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税理士試験の勉強時間はどれくらい?科目別の目安や仕事と両立する方法を解説

監修 橋爪 祐典 税理士

税理士試験の勉強時間はどれくらい?科目別の目安や仕事と両立する方法を解説

税理士試験の合格に必要な勉強時間は、約2,250時間が目安です。

毎日コツコツ勉強を重ねる必要があるため、社会人が働きながら合格を目指すには、自分が確保できる勉強時間を正確に把握し、試験日から逆算した緻密な学習計画を立てることが大切です。

本記事では、科目別の勉強時間の目安や効率的な学習方法、仕事と両立するためのスケジュールの組み方を解説します。さらに、企業ができる従業員の資格取得サポートもあわせて紹介するため、税理士試験の合格を目指している人はぜひ参考にしてください。

目次

税理士試験の合格に必要な勉強時間はどれくらい?

税理士試験の合格に必要な勉強時間は、大手資格予備校が公表するデータによると約2,250時間が目安です。

これは、よく選ばれる5科目(簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法)を受験したときの想定学習時間です。仮に2,250時間とすると、1日3時間の学習を毎日欠かさず続けても約2年かかる計算で、長丁場となることがわかります。

ただし、上記の勉強時間はあくまで合格ラインに到達するための最低限の目安です。とくに税法科目は条文の理解が難しく、学習の進捗においては個人差が大きいため、法律の予備知識がない場合は想定の1.5~2倍以上かかるケースもあります。

一方で、科目選択を工夫すれば総勉強時間を短縮することは十分可能です。たとえば、消費税法は他の税法科目に比べて出題範囲が狭く、計算問題の負担も少ないため、比較的短時間で対策できます。ただし、税理士試験は相対評価の競争試験です。出題範囲が狭い科目は他の受験者も高水準に仕上げてくるため、法人税法や所得税法と比べて、よりミスなく高得点を取らないと合格が難しいという実情も押さえておきましょう。

とくに社会人が働きながら合格を目指す場合は、自身の確保できる学習時間と仕事との両立を考慮し、戦略的に科目を組み合わせることが重要です。

【科目別】税理士試験に必要な勉強時間の目安と勉強方法

税理士試験は科目ごとに出題範囲や難易度が異なるため、各科目の特性を理解したうえで学習計画を立てることが重要です。効率的に合格を目指すには、科目別の必要な勉強時間の目安と学習の重点ポイントを把握しておきましょう。

科目別の勉強時間の目安

  • 簿記論(約450時間)|仕訳と総合問題を中心に計算力を強化
  • 財務諸表論(約450時間)|会計基準の理論暗記と個別・連結の計算対策
  • 法人税法(約600時間)|税法条文の理論暗記と別表作成の計算演習
  • 所得税法(約600時間)|10種類の所得区分の理解と計算演習
  • 相続税法(約450時間)|財産評価と税額計算を中心に対策
  • 消費税法(約300時間)|課税区分の判定と計算の正確性を磨く

なお、本記事で紹介する一般的に必要とされている学習時間は目安であり、個人の予備知識によって変動するため、あくまで参考として捉えてください。

簿記論(約450時間)|仕訳と総合問題を中心に計算力を強化

簿記論の合格に必要な勉強時間は約450時間で、仕訳と総合問題を中心とした計算力の強化が重要です。

簿記論は理論問題が出題されず、すべて計算問題で構成されています。そのため、仕訳や勘定科目といった基礎知識を確実に習得することが大切です。基礎が固まっていれば、連結会計や本支店会計など複数の論点が絡み合う総合問題でも、個別の仕訳パターンを組み合わせて対応できるようになります。

学習を進める際は、基礎問題集で個別論点を完璧にしてから、段階的に総合問題へ移行しましょう。

また、試験では限られた時間内で大量の計算をこなす必要があるため、正確性だけでなくスピードも求められます。反復練習を通じて、スピードと正確性の両方を同時に高めていくことがポイントです。

財務諸表論(約450時間)|会計基準の理論暗記と個別・連結の計算対策

財務諸表論の合格に必要な勉強時間は約450時間です。簿記論とは異なり、計算と理論の両方が出題されるため、バランスのよい学習が求められます。

効率的に進めるなら、まずは計算問題から着手しましょう。貸借対照表などの作成技術を先に身につけることで、理論で学ぶ会計基準が「なぜその処理を求めているのか」という実務的な理解へとつながります。

また理論の学習では、暗記に頼らず自分の言葉で説明できるレベルを目指すことが重要です。過去問の傾向から、減価償却や退職給付会計などの頻出テーマに絞りつつ、受験年度の法改正情報にも目を通しておきましょう。

最新情報は、金融庁や企業会計基準委員会(ASBJ)の公式サイト、または受講している資格学校のテキストやアナウンスから確認できます。

法人税法(約600時間)|税法条文の理論暗記と別表作成の計算演習

法人税法の合格に必要な勉強時間は約600時間で、税法条文の理論暗記と別表作成の計算演習を並行して進めることが大切です。

法人税法が、他の科目より学習時間を要する理由は、計算と理論の両方で高度な知識が問われるためです。計算問題では申告調整が中心となり、会計上の利益を税務上の所得に変換する作業が求められます。たとえば、会計では経費として認められる交際費でも、税法では原則として全額が損金不算入とされています。ただし、中小法人における一定額の損金算入や、飲食費の50%算入などの特例措置が設けられており、このような差額を「別表」と呼ばれる調整書類で正確に計算する技術が必要です。

効率的に学習を進めるには、まず税法条文の理論を理解してから計算演習に移りましょう。理論の土台ができていれば、「なぜこの調整が必要なのか」という根拠が明確になり、複雑な別表作成も論理的な処理が可能です。

理論問題では条文の正確な暗記が求められますが、過去問を分析すると受取配当金の益金不算入や寄附金の損金算入限度額など頻出テーマが決まっています。出題頻度の高い論点を優先的に学習することで、限られた時間でも合格ラインへ到達できます。


出典:国税庁「No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算」

所得税法(約600時間)|10種類の所得区分の理解と計算演習

所得税法の合格に必要な勉強時間は、約600時間です。

法人税法と同等の時間を要する理由は、10種類に分類される所得(給与・事業・不動産など)ごとに、まったく異なる計算ルールを習得しなければならないためです。たとえば、同じ収入を得るにしても、給与所得は「収入金額 − 給与所得控除額」、事業所得は「総収入金額 − 必要経費」と計算手順が変わります。

各区分の基礎を固めた後は、赤字と黒字を相殺する損益通算などの横断的な処理の習得に進みます。「理論(条文ルール)をインプットしたら該当箇所の計算問題を解く」というサイクルを徹底し、知識と実践を結びつけることが重要です。


出典:国税庁「所得の種類と課税方法」

相続税法(約450時間)|財産評価と税額計算を中心に対策

相続税法の合格に必要な勉強時間は、約450時間です。

条文が複雑なため、細部に固執せず「遺産総額の算出→基礎控除→配分→税額軽減」という計算プロセス全体を俯瞰することから始めましょう。計算の骨組みができたら、次は「誰が相続人になるか」を正しく判定する訓練に移ります。養子や代襲相続といった民法の複雑な親族関係を整理できなければ、正しい税額は導き出せません。

また、相続人の判定スキルに加え、土地や非上場株式などの財産評価の手法を習得していくことが大切です。基本が固まったら事例演習を繰り返し、贈与税も含めた総合問題への対応力を磨きましょう。

消費税法(約300時間)|課税区分の判定と計算の正確性を磨く

消費税法の合格に必要な勉強時間は約300時間と、他科目に比べて目安が短めです。

これは計算パターンが比較的定型化されているためですが、その前提として取引を「4つの区分」に正確に分類する力が必須です。たとえば、国内での商品販売は課税、海外への輸出は免税、土地の売却は非課税、給与の支払いは不課税に分類されます。この最初の判定をひとつでも誤ると、その後の計算がすべて狂うため、慎重な判断が必要な科目といえます。

学習初期は、判定ルールの体系的な理解に注力し、中盤以降は適用税率や仕入税額控除などの頻出論点を繰り返し解いて、処理スピードと正確性を極限まで高めていきましょう。


出典:国税庁「No.6209 非課税と不課税の違い」

仕事と両立して短期合格を目指すポイント

仕事をしながら税理士試験に挑戦する際は、限られた時間で効率的に合格を目指す工夫が必要です。仕事と勉強の両立は体力的・精神的な負担が大きく、無計画に進めると挫折の原因になります。

短期合格を実現するための4つのポイントは、以下のとおりです。

  • 受験科目を戦略的に選ぶ
  • 要点を絞って勉強する
  • 試験本番と同じように問題を解く
  • 資格学校に通う

受験科目を戦略的に選ぶ

税理士試験は5科目の合格が必要ですが、どの科目を選ぶかによって総学習時間が大きく変わります。

たとえば、法人税法や所得税法はそれぞれ約600時間の学習が必要ですが、消費税法は約300時間で対策が可能です。仮に1日2時間の学習時間を確保した場合、600時間の科目は約10ヶ月かかりますが、300時間の科目なら約5ヶ月で合格レベルに到達できる計算になります。

このように、比較的ボリュームの少ない科目を組み合わせることで、5科目合格までのトータル期間を圧縮できます。ただし、学習時間の短さだけで選ぶと「法人顧客を多く扱う事務所に入りたいのに、法人税法の知識がない」といった実務とのミスマッチが起こるおそれがあるため、将来のキャリアを見据えた選択が重要です。

具体的には、目指す業務内容に合わせて以下のような視点も考慮しましょう。

科目選びのポイント

  • 法人顧問や中小企業支援をメインにする場合: 法人税法や消費税法の知識が必須
  • 資産税や相続・事業承継に特化する場合: 相続税法の知識が強い武器になる
  • 個人事業主の確定申告やフリーランス支援を行う場合: 所得税法の知識が必須

そのため科目選択の際は、自身のキャリアプランと学習負担のバランスを見極めることが重要です。

要点を絞って勉強する

税理士試験は出題範囲が膨大であるため、隅々まで完璧にしようとする広く浅い学習には注意が必要です。

合格を目指すには、出題頻度の高い論点に絞って深く理解しましょう。たとえば、簿記論では、出題頻度の低い特殊な論点に深入りするのは避けましょう。まずは過去問や予備校のデータから、各項目の出題頻度を事前に確認します。そのうえで、配点の高い総合問題や、定期的に出題される連結会計のような項目の演習に重点を置くことが重要です。

過去問を活用して、合否を分ける重要論点や確実にとるべき基礎問題を把握し、誰もが正解できる頻出問題を絶対に落とさない戦略を立てましょう。

試験本番と同じように問題を解く

税理士試験の特徴は、制限時間内に全問を解ききれないほどの問題量が出題される点です。

実際の試験では、制限時間2時間内に全問を最後まで解ききるのが困難なボリュームで出題される傾向があります。そのため最初から順番に解くのではなく、「問題全体を見渡し、解ける問題から確実に得点する」という判断力が求められます。難解な応用問題に5分悩むなら一旦飛ばし、確実に解ける仕訳問題などを優先するといった取捨選択です。

日頃から過去問を使用し、「最初の10分で全体に目を通し、解く順番を決める」といった本番さながらのタイムマネジメントを体に染み込ませておきましょう。

資格学校に通う

頻出論点の分析や効率的な解き方の習得を、働きながら独学で完璧にこなすのは困難です。

勉強の方向性が間違っていても誰も指摘してくれないため、出題頻度の低い論点や不要な暗記に時間を浪費しがちです。その結果、合格に直結しない学習ばかりに気を取られ、不合格が続く、あるいは途中で挫折してしまうといったリスクが生じます。

その点、資格学校を利用すれば、プロが過去の出題傾向を分析したカリキュラムに沿って迷わず学習を進められます。「確実に取るべき頻出問題」「捨てるべき難問」を見分けるなど、限られた勉強時間をどこに注力すべきかという学習配分のメリハリのつけ方も指導してもらえるため、限られた時間を効率的に活用可能です。

受講費用はかかりますが、誤った勉強法で何年も足踏みするリスクを考えれば、結果的に時間的・金銭的コストを抑えることにつながります。

仕事をしながら勉強時間を確保するスケジュールの組み方

仕事をしながら税理士試験に合格するには、限られた時間を最大限に活用するスケジュール管理が大切です。体力や精神的な負担を考慮し、現実的で挫折しない学習計画を立てましょう。

仕事をしながら勉強時間を確保するスケジュールの組み方は、以下のとおりです。

  • 確保できる勉強時間を把握する
  • 勉強開始時期と勉強期間を設定する
  • 試験までの長期スケジュールを立てる
  • 科目ごとの優先順位と学習配分を決める

確保できる勉強時間を把握する

現実的なスケジュールを組むには、まず自分が無理なく継続できる勉強時間を算出しましょう。

「睡眠時間を削って毎日5時間やる」といった理想値ではなく、実際の生活リズムに即した見積もりが必要です。具体的には、平日と休日にわけて計算します。たとえば、平日は「通勤の往復1時間 + 就寝前の2時間 = 計3時間」、休日は「午前3時間 + 午後2時間 = 計5時間」と設定します。

さらに、残業や家族の予定などでまったく勉強できない日が月に6日間(平日2日、休日4日など)発生すると仮定します。すると、「(平日3時間×20日)+(休日5時間×4日)= 月間80時間」となり、これが現実的に確保できる学習時間の基準です。

勉強開始時期と勉強期間を設定する

確保できる勉強時間を把握したら、次に「いつから勉強を始めるべきか」を逆算します。

たとえば、前述の「月間80時間(週約18時間)」を確保できる人が、簿記論(目安450時間)と消費税法(目安300時間)の2科目同時受験を目指す場合、合計750時間が必要です。

つまり「750時間 ÷ 月間80時間 = 約9.4ヶ月」となるため、時間に余裕をもたせて試験の1年前、遅くとも10ヶ月前には学習をスタートしなければならない、という具体的な逆算が成り立ちます。もし、これの半分にあたる週10時間(月間約40時間)しか勉強時間を確保できないのであれば、無理に2科目を目指すより1科目に絞ったほうが、合格につながりやすいでしょう。

試験までの長期スケジュールを立てる

学習期間が決まったら、本番までの道のりを3つのフェーズに分けて、長期スケジュールを立てましょう。税理士試験は知識を段階的に積み上げる必要があるため、時期ごとの目標設定が効果的です。

スケジュールの例

  • 第1フェーズ(試験1年前〜3ヶ月前):テキストや講義で個別論点を理解する期間。簿記論であれば、仕訳や減価償却などの基礎を徹底的に固めます。
  • 第2フェーズ(3ヶ月前〜1ヶ月前):過去問演習を行う期間。実際の試験問題を解き、間違えた箇所をテキストに戻って復習するサイクルを回して得点力を高めます。
  • 第3フェーズ(試験直前1ヶ月):模擬試験を活用して、本番さながらの訓練を行う時期。制限時間(2時間)内に解き切る時間配分や、捨てる問題の見極めを覚えましょう。

このように、段階ごとに具体的な目標を設定しておくことで、いつ・何をすべきかが明確になり、計画的に学習を進められます。

科目ごとの優先順位と学習配分を決める

長期スケジュールを立てたら、最後に複数科目を並行して進める際の「優先順位」と「学習配分」を決定します。

科目間には相乗効果を生む関連性があるため、学習順序と時間配分にメリハリをつけることが重要です。たとえば、簿記論と財務諸表論を同時受験するケースを考えてみましょう。財務諸表論の計算問題は、簿記論で学ぶ仕訳や会計処理の知識が土台となります。そのため、まずは簿記論を先行して学習し、基礎固めを急ぎましょう。

この特性を踏まえ、学習初期は簿記論に週9時間、財務諸表論に週6時間といったように、土台となる科目に多めの学習時間を割り当てるのがおすすめです。簿記の基礎が身につけば、結果的に財務諸表論の理解スピードも飛躍的に向上します。

さらに重要なのは、この時間配分を時期に応じて柔軟に変化させることです。初期段階で簿記論の計算スキルを固めた後は、徐々に暗記の比重が大きい財務諸表論への時間配分を増やしていきます。各科目の特性と、現在の進捗状況に合わせて学習配分を最適化していくことが、合格を目指すポイントです。

企業ができる従業員の資格取得サポート

従業員が仕事と勉強を両立するには、時間的・金銭的な負担が大きいため、企業側の支援が重要です。資格取得を推進することで、従業員の専門性が向上し、企業の税務対応力も強化されるため、企業にとってもメリットがあります。

企業ができる従業員の資格取得サポートは、以下の3つです。

  • 学習休暇を提供する
  • 学習費用や資格取得にかかる費用を補助する
  • 資格取得時に一時金を支給する

学習休暇を提供する

税理士試験は、毎年8月上旬の平日3日間にわたって実施されるため、受験するには有給休暇の消化が必要になります。

従業員の負担を軽減するため、まずは試験当日の特別休暇付与の導入を検討すべきでしょう。さらに手厚く支援するのであれば、試験直前の数日間を試験直前休暇として付与したり、閑散期には午後から学校に通えるよう半休制度の活用を柔軟に認めたりする工夫が考えられます。

学習時間を企業が担保する姿勢を見せることで、従業員の会社へのエンゲージメントは高まります。


出典:国税庁「令和8年度(第76回)税理士試験公告」

学習費用や資格取得にかかる費用を補助する

税理士試験は、合格までに多額の費用を要する試験なので、学習費用や資格取得にかかる費用を補助するのも効果的なサポートのひとつです。

大手予備校であるTACで5科目を受講する場合、3年コースで約82万円かかり、まとまった費用が必要になることがほとんどです。費用の全額または一部を企業が補助すると、経済的ハードルを下げられます。たとえば「年間10万円を上限に、テキスト代や受講料を負担する」といった制度を設けるだけでも、従業員の挑戦意欲を後押しできます。

ただし、企業が従業員の資格取得費用を補助する際は、税務上の取り扱いに注意が必要です。費用の補助が「従業員の職務に直接必要な資格取得のため」と認められる場合は非課税で経費処理できますが、そうでない場合は原則的に給与として課税対象となります。

費用補助の導入前に、税理士や社労士に相談することをおすすめします。


出典:国税庁「No.2601 職務に必要な技術などを習得する費用を支出したとき」

資格取得時に一時金を支給する

税理士試験は5科目の合格が揃うまでに数年単位の時間を要するため、長期間にわたって従業員のモチベーションを維持させる仕組みが必要です。

そこで、1科目合格するごとに報奨金を支給する制度がをおすすめです。たとえば「1科目合格ごとに5万円〜10万円、5科目到達でさらに30万円を支給」といった規定を設けると、努力の成果が目に見える報酬として還元され、次科目への強力な原動力となります。

また、「あなたの努力を会社は正当に評価している」という強力なメッセージとなり、資格取得後の他企業への引き抜き防止にもつながります。

まとめ

税理士試験の合格には、一般的な目安として約2,250時間という膨大な学習が必要です。働きながら短期合格を目指すには、受験科目の戦略的な選択や頻出論点に絞った学習、基礎固め・過去問演習・直前対策という段階的なスケジュールの構築が欠かせません。

一方で、この長丁場を乗り切るためには、従業員個人の努力だけでなく、企業側のサポート体制も重要なポイントです。学習休暇の付与や費用補助といった支援はもちろん、従業員が日々の業務を定時で終え、学習時間を物理的に確保できる環境作りも重要です。残業削減には業務全般の見直しが必要ですが、会計業務の自動化はその中でも即効性が高い施策のひとつです。

経理担当者の残業時間を削減し、学習に集中できる環境を整えるうえで効果的なのが、クラウドシステムの活用です。「freee会計」を導入すれば、銀行口座やクレジットカードとの連携により、手入力での記帳作業を大幅に削減できます。日々の煩雑な業務負担が減ることで、従業員はゆとりをもって資格勉強に打ち込めるようになります。

従業員のキャリア支援と自社の業務効率化を同時に実現したい経営者や担当者の方は、この機会にfreee会計の活用をご検討ください。

よくある質問

税理士になるために必要な勉強時間は?

税理士になるために必要な勉強時間は、約2,250時間が目安です。

これは、税理士試験で選ばれやすい5科目の組み合わせ(簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法)で算出した時間です。仮に、1日3時間の学習を毎日欠かさず続けても約2年かかる計算となるため、長期的なスケジュール管理が必要です。初めて学習する場合や選ぶ科目によっては、さらに時間を要するケースもあります。

詳しくは、記事内「税理士試験の合格に必要な勉強時間はどれくらい?」をご覧ください。

税理士になるには何年かかる?

学習開始から合格までの期間は、一般的に受験専念者でも3~5年、働きながらの場合は5~10年程度かかるといわれています。

税理士試験は1科目ずつ受験できる「科目合格制」のため、働きながら1年1科目で合格を積み重ねた場合、5年が最短です。もし2~3年での短期合格を目指すのであれば、複数科目を同時に受験して一発で合格していくための高度な学習戦略と専念できる環境が求められます。

詳しくは、記事内「仕事と両立して短期合格を目指すポイント」をご覧ください。

税理士試験は独学で合格しますか?

制度上は独学でも受験可能ですが、現実的な合格率や効率を考慮すると、資格学校の利用をおすすめします。

税理士試験は出題範囲が膨大であり、法改正も頻繁に行われます。そのため、独学では「どこが今年の頻出論点なのか」「どの問題を捨てるべきか」といった戦略的な判断が難しく、不要な学習に時間を奪われるリスクが高いからです。プロのノウハウを頼るほうが、結果的に費用対効果も高くなります。

詳しくは、記事内「資格学校に通う」をご覧ください。

監修 橋爪 祐典(はしづめ ゆうすけ)

2018年から現在まで、税理士として税理士法人で活動。中小企業やフリーランスなどの個人事業主を対象とした所得税、法人税、会計業務を得意とし、相続業務や株価評価、財務デューデリジェンスなども経験している。税務記事の執筆や監修なども多数経験している。

監修者 橋爪 祐典

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