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称えよう会社の要。コーポレートメンバーのためのイベント「freee Heroes Day」開催レポート

称えよう会社の要。コーポレートメンバーのためのイベント「freee Heroes Day」開催レポート

会社が会社として事業を営む上で欠かせないもの、それは人事、総務、経理といったコーポレート部門による日々の頑張り。

事業にどれだけ勢いがあっても、組織体としての足腰の強さがなければ長期的・安定的な会社の発展は見込めず、むしろ危うい......。心に刻んでおきたい、ひとつの道理です。

freee株式会社が提供するソフトのいちばんのユーザー層は、まさにそんな世のコーポレート部門のみなさん。その活躍ぶりと果たしうる役割の大きさにスポットライトを当て、実務を効率化させる様々なヒント、また働き方の未来もうかがわせるイベントが、さる2月4日の金曜日、オンラインにて開催されました。

健闘に拍手。ためになるプレゼン。内容大充実だった5時間

健闘に拍手。ためになるプレゼン。内容大充実だった5時間
プログラムは、2トラック構成。freee使いこなし術がわかる「Use freee!」、より発展的な内容を扱う「Hack freee!」のいずれかを選び参加する仕組み

当イベントでのプログラムは上記の通り。登壇者数にして全15名にも及んだプレゼンテーションが盛り沢山で目を引きますが、合間に時折インタラクティブタイムが設けられ、ここでは当日に先立ちツイッターで募集された「ヒーローエピソード」が多数紹介されました。

「あの時の同僚の頑張りが、忘れられない」、「この時の私、よくやったよエライ!」

当事者の記憶にだけ、ひっそりと眠っていたリアルシーンの数々が、自薦他薦問わずツイート画像とともに読み上げられて紹介。

募集はイベント開催中の16時まで続けられ、イベント前半の段階で紹介されたエピソードに触発されたかのようなリアルタイム投稿も。画面越しに健闘を称え合う、確かなシンパシーが感じられる展開となりました。


投稿者対象に抽選でプレゼント。オリジナルグッズ紹介の一幕も

業界もトピックも横断的。思わず聞き耳!なスピーカー陣のお話

スピーカーの数だけ実り多い収穫が得られたプレゼンテーション。具体的な内容を以下、登壇者ごとにおさらいしました。

オープニングセッション

弊社執行役員、プラットフォーム基盤本部長である前村菜緒が、freeeのソフトやその特徴・強みについてご紹介。全国630万のスモールビジネスに向けて伝えたい今後のサービス展開の展望についても。

今後は人事・労務・会計にとどまらず、より広範囲に「コーポレート」全体をカバー。誰もが自由に経営できるための環境構築を、他社アプリとの連携も通じ図っていきます、と。

オープニングセッション

スペシャルセッション

前Jリーグ理事を務めたことでも知られる公認会計士・米田惠美さんが語ったのは、コーポレート人材が経営力に直結するいかに重要な存在であるか、というもの。

人材開発・組織開発の領域で数多くの実績を積み重ねてきた米田さん。地域コミュニティの現場に自ら飛び込み、あるいはJリーグ組織改革の舵取りを担い、などの多彩な経験談含め、人と向き合うことの本質や組織論にも関わる学びが大いにありました。

「Use freee!」

機械工具やDIY商品のネット通販を営む、株式会社大都CFO・山内智和さんからは、「freee会計」の基本的活用が経営分析にこんなに役立つ、という実例を交えた体験談が。

同社が重要なKGI/KPIとする"商品ごとの限界利益"の把握も、品目、部門といった細かな入力を日々おろそかにしないことでより確かなものになる、というものでした。

freeeを利用して経営管理資料が精度アップした話

株式会社北國銀行 人材開発部付グループ長の山﨑哲さんは、同社及びそのグループ企業すべてのバックオフィス業務集約の際に、freeeを導入。

転記を必要としない一気通貫処理で仕事が目に見えてシンプルに。各自持ち回りの範囲で淡々と仕事をこなすだけだったのが、仕事を俯瞰して眺められることで職場に活気が生まれるまでに。

グループ業務の集約にfreeeを導入してみた。

弊社プロダクトマーケティングマネージャー・尾籠威則からは、freee会計を用いることで今後、紙出力も不要でスマートな帳簿管理が実現できるという耳寄りプレゼンテーション。

ことし1月施行されたばかりの改正電子帳簿保存法を受け、実務がどれだけ省力化できるのか、アプリ上での画面展開も参照しながら解説がなされ、その楽々スムーズ感を手にとるように事前体験できました。

実践!電子帳簿保存法〜freee会計で電子帳簿保存を実運用に乗せるには?!〜

2014年に旗揚げされた台湾料理"麺線"の専門店『台湾麺線』を営む林剛正さんからは、飲食業目線からの事例。

AirREGI上のデータをfreeeに連携させて、などというSaaSのフル活用がもたらすメリットのこと、またサービスの無料期間中に、本格導入するか否かをどう見極めるかに関するアドバイスも多数でした。

飲食業向け全バックオフィス業務SaaS化のススメ

HPやパンフレット等のデザイン制作に加え、ハシビロコウグッズの制作・EC販売もする、株式会社増子商店代表兼プログラマー・増子良太さん。

奥さん(デザイナー)と二人三脚して営む会社の経理まわりに関して、複数ある事業ごとの売上や販管費をfreeeの基本的機能を用いてどう管理しているのか、というTIPSの数々を共有していただけました。

小さな会社でもできる!ECサイト(モール)でのfreeeの活用術

「Hack freee!」

社内向けチャットボットの株式会社HiTTO・早瀬友貴さんからは、freeeを軸としたコーポレート体制整備のHow toについての、実体験に基づくプレゼン。

IPOに備え刷新した業務フローはいちど社内で運用を。そこからワンクリック単位で解説が進むごくマメなマニュアルづくりができれば、外部委託ながら高品質なままのコーポレート運営がかなう、というものでした。

【IPO準備中の会社必見】freeeを軸とした高品質・効率的なコーポレート体制整備のHow toと具体的事例

弊社経理部マネージャー・池嶋真吾からは、コロナを機に極力リモートワークが推奨される中、経理・監査対応担当者として直面した課題やそれにどう対処したのかについて。

freeeの徹底活用によってかなう、省力化とペーパーレス化、ひいては出社の不要化。普段の仕事をめぐる具体的シーンの数々に則してこれが再確認できる内容でした。

どうやってるの?freee社の経理〜リモートワーク下の経理と監査対応〜

被介護者のQOL向上に寄与する排泄予測デバイス『DFree』。これを手がけるトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の管理部長・飯田陽平さんは経理・コーポレート業務を担当。

社内エンジニアからfreee APIの使い方やGoogle Apps Scriptの書き方を教わっては、日常業務の工数削減、経理不正がより起きにくい仕組みの開発など業務改善につなげたケースの数々が話されました。

freee APIを活用した経理業務の適正化

採用活動ツール『Recruiting Cloud』の株式会社HR Force・DXグループマネージャーの吉田裕宣さんは、CRMおよびBIまわり、かつ経理までをも担当。

Salesforceとの間でデータを相互連携させられる『freee for Salesforce』はBIツールでの分析にとても使えて、難儀する経営指標の算出等も容易。経理データは今後マーケティングや営業などあらゆる担当者が有効活用できるようになるはず、と。

freeeが広げてくれたBIデータ利活用!

セッションは続きます

「Use free!」と「Hack free!」ごとに別れてのセッションはここまで。以降も、両者共通のコンテンツとして、以下のようなお話がなおも展開されました。

税理士法人つばめの代表社員・河村浩靖さんは、freee!上のデータを元手にして行う、会計/監査対応業務を効率化するソフトを自ら開発。freee!のAPIも活用し出来た『Nport』、『kansapo』、『結(ゆい)』がそれ。

河村さんが現場で気づいたニーズに即したものなだけに、ユーザーである様々なNPO法人からは「煩雑さから解放された」「事業そのものに注力できるようになった」との声が寄せられたそう。

(ちなみにfreee!と連携しているアプリの数は、実に100以上。あらゆる事業に関してこれを広範かつ強力に後押しするポテンシャルを秘めています)

アフターfreeeの「作業」を連携アプリで効率化!

株式会社プランノーツ/一般社団法人ノンプログラマー協会の高橋宣成さん。ノンプログラマーへのIT支援・プログラミング教育を通じ、あらゆる産業の人が職場での作業を自動化させられるようにと「ノンプロ研(ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会)」を主催しています。

昨年にはGAS(Google Apps Script)とfreee APIを学ぶ講座も立ち上げ。両者の習熟で業務効率化を図る経営者や税理士ほか、多様な人が参加しはじめています。

ノンプログラマー向けGAS × freee API学習に関する取り組み

クロージングセッション

大団円を飾ったのは、弊社CBOの川西康之とラクスル株式会社代表・松本恭攝さんとの対談。

かの『ラクスル』、また昨年リリースの『ジョーシス』といったサービス展開の背景やその事業経営の歩みなどが紐解かれる中、「定まった正解を追い求めるばかりでなく、根本から人事会計を見つめ、独創的な仕組みづくりを行うことが会社の業績を変える可能性だってある。優れたコーポレートなしには強い会社体もまたあり得ない」という松本さんの見解には、思わず膝を打ちたくなるものがありました。

クロージングセッション・DXが変える経営の未来

このようにして大変密度濃くお届けした「freee Heroes Day」。様々な見地からコーポレートの役割、そしてそのあるべき未来を展望することができたイベントとなりました。