青色申告の基礎知識

【税制改正 令和2年分】青色申告とは?

最終更新日:2021/03/04

青色申告とは?

確定申告とは、その年の所得とそれにかかる税金を計算し、国に納めるべき税金の額を申告する手続きのことです。基本的には毎年2月16日~3月15日の間に税務署に確定申告書を提出する必要があります。

2024年提出(令和5年分)の確定申告アップデート情報

所得税の確定申告期間:2024年2月16日(金)〜2024年3月15日(金)
消費税の確定申告期間:2024年2月16日(金)〜2024年4月1日(月)
※ 贈与税の申告・納税期間:2024年3月15日(金)まで

<2024年(令和5年分)の確定申告のポイント>

  1. 「源泉徴収票・国民年金基金掛金・iDeCo・小規模企業共済掛金」が追加されるなど、マイナポータル連携をすることで自動入力できる対象が増えます。
  2. 国税庁の確定申告書等作成コーナーでも、消費税の申告書を作成できるようになる予定です。今回、インボイス登録によって課税事業者になり、消費税の納付が必要になった方はチェックしましょう!

詳しくは国税庁ホームページ「令和5年分 確定申告特集」をご参照ください。



確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。

「青色申告」は手続きが煩雑で、日々の経理や記帳に手間がかかると思っている人も多いでしょう。しかし、「青色申告」は「白色申告」よりもメリットが多く、活用する価値があることは間違いありません。

今回の記事では、そもそも青色申告とは何なのか?メリットやデメリット、簡単に申告を終える方法をご紹介します。なお、税制改正により、令和2年分から控除額が変更されました。その変更点についてもご紹介します。

目次

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確定申告の申告方法の一つ、青色申告とは?

個人事業主であれば、毎年確定申告をして税務署に申告・納税をしなければなりません。

納めるべき税金は、その年の売上がどれだけあったか、経費をどれだけ使ったか、最終的にどれだけ儲かったかなどをもとに計算されます。

所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税等の額を計算して確定させる手続です。
引用:国税庁「No.2020 確定申告

その所得の計算・申告方法には、以下の2つがあります。

・青色申告
・白色申告

違いは後ほど詳しく説明しますが、簡単に言うと、青色申告は事前の届出や一定水準の記帳など多少負担が大きいものの、税金面でメリットがある申告方法です。

白色申告について詳しく知りたい方は、「【令和最新】白色申告とは?白色で確定申告した方がいい人、やり方・節税のすべて」をご覧ください。

なお、クラウド会計ソフトを使えば、書類の提出などを含め、これまで煩雑だと思われていた作業も驚くほど簡単に完了することができます。

青色申告のメリットとは?税金が安くなる!

青色申告をすると、最大65万円の控除が受けられることや、赤字を翌年以降に繰り越して将来の税金を減らすことができるなどのメリットがあります。

メリット1:最大65万円の控除

青色申告をしている人は、65万円、55万円、10万円の控除を受けることができます。

控除とは、所得から一定の金額を差し引くという意味です。税金は、所得金額に税率をかけて計算されます。つまり、控除を受けることができれば、税金が安くなるということです。

なお、税制改正により、令和2年分の所得税確定申告から青色申告特別控除の適用要件が変更され、65万円の控除を受けるためにはe-Taxでの申告(電子申告)または電子帳簿保存が必要となります。

個人の方の所得税について
①青色申告特別控除額が変わります。(現行 65 万円⇒改正後 55 万円)
②基礎控除額が変わります。 (現行 38 万円⇒改正後 48 万円)
③「現行の65万円の青色申告特別控除」の適用要件に加えてe-Taxによる申告(電子申告)又は電子帳簿保存を行うと、引き続き65万円の青色申告特別控除(以下、「65万円控除」といいます。)が受けられます。
※ 以上の改正は、令和2年分以後の所得税について適用されます。
引用:国税庁「青色申告特別控除

控除額が10万円、55万円、65万円のどれになるのかは、あなたの記帳方法によって異なります。どれを選んだらいいのかわからない…という方は、ぜひ無料のfreee開業をご活用ください。

freee開業とは、青色申告に必要な「青色申告承認申請書」と「開業届」を無料で、しかも最短5分で作成できるサービスです。申告書を作成する際に、どの控除が最適かシミュレーションすることも可能です。

メリット2:赤字を繰り越せる

青色申告では、事業が赤字の場合、赤字分を翌年から最大3年間繰り越すことができます。つまり、赤字になった翌年以降に事業が黒字になり所得が発生した場合は、その赤字分を差し引くことができるのです。

なお、この制度は青色申告のみのメリットで、白色申告では適用されません。

(4) 純損失の繰越しと繰戻し
事業所得などに損失(赤字)の金額がある場合で、損益通算の規定を適用してもなお控除しきれない部分の金額(純損失の金額)が生じたときには、その損失額を翌年以後3年間にわたって繰り越して、各年分の所得金額から控除します。
また、前年も青色申告をしている場合は、純損失の繰越しに代えて、その損失額を生じた年の前年に繰り戻して、前年分の所得税の還付を受けることもできます。
引用:国税庁「No.2070 青色申告制度

事業の内容によっては、起業してすぐに利益を出すことが難しい場合もあります。青色申告であれば、黒字が出てきた段階で、その起業当初の赤字を節税として活用することもできるのです。

メリット3:家族への給与を経費にできる!

青色申告では、家族に支払った給料を経費にすることができ、これを「青色事業専従者給与」といいます。「青色事業専従者給与」には上限額の設定がないので、妥当性のある報酬を設定することができます。

なお、白色申告の場合は「事業専従者控除」という控除で、控除額は配偶者が86万円、その他の親族が50万円とあらかじめ決められています。

生計を一にしている配偶者その他の親族が納税者の経営する事業に従事している場合、納税者がこれらの人に給与を支払うことがあります。これらの給与は原則として必要経費にはなりませんが、次のような特別の取扱いが認められています。
(1) 青色申告者の場合
一定の要件の下に実際に支払った給与の額を必要経費とする青色事業専従者給与の特例
(2) 白色申告者の場合
事業に専ら従事する家族従業員の数、配偶者かその他の親族かの別、所得金額に応じて計算される金額を必要経費とみなす事業専従者控除の特例
引用:国税庁「No.2075 青色事業専従者給与と事業専従者控除

「青色事業専従者給与」を利用するには、事前に「青色事業専従者給与に関する届出書」の届け出が必要ですが、先ほどご紹介したfreee開業を活用すれば、こちらの届出書も簡単に作成することが可能です。

メリット4:貸倒引当金を経費にできる

青色申告では、貸倒引当金を経費にすることもできます。貸倒引当金とは、将来発生する可能性のある貸し倒れに備えるためにあらかじめ用意しておくお金のことです。

(3) 貸倒引当金
事業所得を生ずべき事業を営む青色申告者で、その事業の遂行上生じた売掛金、貸付金などの貸金の貸倒れによる損失の見込額として、年末における貸金の帳簿価額の合計額の5.5%以下の金額を貸倒引当金勘定へ繰り入れたときは、その金額を必要経費として認めるというものです。ただし、金融業の場合は 3.3%になります(一括評価)。
なお、貸金のうち、貸倒れその他これに類する一定の事由による損失の見込額については、それぞれの事由に応じた限度額までを、貸倒引当金勘定に繰り入れることができますが(個別評価)、その際必要経費に算入された金額の計算の基礎となった貸金は一括評価を行う帳簿価額の合計額から除かれます。
引用:国税庁「No.2070 青色申告制度

白色申告の場合でも貸倒引当金を経費にすることができますが、取引先に支払い能力がない場合など、回収できないことがほぼ確実な場合に限ります。

青色申告を簡単に行う方法とは?

青色申告は白色申告に比べて、多くの節税メリットがありますが、
・事前に届け出が必要で、何を提出したらいいかわからない
・日々の経理作業に不安がある
などの理由から青色申告を選ぶのを躊躇している人もいるでしょう。しかし、この問題は無料のfreee開業などのクラウド会計ソフトを利用することで解決することができます。

商工会議所によっては、青色申告の相談や、記帳代行サービスを行ってます。不明点がある方は、相談してみるのもいいかもしれません。

青色申告にfreee開業を活用しよう

まず、これまでもご説明してきましたが、無料の届け出作成サービス freee開業を活用すれば、ステップに沿って入力していくだけで、最短5分で青色申告や開業に必要な書類が完成します。

青色申告を行うためには、青色申告承認申請書だけではなく開業届の提出が必須です。しかし、項目をどのように記入したら良いか悩む方も少なくありません。

freee開業はステップに沿って入力するだけですので、「スムーズに青色申告に入ることができた」との声も多く届いています。他にも青色事業専従者給与の届出など、あなたに必要な書類を自動で出力してくれます。

日々の経理は、青色申告ソフト freee会計で

また、日々の記帳作業に不安を感じる方には、freee会計などのクラウド会計ソフトをおすすめします。
確定申告を不安に感じていた初心者の方々から、驚くほど簡単に確定申告を終えることができた、との声が届くほどです。また、スマホから確定申告を完了した方も。

確定申告を簡単に終わらせる方法

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1.銀行口座やクレジットカードは同期して自動入力が可能!

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。


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溜め込んだ経費も自動入力でカンタン!

2.現金取引の入力もカンタン!

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。


freee会計 管理画面の例1

さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

3.〇✕形式の質問に答えると、各種控除や所得税の金額を自動で算出できる!

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。


freee会計 管理画面の例2

4.確定申告書を自動作成!

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax(電子申告)にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax(電子申告)を検討されている方はこちらをご覧ください。

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完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了!

freee会計を使うとどれくらいお得?

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円(※年払いで契約した場合)から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

まとめ

いかがでしょう。このように節税面で大きなメリットのある青色申告。クラウドサービスを活用して、ぜひそのメリットを享受してくださいね。

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