最終更新日:2021/03/26

青色申告では原則として、売上や経費などの取引を1件ごとに記入し、「現金取引」と「預金取引」で帳簿を分けて記帳する必要があります。
その一方で、白色申告における会計帳簿の作成では、より簡易な方法による記載が認められています。
青色申告のように最大65万円 / 55万円の控除を受けることはできませんが、日々の会計業務を簡略化し、確定申告をスピーディに行うことができます。
本記事では、白色申告に必要な帳簿の記帳方法について解説します。
※2022年3月16日追記※
e-Taxの接続障害の影響で期限である3月15日までに確定申告を完了できなかったケースについて、国税庁から延期申請に関する発表がありました。
- e-Tax障害による延期申請の旨を記載した上で、2022年4月15日までに書面またはe-Taxで提出すれば期限後申告の扱いにならない。
- 65万円の青色申告特別控除を受ける場合、e-Tax障害による延期申請の旨を記載した上で、2022年4月15日までにe-Taxで提出すれば65万円控除を受けられる。すでに書面で提出している場合も、同様の方法で再提出することで65万円控除を受けられる。
詳細は国税庁のホームページをご覧ください。
また、freee会計を利用してe-Taxを行う場合の対応については「令和4年3月14日 e-Tax接続障害 freeeでの対応」をご確認ください。
目次
白色申告は簡易な方法での記帳が可能
青色申告では原則「一つの取引に対して一つの記録をする」必要があります。
売上についても取引先ごとに売上の記録を記載をし、「現金取引」と「預金取引」で別の帳簿に記帳する必要があります。
一方で、白色申告に関してはより簡単な記帳が認められています。業種によっては、現金売上を一日の合計額で記載すれば良いとされています。また、あとから代金を回収する掛売上についても、確認できる書類があれば取引先について分類をする必要もありません。
簡易な方法による記載の内容
各区分について、簡易な方法による記載は以下のとおりです。
区分 | 簡易な方法による記載 |
売上 |
|
雑収入等 |
|
仕入 |
|
経費 |
|
引用:税務署「帳簿の記帳のしかた」
収支内訳書の形にまとめる
白色申告では、「収支内訳書」と「確定申告書」を税務署に提出します。白色申告で使う法定帳簿には様式の定めがないので、法定帳簿の経費欄を収支内訳書と同じ区分にしておくと、収支内訳書に転記するとき楽なのでおすすめです。

引用:国税庁「収支内訳書(一般用)【令和2年分以降用】」
白色申告で帳簿の提出は必要?
白色申告の場合、確定申告で帳簿を提出する必要はありません。
帳簿を提出する必要がないからといって、帳簿をつけないでいたり、雑に記帳すると、税務署の調査があったときに説明がつかない恐れがあります。記帳作業は、毎日ではなくてもこまめに行うことが重要です。月末にまとめて行ってもいいでしょう。
また、青色申告に比べて記帳が簡易になっている点はありますが、取引に関連するレシートや請求書などはしっかりと保管をしておくことも大事です。
帳簿の管理や記帳方法に不安がある方には、確定申告ソフトのfreeeがおすすめです。銀行口座やカード口座と自動連携できる上に、見積書・請求書もソフトを通して簡単に作成できます。このため、手入力することなく自動で現金出納帳、売掛帳、買掛帳に取引が反映されます。
しかも、アプリを使えば経費のレシートを撮影できるため経費帳の記入も非常にシンプルです。必要な台帳は全てクラウドにまとまっているため管理も楽になるでしょう。
関係書類の保存期間
白色申告のための帳簿や書類は、一定期間保存しておく必要があります。それぞれの保存期間については以下のとおりです。
保存が必要なもの | 保存期間 | |
帳簿 | 収入金額や必要経費を記載した帳簿 (法定帳簿) |
7年 |
業務に関して作成した上記以外の帳簿 (任意帳簿) |
5年 | |
書類 | 決算に関して作成した棚卸表その他の書類 | 5年 |
業務に関して作成し、又は受領した請求書、納品書、送り状、領収書などの書類 |
※ 保存期間は、帳簿についてはその年の翌年3月15日の翌日から7年間(又は5年間)、書類についてはその作成又は受領の日の属する年の翌年3月15日の翌日から5年間となります。
引用:税務署「帳簿の記帳のしかた」
白色申告を簡単に終わらせる方法
確定申告は個人事業主・フリーランス、さらに最近では副業で収入を得た会社員の方など、さまざまな方に関わりが深い一大イベントです。
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があり、対象者は期限までに書類を作成し納税をすることが義務付けられています。青色申告の方が税金の控除がかかるためお得ですが、事前に税務署への届出が必要なので、今年副業で思ったよりも稼げてしまったなど届出をしていない方は今年は白色で申告をすることになります。
青色申告に比べると簡単と言われる白色申告ですが、書類作成に不安をお持ちの方は少なくありません。確定申告書類を作るには、手書き含めいくつか方法がありますが、おすすめは確定申告ソフト freee会計の活用です。
確定申告ソフト freee会計は、会計の知識がないから不安だという方でも、質問に沿って答えていくだけで簡単に白色申告書類を作成することができます。

ステップに沿って入力するだけで、簡単に確定申告が完了します。
STEP1: 基本情報の入力
まずは基本情報の入力です。あなた自身の情報やお仕事(事業)の内容について入力後、青色申告・白色申告のいずれかを選択します。各項目の横には「?」マークがついており、カーソルを当てると詳しい説明を見ることもできます。

事業の基本情報を入力!
STEP2: 申告書作成に必要な情報の入力
次に、白色申告書を作成する際に必要な情報を入力していきます。1年間の収支に関して画面の指示に沿って○×形式で15の質問に答えていきましょう。

有料のスタータープラン(月額1,180円)、スタンダードプラン(月額2,380円)はチャットで確定申告についての質問が可能。

スタータープラン(月額1,180円)に申し込むと白色申告に必要な書類のプリントアウトも可能。印刷して郵送するだけで確定申告が完了します。
※無料プランでは、申告書作成まで可能です。
STEP3: 完成!

STEP2で入力した内容を元に確定申告書が完成!
マイナンバーカードとカードリーダをご用意いただけば、ご自宅からでもすぐに提出が完了するので、税務署に行く手間がかかりません!
税務署に行かずに確定申告を終わらせるなら、電子申告(e-Tax)がおすすめです。freee電子申告開始ナビ(無料)について詳しくみる
freee会計を使うとどれくらいお得?
確定申告ソフトのfreee会計は、会計初心者の方からも「本当に簡単に終わった!」との声も多く寄せられています。
税理士さんなどに経理を依頼した場合、経理の月額費用は最低でも1万円、確定申告書類の作成は最低でも5万円〜10万円ほど必要ですが、確定申告ソフトのfreee会計を活用すれば、ステップに沿って質問に答えるだけで簡単に確定申告を完了することができ、その費用も月額1,180円です。余裕を持って確定申告を迎えるためにも、ぜひ確定申告ソフトの活用をご検討ください。