受発注の基礎知識

通勤手当の非課税限度額が一部拡充|2026年4月改正の対象2類型

通勤手当の非課税限度額が一部拡充|2026年4月改正の対象2類型

支払管理は、仕入先からの請求を受け、支払い、消込までの一連のお金のやり取りを管理する業務です。支払いの漏れや遅れは取引先からの信頼に直結するため、円滑な支払管理は企業にとって重要な経理業務のひとつといえます。

2026年1月には下請法が改正され、名称が「取適法(中小受託取引適正化法)」へと変わりました。手形払いの禁止や支払期日のルールなど、支払いに関する規制が強化されており、発注側の企業には従来以上に正確な支払管理が求められています。

本記事では、支払管理でやることや課題、エクセル・システムによる効率化の方法、最新の法令対応までを解説します。

目次

支払管理とは

支払管理は仕入先からの請求を受け、支払い、消込までの一連のお金のやり取りを管理する業務です。支払管理を円滑に行うことは企業にとって重要です。支払件数が増加した際に管理を行わないと、経理業務が停滞し、請求書の回収漏れや支払漏れが発生します。

支払管理の必要性

支払いの漏れや遅れが生じると、会社の信頼性が揺らぎます。適切な支払管理は、企業の内外でのお金の流れを把握することにつながり、経営の健全性を図る上で重要です。

支払管理でやること

支払管理は、請求書の回収から支払管理表の作成、振込・転記・消込までの一連の流れで行います。以下では、それぞれの作業内容を解説します。

請求書の回収

発注した物や業務委託などに対する請求書の回収を漏れなく行うことが前提条件です。支払管理は、請求書に記載されている支払期日や金額などの項目をもとに実施します。

エクセルなどで回収状況を把握し、請求書の内容に誤りがないか二重でチェックします。

支払管理表の作成

取引先からの請求書を確認して、支払方法や期限などをチェックします。請求書の内容に基づいて支払管理表(支払予定表)を作成し、情報を一元化します。

社内ルールをしっかり作って共有することが大切です。

振込・転記・消込

支払管理表を作成したら、振込作業を実施します。自動振込やオンライン決済を活用すると便利です。振込先が複数あり支払期日がバラバラだとミスにつながりやすいため、注意が必要です。

振込作業が完了したら、出金伝票に記帳します。出金日・支払先・支払方法・支払金額などを転記します。最後に消込作業で取引と支払いが一致していることを確認し、買掛残高を管理します。

支払管理の課題

支払管理には、管理のために手間や時間がかかるという課題があります。取引や支払いは日々発生するため、人為的なミスが発生するリスクがあります。

また、支払処理が完了した後も、請求書などを長期間保管する必要があり、管理に手間がかかります。ファイリング作業だけでも膨大な作業量となります。

支払管理で押さえておきたい法令

支払管理を行ううえでは、支払いや書類保存に関する法令を理解しておく必要があります。特に2026年1月の取適法施行とインボイス制度・電子帳簿保存法は、発注側の支払業務に影響します。

取適法(旧下請法)への対応

取適法とは、業務委託取引における中小事業者の利益を保護するための法律で、2026年1月1日に施行されました。正式名称は「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」で、従来の下請法を改正したものです。

出典:公正取引委員会「中小受託取引適正化法(取適法)関係」

改正により、支払いに関するルールが強化されました。発注側の企業が押さえておきたい主な変更点は以下のとおりです。

  • 手形払い等が禁止された
  • 協議に応じない一方的な代金決定が禁止された
  • 発注内容を明示した書面の交付・記録の保存が義務付けられた

手形による支払いが禁止されたことで、現金(振込)での支払いを前提とした支払管理が求められます。また、発注内容や支払期日を明示する書面の交付義務があるため、発注から支払いまでの情報を正確に記録・保存する体制が重要になります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

インボイス制度・電子帳簿保存法への対応

支払管理では、受領した請求書がインボイス制度の要件を満たしているかの確認と、電子帳簿保存法に沿った保存対応が必要です。

インボイス制度では、適格請求書(インボイス)を保存することで仕入税額控除を受けられます。取引先から受け取った請求書に登録番号や税率ごとの消費税額などの記載があるかを確認し、要件を満たす請求書を保存します。

また、電子帳簿保存法により、2024年1月以降に電子的に授受した取引データは、原則として電子データのまま保存することが義務化されました。メール添付のPDF請求書やECサイトで取得した領収書などが対象で、紙に印刷して保存する運用は原則認められません。

出典:国税庁「電子帳簿等保存制度(電子帳簿保存法)特設サイト」

支払管理においては、受領した請求書の保存方法が紙と電子で分かれると管理が煩雑になります。電子取引データの保存要件を満たすシステムを活用すると、要件への対応と管理の効率化を同時に進められます。

支払管理を効率化するには

支払管理を効率化する方法として、エクセルでの管理とシステムでの管理が挙げられます。取引件数や扱う書類の量に応じて、適した方法を選びます。

エクセルで管理する

支払関連の必要項目をまとめた支払管理表を作成することが効率的です。盛り込むべき項目は、支払日・支払先・支払内容・支払金額です。

取引の数が多くなれば管理が煩雑となり、転記ミスなどが起こりやすくなります。処理方法を統一し、経理担当者が共通のフォーマットを使用してミスを防ぐ仕組みを整備します。

システムで管理する

取引の数が多い場合は、会計システムや業務委託管理システムを導入して管理します。経理処理に特化したシステムには、必要な機能があらかじめ用意されています。

クラウド上で管理できるシステムは、関係者同士の情報共有が行いやすく、場所を選ばずアクセスできるためリモートワークにも対応できます。

たとえばfreee業務委託管理(旧pasture)は、契約・発注・請求・支払を1つのプラットフォームで一元管理できるサービスです。取適法(旧下請法)やフリーランス保護新法、インボイス制度、電子帳簿保存法といった各種法令に対応しており、請求書の回収から支払いまでの管理を効率化できます。

まとめ

取引先からの請求に対して支払いを適切に行うことは、経営の健全性や会社の信頼性維持に重要です。振込や転記作業は取引の数が多いほど大変になり、人為的なミスも起こりやすくなります。

2026年1月施行の取適法により、手形払いの禁止や書面交付義務など支払いに関するルールが強化されました。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応もあわせて求められるため、支払管理は法令への対応も意識して進める必要があります。

クラウド上で管理を行えるシステムを導入すれば、関係者同士の情報共有がスムーズになり、経理業務の負担を軽減できます。支払管理は日々行わなければならない業務だからこそ、効率化していく仕組みを整備することが大切です。

フリーランス・業務委託先への発注を効率化する方法

フリーランスや業務委託先との取引が多い企業にとって、手間がかかるのが発注業務です。

一口に発注業務といっても、契約や発注、請求など対応すべき作業は多岐にわたり、管理が行き届かないケースがあります。たとえば、法令にもとづく適切な発注ができていなかったり、請求書の提出期日が守られなかったり、請求書の不備で差し戻しが発生したりなどの課題が挙げられるでしょう。

このような課題を抱えている発注担当者におすすめしたいのが、業務委託管理システム「freee業務委託管理」です。

freee業務委託管理を活用すると、フリーランスや業務委託先への発注に関する手続きや取引情報のすべてを一元管理できるようになります。契約締結から発注、業務期間のやり取り、納品、検収、請求、支払いまで、一連の対応をクラウド上で完結できるため、管理コスト削減や業務効率化、取引に関するトラブルのリスク低減などのメリットをもたらします。

また、フリーランスや業務委託先との過去の取引履歴や現在の取引状況の管理も可能です。発注実績や評価を社内共有しやすく、業務委託の活用による従業員のパフォーマンス向上が期待できます。

freee業務委託管理の主な活用メリットは以下のとおりです。

発注に関わる手続きや取引情報を一元管理

クラウド上で契約完了

初めて取引を行うフリーランスや業務委託先と契約を締結する際、freee業務委託管理を使えば、クラウド上でのスムーズなやり取りが可能です。

契約書はそのままクラウド上に保管されるため、契約情報をもとに発注内容を確認したり、契約更新時のアラート通知を受け取ったりすることもできます。

発注対応や業務進捗を可視化

発注書の作成・送付は、フォーマットに業務内容や報酬、納期などを入力するだけで完了します。

また、発注業務をメールや口頭でのやり取りで行っていると、管理上の手間がかかるのはもちろん、発注内容や業務進捗などを把握しづらいこともあるでしょう。freee業務委託管理は発注内容が可視化され、プロジェクトの業務進捗や残予算をリアルタイムに把握するうえでも役立ちます。

正確な請求管理を実現

発注業務でもっとも忘れてはならないのが、請求管理です。報酬の支払い漏れや遅延は企業の信用に関わるため、情報の一元管理によって正しく効率的に行う必要があります。freee業務委託管理ならフリーランスや業務委託先が請求書を発行する際も、ワンクリックで発注書に連動した請求書を作成可能。請求書の回収状況が一覧で確認できるほか、請求処理に関する上長や経理担当者の承認作業もクラウド上で行えます。

支払明細書の発行も可能

確定申告に関連して、フリーランスや業務委託先ごとに取引内容を確認できる支払明細書を発行できます。また、必要に応じて税務署提出用の支払調書をPDFでダウンロードしたり、メールで送付したりすることも可能です。

法令への対策が万全

近年、発注側の企業がフリーランスや業務委託先に対して優越的地位を濫用するリスクを防ぐため、下請法やフリーランス保護新法(2024年11月1日施行予定)にもとづく適切な発注対応が求められています。また、インボイス制度や電子帳簿保存法の要件を満たす書類の発行・保存も不可欠です。

こうした法令に反する対応を意図せず行ってしまった場合も、発注側の企業に罰則が科される可能性があるため、取引の安全性を確保する必要があります。freee業務委託管理なら既存の法令はもちろん、法改正や新たな法令の施行にも自動で対応しているため、安心して取引を行うことができます。

カスタマイズ開発やツール連携で運用しやすく

業務委託管理システムを導入する際は、発注業務の担当者が使いやすい環境を整えることも欠かせません。freee業務委託管理は、ご希望に応じて、オンプレミスとの連携や新たな機能の開発などのカスタマイズも可能です。また、LINE・Slack・Chatwork・freee・CloudSign・Salesforceなど、各種ツールとの連携もできます。

より詳しくサービスについて知りたい方は、無料ダウンロード資料「1分で分かるfreee業務委託管理」をぜひご覧ください。

よくある質問

支払管理と債務管理の違いは何ですか?

支払管理は、請求書の受領から支払い・消込までの一連の業務全体を指します。一方の債務管理は、買掛金や未払金といった支払うべき債務の残高を把握・管理することに重点を置いた業務です。支払管理は債務管理を含む、より広い概念といえます。

詳しくは「支払管理でやること」で解説しています。

支払管理表に記載すべき項目は何ですか?

支払管理表には、支払日・支払先・支払内容・支払金額を記載することが基本です。これらに加え、支払方法や請求書の受領状況、振込の完了状況などを記録しておくと、支払漏れや二重払いを防ぎやすくなります。

詳しくは「支払管理表の作成」で解説しています。

支払管理はエクセルとシステムのどちらで行うべきですか?

取引件数が少ない場合は、エクセルでも共通フォーマットを整備すれば対応できます。一方、取引件数が多い場合や、取適法・電子帳簿保存法といった法令対応が必要な場合は、システムでの管理が適しています。転記ミスの防止や書類保存の効率化を重視するなら、システム導入を検討します。

詳しくは「支払管理を効率化するには」で解説しています。

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