GitHub Copilotは、コード補完やテスト作成、複数ファイルの編集支援まで行える、開発業務の効率化に適したAIツールです。既存の開発環境を大きく変えずにAIを採り入れたい企業や、属人化を減らしたい開発チームに向いています。
GitHub Copilotは便利な反面、プラン選びやアクセス権限、生成コードのレビュー体制を整えずに使うと、情報漏えいや著作権上のリスクにつながる可能性があります。
本記事では、2026年時点のGitHub Copilotの機能や料金プラン、はじめ方、Cursor・Claude Codeとの違い、企業が安全に導入するためのポイントをまとめました。
便利さとリスクの両面を理解し、自社にあった使い方を検討しましょう。
目次
- GitHub Copilotとは
- Microsoft Copilotとの違い
- 対応するエディタ・プログラミング言語・動作環境
- GitHub Copilotでできること
- コード補完で入力の手間を減らす
- テスト作成の工数を減らす
- 複雑な作業を任せる
- ターミナル操作の試行錯誤を減らす
- 業務にあわせてAIをカスタマイズする
- GitHub Copilot・Cursor・Claude Codeの違い
- GitHub Copilotの料金プラン
- GitHub Copilotのはじめ方
- GitHubアカウントでCopilotを有効化する
- VS CodeでCopilotをセットアップする
- コード補完とChatでGitHub Copilotの動作を確認する
- GitHub Copilotの注意点
- 機密情報や顧客データの流出を防ぐ
- アクセス権限と利用ポリシーでトラブルを防ぐ
- AIの出力をそのまま信用せずテスト・レビューする
- まとめ
- よくある質問
GitHub Copilotとは
GitHub Copilotは、ソフトウェア開発をAIが手助けするツールです。
もともとは、書きかけのコードの続きを予測して提案する機能が中心でした。現在はそれだけでなく、テストの作成やエラーの調査、複数ファイルの修正など、開発のさまざまな場面で使えるようになっています。
開発計画の立案から作業の自動実行までを支援する、エージェント機能も備えているのが特徴です。
そのためGitHub Copilotは、単なるコード補完ツールではなく、開発全体を支えるAIツールへと位置づけが広がっています。
ここからは以下の観点からGitHub Copilotを解説します。
- Microsoft Copilotとの違い
- 対応するエディタ・プログラミング言語・動作環境
Microsoft Copilotとの違い
Microsoft Copilotとの違いは、支援する作業の範囲にあります。具体的な違いは以下のとおりです。
| 項目 | Microsoft Copilot | GitHub Copilot |
|---|---|---|
| 主な目的 | 事務作業全般を支援する | ソフトウェア開発を支援する |
| 支援する作業 | 文書作成、メール、表計算、資料作成など | コードの作成、修正、確認、エラー調査など |
| 主な利用者 | 事務作業を行うビジネスユーザー | エンジニアや開発者 |
| 特徴 | 日常業務を幅広く効率化できる | コードを書いている画面上で、リアルタイムに支援を受けられる |
| AIモデル | Microsoft 365の業務支援に適したAIを活用する | OpenAI、Anthropic、Googleなどの複数のAIモデルを用途に応じて選べる |
Microsoft Copilotは事務作業全般を手伝うアシスタント、GitHub Copilotは開発現場に入って一緒にコードを見てくれるアシスタントです。どちらもAIを使いますが、得意とする作業は異なります。
対応するエディタ・プログラミング言語・動作環境
GitHub Copilotは、主要なコード編集ソフトに組み込んで使えます。
対応している代表的な環境は、VS CodeやVisual Studio、JetBrains系のエディタなどです。対応するプログラミング言語も幅広く、Web開発でよく使われるものから業務システム向けのものまでカバーしています。
GitHub Copilotは日本語でも利用でき、作りたい処理を日本語のコメントで書くと、AIが意図を読み取り、コードを提案します。チャットでも日本語で質問できるため、英語のエラー内容を貼り付けて、日本語で原因や修正案を確認する使い方も可能です。
ただし、使える機能はソフトによって差があります。自社の開発環境で必要な機能が動くかどうかは、導入前に公式サイトの対応状況を確認するとよいでしょう。
GitHub Copilotでできること
GitHub Copilotでできることは、開発の各工程にかかる手作業を減らし、作業時間を短縮することです。
コードを書く、動作を確かめる、エラーの原因を調べるといった作業をAIが支援します。そのため、開発者は一からすべてを手作業で進めるのではなく、AIの提案を確認しながら作業を進められます。
GitHub Copilotでできる具体的な作業は以下のとおりです。
GitHub Copilotでできること
- コード補完で入力の手間を減らす
- テスト作成の工数を減らす
- 複雑な作業を任せる
- ターミナル操作の試行錯誤を減らす
- 業務にあわせてAIをカスタマイズする
コード補完で入力の手間を減らす
コード補完は、入力中のコードの続きをAIが予測して提案する機能です。
作りたい処理の意図をコメントとして書くと、AIがその内容を読み取り、まとまったコードを提案します。たとえば、データの登録や削除のような定型的な処理では、提案をそのまま活用できる場面もあります。
同じようなコードを何度も打ち込む手間が減るため、単純作業にかかる時間を削減可能です。
テスト作成の工数を減らす
テストコードの作成も、GitHub Copilotで支援できます。
テストコードとは、作ったプログラムに不具合がないかを確かめるためのコードです。人が手作業で考えると見落としやすい、データの境界となる値や例外的な状況についても、AIが洗い出して提案します。
エラーを読み込ませれば、原因の見立てや修正案を確認できるので、解決策を探す時間を減らしやすくなるでしょう。
複雑な作業を任せる
エージェントモードを使うと、指示に沿ってAIが複数のファイルを自律的に編集します。
エージェントモードはチャットのように質問へ答えるだけではなく、目標を達成するための手順をAI自身で組み立てられるからです。コードの書き換え、テストの実行、エラーの修正までを一連の流れで進められる点が特徴です。
開発者は、AIが進める作業の内容を確認しながら、成果物を受け取れます。
ターミナル操作の試行錯誤を減らす
文字でパソコンやサーバーに命令を出すターミナルの操作も、GitHub Copilotで支援できます。
ターミナルとは、コマンドと呼ばれる命令文を打ち込んでコンピューターを操作する画面です。AIは、実行するコマンドの手順を事前に提示するため、操作ミスによる事故を防ぎやすくなります。
人の承認なしにコマンドを実行するモードも選べます。問題が起きたときに以前の状態へ戻せる機能もあり、試行錯誤を進めやすいのが利点です。
業務にあわせてAIをカスタマイズする
GitHub Copilotは、社内の開発ルールやプロジェクトごとの方針を参照できるように設定可能です。
たとえば、リポジトリ内にカスタム指示を用意すると、コードの書き方やテストの進め方、レビュー時に確認すべき観点をAIに伝えられます。組織単位で共通の指示を設定すれば、チーム全体で同じルールに沿った支援を受けやすくなります。
新しく加わった人が過去のコードを理解するまでに時間がかかることは、開発現場でよくある課題です。特定の担当者に知識が偏ると、内容が共有されにくくなります。
GitHub Copilotにプロジェクトの前提や開発ルールを伝えておけば、AIが相談相手になり、コードの理解や修正を進めやすくなります。
GitHub Copilot・Cursor・Claude Codeの違い
GitHub Copilot、Cursor、Claude Codeは、同じAI開発支援ツールでも、向いている作業が異なります。
チーム全体の開発ルールを守りながら使いたい場合は、GitHub Copilotが有力です。個人の編集作業を速くしたい場合はCursor、ターミナル中心の作業を効率化したい場合はClaude Codeが向いています。
GitHub Copilot、Cursor、Claude Codeの主な違いを、次の表に整理しました。
| 比較項目 | GitHub Copilot | Cursor | Claude Code |
|---|---|---|---|
| 基本的な使い方 | 既存のコード編集ソフトに追加して使う | AI機能を組み込んだ専用エディタを中心に使う | ターミナルを中心にAIへ作業を指示する |
| GitHub連携 | 標準で対応 | 外部連携で対応 | 外部連携で対応 |
| 得意な範囲 | プロジェクト全体を見たコード支援 | 個人の編集作業の高速化 | コードベース全体の把握とコマンド操作 |
| 企業向け管理 | 利用ポリシーや監査記録の管理機能が充実 | 少人数チーム向けの基本的な管理 | 個別の接続設定や運用ルールの整備が必要 |
組織の開発ルールや安全性を重視するなら、GitHub Copilotが安心です。変更申請や課題管理と連動しやすく、企業向けの管理機能もそろっています。
一方で、Cursorは個人の編集作業を速めたい場面に向いています。コードを書き換えたり、既存のコードを見ながら作業したりする流れを、専用エディタの中で進めやすいのが特徴です。
Claude Codeは、ターミナル上で作業したい場合に向いています。コマンド操作を含む不具合調査や、システムの土台づくりのような作業で使いやすいツールです。
どれかひとつが常に優れているわけではありません。自社の開発スタイルやチームの規模にあわせて選ぶとよいでしょう。
GitHub Copilotの料金プラン
GitHub Copilotの料金プランは、個人で試す場合と、チームや企業で導入する場合に分けて考えると選びやすくなります。
主なプランの違いは、次のとおりです。
| 項目 | Free | Pro | Pro+ | Max | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額 | 0ドル | 10ドル | 39ドル | 100ドル | 19ドル/シート | 39ドル/シート |
| 月間AIクレジット | - | 10ドル相当 | 39ドル相当 | 100ドル相当 | 19ドル相当 | 39ドル相当 |
| 主な用途 | お試し利用 | 個人の実務利用 | 個人の高度利用 | 個人の高度利用 | チーム・法人利用 | 大規模組織向け |
使い勝を試すなら、まずはFreeプランからはじめるとGitHub Copilotの使い勝手を確認できます。コード補完やチャットを試しながら、自分の開発作業にあうかを判断しやすいプランです。
回数を気にせず実務で使う場合は、Pro以上が選択肢になります。より多くのAI機能を使いたい場合や、上位の機能を活用したい場合は、Pro+も視野に入れるとよいでしょう。
※2026年6月現在、Freeプラン以外への個人プランへの新規登録は停止しています。利用の際には必ず最新情報をご確認ください。
法人やチームで導入するならBusiness以上がおすすめです。利用ポリシーの管理や監査記録など、組織で安全に使うための機能が用意されているためです。
Enterpriseは、Businessの機能に加えて、より大規模な組織向けの管理機能や優先的な機能提供を重視する場合に向いています。
なお、AIクレジットはAI機能を使うための利用枠です。選ぶモデルや使い方によって消費量が変わるため、利用頻度が高い場合はクレジットの上限も確認しておく必要があります。
料金やAIクレジットの内容は変更される可能性があります。導入前には、GitHubの公式ページで最新の料金と利用条件を確認してください。
GitHub Copilotのはじめ方
GitHub Copilotは、GitHub上で利用を有効化し、VS Codeなどの編集ソフトと連携すれば使いはじめられます。
専用サーバーを用意するような大がかりな準備は必要ありません。GitHub Copilotのはじめ方は以下のとおりです。
GitHub Copilotのはじめ方
- GitHubアカウントでCopilotを有効化する
- VS CodeでCopilotをセットアップする
- コード補完とChatでGitHub Copilotの動作を確認する
GitHubアカウントでCopilotを有効化する
最初に、GitHubのWebサイトにログインし、Copilotの利用を有効にします。
試しに使ってみたい場合は、月額0円ではじめられるFreeプランを選びましょう。Freeプランでは、コード補完を毎月2,000回まで利用できます。本格的に使う場合は、利用量や必要な管理機能があるプランを選ぶのがおすすめです。
2026年6月時点では、Copilot Pro、Copilot Pro+、Copilot Max、Student planの新規サインアップが一時停止されている場合があります。既存プランのアップグレードは可能とされていますが、Copilot FreeユーザーはPro / Pro+へアップグレードできません。申し込み前にGitHub公式の最新案内を確認すると安心です。
規約に同意して手続きを終えると、Web側の準備は完了です。
VS CodeでCopilotをセットアップする
次に、コードを書く編集ソフトであるVS Codeで、Copilotを使えるようにしましょう。
VS Codeでは、Copilotアイコンからセットアップを開始し、GitHubアカウントでサインインします。現在の公式説明では、初回設定時に必要な拡張機能は自動的にインストールされるため、必ずしも手動で検索して入れる必要はありません。
サインインが完了すると、VS CodeとGitHub Copilotの連携が整います。
コード補完とChatでGitHub Copilotの動作を確認する
最後に、実際にコードを入力して、GitHub Copilotが動くか確認してみてください。
新しいファイルを開き、作りたい処理の目的をコメントとして書いてみます。AIが内容を読み取り、続きのコードをグレー表示で提案すれば、コード補完は動作しています。
サイドバーのチャットでコードの書き方を質問し、回答が返ってくるかも確認しましょう。コード補完とチャットの両方が使えれば、基本的な導入は完了です。
GitHub Copilotの注意点
GitHub Copilotは便利ですが、ルールを決めたうえで使うことが重要です。
安全性を確かめないまま使うと、機密情報の漏えいや著作権トラブルにつながるおそれがあります。また、AIが出すコードが常に正しいとは限りません。便利な道具だからこそ、任せる範囲と人が確認する範囲を分けておく必要があります。
GitHub Copilotを安全に使う際の注意点は以下のとおりです。
GitHub Copilotの注意点
- 機密情報や顧客データの流出を防ぐ
- アクセス権限と利用ポリシーでトラブルを防ぐ
- AIの出力をそのまま信用せずテスト・レビューする
機密情報や顧客データの流出を防ぐ
顧客の個人情報や認証情報は、AIのチャットに入力しないのが基本です。
GitHub Copilotで入力データがどのように扱われるかは、利用するプランや設定によって変わります。個人利用の場合は、設定画面で自分のデータをAIの改善に使わないようにしておきましょう。
法人で使う場合は、BusinessやEnterpriseプランの管理設定を確認します。データの保持条件やモデル改善への利用有無、契約条件も見ておくと安心です。
ただし、現場の担当者が、機密性の高い情報を誤って入力する可能性があるため、設定だけでリスクを完全になくせるわけではありません。
そのため、機密情報の入力を禁止する社内ルールを定めることが大切です。必要に応じて、入力内容に機密情報が含まれていないかを自動で調べる仕組みも採り入れると、組織全体で安全性を保ちやすくなります。
アクセス権限と利用ポリシーでトラブルを防ぐ
GitHub Copilotを組織で使う場合は、誰が、どの範囲で使えるのかを明確にしておく必要があります。
管理があいまいだと、機密性の高いコードをAIに参照させたり、公開コードに似た提案をそのまま使ったりするおそれがあるからです。
公開するコードや製品に組み込むコードでCopilotを使う場合は、公開コードとの一致を検出するフィルター機能を有効にしておきましょう。著作権やライセンス上の確認が必要になるリスクを抑えられます。
また、SSOで利用者を管理し、監査ログで利用状況を確認できるようにしておくことも大切です。退職者や担当外のメンバーによる利用を防ぎ、不自然な操作にも気づきやすくなります。
AIの出力をそのまま信用せずテスト・レビューする
AIが書いたコードが正しいとは限らないため、人による動作確認とレビューは省略できません。
GitHub Copilotは、もっともらしいコードを提案できますが、社内独自の仕様や公開されたばかりの規約については、誤った内容を出すことがあります。
そのため、生成されたコードは必ずテストを実行し、開発者が目視で確認しましょう。AIの提案をそのまま採用するのではなく、あくまで下書きや補助として扱うと安全です。
まとめ
GitHub Copilotは、コード補完だけでなく、テスト作成やエージェント機能まで支援する開発者向けのAIツールです。
開発の手作業を減らし、エラー調査や複数ファイルの修正も進めやすくなるため、開発全体の効率化につながります。
法人で導入する場合は、機密情報を入力しないルールや、アクセス権限の管理、生成コードのレビュー体制を整えておくことが大切です。
まずはFreeプランやVS Codeでのセットアップから、無理のない範囲で試してみてください。便利さとリスクの両方を理解したうえで、自社の開発体制にあう使い方を選びましょう。
よくある質問
GitHub Copilotは無料で使えますか?
GitHub Copilotは、月額0円のFreeプランで使いはじめられます。
Freeプランでは、コード補完を毎月2,000回まで、チャットやエージェント機能を毎月50回まで利用できます。まず使い勝手を試したい場合には、十分に検討しやすいプランです。
詳細は「GitHub Copilotの料金プラン」をご確認ください。
GitHub Copilotは日本語でも使えますか?
GitHub Copilotは、日本語でも利用できます。
日本語のコメントからコードを提案してもらったり、チャットで日本語の質問をしたりできます。
詳細は「対応するエディタ・プログラミング言語・動作環境」をご確認ください。
