青色申告の基礎知識

青色申告が取り消し処分にあわないために知っておくべき基礎知識

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様々な特典が用意されている青色申告ですが、一定の条件に該当してしまうと税務署から、取り消しの処分を受けてしまうことがあります。青色申告の取り消し処分にあわず、メリットを享受するために、基礎知識を抑えておきましょう。

そもそも青色申告とはどんな制度か?

日本では申告納税制度が採用されています。つまり「納税者が自分で自分の課税金額を計算して申告、納税する」という制度です。適切な申告と納税をするためには、正しく処理をされた会計帳簿の存在が必要不可欠です。

青色申告という制度の意図としては「正しい会計処理をして申告と納税をした場合には、色々と特典を用意しますよ」というものです。つまり大前提として「正しい会計処理をしていること」が青色申告の適用を受けるための必須条件なのです。

青色申告の適用を受けた場合、申告における控除や親族に対する賃金の支払い、損失が生じた時の繰り越しなど幅広い特典を享受することができます。健全で継続性のある事業を展開していくためには、青色申告の適用を受けることは必要不可欠であるといえます。

どんなときに青色申告の承認が取り消されるのか?

上記で紹介した通り、青色申告は「正しい会計処理をして、適切に申告と納税をしていること」を条件に適用を受けることができます。従って、その条件に反するような行為をした場合、青色申告の承認が取り消されることになります。

帳簿書類の作成や記録、保存について適切になされていない

正しい会計処理というのは、単に申告書や決算書を作成して提出すれば良いというものではありません。日常的な取引に関する資料やその記録簿などを、適切に整理し、保管することまで求められています。

特に税務署から申告内容について問い合わせがあった場合、該当する資料を提示できるような状態になっていない場合には、青色申告の要件に合致しないために取り消しの対象となります。また、税務署から改善の指導があったにも関わらず、無視を続けたような場合にも同様の取り扱いになります。

会計帳簿に悪質な仮装や隠蔽がある場合

会計帳簿が適切に作成・保管されているとしても、その内容に虚偽が含まれていれば、正しい申告と納税を行ったとはいえません。売上を隠したり、架空の経費を計上したりすることで、課税のもととなる所得(儲け)はどこまでも圧縮することができてしまいます。飲食店の現金売上を念入りに確認したり、発行者や宛名がはっきりしない領収書がチェックされるのはこのような理由からです。

特に仮装や隠蔽の規模が大きく、納税額等への影響も大きい場合には青色申告の承認が取り消されることになります。また規模が小さく承認が取り消されなかったとしても、その後において改善がみられない場合には、改めて取り消されることもあります。

推計課税がされてしまう場合

本来、会計帳簿がしっかりと作成されていれば、それを基にして決算書を作成して申告をすることで正しい納税額が計算できるはずです。しかし、記載されている帳簿に不備があり、どうしても正しい決算が組めないような場合、税務署側から推計課税をされることがあります。

推計、つまり前年の数字や同業他社の数字を使うことで、売上や仕入、経費などの数字を大まかに推測して課税を行うのです。

当然、正しい会計処理を行っているとは言い難い状況ですので、やはり青色申告の承認が取り消されます。

期限後申告が続く場合

税務では、期限が厳密に定められています。所得税の確定申告であれば、その年分の申告は翌年の2月16日から3月15日(週末や祝祭日により多少のズレあり)に申告書を提出しなければなりません。その期限よりも後に提出をした場合、期限後申告ということで罰金的な税金が課されることになります。

青色申告についても期限内申告は大変重要視されています。もし二年連続で期限後に申告を行った場合、青色申告の承認が取り消されることになります。

ただし、急な事故や病気、あるいは大災害など、やむにやまれぬ事情がある場合には期限後の申告でも例外的に問題とされないことがあります。あくまでも例外で、簡単に認められるものではありませんので、できれば余裕をもって申告をするようにしたいものです。

日常的に処理を行い、余裕のある申告を!

上記で紹介した以外にも、非常に悪質な行為をしていると認定された場合には申請を取り消されてしまう場合があります。そのような事態を招かないためにも

  • ・日常的な会計処理について、溜め込まずに適宜処理を進めていく
  • ・関係する書類も含めて、整理整頓をしっかりと
  • ・申告は提出期限ギリギリではなく、余裕をもって


これらのことに注意して、くれぐれも青色申告の特典を逃すようなことがないように気をつけましょう。

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