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配送業者を利用するメリットと注意点|依頼先の選び方も解説

配送業者を利用するメリットと注意点|依頼先の選び方も解説

配送業者とは、企業や一般消費者から依頼された荷物を指定された場所まで届ける業者のことです。配送業者は単に荷物を運ぶだけでなく、プロならではの品質や柔軟な対応力で、ビジネスの成長を支えるパートナーとなります。

本記事では、配送業者を利用することで得られる具体的なメリットや、見落としがちな注意点を詳しく解説します。自社に最適な依頼先を選ぶ際のポイントもお伝えするので、配送体制の構築を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

配送業者とは

配送業者とは、企業や店舗、一般消費者などの顧客から依頼された荷物を指定された場所まで届けるサービスを営む事業者のことです。

似ているサービスを営む事業者として運送業者もありますが、運送業者は大型トラックを使用し、都市間または地域間で大量の荷物を運送する事業者を指します。配送業者は運送業者と比べて、比較的短距離や限定された地域での配送を担っています。その分、急な依頼や時間指定、チャーター便での納品など、顧客に対するきめ細かい対応が可能です。

また、宅配業者も配送業者と同じく荷物を届けるサービスを提供しています。宅配業者は、おもに一般消費者からの依頼で、日用品や化粧品、衣服など比較的小さな荷物を届ける事業者のことです。配送業者は企業・個人双方からの依頼に対応しており、冷蔵庫やソファ、スポーツ用品など、大型の荷物を配送するケースもあります。配送業者と宅配業者は、依頼者や配送する荷物の規模が異なります。

配送業者を利用する5つのメリット

配送業者を利用するメリットは、プロに業務を依頼することで配送の効率性と品質を高められる点です。さらに具体的に解説します。

コア業務にリソースを割ける

配送業者を利用すれば配送に関する部署に人員を配置する必要がなくなり、営業や商品開発、マーケティングなど、売上げに直結するコア業務に多くのリソースを割けます。

配送は事業運営に欠かせない業務である一方、業務の遂行によって売上げや利益が生まれるわけではなく、必ずしも自社の従業員が担当する必要はありません。外部に配送業務を依頼すれば、業績に直接的な影響を及ぼすコア業務に多くのリソースを割くことが可能です。

配送効率と品質が向上する

配送業者には、商品の配送や梱包、在庫管理など、分野ごとの知識と経験を兼ね備えた人材が在籍しています。素早く正確な仕事ぶりが望めるため、自社で配送業務を行うよりも業務効率が高まります。

また、食品や精密機器、医薬品など、配送する荷物によっては厳しい温度管理や品質管理が必要です。配送業者に依頼すれば、商品の特性に合わせた配送・梱包方法を提案してもらえるため、品質の劣化や部品の破損リスクなどを抑えられます。

コストを削減できる

配送業務を自社で行うと、以下のような費用がかかります。

  • 車両の購入費と維持費
  • 設備の導入費と維持費
  • ドライバーや倉庫作業員の人件費
  • 倉庫の管理費
  • 梱包資材費
  • ガソリン代

配送業者を利用すれば、業務に必要な設備や車両を自社で購入する必要はありません。ドライバーや倉庫作業員を採用する必要もないため、毎月の固定費を大幅に削減できます。

業務量に応じて柔軟に対応できる

配送業者と業務委託契約を締結すれば、状況に応じて依頼する業務量を調整できます。業務委託契約とは、業務の一部を企業や個人事業主へ委託する契約形態です。契約締結の際、最低発注数量や月額報酬を契約書に明記していない限り、発注側は定量の仕事を依頼する必要はありません。

自社の売上げや業務量に応じて発注量を調整できるため、無駄な費用の支払いを避けられます。また、キャンペーンやセール、年末年始などで業務量が増えた場合も人員を確保しやすく、スムーズな対応につなげられます。


【関連記事】
業務委託契約とは?フリーランスとの違いや契約の種類、締結の流れなどを分かりやすく解説

良質な顧客対応を実現できる

配送業者は、荷主企業に代わって直接顧客に商品を届ける存在です。配送のプロに依頼することで、自社で対応するよりもきめ細やかな顧客対応が可能になります。

多くの配送業者が高度な配送追跡システムを導入しています。顧客は「今、荷物がどこにあるか」をリアルタイムで確認できるため、到着を待つ不安を解消し安心感を提供することが可能です。また、再配達の手配や時間指定などの利便性も向上します。

配送業者を利用する際の2つの注意点

配送業者を利用する際は、注意点も理解しておくことが大切です。

とくに情報漏えいのリスクに関しては、顧客からの信頼に直結するため十分なリスク管理が求められます。

情報漏えいのリスクが生じる

配送業務を委託するということは、顧客の氏名・住所・電話番号といった個人情報を外部に預けることを意味します。自社内での管理とは異なり、外部組織が情報を扱うため、情報漏えいのリスクをゼロにすることはできません。

リスクを最小限に抑えるには、セキュリティ対策が万全な配送業者を選ぶことが必要です。

配送のノウハウが蓄積されない

配送業務を全面的に外部委託すると、自社の中に物流に関する実務経験や知識が蓄積されにくくなるというデメリットがあります。

一見、専門外の業務はプロに任せきりで問題ないように思えますが、ノウハウが失われることで以下のような課題が生じる可能性があります。

  • 改善の主導権を握れない
  • トラブル発生時の対応力が低下する
  • 配送品質のチェックが形骸化する

業務を丸投げにするのではなく、配送業者から定期的にレポート(配送完了率・誤配送率・遅延理由など)を受け取り、社内で分析・共有する体制を整えておくことが重要です。

配送業者を選ぶポイント

配送業者を選ぶ際に意識すべきポイントを7つ紹介します。

配送業者を選ぶ際のポイント

  • セキュリティ対策が万全か
  • どの荷物の配送を得意としているか
  • 早朝や深夜にも対応してもらえるか
  • 急な依頼にも対応してもらえるか
  • 営業所や物流拠点は自社と近いか
  • 荷姿は自社が望む形態に対応しているか
  • 最低ロットや契約期間は問題ないか

セキュリティ対策が万全か

情報漏えいは企業の社会的信用を大きく失墜させます。そのため、配送業者を選ぶ際は、相手がどのようなセキュリティ基準で業務を行っているかを厳しくチェックしましょう。

たとえば「プライバシーマーク(Pマーク)」や「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」といった認証を取得しているかは、大きな判断基準になります。これらは、適切な個人情報保護体制や情報セキュリティ管理体制が整備されていることを第三者機関が証明するものです。

また、荷物を保管する倉庫の入退室管理(ICカードや指紋認証など)や、防犯カメラの設置状況を確認しましょう。配送車両の施錠管理が徹底されているか、GPSによる動態管理が行われているかも重要なポイントです。

自社の基準に照らし合わせ、情報を安心して預けられる配送業者かどうかを慎重に見極めることが、長期的なリスクヘッジにつながります。

どの荷物の配送を得意としているか

自社が扱う商品の配送に対応できる業者かどうかも確認しておきましょう。配送を依頼する荷物の種類によっては、デリケートな対応が求められるためです。

たとえば、冷凍品や冷蔵品の配送を依頼する場合は品質が落ちないよう、細かな温度管理に対応可能な配送業者を選ばなければなりません。また、精密機械や電子部品などは衝撃や静電気に弱いため、緩衝材の種類や梱包方法に気を配る必要があります。

配送業者が得意とする荷物の種類を把握したうえで、どのような品質管理をしているか、具体的な対策も確認しておくと、安心して依頼できます。

早朝や深夜にも対応してもらえるか

コンビニやスーパー、飲食店などでは、早朝や深夜に納品が必要なケースもあります。自社がそのようなケースに該当する場合、早朝や深夜にも対応してもらえるかどうか確認が必要です。

早朝や夜間の配送は日中と比べて、配送業者が納品する際の受け入れ体制で制限が生まれがちです。細かい配送条件に対応してもらえるか、事前に細かい部分まですり合わせできるかといった点も、あわせて確認しておきましょう。

急な依頼にも対応してもらえるか

納品先の状況によっては急に配送を依頼するケースもあります。急な依頼が発生する可能性がある場合は、そういった依頼に対応できるかどうかも確認しておくと安心です。

車両の台数や種類が充実していれば、配送計画を柔軟に調整しやすいと考えられるため、車両の保有台数と種類が豊富かどうかを確認しておくのもひとつの方法です。

営業所や物流拠点は自社と近いか

納期変更や短納期での納品依頼が多い企業は、自社から近い場所に営業所や物流拠点を構える配送業者を選ぶことも重要です。配送業者の拠点が近ければ、当日の配送便が終わったあとに急な納期変更があったとしても、自社の営業車で荷物を営業所まで持ち込めば当日中の配送が可能です。

自動車部品や半導体の製造など、納期変更が多い納品先をもつ製造業の企業は、とくに意識すべきポイントといえます。


出典:中小企業庁「令和3年度下請中小企業ヒアリング調査結果概要 2.業種別集計分析からみた各業種の問題と課題」

荷姿は自社が望む形態に対応しているか

荷姿(にすがた)とは、荷物を配送する際の梱包された状態や外観のことです。荷姿にはカートンやすかし箱、パレットなどさまざまな種類があります。種類ごとに特徴や費用が異なり、荷物の種類に応じて使い分けることが求められます。

とくにデリケートな荷物を依頼する場合は、自社の望む荷姿に対応してもらえる配送業者を選ぶことが大切です。

最低ロットや契約期間は問題ないか

配送業者を選ぶ際は、最低ロットや契約期間についても確認しましょう。

配送効率の向上や保管コスト削減のため、多くの配送業者は最低ロット数を設定しています。最低ロット数は荷物の種類や発注量、発注の頻度など、さまざまな要因によって変動します。配送業者から見積を取得する際は、最低ロット数やロット別の単価の記載も依頼しましょう。

また、配送業者によっては最低契約期間を設定しており、設定している場合は半年または1年の利用が必要となるケースが一般的です。契約途中の解約には違約金が必要になるケースもあります。あらかじめ契約内容を理解しておきましょう。

まとめ

配送業者とは、企業や一般消費者から依頼された荷物を目的地まで届けるサービスを提供している事業者のことです。比較的限定的な地域での配送に対応しており、顧客に対するきめ細かいサービスを展開しています。

配送業者を利用するメリットは、自社で対応するよりも少ないコストで配送業務の効率性と品質を高められる点です。一方で、情報漏えいのリスクがあることも知っておかなければなりません。

配送業者を選ぶ際は、セキュリティ対策が万全か、自社の荷物に適切に対応してもらえるかといった点を中心に確認しておきましょう。

よくある質問

配送業者はどういう仕事をする業者ですか?

配送業者は企業や店舗、一般消費者から依頼された荷物を指定された場所まで届けるのが仕事です。顧客が注文した商品は品質が落ちないよう、種類に応じた梱包や品質管理が行われています。

詳細は、記事内「配送業者とは」をご覧ください。

宅配業者との違いはありますか?

宅配業者とは、おもに一般消費者からの依頼で、比較的小さな荷物を届ける事業者のことです。一方、配送業者は企業・個人双方からの依頼に対応しており、さまざまなサイズの荷物を配送します。配送業者と宅配業者は、依頼者や配送する荷物の規模が異なります。

詳細は、記事内「配送業者とは」をご覧ください。

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