青色申告の基礎知識

白色申告に戻す~青色申告を取りやめる手続きの方法~

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青色申告承認申請書を提出したものの、帳簿のつけ方が理解できず、白色申告に戻したいと考える人もいるのではないでしょうか。青色申告の承認申請をしていても、青色申告を取りやめて、白色申告に切り替えることはできます。青色申告をやめるための手続きについて解説していきます。

青色申告を取りやめて白色に切り替えするのは可能

青色申告をするためには、青色申告を行う年の3月15日まで、あるいは開業から2カ月以内に「所得税の青色申告承認申請書」の提出が必要です。青色申告が承認された場合には、特に通知は届きません。その年の12月31日か、11月1日以降に開業した場合には翌年の2月15日までに処分の通知が届かない場合には、青色申告が承認された状態となっています。

しかし、「所得税の青色申告承認申請書」を出した後に複式簿記による記帳を試みたものの、理解が難しかったり、記帳に時間を掛けられなかったりするケースもあるでしょう。一度青色申告をしたものの、手続きの煩雑さから白色申告に戻したいと考える人もいます。青色申告の承認を受けていても、手続きをして取りやめて、白色申告に切り替えることができます。

青色申告をやめて白色申告にすることには、何のペナルティも発生しませんので、青色申告の承認を受けて、確定申告手続きが煩雑でできないからと放置することはやめましょう。確定申告期限に間に合わないと、無申告加算税や延滞税が発生することがあります。

青色申告をやめる場合の手続きの期限と届出書の書き方

青色申告を取りやめる場合にはどういった手続きが必要で、期限はいつまでなのでしょうか。

青色申告を取りやめる手続きの期限とは

青色申告をとりやめる場合には、「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を提出します。届け出の期限は、青色申告を取りやめる翌年の3月15日です。つまり、確定申告の期限と同じですので、白色申告で確定申告書類を作成して、「所得税の青色申告の取りやめ届出書」とともに提出しても、問題ありません。

「所得税の青色申告の取りやめ届出書」の提出先は、確定申告書と同様で、所管の税務署に持参するか郵送します。郵送する場合には「所得税の青色申告の取りやめ届出書」の控えを含めて2枚記入し、切手を貼付して住所氏名を記入した封筒を同封すると、「受理済み」が押印された控えが返送されます。

青色申告を取りやめる理由が廃業の場合には、「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出も必要です。

「所得税の青色申告の取りやめ届出書」の書き方

【税務署名】は納税地の税務署名を記入し、【提出日】も書き入れます。【納税地】として届け出ている、【住所地・居所地・事業所等】から選んで〇をつけ、住所と電話番号を記入します。納税地を事業所にしている場合など、納税地以外に住所地や事業所地がある場合には、【上記以外の住所地・事業所等】の記入も必要です。

【氏名】【生年月日】【職業】を記入し、【屋号】がある場合には書き入れます。ここまでは、「個人事業の開業届出書」や「所得税の青色申告の承認申請書」と同じ内容を記入しますので、控を保管していれば、同じように書きましょう。

「平成 年分の所得税から」の部分に、これから確定申告書を提出する青色申告を取りやめる年を記入します。【1 青色申告書提出の承認を受けていた年分】の「 年から 年まで」の「まで」の方と同じ年になります。

【2 青色申告書を取りやめようとする理由】は、帳簿付けや申告手続きの煩雑さが理由の場合には、「白色申告への変更のため」といった理由が適当です。そのほか、「収入の減少により青色申告のメリットがなくなり、白色申告に切り替えるため」、「廃業のため」といった理由が考えられます。

青色申告取りやめ手続きのための書類はダウンロード可能

「所得税の青色申告の取りやめ届出書」は税務署に置いてありますが、国税庁のホームページからダウンロードすることも可能です。国税庁のホームページで、『申請・届出様式』を選びます。

つぎに「税目別の各種手続」の項目から『所得税・源泉所得税』を選択します。そして「所得税関係」から『申告所得税関係』を選ぶと、申告所得税関係の一覧が表示されますので『12 所得税の青色申告の取りやめ手続』を選びます。

「[手続名]所得税の青色申告の取りやめ手続」と書かれたページで「[申請書様式・記載要領]」の下の『所得税の青色申告の取りやめ届出書』をクリックするとPDFが表示されますので、ダウンロードが可能です。

青色申告に再び切り替えたいときは

白色申告から再び青色申告に切り替えたいときには、再度「所得税の青色申告承認申請書」を所管の税務署に提出します。ただし、青色申告の承認申請の期限は、青色申告をしようとする年の3月15日までですので、前年分の確定申告書の申告期限までに提出することが必要です。

まとめ

青色申告では期限内の申告が難しいと感じたら、青色申告の取りやめの手続きをして、白色申告に切り替えて期限内に申告をする方が賢明です。青色申告は取りやめることも、再び、青色申告の承認申請をすることもできます。

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