開業の基礎知識

フリーランスの確定申告

フリーランスとは

フリーランスの人は、1年間で儲けた金額やそれにともなう税金の額を確定申告しなければなりません。確定申告となると「何をしたらいいの?何か特別なことは必要?」と不安に思うフリーランスの人も多いでしょう。しかし、確定申告のことを知っておくと、税金が安くなるなど有利なこともたくさんあります。
ここでは、フリーランスの人向けに確定申告の基礎、注意点、手続き申告方法までさまざまな情報をご紹介します。

目次

確定申告とは

フリーランスにとっては切っても切れない確定申告。まず、確定申告とはいったい何なのでしょうか?
簡単にいうと「1年間の収入や支出、儲けはこうだったので、これだけ税金払います」というのを自分で計算して、税務署に申告すること。この申告を確定申告といいます。

確定申告が必要な場合と必要でない場合がある

タイトルを見て「あれっ、確定申告が必要でない場合もあるの?」と思われた人もいるかもしれません。実はフリーランスで確定申告する場合には「絶対にしないといけない場合」と「しなくてよい場合」の2種類あります。では、それぞれを見ていきましょう。

①所得と所得金額

確定申告の要不要の判断の基本となるのが「所得」と「所得金額」です。
生活しているとさまざまな収入があります。本業の事業の収入だったり、副業の収入だったり、預金の利息も収入といえます。確定申告では、こういった収入がどのように発生したのかを考えて10の種類に分類しています。これを「所得」といいます。
例えば、本業の事業だと「事業所得」、アパートを貸していたら「不動産所得」、預金の利息は「利子所得」などです。フリーランスの所得は「事業所得」になります。
「所得に対していくら税金を支払います」という計算の基になるのが「所得金額」です。
「所得金額」とは、売上などの収益から仕入や経費などの費用を差し引いた金額いわばもうけです。

所得金額=収益-費用

所得についてまとめると以下のようになります。
「所得」…収入の種類
「所得金額」…収益から費用を差し引いたもうけ。税金の計算の基になる。

②「絶対にしないといけない場合」と「しなくてよい場合」

ではフリーランス確定申告を「絶対にしないといけない場合」と「しなくてよい場合」の違いは何でしょう。その違いはずばり「納める税金」があるかないかです。
実は、納める税金がない人は確定申告をしなくてもよいことになっています。これはフリーランスでも同じです。では、納める税金がないとはどういう状況をいうのでしょうか?
フリーランスの場合、所得金額が38万円以下の場合は納める税金がありません。確定申告には、その人が存在することに対する控除「基礎控除」が38万円あり、それ以下の所得であると納める税金が出ない仕組みになっているからです。
※確定申告しないと銀行からの融資ができなかったり、子供を保育園などに入園させるときに必要な収入証明が発行できなかったりということがあります。確定申告をするしないについての判断をするときには、そうしたことも考慮に入れる必要があります。

節税のコツ

所得税は、所得金額(儲け)にかかります。そのため所得金額をいかに低く抑えることができるか。ここが節税のポイントとなります。

①経費にできるものはもれなく経費にする

所得金額は儲けです。経費が増えると儲けが減るので税金が安くなります。とはいえ、経費を水増しするということではありません。実は経費として認められるものは、漏れなく経費にしようということです。 フリーランスの場合100%仕事用で使っていないが、何割かは仕事に使っているという経費が結構あります。例えばフリーランスの人が事務所として使っている場所は、自宅も兼ねていることが多いのではないでしょうか。その場合、水道代や電気代などは生活にも使いますし、仕事でも使います。こうしたケースでは、仕事で使っている分について経費にすることができます。

仕事に使っている金額=支払金額×仕事で使っている割合(事業割合)

これを「家事案分」といいます。仕事で使っている割合「事業割合」の決め方は以下のとおりです。
家賃や固定資産税…自宅の総面積の中に仕事場の面積がいくらか=「面積割」
電気代や水道代…1日の中でどれだけ業務をしていたかの時間=「業務時間」
自家用と仕事用の車…「走行距離」

事業割合については1か月~2か月程度統計をとってみるのもいいでしょう。また、その統計結果は保存しておいてください。大事なのは「きちんとした証拠に基づいて計算しています」ということを見せることです。

②青色申告を選択

節税対策の1つして青色申告があります。日本は申告納税制度をとっているので、確定申告は納税者が自分で利益や税金の金額を計算し、申告・納税しなければいけません。しかし、正しい利益や税金の金額を計算するためには確定申告時期だけではなく、普段から日々の取引をより正確に帳簿付けをしておく必要があります。「普段から正確な帳簿付けをしている人には優遇しますよ」というのが青色申告です。
青色申告にはいろいろ条件がありますが、青色申告をするだけで10万円や65万円の控除を受けることができます。10万円控除、65万円控除とは、「収益-費用」の儲けからさらに10万円または65万円を引いてくれること。かなりお得ですね。日々の仕事に追われ、帳簿付けまで手が回らないというフリーランスの方も多いと思われますが、がんばるだけの甲斐はあります。
開業初年度に青色申告するためには、開業2か月以内に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。青色申告承認申請書は「開業freee」を使って作成しましょう。「開業freee」は、簡単な質問に答えるだけで、すぐに青色申告承認申請書などの必要な書類を自動で作成できます。しかも費用は無料です。

まとめ

フリーランスの人は毎年、1年間に得た儲けや税金の額を計算し、確定申告をしなければなりません。税金の額を計算する際、いくつかの節税のポイントがあります。確定申告は納税者自ら申告するので、節税の方法を知っているかどうかで納める税金が変わります。この記事を参考にぜひ賢い確定申告を行ってください。

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