資金繰り改善の基礎知識

個人事業主がカードローンを利用する際のポイントとは

事業を運営していると、突然資金難に陥ることがあります。そんな時に役立つ資金調達方法の一つがカードローンです。銀行や日本政策金融公庫と比較して審査の時間が短く、借りやすい点が特徴です。ただし、利用するための条件や金利など注意しなければならないこともあります。

本記事では、個人事業主がカードローンを利用する際に知っておきたい基礎知識や、個人事業主が利用できる資金調達方法をご紹介します。

個人事業主がカードローンを利用する際のポイントとは

目次

資金繰り改善ナビ

個人事業主が利用できるカードローンとは

カードローンとは、クレジットカード会社や金融機関が提供する融資サービスのことです。個人向けのカードローンと、法人や個人事業主が事業用に使うことを想定したビジネスカードローンがあります。

ビジネス用のカードローンは、運転資金が急に必要になった時や機材が壊れた時など、事業での利用に使途が限定されている点が特徴です。

例えば、ライフカード株式会社が個人事業主向けに提供するカードローンは、1万円単位から200万円まで借入が可能です。

個人事業主が利用できるビジネスカードローン

商品名利率/手数料可能額着金
ライフカード
ライフローンカードYours
年9.80%〜年17.80%1万円〜200万円10営業日程度

借入には審査がありますが、銀行のプロパー融資や日本政策金融公庫などからの融資と比較して提出書類が少なく、申し込みから着金までの期間が短い点がメリットです。

個人事業主がカードローンを利用するための条件

個人事業主がカードローンを利用するためには、いくつか条件があります。

  • 日本国内に在住であること
  • 年齢が満20歳以上であること
  • 安定した収入があること

収入の安定を証明するためには、収入証明書として確定申告書の控えや決算書、資金繰り表が求められることもあります。

個人事業主がカードローンを利用する際の注意点

個人事業主がカードローンを利用する際は、注意しておきたいポイントがいくつかあります。具体的には、借入金額、返済計画、金利などです。

個人用のカードローンは、生活費に使うことが想定されているため、借入の限度額は低めに設定されています。また、総量規制があり年収の3分の1以内しか借り入れることができません。しかし、ビジネスローンは年収の3分の1以上でも、返済能力があると判断されれば借入することができ、限度額も高めに設定されています。このため、借入をしすぎて返済に滞りが出ないよう計画的に借入を行いましょう。

カードローンの金利は、銀行や日本政策金融公庫と比較すると高く、金利分が負担になりがちです。万が一、返済が遅延すると他の金融機関から融資を受ける際に悪影響を及ぼしますので、注意が必要です。

個人事業主が知っておきたい、カードローン以外の資金調達方法

カードローン以外にも、個人事業主が利用できる資金調達方法はいくつかあります。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業のサポートを目的とした政府系の金融機関です。銀行のプロパー融資と比較して金利が低く、審査を受けやすい点が特徴です。カードローンと比較しても、10%近く低い金利で借りられる可能性もあります。

日本政策金融公庫の融資

商品名利率/手数料可能額着金
日本政策金融公庫
一般貸付/運転
~年2.85%〜4,800万円20営業日程度
日本政策金融公庫
新規開業資金/運転
~年2.85%〜4,800万円20営業日程度

上記は日本政策金融公庫の一般的な融資制度です。審査申し込みから着金までは1ヶ月近く見積もった方が良いですが、時間をかけて審査するため借入限度額も大きく、計画的に事業を成長させたい場合は有力な選択肢になります。

個人事業主にとっての大きなメリットは、滞りなく返済すればそれが実績となり銀行などの他の金融機関からも借りやすくなる点です。

ファクタリング

ファクタリングとは、入金前の請求書を現金化するサービスです。ファクタリング会社に手数料を支払うことで、請求書を最短即日で現金化できます。

カードローンと比較して手数料も安く、資産の譲渡のため負債にならない点がメリットです。

個人事業主が利用できるファクタリングサービス

商品名利率/手数料着金
OLTAクラウドファクタリング2%〜9%最短24時間以内で現金化
FREENANCE(フリーナンス)3%〜10%最短即日で現金化

ビジネスローン

ビジネスローンとは、個人事業主や法人経営者を対象とした融資サービスです。銀行、消費者金融、クレジットカード会社などがサービスを提供しています。

銀行のプロパー融資や日本政策金融公庫などと比較して融資実行までが速く、場合によっては無担保・保証人なしで融資を受けられる点が特徴です。ただし、カードローンと同じく、金利が高い点には注意をする必要があります。

個人事業主が利用できるビジネスローン

商品名利率/手数料可能額着金
アイフルビジネスファイナンス年3.10%〜年18.00%1万円〜1,000万円7営業日程度
ライフカード
ビジネスパートナーローン
年12.00%〜年18.00%1万円〜250万円5営業日程度
GMOイプシロン トランザクションレンディング年6.0%~13.5%15万円~5,000万円最短5営業日
PayPay銀行 ビジネスローン1.45~13.75%50万円〜3,000万円まで(50万円単位)契約完了後、即利用可能

その他、事業用のクレジットカードで支払いをするのも資金繰りの一つです。経費支払いなどに現金が必要な場合は、支払いを先延ばしにすることでその間に現金を調達することもできます。

それぞれの資金調達の特徴を知った上で、事業の状況にあった方法を選ぶことが重要です。ただ、概要や利率、手数料率を調べ、審査用の書類を準備するのは手間がかかります。そこでお勧めしたいのが、freee会計が提供する資金調達freeeです。freee会計に蓄積された過去の取引データから、利用できる可能性がある金融商品を一覧で提示してくれます。

ここから先は、資金繰り改善ナビの活用方法について詳しく解説していきます。

資金繰り・資金調達をサポート

この記事をご覧になっている方は、普段から資金繰りの状況についてチェックなさっているでしょうか。freee会計のユーザーアンケートによると、定期的に資金状況についてチェックしている方は約50%、確認の方法は預金残高通帳です。

キャッシュは企業存続の命綱です。キャッシュフローや今後の資金繰り予測などは会社経営の重要な要素の一つであり、資金調達は企業継続・繁栄の重要な手段です。ただし、資金繰りや資金調達は難しい、よくわからない。そう思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、freeeでは資金繰り・資金調達をスムーズにおこなうためのサービスを提供しています。

freee資金調達:複数の金融商品を簡単に比較・申込ができる

資金を調達したいが、なにが自社に適した調達手段なのか、借入できる商品なのかがわからないという経営者の大きな悩み。最終的には税理士の言う通りにするがこれで良かったのか?と不安がつきまといます。

freee資金調達では、いくつかの質問に答えれば複数の資金調達手段から、自社に最適な商品を比較できる形で紹介。サービスは即日利用が可能で、そのままオンラインで申し込みまでが可能になります。


資金調達freee画面

事業用クレジットカード:freeeカード

資金調達、資金繰りの手段として最後にご紹介したいのが事業用クレジットカード(ビジネスカード)です。

「独立する前にクレジットカードを作っておくように」と勧められたことはありませんか?一般的に個人事業主やフリーランス、経営者などご自身で事業を運営するようになるとクレジットカードの審査に通りにくくなると言われています。

しかし、支払いを先送りする方法としてクレジットカードは有効な手段の一つです。freeeでは事業をお持ちの方に特化したクレジットカードを提供しています。ブランドはVISA、Master、American Expressといった主要国際ブランドを揃えた豊富なラインナップを揃えており、オンラインからすぐに申し込むことが可能です。

まとめ

事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。また、なかなか相談相手がいない話題でもあります。

資金調達freeeやfreee会計のデータを活用して、事業を効率的に運営していきましょう。

資金調達手段の利用可能性を診断できる「freee資金調達」

資金調達手段の利用可能性を診断できる「freee資金調達」

即日利用可能な複数の資金調達手段を、金額や利率・手数料、調達までの所要期間など調達可能性とともに見比べ、オンラインで申込できるサービスです。登録時間はわずか10分、一度情報を入力すれば自動診断を継続的に確認できます。

フリーがみなさまの「解決したい!」にお応えします。バックオフィスの悩みを一挙解決!詳しくはこちら