法人カードのステータスとは、カードのグレードや格付けを示す指標です。一般カード・ゴールドカード・プラチナカードのようなランクで区分されます。ステータスが高いカードほど、利用可能枠の上限が大きくなり、空港ラウンジ利用やコンシェルジュサービスなどの付帯サービスが追加される傾向があります。
本記事では、法人カードのステータスの仕組みや審査基準、ステータスを高めるための具体的な方法などを解説します。
目次
- 法人カードのステータスとは?
- ステータスが高い法人カードを持つメリット4選
- 1. 取引先・金融機関からの信用力が高まる
- 2. 利用可能枠が高く、高額な経費・設備投資にも対応できる
- 3. 出張・接待・保険など業務を支える付帯サービスを活用できる
- 4. 経費支出をそのままポイントとして還元できる
- ステータスが高い法人カードを持つデメリット2選
- 1. 審査が厳しい傾向にある
- 2. 年会費が高い
- おすすめの法人カード
- ステータスの高い法人カードで重視される3つの審査基準
- 1. 法人の設立年数・経営実績
- 2. 売上規模・決算内容
- 3. 代表者個人の信用情報
- 法人カードの審査に要する時間は?
- 法人カードのステータスを高める3つの方法
- 1. 継続的な利用実績を積み重ねて招待を待つ
- 2. 利用可能枠の引き上げを申請する
- 3. カード会社に直接アップグレードを相談する
- 資金繰り・資金調達をサポート
- まとめ
- よくある質問
法人カードのステータスとは?
<図解ご提案箇所>
法人カードのステータスとは、カードのランクを指します。主なランクは以下の4つです。
- ブラック
- プラチナ
- ゴールド
- 一般
ランクが上がるほど審査は厳しくなりますが、その分、利用可能枠の拡大や付帯サービスの充実といった恩恵を受けられます。
ただし、最上位であるブラックカードは原則としてカード会社からの招待制です。そのため、自社で新規発行を検討する際は、プラチナランクまでを目安に行うのが現実的といえます。
ステータスが高い法人カードを持つメリット4選
ステータスの高さはコストに直結するため、具体的なメリットを把握することが重要です。とくに信用力や資金管理への影響を理解しておくと、自社に適したカードを判断しやすくなります。
ステータスが高い法人カードを持つ主なメリットは、以下の4つです。
ステータスが高い法人カードを持つメリット4選
- 取引先・金融機関からの信用力が高まる
- 利用可能枠が高く、高額な経費・設備投資にも対応できる
- 出張・接待・保険など業務を支える付帯サービスを活用できる
- 経費支出をそのままポイントとして還元できる
なお、法人カード(ビジネスカード)全般のメリットについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
1. 取引先・金融機関からの信用力が高まる
法人カードの審査では、法人の設立年数・売上規模・代表者の信用情報などが総合的に評価されます。ステータスの高いカードを持っていること自体が、一定の審査を通過した法人であることの証明になります。
たとえば、商談後の会食における支払いでステータスの高いカードを利用すれば、取引先に対して財務基盤が安定しているという印象を与えやすくなるでしょう。
なお、ステータスの高いカードを保有していることが、金融機関からの信用を直接的に押し上げることは稀です。
しかし、延滞なくカードを使い続けている実績は、将来的な融資審査において、誠実な支払い能力を示す間接的な材料となります。また、カード会社からの信頼向上による利用可能枠の増枠にもつながります。
2. 利用可能枠が高く、高額な経費・設備投資にも対応できる
ステータスの高い法人カードは、一般的な法人カードと比べて利用可能枠が大きく設定される傾向があります。利用可能枠に余裕があると、高額な支出が発生する場面でも資金繰りを安定させられます。
具体的には、以下のようなケースです。
- 大量仕入れやシステム導入費、広告費などの高額な経費を一括で決済する場合
- 複数人分の出張費や接待交際費をまとめて支払いたい場合
ただし、利用可能枠は売上規模や財務状況などをもとにカード会社が個別に判断します。そのため、ステータスの高いカードでも、希望どおりの枠が設定されるとは限りません。導入前に自社が必要とする決済額が初期設定枠内に収まるか、または必要に応じて一時的な増枠申請が可能かを確認しましょう。
3. 出張・接待・保険など業務を支える付帯サービスを活用できる
ステータスの高い法人カードなら、出張や接待に関わる付帯サービスも利用できます。内容はカードによって異なりますが、以下のような内容は一般的によくみられます。
- 空港ラウンジの無料利用
- コンシェルジュサービス
- 旅行傷害保険・航空機遅延補償
- ホテル・レストラン優待
たとえば、コンシェルジュに会食先や移動手段の手配を依頼すれば、担当者が調査や予約に時間を割く必要がありません。また、旅行傷害保険や航空機遅延補償が付帯されていることで、海外出張時に発生し得るトラブルへの備えにもなります。
4. 経費支出をそのままポイントとして還元できる
法人カードで経費を支払うと、利用金額に応じてポイントが付与されます。ステータスの高い法人カードは、一般的な法人カードと比べて還元率が高く設定されていることが多く、経費支出を効率的にポイントへ転換することが可能です。
決済額が大きい法人ほど、還元率の違いが明確な金額差となって表れます。たとえば年間1、000万円の経費をカード決済する法人であれば、還元率が0.5%異なるだけで年間5万ポイントの差が生じます。
貯まったポイントは、カード利用料金への充当や航空マイルへの交換などに活用可能です。出張頻度が高い法人なら、経費決済で貯めたマイルを航空券に充てて出張コストを抑えられます。
ただし、還元率やポイントの使途はカードごとに異なります。年会費と還元率のバランスを踏まえ、自社の決済規模に見合ったカードを選びましょう。
法人カードで効率的にポイントを貯める方法については、以下の記事で解説しているため、あわせてご覧ください。
ステータスが高い法人カードを持つデメリット2選
ステータスが高い法人カードはメリットが多い一方、年会費や審査基準の面でデメリットを感じる場合もあります。
主なデメリットは以下のとおりです。
- 審査が厳しい傾向にある
- 年会費が高い
デメリットを事前に把握し、納得したうえで導入するかどうか決めましょう。
1. 審査が厳しい傾向にある
ステータスの高い法人カードは、一般的な法人カードと比べて審査が厳しい傾向にあります。
明確な審査基準は公表されていませんが、事業内容や財務状況、代表者個人の信用情報などが総合的に判断されるといわれています。そのため、設立間もない法人や決算内容が不安定な時期は、審査を通過しにくいでしょう。
審査落ちのリスクを避けるためにも、申し込む前には自社の財務状況や代表者の信用情報を客観的に把握しておきましょう。
2. 年会費が高い
ステータスが高い法人カードは、ランクに比例して年会費も高額になりやすいです。プラチナランクでは、数万円以上の年会費がかかるケースもあります。
さらに、追加カードの発行に手数料を要することもあるため、従業員にもカードを持たせたい場合は、維持コストが想定以上にふくらむ可能性がある点に注意しましょう。
おすすめの法人カード
法人カードとしておすすめしたいのが「freeeカード Unlimited」です。
主な特徴は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 無料 |
| 利用可能枠 | 最大5億円 |
| ポイント還元率 | 0.5%(月間のカード利用額が50万円未満は0.3%) |
| 外貨決済手数料 | 無料 |
| 追加カード | 枚数無制限・無料 |
| 国際ブランド | VISA |
freee会計と連携すれば、カード決済後の明細が自動で取り込まれます。繰り返し利用する取引については自動仕訳にも対応しており、日々の入力作業の削減につながります。
また、広告費や海外SaaS利用料など外貨建て決済が多い企業にとって、外貨決済手数料が無料である点はコスト面での大きなメリットです。
経費管理を効率化したい法人や、外貨建て決済を多く利用する法人の方は、「freeeカード Unlimited」の導入をご検討ください。
ステータスの高い法人カードで重視される3つの審査基準
ステータスの高い法人カードの審査では、カード会社が法人の支払能力を多角的に判断します。審査基準は公表されていませんが、一般的には以下の3つが重視される傾向があります。
審査基準
- 法人の設立年数・経営実績
- 売上規模・決算内容
- 代表者個人の信用情報
なお、法人カードの申込手順については、以下の記事もあわせてご覧ください。
1. 法人の設立年数・経営実績
法人の設立年数や経営実績は、審査において事業の安定性や継続性を判断する重要な材料です。
設立から年数が経過しているほど倒産リスクが低いとみなせるため、一定の年数を申込条件として明示しているカード会社もあります。
ただし、設立年数だけで審査結果が決まるわけではありません。設立1年目から申し込めるカードも存在しますし、数年の経営実績があっても財務状況などの別要因で審査に通過できないこともあります。経営実績はあくまで審査要素のひとつと考えましょう。
2. 売上規模・決算内容
売上規模や決算内容も、法人の支払能力を判断する材料です。年間売上や従業員数、取引量などをもとに、利用可能枠の上限や審査通過の可否が判断されます。
決算内容については黒字が望ましいものの、直近で改善傾向が見られる場合や、代表者の信用情報に問題がない場合は赤字決算でも審査を通過できるケースがあります。一方で、黒字決算を条件とするカード会社もあるため、事前の確認が必要です。
3. 代表者個人の信用情報
法人カードの審査では、法人の状況だけでなく代表者個人の信用情報も審査対象です。審査では、信用情報機関に登録された以下の情報が参照されます。
- ローンの借入状況
- クレジットカードの利用状況
- ローンやクレジットカードの申込履歴
- 返済遅延・滞納・債務整理などの履歴の有無
たとえば法人の決算が黒字でも、代表者個人に返済遅延の履歴があると、高いステータスの法人カードの審査に通過するのは困難です。反対に、設立間もない法人でも、代表者個人の信用情報に問題がなければ、審査を通過できる可能性があります。
自身の信用情報は、信用情報機関への開示請求で確認可能です。申込前に自らの信用情報を把握し、審査対策を考えておきましょう。
法人カードの審査に要する時間は?
法人カードの審査にかかる時間は、一般的に数日〜数週間程度とされています。ステータスの高いカードは審査項目が多く、確認に時間がかかる傾向にあります。一方、オンラインで申し込めるカードなら、数日以内に審査結果が出ることも珍しくありません。
審査期間は法人の設立年数や売上規模、代表者の信用情報に加え、提出書類の正確性も影響を受けます。書類に不備や不足がある場合は追加提出が必要となり、審査が長期化してしまいます。
利用開始の時期が決まっている場合は、各カード会社の公式サイトで最短発行日数を事前に確認し、余裕をもって申し込むことが重要です。
法人カードのステータスを高める3つの方法
ステータスを高める代表的な方法は、以下の3つです。
法人カードのステータスを高める3つの方法
- 継続的な利用実績を積み重ねて招待を待つ
- 利用可能枠の引き上げを申請する
- カード会社に直接アップグレードを相談する
1. 継続的な利用実績を積み重ねて招待を待つ
法人カードのステータスを高める方法のひとつに、カード会社からの招待(インビテーション)があります。招待とは、カード会社が利用実績を評価し、優良な顧客に対して上位カードを案内する仕組みです。
到達基準は明確に公表されていませんが、一般的には利用年数や累計の利用金額などの実績が評価対象です。とくに、毎月一定額以上の利用を継続している場合、カード会社側が安定した利用者と判断しやすく、招待の対象となる可能性が高まるでしょう。
招待経由のランクアップは、カード会社からすでに一定の信用を得ている状態のため、自ら申し込むよりも審査に通りやすい傾向にあります。
なお、招待のタイミングはカード会社が判断します。実績を積めば必ず招待されるわけではない点には注意が必要です。
2. 利用可能枠の引き上げを申請する
将来的にステータスの高い法人カードへの切り替えを目指すなら、現在利用しているカードでの実績を積み重ねることが重要です。クレジットカードを継続的に利用し、滞りなく支払いを続けていれば、カード会社からの信用が高まり、まずは利用可能枠の増額が認められやすくなります。
利用可能枠の増額は、会員専用サイトやアプリ、電話などから申請可能です。申請時には、主に以下の項目が確認されます。
- 既存の法人カードの発行から一定期間が経過しているか
- 前回の増額手続きから一定期間が経過しているか
- カードに設定されている上限枠に達していないか
増額申請に通るほどの支払能力を証明できれば、結果的にステータスの高いカードの審査に通過する、あるいは招待が届く可能性も高まります。事業規模の拡大や高額決済の増加に備え、計画的に利用実績を積み重ねましょう。
3. カード会社に直接アップグレードを相談する
招待を待たずに、自らカード会社へアップグレードを申し出ることも可能です。カード会社によっては、電話窓口や会員サイトからの直接申し込みで、上位ランクへの切り替えを受け付けています。
ただし、アップグレードには独自の審査条件があり、カード会社ごとに審査条件が設けられています。具体的には、「入会から一定期間が経過している」「直近の利用実績に問題がない」などの項目です。審査の結果次第では切り替えを断られる可能性もあるため、希望するカードの申込条件を事前に確認しましょう。
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まとめ
法人カードは、ステータスによって利用可能枠や付帯サービスが異なります。年会費や審査基準も変わるため、自社の決済規模や利用目的に応じて適切なランクを選びましょう。ステータスの高い法人カードを保有・維持するには、継続的な利用実績の積み重ねや計画的な増額申請も必要です。
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よくある質問
ステータスが高い法人カードの審査は厳しい?
ステータスが高い法人カードは、一般的な法人カードと比べて審査が厳しい傾向にあります。審査基準は公表されていませんが、主に以下の要素をもとに総合的に判断されます。
- 法人の設立年数・経営実績
- 売上規模・決算内容
- 代表者個人の信用情報
設立間もない法人や赤字決算の期間は審査を通過しにくいケースがある一方、代表者個人の信用情報に問題がなければ審査を通過できる場合もあります。
詳しくは記事内「ステータスの高い法人カードで重視される3つの審査基準」をご覧ください。
ステータスの高い法人カードを持つメリットは?
ステータスの高い法人カードを持つメリットは、主に以下の4つです。
- 取引先・金融機関からの信用力が高まる
- 利用可能枠が高く、高額な経費・設備投資にも対応できる
- 出張・接待・保険など業務を支える付帯サービスを活用できる
- 経費支出をそのままポイントとして還元できる
詳しくは記事内「ステータスが高い法人カードを持つメリット4選」をご覧ください。
ステータスの高い法人カードを申し込むには?
詳しくは記事内「法人カードのステータスを高める3つの方法」をご覧ください。

