勘定科目の基礎知識

印刷代の勘定科目は? 仕訳例や経費計上の注意点を紹介

監修 安田亮 安田亮公認会計士・税理士事務所

印刷代の勘定科目は? 仕訳例や経費計上の注意点を紹介

印刷代の勘定科目は、消耗品費・事務用品費・印刷製本費・広告宣伝費などさまざまあり、シーンによって一般的に用いられる勘定科目が異なります。

印刷代の仕訳には、場面ごとに適切な勘定科目を理解しておくことが必要です。

本記事では、印刷代の勘定科目その仕訳例を紹介します。

記事の後半では、印刷代を仕訳する際の注意点も解説しているのでぜひあわせてご確認ください。

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目次

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印刷代に用いる勘定科目

印刷代に用いる勘定科目は、大きく分けて6つあります。

印刷代に用いる勘定科目

  • 印刷を外部に委託した場合の費用は【印刷製本費】
  • 日常的に使用する事務用品や清掃用品などの費用は【消耗品費】
  • 文具や事務用機器などの事務用品の費用は【事務用品費】
  • 広告のためのチラシやポスターなどの印刷やコピーの費用は【広告宣伝費】
  • 印刷物の販売のための仕入れにあたる場合は【仕入高】
  • ほかの勘定科目にあてはまらない金額の大きくない費用は【雑費】

社内のコピー機での印刷、外部への印刷の依頼など、印刷にもさまざまなシーンがあり、一般的に用いられる勘定科目も異なります。

それぞれの勘定科目の概要と利用する場面について、以下で見ていきましょう。

【印刷製本費】

「印刷製本費」は、印刷物などを制作する際の費用を計上するための勘定科目です。

会社のカタログや社内のマニュアルなどの印刷を外部に委託した場合、印刷製本費で計上します。

【消耗品費】

「消耗品費」は、日常的に使用する事務用品や清掃用品など、少額の備品の購入費用に使われる勘定科目です。

コピー用紙やトナーカートリッジの購入費用などコピーや印刷にかかった費用も、消耗品費の勘定科目で計上できます。

【事務用品費】

「事務用品費」は、文具や事務用機器などの事務用品の購入費用に用いる勘定科目です。コピー用紙やトナーカートリッジなどの購入費用は、事務用品費として計上することも可能です。

事務用品の費用はまとめて「消耗品費」にすることもできます。

たとえば、消耗品と事務用品の費用を分けて管理したい場合などに、事務用品費の勘定科目が用いられます。

【広告宣伝費】

「広告宣伝費」は、商品やサービスの広告・宣伝にかかる費用に用いる勘定科目です。

広告のためのチラシやポスターなどの印刷やコピーの費用は広告宣伝費で計上できます。

【仕入高】

「仕入高」は原材料などの仕入れの費用を計上するための勘定科目です。

印刷代が、印刷物の販売のための仕入れにあたる場合などは、仕入高の勘定科目で計上できます。

たとえば、販売予定のカレンダーやポストカードの印刷を、外部の業者に依頼する際の費用は「仕入高」の勘定科目で処理が可能です。

【雑費】

「雑費」はほかの勘定科目にあてはまらない金額の大きくない費用を計上するための勘定科目です。

コピーや印刷の頻度が少ないなら雑費で計上することも可能です。

消耗品費と事務用品費・雑費の違いは?

日常的な印刷代の仕訳に、消耗品費・事務用品費・雑費のどの勘定科目を用いるか迷うこともあるかもしれません。

「消耗品費」は、具体的には以下のような費用を指しています。

消耗品の具体例

  • 帳簿、文房具、用紙、包装紙、ガソリンなどの消耗品購入費
  • 使用可能期間が1年未満か取得価額が10万円未満の什器備品の購入費

出典:国税庁「帳簿の記帳のしかた」

事務用品や清掃用品など、日常的に使用して消耗する備品の購入費用が消耗品費です。コピー用紙やトナーカートリッジの購入費用などコピーや印刷にかかった費用も、消耗品費の勘定科目で処理できます。

「事務用品費」は、文具や事務用機器の購入にかかる費用を計上する勘定科目で、消耗品費の一部に含まれます。事務用品費で計上できるものは消耗品費でも計上できます。

たとえば、事務用品と消耗品を区別したい場合には、事務用品費の勘定科目が用いられます。また「雑費」はほかの勘定科目にあてはまらない費用を計上する際に用いる勘定科目です。

一般的に、日常的に使用するものは消耗品費、少額で一時的な費用では雑費という使い分けをします。

【関連記事】
消耗品費とは?具体例や雑費との違い、仕訳方法について解説

【事例で解説】印刷代の仕訳例

印刷代の具体的な仕訳例を見ていきましょう。

【事例で解説】印刷代の仕訳例

  • 印刷を依頼した業者に支払いをした場合
  • プリンターのインク代を支払った場合
  • コピー用紙の購入費用を支払った場合
  • チラシの印刷代を振り込んだ場合
  • 外部に依頼したカレンダーの印刷代を支払った場合
  • コンビニでコピー代を支払った場合

印刷を依頼した業者に支払いをした場合

印刷を依頼した業者に印刷代30万円を振り込んだ場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
印刷製本費300,000円普通預金300,000円

プリンターのインク代を支払った場合

プリンターのインク代1万円を支払った場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
消耗品費10,000円現金10,000円

コピー用紙の購入費用を支払った場合

コピー用紙の購入費用3千円を支払った場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
事務用品費3,000円現金3,000円

チラシの印刷代を振り込んだ場合

チラシの印刷代20万円を振り込んだ場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
広告宣伝費200,000円普通預金200,000円

外部に依頼したカレンダーの印刷代を支払った場合

販売予定のカレンダーの印刷を外部の業者に依頼し、その代金50万円を振り込んだ場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
仕入高500,000円普通預金500,000円

コンビニでコピー代を支払った場合

コンビニでコピー代20円を支払った場合は、以下のように仕訳します。


借方貸方
雑費20円現金20円

印刷代を経費に計上する際の注意点

印刷代を経費に計上する際の注意点を以下で見ていきましょう。

印刷代を経費に計上する際の注意点

  • 勘定科目を途中で変更しない
  • わかりやすい仕訳方法にする

勘定科目を途中で変更しない

企業会計は一度選択した勘定科目は継続して使用し、途中で理由なく変更してはならないという継続性の原則があります。

印刷代の勘定科目も、いくつかの勘定科目が候補になるケースがありますが、一度決めた勘定科目はみだりに変更をせずに適用するようにしましょう。

わかりやすい仕訳方法にする

勘定科目は会社ごとの裁量で決めることができますが、第三者にも理解しやすい方法で仕訳する必要があります。

一般的な勘定科目を用いて、誰にでもわかりやすい方法で仕訳することを心がけましょう。

まとめ

印刷代に用いられる勘定科目は、印刷製本費・消耗品費・事務用品費・広告宣伝費・仕入高・雑費などがあり、場面ごとに一般的に用いられる勘定科目は異なります。

とくに消耗品費、事務用品費などは、どちらを適用しても間違いではないことが多いですが、一度決めた勘定科目は継続して適用する必要があります。

各勘定科目を利用する場面を理解して、適切に仕訳をしていきましょう。

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よくある質問

印刷代を経費に計上する際の勘定科目は?

印刷代の勘定科目は、印刷物などを制作する費用であれば「印刷製本費」、日常的なコピー用紙の購入費用などであれば「消耗品費」や「事務用品費」、宣伝・広告にかかる費用であれば「広告宣伝費」がそれぞれ用いられます。

また、印刷物の販売のための仕入にあたる場合などは「仕入高」、一時的に発生した少額な費用であれば「雑費」で処理します。

印刷代を経費に計上する際の勘定科目を詳しく知りたい方は「印刷代に用いる勘定科目」をご覧ください。

印刷代を経費に計上する際の注意点は?

印刷代の仕訳も、勘定科目を途中で変更しない、第三者にもわかりやすい勘定科目にするなど基本的なポイントを押さえておく必要があります。

印刷代を経費に計上する際の注意点を詳しく知りたい方は「印刷代を経費に計上する際の注意点」をご覧ください。

監修 安田 亮(やすだ りょう)

1987年香川県生まれ、2008年公認会計士試験合格。大手監査法人に勤務し、その後、東証一部上場企業に転職。連結決算・連結納税・税務調査対応などを経験し、2018年に神戸市中央区で独立開業。

監修者 安田亮