ChatGPTは、文章だけでなく、SNSのサムネイルやWeb広告のバナーなどの画像生成にも対応可能です。無料版でも画像生成機能は利用できますが、1日に生成できる枚数に制限があります。また、作成したい画像の内容によっては、イメージどおりの内容に仕上がらない可能性も生じます。
思うような画像に仕上がらない場合は、ChatGPTへの質問内容を工夫することが重要です。画風や背景描写など具体的な情報を質問文に盛り込むことで、要望に見合った画像が完成する確率が高まります。
本記事では、ChatGPTで画像を生成する方法や注意点、完成度を高めるコツなどを紹介します。
目次
ChatGPTは画像生成も可能?
ChatGPTでは、アカウント登録をすれば、無料版でも画像生成の機能を活用できます。ChatGPTにはDALL-E 3(ダリ・スリー)と呼ばれる機能が搭載されており、専門知識や特別なスキルがなくても、画像を生成できます。
ChatGPTに画像生成を依頼する際は、作成してほしい画像のイメージを質問文で伝えるだけです。ChatGPTの活用によって、SNSの投稿用画像やWeb広告のバナー、キャンペーン用の画像など、さまざまな用途向けの画像制作に自社で対応できます。
画像生成機能は無料版でも利用できる
ChatGPTは無料版でも画像生成ができます。ただし無料版の場合は、1日に生成できる画像の枚数は2~3枚が限度です。上限に達した場合は「画像生成の制限に達しました」というメッセージが表示され、翌日に回数がリセットされるまでは画像生成ができません。
画像生成は文章作成と比べてサーバーやGPUにかかる負担が大きいため、すべてのユーザーが公平に画像生成の機能を利用できるよう、枚数の制限が設けられています。
また無料版の場合は、高度な画像生成を実現する「ChatGPT Images 2.0」を利用できません。ChatGPT Images 2.0は、画像の品質と日本語表現に優れた画像生成機能です。ブランドロゴや場所を正確に特定するだけでなく、同じ人物を複数のシーンで書き分けることが可能です。
解像度は2K相当で、SNSの投稿画像やランディングページのアイキャッチなど、さまざまな用途で活用できます。加えて日本語表記の精度は99%以上で、画像内テキストの誤字脱字や表記ゆれの発生リスクを大幅に抑えられます。
上限を気にせず多くの画像を生成したい人、高品質の画像を生成したい人は、有料プランがおすすめです。
ChatGPTで画像生成する方法
ChatGPTで画像生成する方法は、テキストでの指示・参考画像のアップロードのどちらかです。完成した画像が意図に見合わない場合のみ、加工や編集を実施します。
テキストで指示をして作る
ChatGPTに作成してほしい画像のイメージを質問文で指示する方法です。たとえば、「スーツを着た肩幅の広い30代男性の画像を作成してください」と伝えると、ChatGPTが質問の内容に沿って画像を生成します。
以下の内容を質問文に加えると、よりイメージに近い画像に仕上がる確率が高まります。
- 場所(屋内または屋外)
- 背景(ビル群や自然が多い場所など)
- 時間帯(朝や夜など)
- 天候(晴れや雨など)
- 構図(俯瞰やクローズアップなど)
- イラストのスタイル(アニメ風やリアル調など)
参考画像をアップロードしてイメージを指示する
作成してほしい画像のイメージをChatGPTへ明確に伝えるため、既存の画像をアップロードする方法です。質問文を入力する欄の左側にあるカメラのアイコンをクリックすると、画像をアップロードできます。共有された画像をもとに、ChatGPTが新たに画像を生成します。
画像をアップロードしたあと、「背景を雨にしてください」「人物をリアル調に描いてください」など、追加の要望を質問文で伝えることも可能です。既存のブランドデザインやロゴマークなどをもとに、新しい画像を作りたい場合に適しています。
生成した画像の編集・加工を行う
1回の指示で要望どおりの画像が完成するとは限りません。完成した画像を部分的に編集・加工したい場合は、ChatGPTに搭載されたブラシ機能を活用します。ブラシを活用すれば、色の変更や障害物の削除など気になる部分の修正を行ってイメージに近い画像に仕上げられます。
ブラシの操作手順は以下のとおりです。
ブラシの操作手順
- ChatGPTが生成した画像をクリックし、編集モードに変更する
- 修正したい部分をブラシでなぞる
- 修正内容を質問文で指示する
ChatGPTの画像生成機能を活用する際の注意点
ChatGPTで画像を生成する際の注意点を紹介します。トラブルや損失が発生しないよう、個々の内容を理解することが重要です。
不自然な仕上がりになるおそれがある
ChatGPTが作成する画像の品質や再現性は高まっているものの、対象物や要望によっては不自然な仕上がりになる場合があります。たとえば、道具や人体などの画像を生成する際に全体の構造や指の先が歪むなど、細部で正確な描写ができないことがあります。
著作権侵害に注意する
ChatGPTで画像を生成する際は、著作権を侵害しないように細心の注意を払わなければなりません。
AI生成物であっても、既存の著作物との類似性と依拠性が認められる場合、著作権侵害になる可能性があります。たとえば「水彩風」「レトロ風」などの一般的な表現は比較的リスクが低いですが、特定の作家・作品・キャラクターを強く想起させる画像は注意が必要です。
個人情報を入力しないように注意する
個人向けChatGPTでは、会話内容がモデル改善に使われる場合があります。ChatGPTに個人名を入力したからといって、すぐにほかのユーザーの質問に対する回答にその名前が出るわけではありませんが、プライバシー保護の観点では、個人を特定できる情報は入力しない、または匿名化するのが安全です。
既存の画像をアップロードして新たに画像を生成する際も、従業員の顔写真やSNSの投稿画像などを活用するのは避けるべきです。
画像生成においてChatGPTが苦手なこと
ChatGPTが画像生成で苦手とする内容は以下のとおりです。
- 人間の手や顔などの描写
- 道具の細部にいたる部分の描写
- 建物の複雑な装飾の描写
- 画像内の細かい文字入れ
- 漢字・ひらがな・カタカナの正確な記載
ChatGPTが作成する画像の品質や質問内容に対する再現性は高まっているものの、対象物によっては細部の正確な描写が難しい場合があります。とくに画像内へ日本語のテキストを挿入する場合は、誤字脱字や表記ゆれなどが発生しやすいため注意が必要です。
ChatGPTの画像生成機能を使いこなすコツ
ChatGPTが生成する画像の完成度を高めるコツを紹介します。質問文で画像生成に関する具体的な情報を多く入力するほど、要望に沿った画像が完成しやすくなります。
質問文は具体的な情報を書く
ChatGPTにテキストで指示して画像を生成する際は、質問文に具体的な情報を記載することが重要です。
たとえば、ChatGPTに「女性の画像を作ってください」と依頼したとしましょう。女性の表情や雰囲気、場所などが質問文に書かれていない場合、どのような女性に仕上げるべきか、ChatGPTが理解できません。
「黒髪ショートカットで笑顔を浮かべている」「公園のベンチでコーヒーを飲んでいる」など、具体的な人物像やシーンを質問することで、イメージに近い画像に仕上がるでしょう。
画風や背景描写を詳細に伝える
同じ人物やシーンの画像を作る場合でも、画風や背景が異なれば画像に対して見る側が抱く印象も変わります。たとえば、人物をアニメ調で描いた場合、目の動きや表情の変化など感情の動きを伝えやすくなります。高層ビルや緑に囲まれた山々など背景を工夫した場合は、非日常の雰囲気を演出できるでしょう。
画像のスタイルにはレトロ調やリアル調、水彩画などさまざまな種類があるため、自社やブランドイメージに沿った選択が重要です。また背景を指定する際は、「12月の北海道」「7月の沖縄」など具体的な地名を質問文に入れることで、イメージに近い背景や雰囲気に仕上がる可能性が高まります。
掲載先やターゲットを伝える
質問文で画像の掲載先やターゲットを記載しておくことも重要です。Instagramやサービスサイト、提案資料など、画像の掲載場所によって画像のテイストも異なるためです。
質問文では「サービスサイトに掲載する40代女性向けの画像」といったように、ターゲットも交えて伝えると、掲載先やターゲット層に合った画像の生成が望めます。
画像のサイズを指定する
InstagramやYouTube、提案資料など、掲載先によって画像の推奨サイズは異なります。たとえば、Instagramのフィード投稿なら1080×1350 px、Youtubeのサムネイルなら1280×720 pxが推奨サイズです。
ChatGPTは、質問文に画像サイズの記載がない場合、正方形(1024×1024 px)で画像を生成する傾向があります。画像の掲載先が決まっている場合は画像サイズの比率を記載しましょう。
また、画像の正確なサイズや比率がわからない場合でも、長方形や縦長などと記載すれば、質問の内容に沿って画像が生成されます。
避けたい要素を指示する
ネガティブプロンプトを活用するのも有効です。ネガティブプロンプトとは、ChatGPTが画像を生成する際に避けてほしい要素や特徴を伝える質問文です。
ChatGPTに作成してほしい画像のイメージを伝え、「顔を歪ませない」「手や指のかたちを崩さない」などの内容を記載します。ネガティブプロンプトの活用で、顔や指、手の変形などが発生しにくくなり、細部にいたるまで正確な描写を実現できるでしょう。
またネガティブプロンプトには、背景のぼやけや文字のゆがみなどを排除して画像全体の品質を高める効果も期待できます。
まとめ
ChatGPTでは無料版でも画像生成が可能ですす。
ChatGPTを活用した画像生成によって著作権侵害や個人情報の流出などの事態を招かないよう、利用する際は細心の注意を払わなければなりません。具体的には、既存の作品名や従業員の個人情報などを質問文に含めないことが重要です。
ChatGPTでイメージどおりの画像が生成できない場合は、質問内容を見直しましょう。作成してほしい画像の内容や画風、背景などを明確に伝えると、自身の意図に見合った画像に仕上がる可能性が高まります。さらに「ぼやけた背景を入れない」「余計な人物や車を入れない」など、避けてほしい内容も記載しておくと、よりイメージに合った画像ができるでしょう。
よくある質問
ChatGPTで画像を生成するにはどうすればいいですか?
ChatGPTで画像を生成したい場合、「作成してほしい画像を質問文で伝える」か「既存の画像をアップロードする」のどちらかの方法を選択します。
詳しくは、記事内「ChatGPTで画像生成する方法」をご覧ください。
ChatGPTの画像生成は無料で何枚までできますか?
ChatGPTを用いて無料で生成できる画像の枚数は1日に2~3枚です。上限に達した場合はメッセージが表示され、翌日まで画像は生成できません。
詳しくは、記事内「画像生成機能は無料版でも利用できる」をご覧ください。
ChatGPTで画像生成をする際に注意することはありますか?
ChatGPTで画像生成をする際には、著作権侵害や個人情報の流出などに注意する必要があります。
詳しくは、記事内「ChatGPTの画像生成機能を活用する際の注意点」をご覧ください。
