勘定科目の基礎知識

自賠責保険の勘定科目は?仕訳例や経費計上の注意点も紹介

監修 西村真衣 西村税理士事務所

自賠責保険の勘定科目は?仕訳例や経費計上の注意点も紹介

自賠責保険の保険料には「損害保険料」または「車両費」の勘定科目を用います。任意保険だけでなく、強制保険の自賠責保険も経費計上が可能です。

本記事では、自賠責保険の勘定科目仕訳方法を解説します。記事の後半では、自賠責保険を経費に計上する際のポイント・注意点も解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。

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目次

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自賠責保険は経費にできる?

自賠責保険は、すべての自動車に加入が義務付けられている強制保険です。加害者が負うべき経済的な負担を補てんして、基本的な対人賠償の確保を目的としています。

自動車保険には、自賠責保険のほかに任意保険があり、こちらは自賠責保険で補償されない範囲を補うための保険です。

自賠責保険、任意保険ともに、事業用に使用している車の保険料は、経費に計上が可能です。

自賠責保険に用いる勘定科目

自賠責保険の勘定科目は「損害保険料」または「車両費」を用います。自賠責保険に用いる勘定科目について、以下で詳しく見ていきましょう。

自賠責保険に用いる勘定科目

  • 一般的に用いるのは【損害保険料】
  • 車にかかわる費用を一括で管理する場合は【車両費】

【損害保険料】

自賠責保険を計上する際に、まず一般的に用いられる勘定科目が「損害保険料」です。

損害保険料は、火災保険料や地震保険料など損害保険の支払いに用いられる勘定科目です。自動車保険の保険料も「損害保険料」の勘定科目で処理できます。

なお、自賠責保険は2~3年分の保険料を前払いでまとめて支払いますが、1年ごとにわけて期間按分する必要はありません。自賠責保険の保険料の支払いは、金額が少なく強制保険でもあることから、一括で経費計上できます。

【車両費】

車両費は、車にかかわる費用を一括で管理する際に便利な勘定科目です。ガソリン代・洗車代・ETC料金などの普段車を利用する中で日常的に発生する費用をまとめて計上できます。

さらに、車検費用や検査登録費用など、そのほか車にかかわる費用にも用いることが可能です。

自賠責保険の保険料も、「車両費」の勘定科目での処理が可能です。

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【事例で解説】自賠責保険の仕訳例

自賠責保険を経費に計上する場合の具体的な仕訳例を見ていきましょう。

【事例で解説】自賠責保険の仕訳例

  • 【損害保険料】で仕訳する場合
  • 【車両費】で仕訳する場合

損害保険料で仕訳する場合

営業車の2年契約 1.8万円の自賠責保険の保険料の支払いを、「損害保険料」で仕訳をする場合、次の通りになります。


借方貸方
損害保険料18,000円普通預金18,000円

車両費で仕訳する場合

営業車の2年契約 1.8万円の自賠責保険の保険料の支払いを、「車両費」で仕訳をする場合、次の通りになります。


借方貸方
車両費18,000円普通預金18,000円

自賠責保険を経費に計上する際のポイント・注意点

自賠責保険を経費に計上する際のポイント・注意点を以下で見ていきましょう。

自賠責保険を経費に計上する際のポイント・注意点

  • 自家用と事業用で兼用しているなら家事按分をする
  • 保険金の受け取りは個人の場合は非課税
  • 自動車保険料の支払いは所得控除の対象外

自家用と事業用で兼用しているなら家事按分をする

個人事業主が自家用と事業用で兼用している車の自賠責保険は、家事按分が必要です。経費に計上できるのは、事業用として利用している割合のみに限られます。

家事按分の方法としては、たとえば、自家用と事業用でのそれぞれの走行距離から、事業分の割合を算出して経費に計上するといった方法があります。

【関連記事】
家事按分のメリットを紹介!個人事業主が知っておくべき具体的な計算方法をわかりやすく解説

保険金の受け取りは個人の場合は非課税

個人の場合、自賠責保険を含め自動車保険の保険金は非課税であり、確定申告は不要です。個人事業主の場合、営業用であっても保険金は所得税法上非課税であることを覚えておきましょう。

一方、法人の場合は、自賠責保険の保険金は「雑収入」として処理します。

自動車保険料の支払いは所得控除の対象外

自動車保険料は自賠責保険、任意保険の自動車保険ともに経費に計上できますが、いずれも所得控除の対象にはなりません。また個人事業主の場合、家事按分が必要であることに注意が必要です。

以前は自動車保険も所得控除の対象でしたが、現在では対象外となっているので、確定申告の際には十分に注意してください。

まとめ

自賠責保険の保険料の支払いは、「損害保険料」または「車両費」の勘定科目で経費計上が可能です。

複数年の自賠責保険の保険料をまとめて支払う場合でも、期間按分は必要なく、一括で経費計上できます。なお、個人事業主で自家用と兼用している車の自賠責保険は家事按分が必要となるので注意してください。

ぜひ自賠責保険の保険料の仕訳方法を理解して、適切に仕訳しましょう。

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よくある質問

自賠責保険を経費に計上する際の勘定科目は?

自賠責保険の勘定科目は「損害保険料」または「車両費」を用います。

自賠責保険の勘定科目を詳しく知りたい方は、「自賠責保険に用いる勘定科目」をご覧ください。

自賠責保険を経費に計上する際のポイントは?

自家用と兼用であれば家事按分が必要なこと、個人での保険金の受け取りは非課税になることに注意が必要です。それに加えて、自動車保険料の支払いは所得控除の対象外であることも、あわせて知っておきたいポイントです。

自賠責保険を経費に計上する際のポイントを詳しく知りたい方は、「自賠責保険を経費に計上する際のポイント・注意点」をご覧ください。

監修 西村真衣(にしむら まい)

父も祖父も税理士という家系に長女として生まれる。実家は60年続く税理士事務所。学生結婚し、子供を授かるも、母、妻、娘の役割以外に、自分の人生も生きていきたいと2人の子供を育てながら税理士試験に合格する。自身も経営者の立場を経験しない事には、お客様の気持ちに真に寄り添うことはできないと感じ、実家の税理士事務所とは別に2021年に西村税理士事務所を開業。現在は、女性起業支援を中心に活動している。

西村真衣