法人のコーヒー代は業務上の必要があって支出した場合、経費計上が可能です。本記事では、コーヒー代に用いる勘定科目や具体的な仕訳例を解説します。

会議用や来客への提供、取引先とのカフェ利用など、コーヒー代を支払う場面はさまざまです。支払った際の場面によって用いる勘定科目が異なり、また法人か個人事業主かで経費計上の考え方も異なります。

法人と個人事業主の違いも説明しているので、ぜひ参考にしてください。

確定申告の基本をすべて解説！確定申告が初めてでもわかりやすい図解入りの解説記事はこちら

• コーヒー代は経費にできる？
• 法人と個人事業主の違い
• コーヒー購入の際は消費税の軽減税率に注意
• コーヒー代に用いる勘定科目
• 【消耗品費】【会議費】
• 【交際費】
• 【福利厚生費】
• 【雑費】
• 【事例で解説】コーヒー代の仕訳例
• 会議など社内用のコーヒーを購入した場合
• 得意先との接待としてコーヒー代を含めた飲食代を支払った場合
• 従業員のためのコーヒー代を福利厚生費として扱う場合
• 業務目的でカフェを利用しコーヒー代を支払った場合
• まとめ
• 確定申告を簡単に終わらせる方法
• よくある質問

会議や来客用・取引先とのカフェ利用など、業務上で支出したコーヒー代は経費にできます。

家族や友人とカフェを利用した際のコーヒー代は、業務と関連がないため経費にはできません。休憩時間にカフェを利用した際も同様です。

一人でカフェを利用した際のコーヒー代は、インターネット接続の必要があったなど業務の目的があれば経費計上が可能です。ただし食事をした場合、食事代は経費にできません。

また自動販売機で缶やペットボトルの飲料を購入した場合はレシートが発行されませんが、経費計上は可能です。購入の控えとして出金伝票などに記載し、記録を保存しておきましょう。

一般的に、法人は従業員が飲むコーヒー代を「消耗品費」や「会議費」のほか「福利厚生費」や「雑費」でも経費に計上できます。

しかし「福利厚生費」は従業員の福利厚生を目的とした経費です。そのため、一人会社や個人事業主の場合、自身のために支出したコーヒー代は「福利厚生費」に計上することはできないため注意しましょう。

飲料は、軽減税率の対象品目です。

カフェなどの店内利用ではなく、コーヒーを購入して持ち帰る場合は消費税率が8％となるため、仕訳の際は注意しましょう。

コーヒー代に用いる勘定科目を解説します。

それぞれ詳しく解説します。

会議用のコーヒー代は、一般的に「消耗品費」や「会議費」を使用します。

「消耗品費」は、耐用年数が1年以下または購入金額が10万円未満の物品に用いる勘定科目です。

「会議費」は、会議室の利用料や会議の際の飲食代など、会議に関連する費用の勘定科目です。会議費で計上する場合、支払った日付・参加者・店などの情報を記録しましょう。

【関連記事】
消耗品費とは？具体例や雑費との違い、仕訳方法について解説
会議費の勘定科目とは？ 交際費との違いや仕訳例をわかりやすく解説！

来客用や、接待目的で支出するコーヒー代は「交際費」を用いることも可能です。

「交際費」は、取引先などに対し贈答や接待を行った際の勘定科目です。

なお得意先とのカフェ利用代金を支払った場合などで、一人あたり10,000円を超えない金額であれば「会議費」として計上できます。

従業員が飲むコーヒー代の場合、「福利厚生費」も使用できます。

「福利厚生費」は、従業員の福利厚生を目的として支出する費用の勘定科目です。福利厚生費にできる条件は、「全社員が対象である」「社会通念上妥当な金額である」の2点です。

一人会社や個人事業主は、家族以外の従業員がいる場合を除き、福利厚生費は使用できないため注意しましょう。

【関連記事】
福利厚生費は課税対象？経費計上時の注意点や具体的な事例も紹介

外出先でインターネット接続や書類整理などの必要があり、カフェ利用した際は「雑費」で処理できます。

少額や頻度が少ないなどの理由で、特に管理する必要がない場合も雑費を使用してもよいでしょう。業務用のコーヒー代の支出が少ない個人事業主などが考えられます。

「雑費」は、ほかのどの科目にも当てはまらない費用に用いる勘定科目です。

【関連記事】
雑費とはどのような勘定科目？消耗品費との違いや仕訳方法などを解説

コーヒー代の具体的な仕訳例を紹介します。

会議などで出すコーヒー代の仕訳例を紹介します。

例：会議用のコーヒー代3,000円を現金で支払った
①消耗品費を使用する場合

②会議費を使用する場合

例：会議用のコーヒー代3,000円を会社のクレジットカードで支払った
購入時（消耗品費を使用）

引き落とし時

得意先への接待として、カフェや飲食店などを利用した場合の仕訳例を紹介します。

例：待ち合わせで利用したカフェでのコーヒー代を含め、得意先との接待費を現金で12,000円支払った

例：待ち合わせで利用したカフェでのコーヒー代を含め、得意先との接待費をクレジットカードで12,000円支払った

利用時

引き落とし時

従業員のコーヒー代を福利厚生費で処理する際の仕訳例を紹介します。

例：福利厚生の一環である従業員用のコーヒー代2万円を預金から支払った

例：福利厚生の一環である従業員用のコーヒー代2万円を会社のクレジットカードで支払った
支払時

引き落とし時

業務の目的がありカフェなどを利用した際の仕訳例を紹介します。

例：インターネットに接続するためカフェを利用し、コーヒー代600円を現金で支払った

例：インターネットに接続するためカフェを利用し、コーヒー代600円をクレジットカードで支払った

支払時

引き落とし時

業務で必要なコーヒー代は、経費にできます。

使用する勘定科目は状況に応じて「消耗品費」「会議費」「交際費」「福利厚生費」「雑費」を用いましょう。

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。どちらを選択するにしても、期限までに正確な内容の書類を作成し申告しなければいけません。

確定申告書を作成する方法は手書きのほかにも、国税庁の「確定申告等作成コーナー」を利用するなどさまざまですが、会計知識がないと記入内容に悩む場面も出てくるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、確定申告ソフト「freee会計」の活用です。

freee会計は、〇✕形式の質問で確定申告に必要な書類作成をやさしくサポートします。必要な計算は自動で行ってくれるため、計算ミスや入力ミスを軽減できます。
ここからは、freee会計を利用するメリットについて紹介します。

1年分の経費の入力は時間がかかる作業のひとつです。freee会計に銀行口座やクレジットカードを同期すると、利用した内容が自動で入力されます。

また、freee会計は日付や金額だけでなく、勘定科目も予測して入力します。

溜め込んだ経費も自動入力でカンタン！

freee会計は、現金での支払いも「いつ」「どこで」「何に使ったか」を家計簿感覚で入力できるので、毎日手軽に帳簿づけが可能です。自動的に複式簿記の形に変換してくれるため、初心者の方でも安心できます。

さらに有料プランでは、チャットで確定申告について質問ができるようになります。オプションサービスに申し込めば、電話での質問も可能です。

freee会計の価格・プランについて確認したい方はこちらをご覧ください。

各種保険やふるさと納税、住宅ローンなどを利用している場合は控除の対象となり、確定申告することで節税につながる場合があります。控除の種類によって控除額や計算方法、条件は異なるため、事前に調べなければなりません。

freee会計なら、質問に答えることで控除額を自動で算出できるので、自身で調べたり、計算したりする手間も省略できます。

freee会計は取引内容や質問の回答をもとに確定申告書を自動で作成できます。自動作成​​した確定申告書に抜け漏れがないことを確認したら、税務署へ郵送もしくは電子申告などで提出して、納税をすれば確定申告は完了です。

また、freee会計はe-tax（電子申告）にも対応しています。e-taxからの申告は24時間可能で、税務署へ行く必要もありません。青色申告であれば控除額が10万円分上乗せされるので、節税効果がさらに高くなります。

e-tax（電子申告）を検討されている方はこちらをご覧ください。

完成した確定申告書を提出・納税して確定申告が完了！

freee会計には、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった！」というたくさんの声をいただいています。

税理士などの専門家に代行依頼をすると、確定申告書類の作成に5万円〜10万円程度かかってしまいます。freee会計なら月額980円（※年払いで契約した場合）から利用でき、自分でも簡単に確定申告書の作成・提出までを完了できます。

余裕をもって確定申告を迎えるためにも、ぜひfreee会計の利用をご検討ください。

業務上の必要があり支出した場合は、経費にできます。

コーヒー代の経費計上に関して詳しく知りたい方は「コーヒー代は経費にできる？」をご覧ください。

支出の内容により、「消耗品費」「会議費」「交際費」「福利厚生費」「雑費」を用います。

コーヒー代の勘定科目に関して詳しく知りたい方は「コーヒー代に用いる勘定科目」をご覧ください。