副業の基礎知識

副業したら所得税はいくら?計算法と副業○○万円の税額診断が簡単無料でできる

公開日:2017/09/19
最終更新日:2020/02/17

副業の所得税はいくら?計算法と副業〇〇万円の税額診断が簡単無料でできる

副業の所得税がいくらになるか、副業をされているサラリーマンの方は気になるところです。

副業の場合は、行っている副業の種類に応じて、所得の種類が異なります。副業の所得は発生の原因別に10種類に分類され、それぞれに税率が決まっていますので、適用される税率に基づき税額を計算します。

確定申告をすると、追加で税金を支払う場合、源泉徴収をされていた方が還付を受けられる場合もあります。

この記事では、副業の所得税の計算方法を解説し、簡易な税額診断のツールもご案内しています。

目次

副業と本業の所得から税額を計算する

所得税のことを考えるときには、収入と所得の違いを知っておく必要があります。

「収入」とは、売上そのものの金額です。給料の場合は所得税や住民税、社会保険料などが引かれる前の額面を指します。

「所得」とは収入から経費を引いたものです。税金はこの所得の金額にかかります。

本業の給与は、給与所得に対して毎月源泉徴収され、さらに年末調整されており、納め過ぎた税金は年末に精算され、12月の給与の支払いの時に調整を受けることになります。

これに対して、副業の場合は、源泉徴収されていることや、経費を差し引いて所得を算出し税額を計算します。副業の所得が20万円以上の場合は、確定申告をして所得を確定させ、税金の計算をし、納め過ぎていた税金の還付を受けるか、あるいは、さらに納税をすることになります。

副業も本業も所得の金額に税率をかけたものが所得税の金額です。つまり、1年間の所得の金額と税率がわかれば、所得税がいくらになるかがわかります

あなたが該当する所得を計算 給与所得、事業所得、不動産所得、雑所得の計算方法

所得税の法律では、収入がどのように発生したのかを考えて10の種類の所得に分類しています。

副業の場合、アルバイト・パートなら給与所得、不動産からの家賃収入であれば不動産所得、個人事業主として事業をしていれば、一定の要件のもとに事業所得として認められる場合があり、単発の原稿執筆などは雑所得として課税されます。

副業といっても、所得の金額の計算方法が異なりますので、どのように計算するか説明します。

所得金額を計算する

給与所得の計算方法

給与所得はあらかじめ、この1年間の給料なら経費はこれだけという額(給与所得控除)が決まっています。副業がアルバイトやパートの場合、本業・副業のいずれも給与所得になるため、本業の1年間の給料と副業の1年間の給料を足して、そこから給与所得控除を差し引いたものが給与所得金額です。

「給与所得金額=1年間の給与合計金額-給与所得控除」

給与所得が本業の1社のみの場合も、確定申告書には給与収入と給与所得金額の両方とも記載箇所があるので、違いがあるということは知っておきましょう。

※平成29年度から令和元年度の給与所得控除の金額は、以下のように変更になっているので注意しましょう。

<平成29年度から令和元年度分までの給与所得控除>

給与等の収入金額
(給与所得の源泉徴収票の支払金額)
給与所得控除額
1,800,000円以下 収入金額×40%
650,000円に満たない場合には650,000円
1,800,000円超 3,600,000円以下 収入金額×30%+180,000円
3,600,000円超 6,600,000円以下 収入金額×20%+540,000円
6,600,000円超 10,000,000円以下 収入金額×10%+1,200,000円
10,000,000円超 2,200,000円(上限)
給与所得の計算方法

クラウドソーシングや内職を毎年継続して行う場合は、事業所得に該当する可能性があります。事業所得は、売上(収入)から経費を差し引いたものが所得金額になります。もしも事業所得で青色申告している場合は、青色申告特別控除を差し引くことができます

事業所得金額=売上-経費-青色申告特別控除(10万円又は65万円)

不動産所得の計算方法

副業でマンションやアパートの賃貸をしている場合は、不動産所得になります。不動産所得は、売上(家賃や礼金収入)から経費を差し引いたものが所得金額になります。不動産所得も事業所得と同じく青色申告をすることができます。

不動産所得金額=売上-経費-青色申告特別控除(10万円又は65万円)

雑所得の計算方法

アフリエイトや単発のライティングなどは、事業の規模ではないので雑所得になります。

雑所得は売上(家賃や礼金収入)から経費を差し引いたものが所得金額です。青色申告はできないため、青色申告特別控除はありません。

雑所得金額=売上-経費

所得金額の合計は雑所得のマイナスに注意

それぞれの所得金額を求めたら、その金額を合算します。不動産所得や事業所得でマイナスが出た場合は他の所得と通算することができます。雑所得でマイナスが出た場合は、他の所得と通算することができないので注意しましょう。

課税所得の計算方法 所得の合計から控除を差し引く

所得金額の計算方法を説明しました。所得金額から所得控除を差し引いた金額に税率を掛けて税額を求めます。確定申告書では「課税される所得金額」と記載されます。

課税される所得金額=所得金額-所得控除

※「所得控除」とは、養っている家族の人数や医療費にお金が多くかかった、生命保険や地震保険の支払いがあるなど、個々の人ごとに生活に必要なお金を考慮するために設けられている控除のことをいいます。これは所得税の計算の途中で所得金額から差し引かれます。

最低でも申告する人自体の控除である基礎控除が38万円あります。それ以外の所得控除は、計算して控除額を求めなければならないため、所得税の金額をざっと計算する場合は、所得控除を38万円として計算してもよいでしょう。

所得税計算 課税所得に税率をかける

課税される所得にその所得金額に応じた税率をかけ所得税額を求めます。

所得税額=課税される所得金額×所得税の税率

日本の所得税の制度は、累進課税制度です。累進課税制度は、所得が高くなればなるほど税率が高くなるという制度です。税率は政府の制作などで、変更が多いです。今は5%から45%の7段に分かれています。所得税の金額を簡単に計算できる速算表があります。

<平成27年度以降分の所得税の税率>

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

国税庁HPより|No.2260 所得税の税率

※住宅借入金控除や政党などへの寄付金がある場合(税額控除)は、所得税の金額から直接控除することができます。また、東日本大震災からの復興を図るため、平成49年まで所得税額の2.1パーセントが復興特別所得税として加算されます。

納付金額=所得税の金額-税額控除+復興特別所得税

毎月のお給料などから差し引かれている所得税は、税金の前払いです。確定申告で支払う金額は、上記で計算した金額と毎月差し引かれている所得税の金額の差額になります。

支払う所得税の金額が大きくなると、いざ支払うときにお金を用意することが困難になる危険性もあります。概算で良いので、定期的に所得税の金額を計算しておきましょう。

もちろん差し引かれている所得税の金額の方が大きい場合は還付されます。

副業の金額によって確定申告をするかどうかについては、関連記事を参照してください。

【関連記事】
副業で確定申告をしないといけないのはいくらから?

所得税の納付方法と注意

確定申告で所得税を納付する方法は主に現金納付と振替納税の2つです。

現金納付は翌年の3月15日まで

所得税の納付書は確定申告書と同じ封筒で送付されてきます。納付書には金額が記載されていないので、支払い金額を記載し、所轄税務署の納税窓口や、銀行、郵便局で支払います。納付期限は、確定申告書の提出期限である翌年3月15日です。

※コンビニでは納付できないので注意が必要です。

振替納税なら納付書の作成不要

自ら指定した口座から自動で引き落としされる納付方法です。納付書を作成する必要はありません。毎年4月中旬(20日)に自動で引き落としされます。

※確定申告書の提出期限である翌年3月15日までに「預貯金口座振替依頼書」を提出することが必要です。

このほかにe-Taxで納付したり、クレジットカードで納付する方法もあります。

所得税の金額を常に把握し準備しておかないと、確定申告時期に支払えない場合もあります。ぜひこの記事を参考に、所得税の金額を普段から把握するようにしましょう。

本格的に確定申告の必要がある場合は、その準備も重要です。

もし副業したらどれくらいの税金がかかる?

すでに副業している方やこれから副業を考えていらっしゃる場合は、ご自身の所得税・住民税・社会保険料がいくらになるのか把握する必要があります。

また、同じ副業でも白色申告と青色申告の場合で大きく納税額が異なることもありますので、確定申告の際に慌てないためにも、一度無料診断をしてみるのが良いでしょう。確定申告ソフトのfreeeが無料で提供する「副業の税額診断」では、最短1分・登録不要で税額を診断することができます。

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まとめ

副業をされている方や、これから副業を考えていらっしゃる方は、ご自身の所得税額がいくらになるか算出方法を理解しておきたいところです。

副業の所得税額について、収入と所得は異なること、所得の発生原因の種類ごとに、異なる税率が適用されること、収入から経費や控除を引いたもの=所得に対して、それぞれの税率を掛けて算出することをご説明しました。

所得税の納付方法は現金納付と振替納付があり、振替納付の場合は納付書の作成が不要なうえ、e-Taxやクレジットカードによる納付も可能です。

副業の税額診断」ツールを使って、税額がいくらか、白色申告と青色申告でどれくらい違うか確認して、副業の確定申告を簡単・お得に進めましょう。

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