた時間で相手が理解しやすいよう、結論から簡潔に答えることが重要です。
たとえば「なぜこの事業を始めるのか」という質問には、次のように理由を一文で示し、その後に背景を補足します。
「このエリアでは、リモートワーカーやフリーランスの増加に対して、長時間利用を前提とした作業特化型の店舗がほぼ存在しないためです。実際、近隣のコワーキングスペースは月額契約が主流で、ドロップインで気軽に使える場所の需要が埋まっていません。
そこで、時間単位の従量制料金と防音個室ブースを組み合わせた店舗を出店することで、その空白を埋めたいと考えています」といったように、結論→背景→具体策の順で答えると伝わりやすくなります。
また、主観的な情報ではなく、客観的な事実を示すことが大切。競合との比較で穴を可視化したり、既存サービスの限界を具体的に指摘したりすることで、参入の必然性が生まれ説得力が高まります。
清潔感のある服装で面談に臨む
面談では、外見や姿勢など第一印象も評価に影響しやすいため、清潔感のある服装で臨むことが大切です。
服装や身だしなみは、計画内容とは別に「この人に資金を任せても問題ないか」という信頼性の判断材料として見られるためです。だらしない印象を与えると、事業計画の内容に関わらず、管理能力や誠実性に不安をもたれる可能性があります。
スーツやジャケットを着用し、シワや汚れがない状態に整えましょう。また、背筋を伸ばして座る・相手の目を見て話す・表情を保つといった基本的な姿勢も意識すると、より好印象を与えられます。
オンライン面談の場合は、背景や音環境にも配慮しましょう。たとえば、無地の壁や整理された空間を背景にし、生活感のある物が映らないようにします。また、雑音が入らない静かな場所を選び、事前にマイクや通信環境も確認しておくことも重要です。
日本政策金融公庫以外の資金調達方法
日本政策金融公庫は創業時の資金調達手段として有力ですが、実績や自己資金の不足など、状況によっては利用できないケースもあります。そのため資金調達の選択肢を広げ、事業の状況に応じて最適な方法を選べると安心です。
ここでは、スピード重視で資金化できるファクタリングや、柔軟に借入ができるビジネスローンなど、日本政策金融公庫以外の資金調達方法を紹介します。
それぞれの特徴を把握することで、資金ニーズやタイミングに応じた適切な選択がしやすくなります。
ファクタリング
ファクタリングとは、入金前の請求書を現金化するサービスです。ファクタリング会社に手数料を支払うことで、請求書を最短即日で現金化できます。
売掛金という資産を売却するサービスのため、借入とは異なり負債として計上されない点が特徴です。とくに、売掛金の入金までに時間がかかる人や、急ぎで資金が必要な人に向いています。
日本政策金融公庫と比較すると、審査が早く、最短即日で資金化できる点がメリットです。創業間もない場合や、審査を待つ時間がない場合でも利用しやすいのが魅力です。
一方で、手数料が発生するため、受け取れる金額が売掛金より少なくなる点はデメリットだといえます。また、資金不足を補う目的で利用を繰り返すと、手数料によって資金が目減りし、根本的な資金繰りの改善につながりにくくなる可能性があります。
代表的なファクタリングであるFREENANCE(フリーナンス)の手数料は、以下のとおりです。
| 商品名 | 手数料 | 入金までの期間 |
|---|---|---|
| FREENANCE(フリーナンス) | 3~10% | 最短即日で現金化 |
ファクタリングの仕組みや種類は、以下の記事でわかりやすく解説しています。
【関連記事】
ファクタリングとは?仕組みや種類を図解でわかりやすく解説
ビジネスローン
ビジネスローンとは、個人事業主や法人経営者を対象とした融資サービスです。銀行・消費者金融・クレジットカード会社などが提供しています。
銀行のプロパー融資や日本政策金融公庫と比較して融資実行までが早く、場合によっては無担保・保証人なしで利用できる点が特徴です。
とくに、急な資金ニーズに対応したい人や、創業したばかりで公庫の審査に不安がある人に向いています。売上の入金前のつなぎ資金や、短期的な運転資金の確保など、スピードを重視する場面での活用がおすすめです。
ただし、金利が高めに設定される傾向があり、長期的な資金調達には向いていません。そのため、利用目的や返済計画を明確にしたうえで活用することが重要です。
代表的なビジネスローンの金利は、以下のとおりです。
| 商品名 | 金利 | 借入可能額 | 入金までの期間着金 |
|---|---|---|---|
| AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」 | 年3.10~18.00% | 50万円~1,000万円 | 最短即日 |
| ライフカード「ビジネスパートナーローン」 | 年12.00~18.00% | 1万円~250万円 | 最短3日 |
| PayPay銀行「ビジネスローン」 | 年1.8~13.8% | 10万円~1,000万円 | 契約完了後、即利用可能 |
資金調達は手段によって、金利や手数料、入金までの時間などが異なります。そのため、それぞれの資金調達の特徴を知ったうえで、事業の状況にあった方法を選ぶことが重要です。
ただし、融資やファクタリングなどの条件を一つひとつ比較するのは手間がかかります。そこで活用したいのがfreee資金調達です。
freee会計に蓄積された取引データをもとに、利用できる可能性がある資金調達方法を一覧で確認できるため、自分に合った選択肢を効率よく把握できます。日本政策金融公庫を含め、複数の選択肢を比較しながら検討したい場合に有効です。
以下の記事では、ビジネスローンのメリットやデメリットについて、わかりやすく解説しています。
資金繰り・資金調達をサポート
この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。freee会計のユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。
キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
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freee資金調達:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる
資金を調達したいが、なにが自社に適した調達手段なのか、借入できる商品なのかがわからないという経営者の大きな悩み。最終的には税理士の言う通りにするがこれで良かったのか?と不安がつきまといます。
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事業用クレジットカード:freeeカード
資金調達、資金繰りの手段として最後にご紹介したいのが事業用クレジットカード(ビジネスカード)です。
「独立する前にクレジットカードを作っておくように」と勧められたことはありませんか?一般的に個人事業主やフリーランス、経営者などご自身で事業を運営するようになるとクレジットカードの審査に通りにくくなると言われています。
しかし、支払いを先送りする方法としてクレジットカードは有効な手段の一つです。freeeでは事業をお持ちの方に特化したクレジットカードを提供しています。ブランドはVISA、Master、American Expressといった主要国際ブランドを揃えた豊富なラインナップを揃えており、オンラインからすぐに申し込むことが可能です。
フリーナンス by freeeの即日払い:入金まで最短5分のファクタリングサービス
順調に受注しているが、どれも入金は1カ月後。黒字倒産を防ぐためにも、手元の資金には余裕を持っておくのが好ましいです。
急な支払いに対応したい時や売掛金の入金日より前に現金化したい時に、freeeが運営するファクタリングサービスの即日払いをご検討ください。
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まとめ
日本政策金融公庫の面談では、事業計画の内容や自己資金の準備状況、売上見込みの根拠、返済計画の妥当性などが確認されます。審査で重視されるのは、計画の見栄えではなく、内容に一貫性があり、根拠をもって説明できるかどうかです。
面談は単なる書類確認の場ではなく、経営者としての信頼性と事業計画の実現性を伝える場であり、準備の精度が、そのまま評価につながります。
そのため、創業計画書の記載内容を整理し、必要書類をそろえたうえで、想定される質問への回答を事前に準備しておくことが重要です。あわせて、自己資金の出所や資金使途を明確にし、現実的な見通しを伝えられるようにしておきましょう。
よくある質問
日本政策金融公庫の面談までに必要な書類は?
日本政策金融公庫の面談までに必要な書類は、事業計画や自己資金の内容を客観的に示す資料です。
たとえば、設備資金を申し込む場合は、内装工事や備品購入の見積書が必要です。自己資金については、過去半年から1年程度の通帳で入出金の流れを確認されることがあります。
書類ごとに役割が異なるため、不足や記載金額のズレがないよう事前に整理しておくことが大切です。
必要書類を含めた面談までの準備については、記事内「【5ステップ】日本政策金融公庫の面談までの準備」でも解説しています。
日本政策金融公庫の面談でよく聞かれる質問は?
日本政策金融公庫の面談では、事業の実現性と返済能力を確認するために、主に以下7つの観点から質問されます。
- これまでの経歴・事業に関する経験
- 取扱商品・サービスの内容と強み
- 取引先や集客方法などの販売計画
- 必要な資金の内訳と使いみち
- 自己資金の金額と貯めた経緯
- 売上見込みとその根拠
- 返済計画とリスクへの対応
いずれも創業計画書に記載した内容と整合しているかが確認されるため、項目ごとに自分の言葉で説明できる状態にしておくことが重要です。
面談でよく聞かれる質問については、記事内「日本政策金融公庫の面談でよく聞かれる7つの質問」でも解説しています。

