許認可の基礎知識

黒ナンバーとは?取得方法から必要書類の書き方まで解説

黒ナンバーとは?取得方法から必要書類の書き方まで解説

黒ナンバーとは軽貨物運送事業の車両に取り付ける事業用ナンバープレートです。本記事では取得条件・手続きの流れ・必要書類の書き方・費用・保険料を解説します。2025年4月施行の安全管理者講習義務化にも対応。

軽貨物運送業の開業には黒ナンバー取得が欠かせません。届出制で個人でも始めやすいですが、取得要件や保険料などのコスト面は事前確認が必要です。

目次

軽貨物運送事業の許認可申請書類を無料でかんたん作成!

freee許認可は案内に沿って必要事項を入力するだけで、軽貨物運送事業の許認可申請に必要な書類が無料で作成できます。スマホからの利用もOK!

黒ナンバーとは

黒ナンバーとは軽貨物運送事業(貨物軽自動車運送事業)を行う車両に取り付けるナンバープレートで、取得しなければ事業を営めません。対象車種は軽自動車のうち軽貨物車(4ナンバー)に限られ、軽バンや軽トラックが該当します。

軽貨物運送事業(貨物軽自動車運送事業)とは

軽貨物運送事業とは、「他人の需要に応じ、有償で、自動車(三輪以上の軽自動車及び二輪の自動車に限る。)を使用して貨物を運送する事業」のことです。

出典:e-Gov法令検索「貨物自動車運送事業法」

中型・大型トラックや自動二輪車で運送業を営む場合は「一般貨物自動車運送事業」(緑ナンバー)に該当します。特定企業のみの運送は「特定貨物自動車運送事業」となります。軽貨物運送事業は届出制で、自分1人・車1台で開業でき個人事業主が始めやすい形態です。

軽自動車の積載重量は、定員4人の車両を運転手1人で使用する場合、3(人) × 55 = 165kg と計算できます。

出典:国土交通省自動車局「貨物軽自動車運送事業における軽乗用車の使用について(概要)」

ナンバープレートの色の違い

ナンバープレートの色と用途は次のとおりです。

通称地色・文字色対象車両用途
白ナンバー白地・緑文字普通・小型自動車自家用
黄色ナンバー黄色地・黒文字軽自動車自家用
緑ナンバー緑地・白文字普通・小型自動車事業用
黒ナンバー黒地・黄色文字軽自動車事業用
青ナンバー青地・白文字外交官車両外交用途

軽貨物運送事業で使用する車両は、黄色(自家用)から黒(事業用)への変更手続きが求められます。緑ナンバーは普通自動車の事業用で、軽自動車では取得できません。

黒ナンバーを取得するメリット・デメリット

黒ナンバーには税負担の軽減や届出制による取得のしやすさといったメリットがある一方、任意保険料や車検頻度の面でコストがかさむデメリットもあります。

黒ナンバーのメリット

黒ナンバーの主なメリットは次の3点です。

黒ナンバーのメリット

  • 軽自動車税・重量税が自家用より安い
  • 届出制のため許可を待たずに取得できる
  • プライベートでも利用できる

軽自動車税は自家用5、000円に対し黒ナンバーは年額3、800円、重量税も2年分で1、400円安くなります。手続きは届出制で運輸支局と軽自動車検査協会への申請が1日で完了し、許可審査を待つ必要がありません。事業車両をそのままプライベートでも使えるため2台持つ必要がない点も個人事業主の利点です。

黒ナンバーのデメリット

黒ナンバーの主なデメリットは次の3点です。

黒ナンバーのデメリット

  • 事業用の任意保険料が自家用より割高
  • 新車の初回車検が2年と短い(自家用は3年)
  • 任意保険の新規契約は6等級スタートで割引なし

任意保険料は対応保険会社が限られ運転者年齢条件等の特約も適用されないため自家用より高額になります。車検も自家用の初回3年に対し黒ナンバーは2年と短く、維持コスト計算に注意が必要です。

黒ナンバーを取得する要件

黒ナンバー取得に必要な要件は次の5点です。

黒ナンバーを取得する要件

  • 軽貨物車を1台以上保有する
  • 営業所・休憩施設・車庫を保有する
  • 運送約款を用意する
  • 運行管理等の管理体制を整えている
  • 損害賠償能力がある

軽貨物車を1台以上保有する

車検証の用途が「貨物」の軽トラックや軽バンを1台以上確保します。

営業所・休憩施設・車庫を保有する

自己所有または賃貸の自宅内に営業所・休憩施設を設置できます。車庫は原則営業所に併設し、できない場合は半径2km以内に設置します。

運送約款を用意する

運送人と荷主の間で運送契約の内容を定めた文書で、これがないと事業を開始できません。国土交通省の標準約款を使うのが一般的ですが自作も可能です。

出典:国土交通省「標準運送約款」

運行管理等の管理体制を整えている

過積載・過労運転の防止、点呼、指導監督等を管理する人が必要となり、事業者本人の兼務も可能です。10台以上保有時は本人とは別にもう1人必要となります。

損害賠償能力がある

自賠責・任意保険へ加入し賠償能力を保有する必要があります。

出典:国土交通省「地方運輸局・運輸支局等のご案内」

黒ナンバーを新規取得する方法

黒ナンバー取得の手続きは運輸支局と軽自動車検査協会の2箇所で行います。2025年4月からは安全管理者講習・適性診断の義務化にも対応が必要です。

運輸支局に書類を提出する

運輸支局に提出が必要な書類は次のとおりです。

  • 貨物軽自動車運送事業経営届出書
  • 事業用自動車等連絡書
  • 貨物軽自動車運送事業運賃設定届出書
  • 運賃料金表
  • 車検証のコピー

各都道府県の運輸支局の場所は国土交通省のホームページから確認できます。

貨物軽自動車運送事業経営届出書の書き方

事業経営の届出書類です。2部用意し1部を運輸局に提出、1部は保管します。書式は運輸支局により異なります。記載項目は次のとおりです。

  • 開始予定日
  • 氏名・住所・電話
  • 営業所の名称と位置(屋号と住所)
  • 事業用自動車の種別ごとの数
  • 車庫の位置と収容能力(不明時は15〜20㎡)
  • 休憩・睡眠施設の位置(自宅でOK)
  • 運送約款(標準にチェック)
出典:東京運輸支局「貨物軽自動車運送事業経営届出書様式」

事業用自動車等連絡書の書き方

軽貨物車の申請完了を証明する書類です。軽自動車検査協会への提出時に運輸局押印済みであることが求められます。2部用意し1部提出・1部保管します。記載項目は次のとおりです。

  • 事業種別(貨物の「軽」を○)
  • 使用者の名称・住所
  • 所属営業所名・使用の本拠の位置
  • 使用する自動車(新車は型式、中古は車体番号)
  • 事案発生理由(「新規届出」を○)
出典:東京運輸支局「事業用自動車連絡書様式」

貨物軽自動車運送事業運賃料金表の書き方

設定運賃料金を示す書類で1部作成します。運賃は自由設定で、相場は各運輸支局の記入例や千葉運輸支局の標準運賃を参考にできます。

運賃料金設定届出書の書き方

設定運賃を届け出る書類で、運輸支局と運輸局に計3部必要です。記載項目は次のとおりです。

  • 日付
  • 宛名
  • 住所
  • 氏名
  • 代表者名
  • 電話番号
  • 実施年月日

軽自動車検査協会に書類を提出する

運輸支局で押印済み連絡書を受け取った後、軽自動車検査協会に書類を提出します。

自動車検査協会に提出する書類は次のとおりです。

自動車検査協会に提出する書類

  • 車検証の原本
  • 申請依頼書
  • 事業用自動車等連絡書(押印済み)
  • ナンバープレート(軽自動車検査協会で購入)
  • 住民票(個人事業主で車検証所有者が自分以外の場合)
  • 履歴事項全部証明書(法人で車検証所有者が自分以外の場合)

手続きを終えたら当日から事業を開始できますが、自賠責・任意保険未加入の場合は加入してから事業を行ってください。黒ナンバーは希望ナンバー取得不可ですが字光式は可能で、「字光式車両番号指示願」を提出します。

出典:軽自動車検査協会「番号変更」

2025年4月からの安全管理者講習・適性診断の義務化

2024年の貨物自動車運送事業法改正により、2025年4月1日から貨物軽自動車安全管理者制度が施行されました。

新たに課される義務は次の3点です。

  • 貨物軽自動車安全管理者の選任・届出
  • 安全管理者講習の受講
  • 運転者の適性診断の受診

安全管理者は各営業所に1名以上選任することとされ、事業者本人の兼任も可能です。届出には国土交通大臣認定の講習を受講し修了証の写しを添付します。

講習はeラーニング対応で自宅受講も可能。適性診断はNASVA等の認定機関で受診する形となります。施行日前の届出済み事業者は1年以内の受講で可、新規届出は届出時点で修了証が必要となります。

出典:e-Gov法令検索「貨物自動車運送事業法」

黒ナンバーの取得にかかる費用・時間

費用はナンバープレート1、500円程度です。申請は1日でまとめられますが、運輸局は各都道府県に1つで移動に時間がかかる場合があります。

行政書士・業者の代行相場は2〜4万円となります。書類記入方法を理解すれば自分で申請でき1、500円程度で済みます。freee許認可なら書類作成を無料で行えます。

黒ナンバーの税金・保険料

黒ナンバー車両は自家用と比べて税金が安くなる一方、任意保険料は割高になります。等級引継ぎを活用すれば保険料を抑えられます。

黒ナンバーの税金

重量税は自家用軽自動車の6、600円に対し黒ナンバーは5、200円(2年分、新規登録から13年未満)。出典:軽自動車検査協会「Q.7-004」。自動車税も自家用5、000円に対し黒ナンバーは年額3、800円(初度検査年月が平成27年4月以後)。

出典:総務省「地方税制度 - 軽自動車税」

自家用と事業用の税金を比較すると次のとおりです。

項目黒ナンバー黄色ナンバー
軽自動車税(年額)3、800円5、000円
自動車重量税(2年分)5、200円6、600円

年間の税負担は事業用の方が約2、600円安く、事業経費として計上できる点もメリットです。

黒ナンバーの保険料

自賠責保険料は24カ月契約で自家用23、150円に対し黒ナンバーは30、840円となります。

出典:国土交通省「自動車総合安全情報」

任意保険は契約できる保険会社が大手中心に6〜7社と限られ、運転者年齢条件等の特約が効かないため割高となります。

6等級新規契約・対人対物無制限・車両保険なしで年間15万〜25万円のケースがあり、同条件の自家用と比べ2〜3倍の水準です。複数社から見積もりを取って比較してください。

任意保険の等級引継ぎで保険料を抑える方法

自家用軽貨物車で任意保険加入中なら黒ナンバー変更時に等級を引き継げます。引継ぎの条件は次のとおりです。

任意保険の等級引継ぎで保険料を抑える方法

  • 同一の保険会社で契約を継続すること
  • 同一車両で自家用から事業用に用途変更すること
  • 用途変更の届出を保険会社に事前に行うこと

20等級で60%以上の割引なら事業用にも適用でき、6等級新規契約と比べ年間数万円以上の差が出る可能性があります。全保険会社が対応するわけではないため事前確認を推奨します。

黒ナンバーの車検

黒ナンバーと黄色ナンバーの車検有効期間は次のとおりです。

区分新車の初回2回目以降
黒ナンバー(事業用)2年2年
黄色ナンバー(自家用)3年2年

新車購入時、自家用は初回3年に対し黒ナンバーは2年で最初の車検を受ける必要があり、2回目以降はどちらも2年ごとです。法定費用のうち自賠責保険料と重量税は自家用と事業用で異なりますが、点検・整備費用に大きな差はありません。

出典:e-Gov法令検索「道路運送車両法」

黒ナンバーの普段使い(プライベート利用)

プライベート使用は法律上禁止されていません。プライベート利用時の注意点は次の3点です。

プライベート利用時の注意点

  • 乗車定員の確認
  • 経費の按分管理
  • 任意保険の適用範囲

軽貨物車は車種により乗車定員2名のものがあるため、4名乗車が必要なら車検証で事前確認するとよいでしょう。燃料費・駐車場代は事業とプライベートで按分計上が必要となります。任意保険は契約内容により業務外事故が補償対象に含まれるかが異なるため加入前に補償範囲を確認してください。

黒ナンバーの変更・増車・減車・廃業の手続き

各手続きの届出先と主な必要書類は次のとおりです。

手続き届出先主な必要書類
車両入替運輸支局→軽自動車検査協会届出書(変更)・連絡書・新旧車両の車検証
増車運輸支局→軽自動車検査協会届出書(変更)・連絡書・増車車両の車検証
減車運輸支局→軽自動車検査協会届出書(変更)・連絡書・減車車両の車検証
廃業運輸支局廃止届出書・連絡書

いずれも事業用自動車等連絡書の再提出が共通で求められます。車両入替は運輸支局で連絡書押印を受け、軽自動車検査協会で旧車両の黄色ナンバー戻しと新車両の黒ナンバー取得を行います。廃業届の提出に費用はかかりません。

まとめ

黒ナンバー取得には5要件を満たし運輸支局と軽自動車検査協会の2箇所で手続きが必要となります。

2025年4月からは安全管理者講習も義務化され、任意保険料や車検頻度等のランニングコスト把握も欠かせません。保険料抑制には等級引継ぎが有効です。手続きに不安があればfreee許認可で書類を無料作成できます。

軽貨物運送業の許認可申請に必要な書類を簡単に作成する方法

軽貨物運送業(貨物軽自動車運送事業)を行う際、行政機関へ許認可の申請が必要です。

許認可の申請書類は、自分で作成を行うと膨大な作業負担がかかってしまいます。専門の代行業者に依頼すると手数料が発生するため、事業開始前にかかる初期費用を抑えたい方にとっては痛い出費です。

「はじめての申請手続きがちゃんとできるか不安」「事業開始前にかかるコストをできるだけ抑えたい」と思っている方には、freee許認可の利用がおすすめです。

freee許認可なら、軽貨物運送業の許認可申請書類を作成する手間やコストを大幅に削減できます。


※1 リードプラス「キーワードからひも解く業界分析シリーズ:クラウド会計ソフト編」(2022年8月)
※2 2022年6月末時点の有料課金ユーザー数。有料課金ユーザー企業数には個人事業主を含む

軽貨物運送業の申請書類を無料で作成可能!

許認可申請に必要な書類の作成は非常に複雑です。もし書類に不備があれば、再提出をしなければならず、事業開始の時期が後ろ倒しになってしまいます。

専門家監修のもと開発されたfreee許認可なら、案内に沿って必要事項を入力するだけ正確な内容の申請書類を作成できます。

はじめての許認可申請が不安な方や忙しく時間が取れない方は代行業者に依頼も可能です。しかし、専門の代行業者に依頼すると、一般的に約5万〜10万円の依頼費用が発生します。

freee許認可は書類作成の費用負担は一切かからず、その後の追加課金なども発生しないので、費用を抑えたい方はfreee許認可の活用をおすすめします。

申請書類作成にかかる手間を大幅に削減!

通常、許認可申請の書類を自分で作成する場合はすべて手書きで記入します。そのため、誤字や脱字が発生してしまうと、また一から書類を揃えて作成し直さなくてはいけません。

字が読みづらい場合なども書類の再提出が求められてしまうため、第三者が見て分かるように丁寧かつ確実に作成する必要があります。

freee許認可を利用すれば、お手持ちのスマートフォンやパソコンから書類作成が可能です。そのため、入力事項を間違えてしまった場合でも再度入力し直すことができ、正確な内容の書類がスムーズに作成できます。

設立・開業のお手続きがまだの方はこちら!

許認可申請を行う前に、法人の場合は会社設立の手続きを事前に済ませておかなくてはいけません。また、個人事業主の場合は許認可申請を行うと同時に開業のお手続きが必要です。

いずれも自分で行う場合は必要書類を作成し、役所へ提出しなければなりません。事業開始までにかかる手間やコストを削減したい方には、freee会社設立(法人)freee開業(個人事業主)の利用がおすすめです。

よくある質問(FAQ)

黒ナンバーの取得にかかる費用はいくら?

ナンバープレート代1、500円程度で、申請書類の提出に手数料はかかりません。行政書士や代行業者に依頼する場合は2〜4万円程度です。

詳しくは「黒ナンバーの取得にかかる費用・時間」をご覧ください。

黒ナンバーの車はプライベートでも使える?

法律上禁止されていません。ただし次の3点の確認が必要となります。

  • 乗車定員の確認
  • 事業費とプライベート費の按分管理
  • 任意保険の補償範囲の確認

詳しくは「黒ナンバーの普段使い(プライベート利用)」をご覧ください。

黒ナンバーの取得を代行してもらえる?

行政書士や代行業者に依頼可能で費用は2〜4万円が相場となります。freee許認可を利用すれば無料で作成できます。

詳しくは「黒ナンバーの取得にかかる費用・時間」をご覧ください。

軽貨物運送事業の許認可申請書類を無料でかんたん作成!

freee許認可は案内に沿って必要事項を入力するだけで、軽貨物運送事業の許認可申請に必要な書類が無料で作成できます。スマホからの利用もOK!

許認可申請書類が15分で完成!freee許認可はこちら

今なら30日間無料でお試し可能
登録はメールアドレスのみ