最終更新日:2021/10/12

フリーランスはクレジットカードの審査に通りにくい、と聞いたことはありませんか?実際、会社勤めの時よりも収入が高いにも関わらず、クレジットカードの審査に落ちてしまった経営者やフリーランスの方は少なくありません。
しかし、フリーランスとして仕事をしていく上でクレジットカードがあると非常に便利です。
本記事では、フリーランスがクレジットカードの審査に通りにくい理由や、審査を通過するコツ、おすすめのクレジットカードと活用方法について紹介します。
目次
フリーランスがクレジットカードの審査に通りにくい理由
毎月決まったお給料が入金される会社員と比較すると、フリーランスはクレジットカードの審査に通りにくいという実情があります。
フリーランスには仕事の波があり、収入の安定性に欠ける側面があるためです。クレジットカード会社からするとカードの支払い遅延は極力避けたいため、フリーランスや起業家は審査に通りにくいのです。
実際、80歳過ぎの方や大学生が審査を通過したクレジットカードに、2社を経営する若い経営者が同時期に審査に落ちた、という話もあります。
個人用のクレジットカードは独立前に作っておこう
独立するとやらなければならないことが多く、極力ストレスや雑務は減らしたいところです。審査に通りやすいカードを調べる手間や、「審査に落ちたらどうしよう」と不安を感じる時間を減らすためにも、会社勤めをしているうちに個人のクレジットカードを作っておきましょう。
フリーランスとして仕事をする上で、クレジットカードがあると非常に便利です。
例えば、定期的に引き落としされるサービスの決済をカードの自動引き落としにすれば、いちいち振り込みをする手間が省けます。事業の備品や書籍の購入にネットショッピングを利用する際も、クレジットカードがあれば素早く決済できます。
フリーランスが独立後にクレジットカードを持つためのポイント
独立後にどうしてもクレジットカードが必要になった場合、必ずしも審査に落ちるとは限りません。
個人向けのクレジットカード
クレジットカードは、その発行元が流通系か、銀行系か、信販系かなどによって分類されます。個人向けのクレジットカードは特に流通系が審査に通りやすいと言われています。
個人事業主・フリーランス・法人向けのクレジットカード
事業経費を支払うことを目的としたクレジットカードを、「ビジネスカード」「法人カード」「コーポレートカード」などと呼びます。
事業向けのクレジットカードのなかには、フリーランスや個人事業主など小規模事業者向けに作られたものもあるため、そういったカードに申し込むのも方法の一つです。
事業用口座と紐づいたデビッドカードの活用
クレジットカードの審査に自信がない場合は、デビッドカードも選択肢の一つです。例えばPayPay銀行では事業用のVISAデビッドカードを提供しており、事業用の銀行カードとデビッドカードが一体となっています。
デビッドカードは即時引き落としのため、クレジットカードほど厳しい審査はありません。クレジットカードのように支払いを先延ばしにすることはできませんが、ネットショッピングなどをメインの目的とする場合はデビッドカードでも事足りるでしょう。
クレジットカード審査のポイント
個人向けクレジットカード、事業向けの法人カードに関わらず、カード審査を申し込む際にはいくつかポイントがあります。必ず審査に通るとは言えませんが、最低限以下の点を押さえておきましょう。
過去にカードの支払いを遅延していないか
もしすでにクレジットカードをお持ちであれば、そのカードの利用履歴がチェックされます。過去に支払い遅延やキャッシングを利用していなければ審査に通過する可能性は高いでしょう。
開業届を出しているか
開業届を提出しているかどうかも重要です。法人とは異なり、個人事業には登記制度がなく、開業届を提出しなくても罰則はありません。しかし、開業届を提出することで社会的な信用が増します。
開業届について調べたり、届出を手に入れるのが面倒な方は、freee開業の利用がお勧めです。freee開業は無料で利用できるサービスで、ステップに沿って情報を入力するだけで正確に開業届の記入が完了します。他に提出が必要な届出もあわせて出力可能です。
固定電話があるかどうか
クレジットカードに申し込む際、固定電話の記入が必須になっているケースがあります。自宅に固定電話がない場合は、IP電話でもいいので番号を持つことをおすすめします。
フリーランスと法人クレジットカード(ビジネスカード)
前述したように、クレジットカードには個人カードと法人カードがあり、フリーランスとして仕事をする際は、事業用の法人カードを持つことをお勧めします。事業用のカードを持つと、下記のようなメリットがあります。
経理管理 | 個人用のカードで決済するとプライベートの出費と混同しがちだが、事業用のカードを持てば何に経費を使ったか管理しやすくなる。会計ソフトと連携させればさらに便利。 |
年会費を経費計上できる | 個人用クレジットカードの年会費は経費として計上できないが、事業用クレジットカードの年会費は経費にできる。 |
資金繰り対策 | 突発的に資金が必要になった際、クレジットカードで決済すれば支払いを1-2ヶ月遅らせることができる。資金繰り対策として有効。 |
限度額 | カードによっては、会計ソフトのデータを元に利用額を柔軟に変更できる。 |
最も大きなメリットは、経理管理と資金繰りへの活用でしょう。フリーランスとして活動していく上で避けてて通れないのが確定申告です。確定申告をスムーズに行うためには、日々の経理をいかに効率よく、わかりやすくするかが重要になります。
また、手元に現金が不足している際に、クレジットカードで決済をすれば支払いを先延ばしにすることが可能です。
フリーランスがクレジットカードを選ぶポイント
フリーランスにとって多くのメリットがあるクレジットカードですが、「どれを選べば良いかわからない」と、迷う方も少なくありません。
クレジットカードを作る際は、下記の項目をチェックしながらご自身に合ったカードを選ぶことが大切です。
- 年会費
- 限度額
- 付帯サービス(空港ラウンジの利用や旅行保険)
- ポイント還元率
- 割引サービスなど(飲食店など各種サービスの割引)
ビジネスカードの場合、年会費は経費計上可能と前述しましたが、独立したての頃はよほどカードの利用額が大きくない限りは年会費も節約した方が良いでしょう。最初は年会費無料のカードから始め、利用額が上がったり、付帯サービスを利用するメリットがある場合に、ゴールドカードやプラチナカードの申し込みをするのが無難です。
事業運営には法人カードの活用は必須
経理の効率化、ポイントや特典活用、資金繰りなど、事業用クレジットカードには多くのメリットがあります。経営者であれば、一枚は持っておきたいところです。
しかし、「起業・開業するとクレジットカードの審査に通りにくくなるのでは?」と不安に思う方や申し込みをためらう方も少なくありません。
そこでfreeeでは、事業を運営されている方に特化したクレジットカードを提供しています。忙しい方でもすぐに申し込みできるよう、オンラインからの申し込みが可能です。カードブランドは、Mastercard・VISA・American Expressといった主要国際ブランドのため、海外出張でも安心してお使いいただけます。
freee Mastercard

freee Mastercardは、ライフカード株式会社が発行する事業用クレジットカードです。一般カードは年会費永年無料、ゴールドカードの年会費は2,200(税込)円で、初年度は無料です。申し込みはどちらもWebで完結でき、最短4営業日で発行可能です。
決算書がなくても代表者の本人確認資料だけで申し込みでき、入会可能か事前に診断をすることもできます。利用限度額は10~300万円、freee会計2,000円分ディスカウントクーポンや税理士・会計士などへの無料相談特典が付帯します。
ゴールドカードには海外・国内旅行保険や国内空港ラウンジの無料利用サービスも付帯。1,000円につき1ポイントが貯まり、1,000ポイントでJCBギフト券5,000円分と交換可能です。
freee VISAカード
三井住友カードが発行する法人カード。カードブランドは、シェアNo.1国際ブランドのVISA。freee Mastercard同様に決算書不要、代表者の本人確認資料だけで申し込み可能です。
freee VISAクラシックカードの年会費は初年度無料、次年度以降も前年度の利用額が50万円以上など条件を満たせば無料になります。※条件を満たさない場合は年会費825円(税込)がかかります。
freee VISAゴールドカードの年会費は初年度無料、2年目以降は11,000円(税込)ですが、クラシックカード同様に条件を満たせば最大6,000円引きになります。
利用限度額は50万円~150万円、freee会計2,000円分ディスカウントクーポンや税理士・会計士などへの無料相談特典に加え、国内外数千ヶ所の福利厚生サービスを割引料金で使えるなどの充実した付帯サービスを提供しています。
ゴールドカードには、海外・国内旅行保険や国内空港ラウンジの無料利用サービスが付帯、1,000円につき1ポイントが貯まります。
freeeセゾンプラチナ ビジネスカード
セゾンカードとアメリカン・エキスプレスが提携・発行するプラチナカード。多くのプラチナカードは入会するためにインビテーション(招待)が必要ですが、freeeセゾンプラチナ ビジネスカードは招待不要で、Webから申し込みが可能です。
年会費は22,000円(税込)ですが、年間200万円以上のショッピング利用で翌年度が11,000円(税込)に優遇されます。
特筆すべき点は、freee会計のデータ活用によって利用可能額が柔軟に設定可能な点です。この仕組みにより、高額な広告宣伝費やサーバー費用、法人税の支払いなどにも対応できます。
また、24時間365日対応のコンシェルジュサービス、1,200ヵ所以上の空港ラウンジが使えるプライオリティパスが無料など、プラチナカードならではの充実した付帯サービスも特徴の一つ。カードの利用で貯まる「永久不滅ポイント」には有効期限がなく、航空会社のマイルにも交換可能です。